『 青春歌年鑑('78-3 ) 』

〜 「ブルースカイブルー」 から 「青春の影」 まで 〜


01 君のひとみは10000ボルト / 堀内孝雄
02 微笑がえし / キャンディーズ
03 Mr.サマータイム / サーカス
04 迷い道 / 渡辺真知子
05 時には娼婦のように / 黒沢年男
06 宿無し / 世良公則&ツイスト
07 プレイバック Part2 / 山口百恵
08 冬の稲妻 / アリス
09 ジョニーの子守唄 / アリス
10 飛んでイスタンブール / 庄野真代
11 かもめが翔んだ日 / 渡辺真知子
12 あんたのバラード / 世良公則&ツイスト
13 冬が来る前に / 紙ふうせん
14 絶体絶命 / 山口百恵
15 東京ららばい / 中原理恵
16 かもめはかもめ / 研ナオコ
17 涙の誓い / アリス
18 林檎殺人事件 / 郷ひろみ&樹木希林
19 キャンディ / 原田真二
20 さよならだけは言わないで / 五輪真弓
21 ブルースカイブルー / 西城秀樹
22 夏のお嬢さん / 榊原郁恵
23 ANAK(息子) / 杉田二郎
24 いとしのロビン・フッドさま / 榊原郁恵
25 バイブレーション(胸から胸へ) / 郷ひろみ
26 闘牛士 / CHAR
27 ドール / 太田裕美
28 横浜いれぶん / 木之内みどり
29 暖流 / 石川さゆり
30 青春の影 / チューリップ


(2012年03月11日更新)


 いやあ、年度末ですなぁ。 みんな、粘土遊びをしてるかな? 何か、前にも同じことを書いたような記憶があるんですが、あ、 これ ですか。 4年前の、ちょうど今と同じ時期でありますな。 本業のほうが忙しかったり、遊びにいく予定があったりして、真面目に原稿を書く時間がなかったり、時間はあってもヤル気がなかったりすると、思い出したように顔を出すのがこのコーナーなんですが、前回の更新からちょっと間が空いたような気がしますな。  はいつ書いたのかと思ったら、2010年の10月1日。 1年5ヶ月と10日ぶりくらいという事になりますかぁ。 この年度末のサバくんはですね、大きな工事の監督業務が無かったおかげで例年に比べると随分と楽なんですが、それでも 3月9日と 3月15日が工期末のプチ工事が1件ずつあったりします。 これを書いている 3月10日現在、前者のほうは既に片付いていなければならない筈なんですが、ま、2日くらいは、いいぢゃん! …という独自の判断により、完成書類は月曜日に出すことにして、とりあえず朝から事務所で書類作成をしておりました。 ある程度の目処が付いたので、夕方には労働を切り上げて、で、家に帰って、さ、頑張って原稿を書こう! そんな気力がまったく無いわけでもなかったんですが、夕食のおかずがイワシの丸干しと、のっぺ汁という地味極まりないものだったので、その気力も潰えました。 こうなったらもう、今週は歌謡曲ネタでいいやぁ。。。

 ということで、1978年編 (その3)です。元号に直すと昭和53年。さば君は誕生日が来て10歳。 あ、そういえば、もうすぐ僕の誕生日でありますなぁ。 バレンタインには何も貰えなかったし、3月8日の “サバの日” にも、とりたてて記念の行事は執り行われなかったし、せめて誕生日くらいは掲示板にお祝いの書き込みくらいは無いと、イジケて来週も歌謡曲ネタになっちゃう公算が大なんですが、3月19日が誕生日だったりするので、そこんとこ、ヨロシク♪ 去年は東日本大震災の直後だったので、何だか浮かれた気分にはなれなかったんですが、学生時代は入試の合格発表…というか、僕の場合は不合格発表の日がたいてい誕生日の直前だったりしたので、いつも暗い気持ちで迎えたものでありましたなぁ。いつぞやの年は、無事に誕生日を迎えることが出来たと思ったら、その翌日が地下鉄サリン事件だったしー。 ちなみに、3月19日生まれには他にどんな人がいるのかと思ったら、 こんな人 。 何だか、イワシの丸干し並の地味な面子でありますなぁ。。。 あ、でも、ブルース=ウィリスもいますな。 水谷元クンもいます。 桑名市長と同じ誕生日だったんですなー。 お祝いに 『天下分け目の桑名カレー』 とか、貰えないんっすかね? で、歌謡曲の世界でいうと、尾崎亜美。 おお、いいぢゃん♪ 芸能関係では、いとうせいこう。 チープ広石という、安っぽい名前のミュージシャンもいたりします。 で、生年月日がまったく同じということになると、静岡県の政治家、田村謙治。 おお、たむけん出動! 今年の正月、静岡の “さった峠” というところに遊びに行ってこのポスターを発見したんですが、まさか誕生日が同じだったとは! 何だか運命のようなものを感じてしまいますが、たむけんやサバくんが10歳になろうとしているこの年、歌謡界ではどんな人達が活躍していたのかというと、これはもう、何と言ってもピンクレディ。 大人の事情で、このコンピ盤には収録されていいんですが、 『UFO』 とか 『サウスポー』 とか 『モンスター』とか、今となっては聴き直してみるのも恥ずかしいような、数々のヒット曲が生まれております。

