『 続・青春歌年鑑('77-1 ) 』

〜 「ペッパー警部」 から 「Hi-Hi-Hi」 まで 〜


01 ペッパー警部 / ピンク・レディ
02 ラスト・シーン / 西城秀樹
03 初恋草紙 / 山口百恵
04 四季の歌 / 芹洋子
05 あずさ2号 / 狩人
06 昔の名前で出ています / 小林旭
07 メランコリー / 梓みちよ
08 愛のメモリー / 松崎しげる
09 Hi-Hi-Hi / あおい輝彦
10 洪水の前 / 郷ひろみ
11 硝子坂 / 高田みづえ
12 おんな港町 / 八代亜紀
13 ワインカラーのときめき / 新井満
14 雨の物語 / イルカ
15 熱帯魚 / 岩崎宏美
16 しあわせ未満 / 太田裕美
17 アン・ドゥ・トロワ / キャンディーズ
18 渚のシンドバッド / ピンク・レディ


(2010年02月14日更新)


 君は “NHKのど自慢” が好きかな? 僕はですね、さほどでもありません。 何故かというと、テレビに出てくる素人があまり好きではないからなんですが、ウザいですからね、素人。 ウケ狙いの素人とか、自己陶酔している素人とか、岸部シローと素人の2人組とか、見ているこっちのほうが恥ずかしくなってしまいます。 ま、借金の返済で大変なので、少しでもテレビに出たいというシローの気持ちも分からんのではないんですが、NHKのど自慢ではチャンピオンになったところでトロフィーを貰えるだけですからね。いじましくて、見ているこっちのほうが情けない気持ちになってしまいます。 とまあ、そんな “のど自慢” なんですが、しまったー! 1月31日の放送を見るの、忘れたぁ。。。 桑名市民会館からの生放送だったんですよね。すっかり忘れておりました。 夜、2ちゃんねるで “桑名ネタ” を検索していて、のど自慢スレに桑名市の文字があったので、そこで初めて思い出したんですが、ちなみにそのスレタイは “NHKのど自慢〜三重県桑名市で枠その1” というものなんですけど。 日本語、なってませんなー。 「三重県桑名市で枠」 って、さっぱり意味が分かりません。 …と思ったら、どうやらこれには法則性があるようで、次スレのタイトルは “NHKのど自慢〜三重県桑名市で枠枠その2” となっておりました。 三重県桑名市でワクワク♪ それなら何となく分かります。 このスレは最終的に(6)まで伸びたんですが、(5)以降は面倒になったのか、 “NHKのど自慢〜三重県桑名市で枠枠枠枠その6” といった、枠足らずなものになっているんですけど。 ちなみに、(1)の最初の書き込みは、こういったものでありました。

  1 :公共放送名無しさん :2010/01/31(日) 09:51:41.99 ID:5504iMgA
  桑名でうまいもん「食わな」い?

  なんつってww


 見た瞬間、著しく読む気を削がれてしまったんですが、以下、 「以下、その手は桑名の焼きハマグリ禁止」 、 「桑名って三重県だったのか、愛知県だと思ってたわ」 というコメントが続いております。 いや、やっぱり愛知県だと思っていた奴がいましたかぁ。 名古屋から電車で20分くらいなので、間違われても仕方がないところなんですが、 「しぐれ城てまだ有るのか。」 といった、かなりローカルな話題も出ております。 「残念ながらもうありません。」 という、地元民らしき人からのレスが付いているんですが、サトー工業の手によって こんな目 にあっちゃったんですよねー。 そうそう、最晩年は “九州どんたくラーメン” でありましたなー。 で、このスレは実況板らしく、番組が始まると同時に

  59 :公共放送名無しさん :2010/01/31(日) 12:14:59.55 ID:BwC/hVOh
  キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!

  60 :公共放送名無しさん :2010/01/31(日) 12:14:59.77 ID:trYOpMhv
  キタ━━━━━━≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━━━!!!!!

