『 続・青春歌年鑑('78-2 ) 』

〜 「北国の春」 から 「女はそれを我慢できない」 まで 〜


01 カナダからの手紙 / 平尾昌晃・畑中葉子
02 乙女座宮 / 山口百恵
03 グッド・ラック / 野口五郎
04 UFO / ピンク・レディー
05 わな / キャンディーズ
06 炎 / 西城秀樹
07 しあわせ芝居 / 桜田淳子
08 ブルー / 渡辺真知子
09 い・に・し・え / 日暮し
10 北国の春 / 千昌夫
11 そんな女のひとりごと / 増位山太志郎
12 青葉城恋唄 / さとう宗幸
13 モンテカルロで乾杯 / 庄野真代
14 てぃーんずぶるーす / 原田真二
15 ディスコ・レディ / 中原理恵
16 タイム・トラベル / 原田真二
17 モンスター / ピンク・レディー
18 女はそれを我慢できない / アン・ルイス


(2013年04月05日更新)


 この週末は広島のほうに遊びに行くので、適当に歌謡曲ネタでも書いてお茶を濁しておこうという魂胆なんですが、天気が心配ですなぁ。 今のところ、土曜日と日曜日が曇時々雨で、月曜日が曇時々晴という予報。 あまりにも今ひとつ過ぎて、テンション下がりまくり。 お蔭で、このコーナーを真面目に書こうという意欲が完全に失せました。 ということで、さ、適当に片づけちゃいましょう。

 で、今回はまた、ヤル気になれない曲が全体の9分の4を占めていたりするんですが、しかも冒頭から3連発っすか。 どうでもよすぎて、MP3のデータもコレクションから抹消しちゃった程なんですが、手始めは 千昌夫 「北国の春」 (作詞:いではく/作曲:遠藤実) 。 田舎っぽくて、ダサくて、駄作で、アーバンで都会派の僕には到底許せなかったりするんですが、 白樺ぁ〜、青空ぁ〜、南風ぇ〜♪ …だとぉ!? 週末に青空が期待されるなら、こんなに気持ちが荒んでないってぇの。 こぶし咲く、あの丘、北国の〜、北国の春〜♪ …だとぉ? せっかく、いい感じに満開になりそうだと思っていた桜も、雨で散りそうだってぇの。 今ひとつ好きになれないというレベルを通り越して、何だかムカついてきちゃたんですが、ろくでもない詞を書いてくれたものでありますなぁ、いではく。 名前も何だか、ふざけてるしー。 僕の想像だと、本名が井出博 (いで・ひろし) とかで、名前を音読みにして、いではく。 それがペンネームの由来だったりするんじゃないかと踏んでいるんですが、発想が単純なんだよ、ヒロシ! で、調べてみたら本名が井出博正 (いで・ひろまさ) だったりして、う〜ん、惜しい。。。 どうせならヒロシにしとけよ、ヒロマサ! 代表作を見ても小沢亜貴子の 「日本全国かずま君」 とか微妙なのが多くて、あまり大したヒロマサではなさそうなんですが、ヒラマサのほうが刺身になったり、塩焼きになったりする分だけマシかと。 で、千昌夫というのもアレですな。 不細工だし、借金まみれだし、金正男のほうがまだマシなレベル。 …とか思っていたんですが、この 『北国の春』 のジャケットを見たら、あまりにも若くて男前なので、ちょっとビビりました。 僕のあまりにも上手過ぎる絵では伝わりにくいと思うので、実物をお見せすると、 ほれ 。 ジョーン・シェパードに惚れられたのも、さほど不思議ではないように思えてくるんですが、何だかムカつくので、次。

 増位山太志郎。  「そんな女のひとりごと」 (作詞:木未野奈/作曲:徳久広司) 。 増位山って、何だか相撲取りみたいな名前なんですが、実際、相撲取りっす。 「相撲取り歌合戦」 みたいなテレビ番組に出演したらプロ並にうまかったので、マジでプロになっちゃった。 そういう経緯だったのではなかろうかと。 いや、調べてみたら、ぜんぜん違ってたんですけど。 ただ単に、趣味が高じて。 そういうアレだったのかも知れませんが、後年、そのような番組の審査員を務めたことはあるようです。 で、この 「そんな女のひとりごと」 というのがどういう歌なのかというと、データを消しちゃったので、よく分かりません。 デビュー曲が 「そんな夕子にほれました」 らしいので、二匹目のドジョウ狙いなのは明白、 「そんなヒロシに騙されて」 との関係は不明。 ということで、次。