 その他にも、円広志の 『夢想花』 とか、サザンオールスターズの 『勝手にシンドバッド』 とか、八神純子 『みずいろの雨』 とか、北島三郎の 『与作』 とか、松山千春 『季節の中で』 とか、大豊作と言える “当たり年” だったりします。 杏里の 『オリビアを聴きながら』 も、この年なんですな。 尾崎亜美が作った歌です。 アイドル系では石野真子の 『狼なんか怖くない』 。 ちょっとタイプだったんですよね、石野真子。 タヌキ顔が可愛いっ♪ で、本の世界でもこの年、革命的な大作が生まれたりしております。池田大作の 『人間革命』 。 おお、凄ぇ! で、他にはパイパン・フェチのバイブル、山崎豊子の 『不毛地帯』 なんてのも話題になったようですが、とまあそんなことで、そろそろ本題に入ることにして。

 今日の1曲目は、西城秀樹 「ブルースカイブルー」 (作詞:阿久悠/作曲:馬飼野康二) 。 当時、押しも押されぬヤングマンだった秀樹クンも、現在は脳梗塞のリハビリ中。 何だかこう、頑張り過ぎて血管がプッツンしちゃいそうなキャラという印象があったんですが、逆に血管が詰まっちゃうとは意外な展開でありました。ヒデキが病気になるとしたら、おでき。 そんな気もしていたので、よく考えたらそんなに不思議でもないんですけど。 血管が詰まるって、つまるところ、管の中に “おでき” が出来るようなもんっスよね? で、この歌はアレです。 チューリップの 「ブルー・スカイ」 と、ごっちゃになってしまって、何だか紛らわしいです。 ヒデキのほうの 「ブルースカイ」 はあまり記憶に無いんですが、ブルース界でもそんなに有名では無かったりしますよね? ブルース=ウィリスのほうがメジャーだと思います。 が、これ、なかなかいいっすよね。曲調としては大人っぽいバラード風で、局長級で満足のいくレベル。 詞のほうはというと、人妻略奪系? あの人の指に絡んでいた〜、ゴールドの指輪を引き抜き〜、この僕と共に歩いてと、無茶を言ったあの日♪  …って、無茶を言いますなぁ、ヒデキ。 で、結局、大人から頬を打たれて、泣きながら空を見たら、青かった。 そんな追憶を綴ったものなんですが、一方、曲のほうはというと、振り向けば〜、あの時の〜、目に染みる空の青さ思う♪ …というサビのメロディがなかなか壮大で、早大生も納得のいくレベル。2番までたっぷり歌い上げた後、おまけのパートみたいなのがあったりするんですが、ここのところがちょっと、しつこい感じがあるので、カラオケで熱唱すると、最後のところでウザがられる恐れはありますな。