  61 :公共放送名無しさん :2010/01/31(日) 12:14:59.89 ID:DdHfqIEf
  キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!

  62 :公共放送名無しさん :2010/01/31(日) 12:15:00.21 ID:Qb6lbyyM
  キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

  63 :公共放送名無しさん :2010/01/31(日) 12:15:01.18 ID:/Lsni0jT
  キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!

  64 :公共放送名無しさん :2010/01/31(日) 12:15:01.37 ID:hUhfnqO0
  キタ━(゚∀゚)━!!!

  65 :公共放送名無しさん :2010/01/31(日) 12:15:01.99 ID:yuyuCLin
  始まった!!

  66 :公共放送名無しさん :2010/01/31(日) 12:15:03.23 ID:Q9NjG83S
  キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!

  67 :小笠原亘が実況します。 :2010/01/31(日) 12:15:03.25 ID:r38j3YNr
  2週間ぶりにキタ━━━━━━ヽ(*゚∀゚*)ノ━━━━━━━!!!
  | |ω・`)キタヨ| |´・ω・`)キタヨ| |(+・ω・´)キチャッタヨ♪
  キタ━━ヽ(´・ω・`´・ω・`´・ω・`)ノ━━ッ!!

  68 :公共放送名無しさん :2010/01/31(日) 12:15:04.26 ID:0xcg79lm
  キター

  69 :公共放送名無しさん :2010/01/31(日) 12:15:04.32 ID:emfyiDf3
  キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!

 …という状況になります。 おまいら、そんなに “のど自慢” が好きか???  凄いですなー。コンマ数秒といった世界ですよね。 で、やがて画面に出場者が登場したらしく

  80 :公共放送名無しさん :2010/01/31(日) 12:15:13.46 ID:t+4TINpx
  JK確認!

  81 :公共放送名無しさん :2010/01/31(日) 12:15:14.16 ID:TgknUjx/
  キタ━━━━━ヽ(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)ノ━━━━━ !!!!!

  82 :公共放送名無しさん :2010/01/31(日) 12:15:15.47 ID:iA0HN55I
  JK発見

  83 :公共放送名無しさん :2010/01/31(日) 12:15:18.57 ID:ufanDtNe BE:345702847-2BP(1236)
  kitaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa

  84 :公共放送名無しさん :2010/01/31(日) 12:15:19.74 ID:BwC/hVOh
  JKキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!

