『 続・青春歌年鑑('78-1 ) 』

〜 「カナダからの手紙」 から 「い・に・し・え」 まで 〜


01 カナダからの手紙 / 平尾昌晃・畑中葉子
02 乙女座宮 / 山口百恵
03 グッド・ラック / 野口五郎
04 UFO / ピンク・レディー
05 わな / キャンディーズ
06 炎 / 西城秀樹
07 しあわせ芝居 / 桜田淳子
08 ブルー / 渡辺真知子
09 い・に・し・え / 日暮し
10 北国の春 / 千昌夫
11 そんな女のひとりごと / 増位山太志郎
12 青葉城恋唄 / さとう宗幸
13 モンテカルロで乾杯 / 庄野真代
14 てぃーんずぶるーす / 原田真二
15 ディスコ・レディ / 中原理恵
16 タイム・トラベル / 原田真二
17 モンスター / ピンク・レディー
18 女はそれを我慢できない / アン・ルイス


(2012年11月22日更新)


 この週末は和歌山のほうに遊びに行くので、適当に歌謡曲ネタでも書いてお茶を濁しておこうという魂胆なんですが、ちょっぴり天気が心配です。 今のところ23日が曇時々雨、24日が曇時々晴、25日が晴時々曇。 初日と2日目は白浜で夕日を、最終日は串本で朝日を眺める算段なので、その時間だけでも晴れてくれないと困るんですが、よくて1勝1負1引分け、最悪の場合は1敗2引分けに終わる可能性もありそうです。 ま、初日は周参見でイノブタステーキを食って、白浜に移動して白良浜を散策して、宿にチェックインして、近くの 崎の湯 に行って、その付近で夕日を眺める。 その程度の予定しか入れてないので、さほど被害は多くなさそうなんですけど。 曇時々雨なら、時々ではない曇りの時間帯を見計らって、露天風呂くらいは浸かりにいけるような気がするし、もし雨に降られたとしても、どうせ服もズボンもパンツは脱いじゃっているんだから、ま、いいかと。 晴れの予報で当日の天気が今ひとつだったりするとガッカリなんですが、最初から曇時々雨だと分かっていればそんなに落胆もしません。 金魚祭りの時に近所で配られる菓子は最初からショボいと分かっているので、落雁でもさほど落胆しないのと同じっすな。 で、天気のほうは事前に覚悟を決められるからいいんですが、まさか和歌山滞在中に南海・東南海・東海の3連動地震が起こったりしませんよね? 宿は2日とも海のすぐ近くだったりするので、低層階の部屋をあてがわれたりすると、津波が怖いっすなー。 ちなみに予想されている津波の高さは、和歌山では 「すさみ町」 がいちばん高くて 18.3m。 イノブタステーキをあらかた食い終わっていればいいんですが、まだ一切れしか食ってない段階でグラグラと来たら、僕は可愛いイノブタたんを残して自分だけ逃げる勇気はありません。 で、白浜町は15.2mの予想なんですが、崎の湯に浸かっている時に地震が発生したりすると、ちょっと嫌ですな。 パンツを穿かずに逃げる勇気など、僕にはありません。 東條英機クンも 「生きてフリチンの辱めを受けず」 って言ってたしー。 ま、英機クンの言ってることは明らかに間違っているので、 「津波てんでんこ」 みたいに、 「津波ふりち〇こ」 という教えを広く浸透させる必要があると思うんですが、とまあそんなことで、1978年。 年号で言うと昭和53年。 さば君は誕生日が来て10さい。 この年には宮城沖地震が発生したりしたみたいなんですが、詳しくは、ま、 この辺り を見て貰うとして。

 3回シリーズでお届けした 『青春歌年鑑('78 )』 が完結して、今回から 『続・青春歌年鑑('78 )』 となります。 この続編は、本編の選に漏れちゃった可哀想な歌たちにも愛の手を。 そんな敗者復活の精神で作られたものなんですが、最初のシリーズで協賛していなかったレコード会社の曲も入っていたりするので、あなどれません。 アナドレン。 これを飲むと、あなどれなくなるんだ。 そんなドラえもんのひみつ道具と同じくらい、あなどれません。 そんな道具が本当にあるのかどうか知らないし、もしあったとしても効能が抽象的過ぎて、どういうシチュエーションで使っていいのか見当がつかないんですが、それはそうと、この78年度版は凄いっすな。 全18曲中、今回は前半の9曲を紹介したいと思うんですが、当時のA級アイドルが目白押し。 よく分からんのは日暮しと平尾昌晃くらいで、極めて高い勝率を誇っております。 ま、曲そのものは割と地味なのも混入していたりするので、所詮は 「続」 であるな。 そんな気がしないでもないんですが、とりあえずまあ、適当に聞いてみましょうかぁ。