 ということで、次です。 榊原郁恵 「夏のお嬢さん」 (作詞:笠間ジュン/作曲:佐々木勉) 。  “サカキバラ” といえば、今では酒鬼薔薇聖斗のほうが有名になっちゃいましたが、当時は断然、榊原郁恵でありましたな。個人的にはさほど好きではなかったんですが、大人になって改めて見つめ直してみると、いやあ、ムチムチっすなぁ。悪くないです。というか、かなりイイっ♪ ビキニがとっても似合って、刺激的で、クラクラしちゃいます。チュウチュウチュウチュ♪ ただ、歌の出来のほうはというと、ちょっとどうか? …という気もしますな。 潮風をすり抜け〜、スケートボードに乗って、迎えに行く、待ってておくれ♪  という辺りが、特に。 スケートボードに乗って迎えに来られても、一緒に乗ってどこかに行けるわけでもないし、一体どうしろと? で、子供の頃の僕がいちばんよく分からなかったのが、アイスクリーム、ユースクリーム♪ というフレーズなんですが、アイスクリームはともかくとして、ユースクリームって、何? 大人になって冷静に考えれば、 “アイ (ぼく) ” と “ユー (きみ) ” との語呂合わせのようなもので、特に深い意味は無い。 そう、的確な判断を下すことが出来るんですが、子供の頃は随分と悩みました。人心を惑わせるような歌詞を書くんじゃねえ、笠間ジュン! …とか思っていたら、“I scream , You scream” = 僕は叫ぶ、君も叫ぶ、好きさ〜♪ そんな意味もあったりするんですな。 深いぜ、笠間ジュン! 言われてみれば確かに、ここにアイスクリームが出てくる必然性はどこにもありませんもんね。スクリーム説、採用っ。 僕は叫ぶ、「好きさ〜、お嬢さん、お嬢さん〜!」 君も叫ぶ、「いやぁ〜!来ないでぇ、変態ぃぃぃ〜!!」 そんな世界が展開されているものと思われます。

 で、続いては杉田二郎の  「ANAK(息子)」 (作詞・作曲:FREDDIE AGUILAR/訳詞:なかにし礼) 。 僕はずっとこの歌のタイトルを 「アンク」 だとばかり思い込んでいたんですが、今見たら違ってました。 あ、あなっく? 何だかちょっと日本人離れした息子なんですが、それもその筈、アッチの歌だったんですな、これ。 アッチというのはどっちなのかというと、タイのイメージですよね、ただ何となく。対人恐怖症とタイ人恐怖症を兼ね備えている人にとっては、恐れを抱かずにはいられませんが、で、歌の内容はというと、ただひたすらグレちゃった息子を嘆くという、超後ろ向きな仕上がり。調べてみたらどうやら、オリジナルを歌っているフレディー・アギラというのはタイ人ではなくて、フィリピン人のようですが、息子が道を踏み外した要因は歌詞の中に見てとることが出来ます。 一晩中、母さんはミルクを温めたものさ♪ …って、温めすぎや! ミルク、沸騰するちゅうねん! 飲んだら口の中、火傷するちゅうねん! 幼児期に受けた虐待がこの子の心を歪めてしまったに違いなく、で、また、昼間は父さんが飽きもせずあやしていた♪ …って、お前は働けよ! 父さんの会社、倒産しちゃったんすかね? でもって、親の心配見向きもせず、お前は出てゆく、あの時のお前を止めることは誰にも出来なかった♪ って、お前が止めろよ! 無職の父さんの威厳とヤル気の無さが、息子をして悪の道へと走らせてしまったものと思われますが、そんな事態になっても、この親父はただただ嘆いているだけで、何とかしようという努力の跡がまったく見られません。嘆く暇があったら、ナゲット食えって! ま、そんなもの食ってみたところで、何がどうなるワケでも無いんですけどー。

 ということで、4曲目。 榊原郁恵 「いとしのロビン・フッドさま」 (作詞:藤公之介/作曲:馬飼野康二) 。 今年の正月、さった峠へ遊びに行った時、静岡駅から乗った普通列車の同じ車両に外人のオバサン、日本人のオッサンとオバサン、各1名という集団がおりました。 で、清水駅に着いた時、オッサンが清水の次郎長の話を始めたんですが、その説明というのが、 「ニッポンのいいヤクザ」 。 で、それに対する外人のオバサンの反応が、「オー、ろびんふっど?」 なるほど、そういう位置付けのキャラなんですな。個人的にはウイリアム・テルと、ごっちゃになっていたりすんですが、頭の上にリンゴを乗っけて弓矢で射ったのはどっちでしたっけ? 那須与一? さすがにそれは間違っているような気がするんですが、僕の予想では多分、リンゴ=テルくんのほうだと思うんですが、郁恵タンの歌には、青い青いリンゴが、赤く赤く色づいたのは、あなたの矢が刺さったせいよ♪ というフレーズが出てきたりして、ますます混乱しちゃいますな。 で、この愛しのロビン・フッドさまは、矢だけ刺してどこかへ旅に出ちゃったみたいなんですが、矢ガモ事件の犯人のように無責任なヤツでありますな。何と言うか、ヤリ逃げという言葉が浮かんできたりするんですが、槍ではなくて弓矢なのに、ヤリ逃げ。 怪しからんっ! そう思わずにはいられません。