  85 :公共放送名無しさん :2010/01/31(日) 12:15:20.05 ID:DdHfqIEf
  JK確認

  86 :公共放送名無しさん :2010/01/31(日) 12:15:20.24 ID:kWhKocQf
  JK確認

  87 :公共放送名無しさん :2010/01/31(日) 12:15:20.56 ID:Qb6lbyyM
  JK確認

  88 :公共放送名無しさん :2010/01/31(日) 12:15:20.71 ID:trYOpMhv
  JK確認


 おまいら、そんなに女子高生が好きか??? ま、その気持ちは実によく分かるんですが、調べてみたらこの番組の出場資格は 「15歳以上の原則アマチュアの方(中学生を除く)」 となっているんですな。 つまり、女子高生が最年少ということになるんですが、いや、別に15歳の無職の少女でもいいんですけど。 もしかしたら男子高校生でも大丈夫なのかも知れませんが、もし出場したとしても、決して 「DKキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!」 と、誰も実況板で喜んではくれないでしょう。 あ、でも “ホモ板” というのもあるので、そっちの世界では盛り上がるかも知れませんな。 で、このスレを読んでいたら、いくつか専門用語らしきものが出てきたんですが、中でもよく使われるのが “○○枠” と “規制”という言葉 。 のど自慢の出場者って、いつもだいたいパターンが決まっているんですが、女子高生と老人は必ずいますよね。 歌のうまい下手に関わらず、とりあえず最年少と最年長は選ぶ。 そういう暗黙の了解があるようです。 そういうのを例えば “女子高生枠” とか “冥土枠” などと呼ぶようなんですが、あとは “民謡枠” とか “ゲスト枠”(←その日のゲストの持ち歌を歌う人) とか。 スレタイの “” には、そういう意味も込められているようですが、で、一方 “規制” というのはアレです。 合格・不合格の鐘を鳴らす人のことを、そう呼ぶみたいです。 歌っている途中で鐘を鳴らして “規制” をかけるから、そう呼ぶんですかね? …と思ったら、2002年からは秋山気清 (きせい) という人が鐘を担当しているんですなー。なるほど。 で、どうやら出場者のキャラによって、座る席も決まっているようなんですが、“美人席” というのがあるんですな。画面によく映るロケーションなんすかね? ちなみに今回は 「がっかり美人席」 「美人席ぶっさw」 と、評価は散々なんですが、まったく失礼な奴らですなぁ。 「美人席タイツかよおおおおおお」 と、パンツが見えない事に対する不満の声も上がっているしー。 で、しばらくすると今度は 「お菓子のホームラン王です」 とか 「そんなばなな」 といった書き込みが目立つようになるんですが、番組の見てない僕には何が何やら、さっぱり分かりません。返す返すも、失敗しましたなぁ。。。

 …と思ったら、大丈夫でした。 NHKオンデマンド に上がってるぢゃん♪ 有料 (税込 315円) で、しかも購入後1日しか視聴することが出来ないんですが、裏ワザを使えば大丈夫♪ しっかり落とすことが出来て何よりなんですが、既に 1月31日の放送分は配信が終了しちゃったみたいで、いやあ、早めに気が付いてよかったです。 とまあそんなことで、早速、視聴してみました。 おおっ、早速、JK確認♪ あ、 「黄色うぜえwww」 とか、 「黄色いのうざい」 とか、 「黄色自重しろwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」 とか、 「後ろのたけのこ族うぜぇ」 とか、 「後ろの忍者自重しろ」 とか、散々言われているのは、おまいらかっ! いや、確かにウザいですな、こりゃ。 で、続いては桑名市の紹介。 揖斐川・木曽川・長良川の木曽三川が空から撮影され、徳田アナが 「名古屋から特急で15分程ですよね。」 と発言。 「名古屋から桑名まで大した距離じゃないのに特急利用するバカいるのかよ」 と言われていたのは、これですな。すいません。僕はしょっちゅう特急利用しています。でもまあ、バカなんだから仕方ないよねー。 で、続いて “七里の渡” が出てきて、その次が “桑名の千羽鶴” ですかぁ。 また随分とマイナーなものを持ってきましたな。 でもって、この時期の旬な食べ物枠で “なばな” が登場ー。 これか! お菓子のホームラン王&そんなばなな! ちなみに “なばな” というのは野菜として食べる菜の花の葉っぱの部分のことなんですが、“なばなのしゃぶしゃぶ” って、桑名人、そんなもん、食わねーよ。 ま、旧・長島町民はどうなんだか知りませんが、で、最後に 「で、4月になると今度は、桑名というとハマグリが食べられるんだそうで。」 というコメントが。 桑名人、ハマグリ、ほとんど食わねーよ。 …とまあ、全体的にイナカくさい雰囲気が漂いまくっておりましたが、で、トップバッターは 「昭和の歌が大好きな高校一年生」 ですかぁ。 いきなり、女子高生の2人組♪ 「いちばん、“あずさ2号”っ♪」 …ということで、では 1977年の歌謡曲 (その3) 、いってみましょうかぁ。