 さとう宗幸の  「青葉城恋唄」 (作詞・星間船一/訳詞:さとう宗幸) 。 「北国の春」 に続いてコレって、震災枠っすか? そう言いたくなっちゃいますが、NHK−FM仙台 『FMリクエストアワー』 のDJとなったさとうは、同ラジオ番組内のコーナーでリスナーから寄せられた詩に曲をつけて歌をつくっていた。同年6月、リスナーだった星間が寄せた詩をもとに、さとうが編詩をし、当曲が誕生した。 ほぉ、そういう経緯があったんすか。 田舎っぽくて、ダサくて、駄作で、アーバンで都会派の僕には到底受け入れられないな。 そう思って子供の頃の僕は毛嫌いしていたんですが、オトナになって改めて聞き直してみると、そんなに悪くないような? いずれにしろ、実際には何もなくて 「がっかりスポット」 だったりするらしい青葉城の名を全国区にした功績は半端なかったりしますよね。 ご当地ソングの威力、おそるべし! 岐阜の柳ヶ瀬も 「柳ヶ瀬ブルース」 のお蔭でメジャーになったし、ま、最近では 「やなな」 の活躍のほうが大きかったりするんですが、桑名はまだまだですなぁ。 「ゆめはまちゃん」 も、笹みどりの 「七里の渡し」 も、知名度は皆無に等しいしー。 歌ネットにあるのが意外だったりするんですが、この曲の表示回数 3,816回。 ま、そんなもんでしょうなぁ。。。 ま、それはともかく、この 「青葉城恋歌」 は、さとう宗幸の人気曲ランキングで常に第2位をキープする人気作になった次第でありますが、ちなみに1位はもちろん 「青雲のうた」 。 森田公一の作曲だったんですな、あれ。 道理で青春を感じさせるワケです。

 ということで、4曲目。ここからはちょっとマシになるんですが、 庄野真代 「モンテカルロで乾杯」 (作詞:ちあき哲也/作曲:筒美京平) 。 これはアレですよね。 どう考えても 「飛んでイスタンブール」 の二匹目のドジョウ狙い。 あの歌のおかげで青葉城と同じく、イスタンブールという地名がめっちゃ有名になったんですが、トルコにあるんだよね。 …というのが、当時の小学生にも知れ渡ったくらい。 桑名にもありましたけどね、 「本町トルコ」 とか言うのが。 当時の小学生にとって、それがどういうところなのか、知る由もなかったんですが、オトナになって分かるようになった頃には潰れちゃってたしー。 で、一方、モンテカルロのほうはイスタンブールほどにはヒットしなかったので、未だにどの国にあるのかよく知らなかったりするんですが、調べてみたらモナコでした。 桑名にもありましたけどね、モナコとかいうパチンコ屋。 調べてみたら、今でもあるみたいですが、モナコで完敗。 そんな経験をした人も少なくないのではなかろうかと。 で、 「モンテカルロで乾杯」 のほうはというと、二番煎じながらも、そこはさすがに筒美京平。 普通に鑑賞に堪え得る曲に仕上がっていたりするんですが、乾杯、モンテカルロ〜、好きよ、あなたが楽園〜♪ ここんところのメロディがいいっすよねー。 明日は明日よ〜♪ …というところも。 一方、ちあき哲也という、ちあきなおみのパチモンみたいな人が書いた詞のほうはというと、割れてしまえ、地球なんか♪ …というあたりが、なかなか大胆かと。 こう ですか? わかりません。