 で、次。 郷ひろみ 「バイブレーション(胸から胸へ)」 (作詞:島武実/作曲:都倉俊一) 。 僕は 『郷ひろみ Best』 という2枚組のCDを持っているので、有名処はたいてい押さえているつもりだったんですが、この曲は未収録。 もしかしたらベストではなく、チョッキだと判断されたのかも知れませんが、聴いてみたら普通にいい出来だったので、別に現場から会社に戻らずに、そのまま家に帰るつもりでも無さそうな? …って、それは “直帰” ですな。 分かりにくい上に、面白くもないんですが、歌そのものは大人っぽい雰囲気で、なかなかいい感じ。 アップ・テンポの畳みかけるような展開は、店を畳みかけていた畳屋がヤル気を取り戻して再起を誓うレベル。 なかなかやってくれますなぁ、都倉俊一。 島武実という人の書いた詞のほうも、 “ハナ唄” に拘り過ぎるところがちょっと鼻につくハナ肇。そんな感じがしないでもないんですが、シシシ Good Vibration♪ の 「シシシ」 、もしくは、ハハハ Good Vibration♪ の 「ハハハ」 あたりに独特のセンスが感じられ、秀逸です。 とまあそんなことで、次。 CHAR 「闘牛士」 (作詞:阿久悠/作曲:CHAR) 。 いましたよね、 “CHAR” 。 一応、ロックという分類に属するんでしたっけ? 本名は竹中尚人って、何だか凄ぇ和風だったりするんですが、久子がチャコと呼ばれがちなのと同様、尚人(ひさと )がチャーになった。そういう説があるようです。たむらけんじの持ちネタでもありますな、 「ちゃー」 。 ぜんぜん面白くはないんですけど。 で、この 「闘牛士」 というのはアレです。 闘牛をする牛のことです。 いや、違いますな。闘牛をする牛は闘牛ウシで、それを操るのが闘牛士。 そういうことになりますか。 ロック系 (?) の CHAR が書いた曲に、歌謡曲系の阿久悠が詞を付ける。 そんなジャンル横断的な世界が展開されていたりするんですが、ただ、うつむいて足早に歩く、負け犬の気分さ♪ という辺りの畳みかけるような展開が、なかなかにスリリング。 ま、何と言うか、ギャルに受けそうなキャラではありますな、チャー。

 ということで、次。太田裕美 「ドール」 (作詞:松本隆/作曲:筒美京平) 。 僕は 『太田裕美 J-POP THE BEST』 という2枚組のCDを持っているので、有名処はたいてい押さえているつもりだったんですが、この曲は未収録。 いい歌だと思うんですけどね。 松本隆と筒美京平の黄金コンビは、今日も鉄板。 ここでいう “ドール” というのは、南極2号とか伊集院健とかではなく、青い目をしたお人形 in 横浜。 南極でないので難曲ではなく、平易なメロディが特徴的なんですが、昭和歌謡と童謡とのコラボとでも言うのか、独特の太田裕美的世界が展開されていますよね。 何と言っても最後の、Doll Doll Doll よこはま・どーる♪ というフレーズが印象的過ぎるんですが、これを聴くと何だか、無性にバナナが食べたくなっちゃいます。 で、続いては 木之内みどり 「横浜いれぶん」 (作詞:東海林良/作曲:大野克夫) 。 ヨコハマ系が続きますな。 横浜の何が 「いれぶん」 なのか、今ひとつよく分からんのですが、 「桑名たるぶん」 じゃ、駄目なんすかね? 桑名にあるんですよね、タルブンという名前のガソリンスタンド。 桑名たるぶん、桑名たるぶん、アンタの傷を癒やすのは、ハマグリよりは、アイス饅頭がいい♪ 今ひとつ語呂がよくないので、やっぱり駄目ですな、タルブン。 木之内みどりというと女優のイメージが強いんですが、根はアイドル歌手だったんですな。 が、本業の歌の方は今ひとつパッとしなくて、ただ、ブロマイドだけは飛ぶように売れていたそうです。 懐かしいですなぁ、ブロマイド。 「ドール」 の歌詞に登場するセルロイドほど昭和初期ではないんですが、エロメイドのブロマイドとか、かなりソソられるものがありますよね。 で、この 「横浜いれぶん」 は、木之内みどり11枚目のシングルに当たるようで、 「いれぶん」 にはそんな意味も込められているのかも知れませんな。 松本隆作詞による 「清純路線」 から脱却して、イメチェンを図ったのが大成功した模様でありまして、本作と 「無鉄砲」 、そしてラストシングルとなった 「一匹狼 (ローン・ウルフ)」 の3曲は、世間では “がらっぱち三部作” と呼ばれているんだそうで。 何という昭和ライクなネーミングでありましょうか。 で、これ、横浜いれぶん、横浜いれぶん♪ という、出だしの部分以外はまったく記憶に残らなかったりするんですが、それ以外の部分は普通に昭和歌謡っぽい仕上がりとなっております。 曲を作ったのは大野克夫。 世情に疎い僕はよく知らなかったんですが、ザ・スパイダースに在籍していたようです。 で、作曲家としては 『勝手にしやがれ』 を始め、沢田研二の数々のヒット曲を手掛けているみたいです。サウンド・トラックの世界では 『太陽にほえろ!』 とか、 『名探偵コナン』 とか。 大野クン、大物じゃん! で、一方、作詞の東海林良クンのほうは、渡辺真知子の 『唇よ、熱く君を語れ』 がちょっとメジャーなくらいで、後は概ね地味。 松本隆で駄目だったのが、こんな地味キャラのおかげでブレイクする事もあるんですなー。世の中、何が幸いするか分かりません。