 ということで、まずはピンク・レディ 「ペッパー警部」 (作詞:阿久悠/作曲:都倉俊一) です。 前フリとまったく話が噛みあっておりませんが、このコーナーを更新するのも久しぶりなので、簡単に1977年という時代を振り返ってみることにしましょう。元号に直すと昭和52年。さば君は誕生日が来ると9歳。 詳しくは、ま、 ここここ の前フリを見て貰うとして、歌謡曲の世界ではピンク・レディの全盛期。 ま、そういっていいのではなかろうかと。 「カルメン'77」 が出たのが '77年ですからね。 で、このカルメン歌謡曲が彼女たちのデビュー作なんだよね。…と、僕は何となく思い込んでいたんですが、違ってました。 76年8月に発売された 「ペッパー警部」 が最初のシングルなんだそうです。 76年のヒット曲がどうして 77年のコンピに入っているのかというと、それはおそらく大人の事情ということなんだと思うんですが、今から思うと、この歌はアレですな。エロいですな。 ペッパー警部、邪魔をしないで〜、ペッパー警部、私達これから、いいところ〜♪ …というところが何とも言えず、エロいです。 ミニスカートで股を開く振り付けが下品であると、当時からあまり評判は芳しくなかったようですが、なるほど確かに これ を見ると、パンツが見えそうですな、こりゃ。 で、これ、コドモの頃は、コドモ心にもコドモっぽい歌のように思えて、あまり好きではなかったんですが、こうして改めて聴きなおしてみると、曲そのものは決して悪くないですよね。 が、 この振り付け を見ると、やっぱり下品ですな、こりゃ。 ペッパ〜警部っ♪…のところは、ちょっとカッコいいんですが、ちゃっちゃっちゃっちゃ、ちゃららら〜、ちゃっちゃっちゃっちゃ、ちゃららら〜♪ …という伴奏のところで、あまりにも股を開き過ぎぃ。 当時の女児はみんなこれを真似して、そしてオトナになったんですなぁ。

 ちなみにこれ、Wikipedia で見た話だと、当初はシングルのB面になる予定だったみたいですな。 レコード会社は 「乾杯お嬢さん」 というのをA面にするつもりだったんですが、 (作詞:阿久悠/作曲:都倉俊一) の2人が 「これでは、キャンディーズと何ら変わらん!」 とイチャモンを付けて、A面とB面がひっくり返ったと。 なるほど、敢えて主流から外れた“ちょっとヘンな路線”に走ることで、ピンク・レディは一時代を築くことが出来たんですな。阿久クンと都倉クンの見識、恐るべし! もっとも 「乾杯お嬢さん」 のほうも (作詞:阿久悠/作曲:都倉俊一) だったりして、なら、何でそんなキャンディーズみたいな歌を作った?…と、ちょっぴり疑問だったりもするんですけど。

 ということで、次。 西城秀樹 「ラスト・シーン」 (作詞:阿久悠/作曲:三木たかし) 。 今回、“のど自慢実況”でいちばん盛り上がったのが、西城秀樹の 「傷だらけのローラ」 を歌った老婆だったんですが、出てきた時は 「冥土枠」 とか 「秀樹還暦枠」 などと言われて、期待度は低かったんですけどね。 が、歌が始まると 「超音波が」 とか、 「奇声wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」 とか、 「ローラw」 とか、 「すげー」 とか、大いに盛り上がりました。僕は事前に情報を得ていたので、ある程度の心構えが出来ていたんですが、いきなりだと、かなりのサプライズだったでしょうな、こりゃ。 …とまあそれはそうと、西城秀樹の 「ラスト・シーン」 なんですが、こんな歌、ヒットしたっけ?…と言いたくなるような、地味な選曲でありますな。 Wikipedia に、作詞・作曲は阿久悠、三木たかしと4作連続で同じである。西城秀樹にとって、初めて静かなメロディーのバラード曲であった。…とあるように、ヒデキらしからぬ、しっとりとしたオトナの歌だったりします。テーマは 「年上の女との別れ」 ですかね? 相手はどうも人妻っぽいな。…という気配が濃厚に感じられるんですが、ま、話がややこしくなる前に別れたほうが正解だという気がします。 ヒデキくんのほうはまだ未練タラタラのようですが、よっちゃん食品工業株式会社の 「タラタラしてんじゃね〜よ エスニック風味」 でも食って、元気出せよ、ヒデキ!