 まずは、平尾昌晃と畑中葉子 「カナダからの手紙」 (作詞:橋本淳/作曲:平尾昌晃) 。 歌そのものはよく知っているんですが、平尾昌晃って、誰でしたっけ? 畑中葉子のほうは分かるんですけどね。 ちょっとエロいオバハン。子供心にはそんなふうに記憶されていたりします。 で、調べてみたら、1979年、音楽ディレクターの壇雄二と結婚するが、半年で離婚。これを機に清純派からの脱皮を狙い、にっかつロマンポルノの人気女優として迫真の演技を披露。話題性もあり初出演の 『愛の白昼夢』 、続く 『後から前から』 は、空前のヒットとなった。 いや、ちょっとエロいどころではありませんな。 で、その前段階として、平尾昌晃歌謡スクールに通いレッスンを続け、平尾に見出される。1978年に平尾とのデュエット曲『カナダからの手紙』で歌手デビュー。そういう記載がありました。これを歌っていた当時、まだエロくはなかった模様です。 で、平尾昌晃。 基本、作曲家である模様です。 代表作は小柳ルミ子の 「わたしの城下町」 とか 「瀬戸の花嫁」 とか、五木ひろしの 「よこはま・たそがれ」 とか。 おお、めっちゃ有名やんっ! よく分からんとか言って、申し訳ありませんでしたが、で、この 「カナダからの手紙」 はアレです。日本の歌謡曲史上、最も不可解な作品。そのように言っていいのではなかろうかと。 いや、歌そのものの出来はいいと思うんですけどね。 個人的には、息が止まるようなくちづけを〜、どうか私に投げて下さい♪ …というところのフレーズが、詞・曲ともに、素晴らしいっ♪ そのように評価していたりします。 問題は、どうしてこれをデュエットで歌うんや? その一点に尽きるんですが、もしもあなたが一緒にいたら、どんなに楽しい旅でしょう♪ …とか、あなたのいない一人旅です♪ …といった歌詞を2人で仲良く歌われたりしても、説得力皆無。 おまけにジャケットを見たら昌晃クン、思いきり葉子タンの肩を抱いてたりするしー。 歌い終わったあと、 「後ろから前からだねっ♪」 「いやあん、そんなことぉ♪」 といった展開になっているに違いなくて、怪しからんっ!

 ということで、次です。 山口百恵。 当時の超A級アイドルでありますな。 ただ、取り上げられている歌は今ひとつ地味で、  「乙女座宮」 (作詞:阿木燿子/作曲:宇崎竜童)  こんなのありましたっけ? 百恵タンに関しては個別ネタとして取り上げているので、 こっち を参照して貰うとして。 で、参照してみたら、この歌に関してはまったく触れられてなかったような気もするんですが、リリースされて2週目でオリコンのベストテンに初登場した。翌週には4位にランクされるなど、30万枚を越すセールスを記録した。 ま、そこそこヒットはしたみたいですな。 阿木燿子と宇崎竜童のコンビなので、スケバン系なのかと思ったらそうでもなくて、わりとオーソドックスなアイドル歌謡風でありました。 個人的には、さあ、流星に乗って、銀河大陸横断鉄道♪ …というところが、何かダサいな。 そんな気がしちゃうんですが、で、星座の名前がたくさん出てきたりもします。 山羊座に恋して、さそり座ふって、魚座に初恋、今は獅子座の貴方に夢中を♪ …とか。 さそり座の男、ふられましたかぁ。いい気味っすな。 ちなみに僕は魚座だったりするので、初恋の相手に選ばれて、ちょっぴり嬉しかったりするんですが、ただ、今は獅子座の貴方に夢中みたいで、ちょっと面白くないっすな。 獅子座の貴方って誰や? 獅子丸 か? チクワやるから、百恵から手を引けよ! そう言いたくなっちゃいますが、とりあえず、次。