 で、続いては原田真二 「てぃーんずぶるーす」 (作詞:松本隆/作曲:原田真二) 。 懐かしいっすなぁ、原田真二。 いつぞや、松田聖子の新恋人として名前が挙がった時には、同じ会社の草さん (←本名) が、 「二流の歌手wwwww」 と、思いきり草を生やしておりました。 けっこうトシを食ったオッサンなんですが、そういう認識なんすかね? 僕くらいのヤングな世代だと、超一流とまでは言わないまでも、まあまあ、そこそこ。 そのように評価している人が多いと思うんですけどー。 当時としては、男なのにピアノを弾くというのが何だか斬新だったし、曲のほうも従来の日本の歌謡曲とは一線を画した、ポップで垢抜けたものでありました。 あれで髪型さえ、もうちょっと爽やかだったら。。。 とまあそんなこんなで、 「てぃーんずぶるーす」 。 すべて平仮名にしたところに若さを感じますな。 どうせなら 「女子高生ひなののほ→むぺ→じ」 みたいに 「てぃ→んずぶる→す」 にして欲しかったところですが、さすがの真二クンもそこまでは時代を先取りできませんでしたか。 で、これ、作詞が松本隆なんですな。 詞も自分で作っているののだと思い込んでいたので、ちょっと意外だったんですが、出来のほうはというと、さすがはたかし。 冷たいレールに耳当てれば、二人の秋が遠ざかる、泣いてる君は、ぶるーす♪ 詩人っすなー。 ひとつ間違えれば死人になって、冷たくなっちゃいそうなんですけど。 で、曲のほうはというと、ぶるぅーす♪ …というところのメロディが、素敵♪ 2番だかでは、この後に 「わっちゅう〜、うぇぇ♪」 とか言ってて、カッコええ!

 とまあそんなこんなで、次。 中原理恵 「ディスコ・レディ」 (作詞:松本隆/作曲:筒美京平) 。 中原理恵と言えば 「東京ららばい」 、もしくは 『欽ドン!』 の 「良い妻、悪い妻、普通の妻」 の印象が強いんですが、懐かしいですなぁ、よし子、わる子、ふつ子。 原田真二みたいなアタマをしてましたよね、わる子。 で、萩本欽一の絶頂期でもあったワケですが、それが長野オリンピックの閉会式で醜態を晒すまで落ちぶれちゃうとは。 とまあそれはそうと 「ディスコ・レディ」 なんですが、タイトルからして、めっちゃ昭和っすよね。 今なら 「ディスコwwwレディwwwww」 と、思いきり草が生えるレベル。 これでも当時は当人たちも真剣だったんですが、この歌はアレです。 理恵タンのバックで 「でぃすこれでぃ〜、でぃすこれでぃ〜♪」 とコーラスを付けてる人たちが、無駄に耳障りだったりします。 悲しい噂なら、もっちきりね♪ (とぅっとぅとぅるー♪) …とか。 微妙にコール&レスポンス風で、ま、悪くはないと思うんですが、松本隆&筒美京平の黄金コンビなので、出来そのもののはまったく問題がないし。 ラストの、乾いたくちびる、それがエレジー♪ …というフレーズも、なかなかいいっすよね。 唇がカサカサに乾燥していて、笑った表紙にピキッと割れて、血が出ちゃうような。 乾いたくるびる、それが切れ痔〜♪

 痔とは違うような気もするんですが、とりあえず、次。 原田真二 「タイム・トラベル」 (作詞:松本隆/作曲:原田真二)。 また出ましたな、真二。 この人の場合、 「てぃーんずぶるーす」 と 「キャンディ」 が2大正義で、それ以外はワンランク落ちる気がするんですが、この歌もそれなりに知られてはいますよね。 一発屋ではなく、2.5発屋くらいまでは持ちこたえたんですが、時間旅行のツアーはいーかが、いかがなもの♪ …の、 「いーかが」 というところのメロディが斬新というか、耳に残るというか、はっきり言って、ヘンというか。 歌詞のほうもタカシにしてはちょっとヘンっすよね。 スフィンクスとか、砂漠とか、ピラミッドとか、時間旅行っていうより、単なるエジプト旅行やーん。 その後、アメリカ旅行になって、宇宙旅行になって、最後は妄想で終わって、おしまい。