 で、次。 山口百恵 「初恋草紙」 (作詞:阿木燿子/作曲:宇崎竜童) 。 こんな歌、ヒットしたっけ?…と言いたくなる、あまりなじみの無い曲なんですが、さすがに 『青春歌年鑑』 も続編となると、かなり苦労の跡が窺えます。 山口百恵のシングルは “スケ番路線” もしくは “スケベ路線” と “清純派路線” を交互に出すという戦略が窺えるんですが、 (作詞:阿木燿子/作曲:宇崎竜童) というところからすると、これは前者に属するものと思われます。 ちなみに 「初恋くさこ」 ではんく、 「初恋そうし」 なんですな。 ま、 「草子(くさこ)」 なんて名前を付けると、 「くさい子」 と言われてイジめられるので、やめておいたほうがいいんですが、 「草子(ぞうし)」 でもなくて 「そうし」 。 そうした理由は阿木燿子に聞かないと分かりません。 よく考えたら 「枕草子」 も 「そうし」 なので、わざわざ燿子に聞かなくても、普通に 「そうし」 でいいのかも知れませんが、で、これ、予想に反して、しっとりとしたバラード調の曲なんですな。何だかオトナっぽいです。 口紅さえも裏切って、ひと色変わり、筆にのる、あなたの頬は大人びて、別れの重さで刻まれていた、刻まれていた♪ 2番の歌詞など、初恋とは思えないほど、ディープでありますなぁ。 とても18歳のギャルとは思えません。 燿子たんの実体験が重くのしかかってくるような気がするんですが、で、これ、曲がまた泣かせますよね。 ダウンタウン・ブギウギ・バンドって、どれも似たような曲ばかりであるな。…と、コドモだった僕はコドモ心にも、そう思ったものなんですが、ブギウギ以外の曲も作れるんじゃん、竜童ぉ。 ま、作品としては正統派すぎて、あまりインパクトが無かったからなのか、大ヒットとまではいかなかったようですが、百恵たんの隠れた名曲として、もっと評価されてしかるべきではないかと僕は思います。

 で、続いては芹洋子 「四季の歌」 (作詞・作曲:荒木とよひさ) なんですが、こりゃ、歌謡曲なんすかね? 何となくママさんコーラスで、おばさんが歌う歌。…といった印象が強いんですが、作詞・作曲は荒木とよひさですかー。 あまり聞いたことのない名前なんですが、調べてみたら柏原芳恵の 「待ちくたびれてヨコハマ」 とか、西城秀樹の 「黄昏よ、そばにいて」 とか、高見知佳の 「キャベツから恋が生まれれば」 とか、そういう、あまり聞いたことのない歌の作詞を手がけているようです。 あ、でも、テレサ・テンの 「愛人」 とか 「つぐない」 とか 「時の流れに身をまかせ」とか、メジャーなのもありますな。森昌子の 「哀しみ本線日本海」 とか。 微妙に新しいところでは高山厳の 「心凍らせて」 や、堀内孝雄の 「恋唄綴り」 も手掛けているようで、こうして見ると、個人的にけっこう好きな歌が多いですな。 あまり聞いたことがないとか言って、正直、すまんかったっす。 根は作詞家のようで、作曲のほうではこの 「四季の歌」 以外、聞いたことのある曲はあまりなさそうなんですが、春を愛する人は、心清き人、スミレの花のような、僕の友達♪…ですか。 歌謡曲の詞というより、何だか詩(ポエム)みたいですよね。 スミレの花のような、僕のすみれちゃん、はにゃ〜♪ …のほうがよかったのではないかと、 「おーい!はに丸」 が好きな僕は思ってしまうんですが、あ、はに丸くん、 NHKのオンデマ で見れます。10本パックで 735円(税込) です。 まずまず、お得?