 野口五郎の  「グッド・ラック」 (作詞・山川啓介/訳詞:筒美京平) 。 これはアレです。よく分かりません。記憶にも残っていないし、僕のMP3コレクションからも何故か抜け落ちておりました。 で、仕方なく “YouTube” で聞いてみたんですが、いいっ♪ …すな、これ。 下手にダウンロードして捕まったりしても嫌なので、さわりだけチラっと視聴するに留めたんですが、基本、野口五郎の歌はケレン味がなくて、今の耳で聞いてもさほど恥ずかしくはなかったりします。 ちなみに新御三家のデビュー当時のキャッチフレーズは郷ひろみが “フォーリーブスの弟” 、西城秀樹が “ワイルドな17歳” 、野口五郎が “かわいらしい演歌ホープ (笑)” 。 デビュー曲の「博多みれん」 は演歌だった模様です。まったく売れなかったみたいですけど。 2曲目の 「青いリンゴ」 でいきなりポップスに転じて、それなりに成功を収めることになるんですが、えらく短命だったんですな、演歌ホープ時代。 で、この曲はですね、さすが筒美京平やな。 そんな気がする出来だったような気がするんですが、何せチラっとさわりだけを聞いただけなので、あまりよく分かりません。

 ということで、4曲目。 ピンク・レディー 「UFO」 (作詞:阿久悠/作曲:都倉俊一) 。 これを聞くと 『探偵!ナイトスクープ』 の 「30代の女性は皆ピンク・レディーの振り付けを踊れる?」 アレを思い出してしまうんですが、参加者全員が完璧なまでに踊りこなしていて、ちょっぴり衝撃的ですらありました。 ちなみに放送日は2001年なので、当時の30代の女性は、今は40代の女性に成長しているものと思われますが、まんま僕と同世代。 確かに小学校ではクラスの女子が踊りまくっておりましたな。 今から思えば、どうしてこんなレコードが195万枚も売れたのか、疑問に思わずにいられない変な歌だったりするんですが、ま、ピンク・レディーに関しては 別枠の特集 があったりするので、詳しくはそっちを見て貰うとして。 “WinMX” って、今なら確実に逮捕されるネタが登場しておりますが、で、この歌に関しては、あまり多く語られてはいませんな。 論じるに足りず。そう判断されたものと思われますが、今でもその気持ちに変わりはなくて、とまあそんなことで、次。

 キャンディーズ 「わな」 (作詞:島武実/作曲:穂口雄右) 。 別枠の特集 、参照。 スーちゃんがお亡くなりになったのって、いつでしたっけ? 2011年4月21日。 1年半ほど前っすか。 つい最近だったような気がするんですが、月日が経つのは早いっすなー。 で、キャンディーズと言えば基本、翳りのない健全路線。 そういった印象が強いんですが、この 「わな」 は、ちょっと異色ですわな。 ダークな香りが漂っております。 基本的にシリアスな展開であるにも関わらず、そう、あの人は紅茶を入れてもくれる、タマネギむいてもくれる♪ …のところで、どうしても笑ってしまうんですが、何故、ここでタマネギ? 気になっている人も多いみたいで、 「タマネギむいてもくれる」 でググると、けっこうな数の考察が出てくるんですが、 これ とか、深読みし過ぎぃ。 で、もうひとつ印象に残るフレーズと言えば、あいつは、しくじった〜♪ これを聞くと僕の脳裏にはO次郎が浮かんできちゃいます。 そいつは、ばけらった〜♪ 最後の 「〜った」 しか合ってないんですが、わたしは、足くじいた〜♪ …とか思っていたら、骨がポッキリ折れていたことがあったので、気を付けなければなりません。

 ということで、次。 西城秀樹 「炎」 (作詞:阿久悠/作曲:馬飼野康二) 。 「」 と言えば冠二郎やろ? そう思っている人は少なくないと思いますが、燃えろ、燃えろ、燃えろ〜♪ アイ、アイ、アイ・ライク演歌〜♪ 個人的には 「ラーメン二郎」 みたいな感じで日本海の冬の味覚を食べさせてくれる 「寒ブリ二郎」 という店があったらいいな。 そんなふうに思ったりもしているんですが、とまあそれはそうと、西條秀樹の 「炎」 。 僕の記憶にはまったく残っていなかったんですが、聞いてみたら意外と悪く無かったっす。 何だかこう、ワイルドな17歳。 そんな感じがしますよね。 当時は17歳より、もうちょっとトシをとっていたと思うんですが、ワイルドなのは相変わらず。 で、この歌はアレです。 クールな女に一方的に入れあげている、無駄に熱い男。 そういう図式だったりします。 冷たい感じのする女って、いくら美人でも個人的にはあまり好きではないんですが、入れあげている男というのも、ちょっぴりウザかったりしますよね。 刈り上げている男なら清潔でさっぱりしてそうだし、釜揚げている男ならウドンっぽくていいと思うんですけど。 あーあーあー、恋とは戦いと知らされたからは、炎で氷を融かしてみせる〜♪ 情熱は嫌というほど伝わってくるんですが、余計に引かれて逆効果という気もしますな。 こういう女には 「北風と太陽」 で言うと、北風作戦のほうが有効的だと思われます。 わざと冷たくしてやると、不安になって向こうのほうからこっちに近寄ってくるような?  炎はやめて液体窒素にして、あーあーあー、恋とは戦いと知らされたからは、バナナで釘を打ってみせる〜♪ そういう作戦はどうでしょうな?