 歌詞がヘンと言えば、ピンク・レディー。 こいつらの歌に勝てるものは無いんですが、中でも最悪なのが 「モンスター」 (作詞:阿久悠/作曲:都倉俊一) 。 冒頭、 「わーはっはっは、わーはっはっは。」 という怪物らしきヤツの笑い声が出てきた時点で何もかも、おしまいにしたくなっちゃいます。 子供だましもエエとこやん。 そう、子供心にも思わずにはいられませんでした。 ヘンな歌でも何故だか無駄に流行っていた彼女たちなんですが、さすがにこいつはコケちゃったんでしたか? 「ペッパー警部」 「S・O・S」 「カルメン'77」 「渚のシンドバッド」 「ウォンテッド(指名手配)」 「UFO」 ときて、その後がこれ。 その後 「透明人間」 で何とか持ち直すんですが、 「カメレオン・アーミー」 で、ひとつの時代の終わりを感じました。 ああ、諸行無常。

 ということで、最後っす。 アン・ルイス 「女はそれを我慢できない」 (作詞・作曲:加瀬邦彦) 。 アン・ルイスと言えば桑名正博の元嫁として、桑名人の意識に中に強く残っているんですが、元祖DQNネームである美勇士くんの母でもありますな。 みゅーじくんって、いかにもミュージシャン夫婦らしい♪ …と、当時から評判だったんですが、今からすると、わりとマシな名前に見えてきちゃうところが恐ろしいっすな。 光宙(ぴかちゅう)くんとかに比べれば、ぜんぜんアリっすよね。 それはそうとアン・ルイスって、何者? ガイジン? 名前からすれば当然そうなんでしょうが、ピンクレディーなんかもガイジンの名前としか思えないのに、普通に日本人だったりするしー。 で、調べてみました。 アン・ルイス (1956年6月5日−) は、兵庫県宝塚市出身の歌手。本名アン・リンダ・ルイス。 父親がアメリカ人で、母親が日本人のハーフなんっすな。 となると、美勇士くんはハーフと桑名人のクォーター。 いや、桑名正博はぜんぜん桑名人ではないんですけど。 で、アン・ルイスと言えば 「ラ・セゾン」 がいちばん有名なんですが、あれ、山口百恵の作詞だというのを知ってましたか? 僕は今、初めて知りました。マジかよー? で、作曲は沢田研二って、マジかよー? で、一方、 「女はそれを我慢できない」 はどうなのかというと、加瀬邦彦って、誰やよー? 一瞬、加藤和彦に見えて、ほぉ。 …と思ったら、よく見たら違っていたんですが、かまやつひろしとか、寺内タケシとか、そういう人たちと一緒にやってた人らしいっす。 で、ザ・ワイルドワンズというのを結成したらしいっす。 「TOKIO」 とか、沢田研二の歌をいくつか作曲しているっぽいっすな。 で、このアンたんの歌はですね、ガラの悪い下品なヤンキー娘、バリバリ全開。 そういうアレだったりするんですが、マゾっ気のある人にはいいかも知れませんな、こういう女王様キャラ。 個人的には、お断りしたいところなんですけどね。 桑名正博も全然マゾではないように思えるんですが、そういうところがアレだったのか、離婚しちゃいましたよね、結局。 で、桑名くん、死んじゃいましたなぁ。 桑名人として、心から哀悼の意を表したいと思いますが、とまあそんなことで、今日は以上です。

 ということで、『 続・青春歌年鑑('78 ) 』 は、おしまい。 どうでもいいんですが、最後に 「さば的@我が心のベスト3♪」 を選ぶというのが習わしだったような気がするので、一応、やっておきますかね?

  (第3位) しあわせ芝居 / 桜田淳子

  (第2位) ブ ル ー / 渡辺真知子

  (第1位) い・に・し・え / 日暮し


 後半、不作でしたなぁ。。。 よく分からなくて期待ゼロだった 「い・に・し・え」 が意外とよかったっす。 あとはまあ、知ってる歌ばかりで新鮮味がないので、さほど感銘は受けなかったんですが、真知子タンはいいっすなー。  「かもめが翔んだ日」 と 「迷い道」 は完璧に聞き飽きたんですが、 「ブルー」 はまだ大丈夫。 で、 「しあわせ芝居」 は、中島みゆき好きにとっては、至高。 で、今日の分から3曲選ぶとなると、 「モンテカルロで乾杯」 「てぃーんずぶるーす」 「ディスコ・レディ」 ということになるかと思うんですが、とまあそんなことで、さ、もうすぐ広島っす♪



( つづく♪ )


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