 で、次。 狩人 「あずさ2号」 (作詞:竜真知子/作曲:都倉俊一) 。 昭和歌謡が大好きな女子高生2人組が大好きな曲でありますな。 「あずさ2号wwwwwww」 「あずさ2号wwwwwwwwwww」 と、思いきり笑われておりますが、確かにJKらしからぬ選曲だと言わずにはいられません。 で、歌に関する評価はかなり辛口で、見た目に関する評価も意見が分かれておりましたが、個人的にはケバくなくて、スレてなくて、純朴そうで、なかなか好感の持てる女子高生2人組ではないかと思うんですけどー。 かなり緊張しているようで、歌の後で 「昭和の歌が大好き、例えばどんな歌が好きなんですか?」 と聞かれて、 「山口百恵さんの “プレイバック・ツー” や…」 と答えて、「ぷれいばっくつう」 「パート」 と実況板に書かれております。 もうひとつの 「天城越え」 はよく聞き取れなくて、「あえぎ声?」 「あえぎ声(;´Д`)」 「ハァハァJKの喘ぎ声(;´Д`)ハァハァ」 と書かれております。 いやあ、いろんな事を言われて、のど自慢に出るのも大変ですなぁ。 とまあ、そんな 「あずさ2号」 なんですが、歌っているのは兄弟デュオの “狩人” でありますな。 この2人、物心が付いた時からずっと “狩人” だったので、今まで特に疑問を感じることは無かったんですが、よくよく考えてみると、どうしてまた “狩人” なんすかね?

 調べてみました。 恩師である作曲家の都倉俊一から 「いつまでも大ヒットという獲物を狙い続けるハンター(狩人)であって欲しい」 との願いをこめて、名付けられたものです。なるほど。調べてみて、そういえばこれ、前にも調べたことがあったのを思い出したんですが、さほど面白い話でもないので忘れてました。 とまあそんなことで 「あずさ2号」 なんですが、この歌は何と言っても、タイトルが秀逸です。 世の中には色んな名前の特急列車があるんですが、もう 「あずさ」 以外には考えられないほど、見事にハマってます。 かつて京都から鳥取方面に向かう特急に 「あさしお」 というのがあったんですが、もしこの歌が 「あさしお2号」 という名前だったりしたら、限りなくノー天気で指導力不足な印象を与えるだけで、ここまでヒットすることはなかったでしょう。 でまた、同じ 「あずさ」 でも1号や3号ではなく、2号にしたところが秀逸です。 「あずさ2号」 に関するうんちくは Wikipedia に詳しいので、詳しい話は省きますが、曲の前半部分はしっとりとした曲調であるが、サビの部分ではそれとは正反対の曲調となっている。 そうそう。そこがこの曲のポイントですよね。 さよならは〜、いつまでたっても、とても言えそうに〜、ありません〜♪ …のところで、ぐっと盛り上がりますもんね。 兄弟デュオで複雑な女心を歌うという変態じみたシチュエーションも意外性があっていいし、しかし、この女の心境というのは、今ひとつよく分かりませんな。 この歌で 「あなた」 と呼んでいるのが今の恋人だと思うんですが、別に愛が冷めたとか、そういうことではなく、まだ未練がありそうに見受けられます。 にも関わらず、どうして信濃路に旅立つんですかね? しかも、あなたの知らない人と2人で〜♪ その 「人」 というのは間違いなく男だと思うんですが、もしかしてスキー好きの女なんすかね? 「長野に春スキーに行きたいのぉ。」 と言ったら、スキー嫌いの彼氏から、 「勝手に行けばぁ。」 と言われて、 「じゃ、ほかの人といくから、いいっ!」 みたいな。 趣味の不一致から、2人の心に隙間が生じたのかも知れませんな。 ま、コドモ時代の僕の解釈では、そう考えるのが精一杯だったんですが、今から思えばこの 「あなた」 というのは恐らく、妻子持ちなんでしょうな。 で、相手の心は次第に冷めてしまったと。適わぬ恋を清算するため、別れを決意したのではないかと思うんですが、ま、ちゃっかりスペアの男を用意しているあたり、かなり強 (したた) かな女でもあるんですけどね。 穢れをしらない女子高生2人組が歌うには、やっぱりちょっと無理があったような気もします。