 で、次。 石川さゆり 「暖流」 (作詞:阿久悠/作曲:三木たかし) 。 これはアレです。 「津軽海峡・冬景色」 の南国土佐バージョン。 そういった感じのナンバーです。  これに 「能登半島」 を加えて “旅情三部作” と呼ぶそうですが、石川さゆりは 1958年生まれだから、当時はまだ二十歳だったんですな。 はたち馬鹿よね〜♪ とか、そんな馬鹿な歌を歌っていてもまったく不思議ではないお年頃なんですが、何とも大人びておりますなぁ。 「能登半島」 には、十九なかばの恋知らず、十九なかばで恋を知り♪ という、印象的なフレーズがあるんですが、サバを読んでたワケでは無いんですな、ありゃ。 で、一方、この 「暖流」 はというと、南国土佐の昼下がり♪ というところで、どうしてもペギー葉山が出てきちゃうのがちょっとアレなんですが、ま、旅情演歌としては一定のレベルに達していると評価していいのではなかろうかと。 「天城越え」 のような凄みは感じられないんですが、ま、二十歳ですからね。こんなものでしょう。 三十路越えをしないと、あの世界は歌えません。 ということで、ラストです。 チューリップ 「青春の影」 (作詞・作曲:財津和夫) 。 これはアレです。 『探偵!ナイトスクープ』 の名作、「夢の特急はまかぜ」。 おお、さすがは中国サイト。 削除されずに残っていて何よりんですが、こいつのですね、最後のシーンで流れるですよね、 「青春の影」 。 特急列車の運転手に手を振って貰う。 ただそれだけの話なのに、何故だかめっちゃ泣ける。。。 余計なことを書いてこの余韻を台無しにしちゃってもアレなので、とまあそんなことで、今日は以上です。

 とまあそんなことで、“78年度版” は、おしまい♪ 1年分が完結したら “さば的@我が心のベスト3♪” を発表するというのが習わしでありましたか? この企画、あまり意味がないような気もしてきたんですが、とりあえず選んでみましょう。

  (第3位) 飛んでイスタンブール / 庄野真代

  (第2位) Mr.サマータイム / サーカス

  (第1位) 青春の影 / チューリップ


 結局のところ、安易に 「特急はまかぜ」 に泣かされて、流された結果に終わってしまいましたが、あまり深く考えて選んだ順位ではないので、あまり気にしないで貰うとして。 で、次回から 『続・青春歌年鑑'78』 をお届けしたいと思います。 4月7〜8日の日程で “お花見旅” の予定を立てているので、恐らくそのタイミングになろうかと。 とまあそんなことで、んじゃ、また♪


( つづく♪ )


INDEX
BACK NEXT