 ということで、次。桜田淳子 「しあわせ芝居」 (作詞・作曲:中島みゆき) 。 個人的には山口百恵に比べるとあまり印象に残ってなくて、別枠の特集でも取り上げられることが無かった桜田淳子でありますが、ネタとしてはさんざん既出なんですが、桑名のヨナハ産婦人科で子供を産んだらしいという都市伝説があるくらい。 で、大人になってからは統一教会にツボった印象しか無かったりするんですが、改めて当時の歌を聴き直してみると、いい曲が多いですな。 「わたしの青い鳥」 とか 「夏にご用心」 あたりはいかにも中三っぽくて、聞いてるほうが恥ずかしくなってしまうんですが、この 「しあわせ芝居」 とか 「追いかけてヨコハマ」 、「20才になれば」 「化粧」 あたりは、とてもアイドル歌謡とは思えないような深さがあって、絶品。 子供の頃はまったく意識していなかったんですが、中島みゆきの曲だったんですな、これ。 言われてみれば、さもありなん。 特に、恋人がいまぁ〜す、恋人がいまぁ〜す♪ …の辺り、らしさ全開だったりするんですが、とまあそんなこんなで、とってもよかった♪ そう、心から思える1曲なのでありました。

 で、続いては 渡辺真知子 「ブルー」 (作詞・作曲:渡辺真知子) 。 いいっすな、これも。 まいっちんぐ渡辺マチコの歌の中では個人的にはこれがいちばん好きだったりします。 「かもめが翔んだ日」 は、あまりにも何度も聞かされ過ぎたので、イントロが始まった時点で既に飽きてしまうんですが、今のところ 「ブルー」 はまだ大丈夫っす。 そもそも日本人って、ブルーなのが好きですからね。 ブルースとか、ブルージーとか、ブルマとか。 ブルーなブルマというのはちょっとアレなので、オーソドックスな紺色がいいな♪ そんな気はするんですが、とまあ、そんなこんなで、次。 気分はすっかり和歌山に飛んじゃってるので、真面目にレビューする気など、端からみじんもなかったりするんですが、今日の最後を飾るのは、日暮し 「い・に・し・え」 (作詞・作曲:武田清一) 。 ワケわかんないっすよね。 「日暮し」 と 「いにしえ」 、どちらが曲名なのかもよく分からなかったりするんですが、ジャケットを調べてみた結果、顔のデカい、あまり爽やかではない髪型のオッサンと、都会っぽい、わりとイケてる感じのギャル、それに、存在感が希薄なリーマンっぽいオッサン。 そういう3人組によるフォーク系の集団である模様です。 僕の絵心をもってすれば、一目瞭然っすよね。 爽やかでない髪型のほうか、存在感が希薄なほうは定かではないんですが、武田清一という平凡な名前の人がリーダーのようで、もうひとりが中村幸雄、で、イケてるギャルは杉村尚美だそうです。 おお、 「サンセット・メモリー」 を歌ってた人やん♪ けっこう好きなんですよね、あれ。 高音っぷりが半端なくて、カラオケで歌うにはかなり難度が高いんですが、あれを歌っていた人となると、俄然、この 「い・に・し・え」 にも興味が湧いてきました。 で、聞いてみた結果、フォークというよりも、ニューミュージックっぽい風情のなかなかの佳曲だったりして、な・に・よ・り。

 とまあそんなことで、今日は以上です。 遊びに行く前に最小限の義務は果たせたのではないかと思うんですが、あ、天気予報を見たら明日は午前中が雨で、昼からは曇りと、地味ながらも微妙に好転してるやんっ♪ 夕日は無理そうなんですが、ま、それは2日目に期待するとして。 ラブレター・フロム、和歌山〜 (中略) あなたの声を思い出して、白浜の夕日、見つめています〜♪ そんな旅になるんじゃなかと思うんですが、とりあえず、行って来ま〜す♪


( つづく♪ )


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