 で、続いては小林旭 「昔の名前で出ています」 (作詞:星野哲郎/作曲:叶弦大) なんですが、いいですなぁ、小林旭。マイトガイですよね。 ナイスガイならともかく、マイトガイって、どんな貝や?…と、当時のコドモは誰もが疑問に思ったものですが、マイトはダイナマイトの「マイト」、ガイは青年を意味する英語の「ガイ」。二語合わせて「ダイナマイトのような男」の意味。なるほど、そうだったんですかぁ。 ま、いずれにしろ小林旭という人はフィンガー5のアキラと並ぶ、芸能界の “2大アキラ” であると言っていいんですが、本職はあくまでも俳優であって、歌手としてはこの 「昔の名前で出ています」 以外、大したヒットは飛ばしておりません。 あ、「ギターを持った渡り鳥」 というのもありますか。 「アキラのおてもやん」 とか 「アキラのブンガワンソロ」 なんてもあるようですが、何でもアキラ、アキラで、そのうち飽きられてしまったのではなかろうかと。 そんな中、この 「昔の名前〜」 は当時、演歌があまり好きではない少年だった僕でも歌えるほどヒットしたんですが、京都にいるときゃ、 「しのぶ」 と呼ばれたの〜、神戸じゃ、 「なぎさ」 と名乗ったの〜♪ ですよね。 ま、僕が歌えるのはここまでなんですが、この後、 横浜 (ハマ) の酒場に戻ったその日から、あなたがさがしてくれるの待つわ、昔の名前で出ています〜♪ と続くんですが、昔の名前って、しのぶなぎさ、どっち??? その答えはですね、 「どちらでもない」 というのが正解です。 横浜 (ハマ) の酒場に戻ったその日から♪…とあるので、昔の名前というのは昔、横浜で名乗っていた名前だと考えるのが妥当でしょう。それがどういう名前なのかは、この歌ではよく分からんのですけど。 横浜のハマ子とか、そんなんっすかね??? それはそうと、あなたの似顔をボトルに書きました、ひろみの命と書きました♪ …って、いったい誰のボトルにそんなの書いたんですかね? 昔、ひろみのボトルにそう書いたということなんでしょうか? もし、今の職場でヒロシくんとかのボトルにそう書いたのだとすれば、そんな酒場の女、めっちゃ嫌ですなぁ。。。 

 で、続いては梓みちよ 「メランコリー」 (作詞:喜多條忠/作曲:吉田拓郎) 。 梓みちよと「あずさ2号」。 1977年というのはどうやら 「あずさブーム」 だったようですが、この人、 『新婚さんいらっしゃい!』 のアシスタントをやってましたよね。 で、歌手としては 「こんにちは赤ちゃん」 。 で、もう1曲、「二人でお酒を」 。 前者の発売が 1963年で、後者は 1974年。 何というか、 “帰ってきた一発屋” って感じぃ? 曲のイメージもまったく違ったりするんですが、もともとは “ボサノバ娘” のキャッチフレーズでデビューしたんだとか。 で、今回は 「メランコリー」 という歌なんですが、緑のインクで手紙を書けば、それはサヨナラの合図になると、誰かが言ってた♪ んですな。 そんな話、初めて聞きました。 そもそも普通、緑のインクなんか使わんやろ?…という気もするんですが、セーラー万年筆のインクにもブルーとブラックとブルーブラックとレッドのほか、極黒(きわぐろ)くらいしか見当たらないしー。 ま、12色入りのサインペンなら緑くらいはあるんですが、秋だというのに恋も出来ない、メランコリー、メランコリー♪ というあたり、詞も曲も、なかなかよく出来ていると思います。 これ、吉田拓郎の作曲なんですな。ちょっと意外な感じがしました。 ま、確かに、それでも乃木坂あたりでは、私はいい女なんだってね♪ というところは、思いきり拓郎だったりするんですけどー。 フォーク演歌。 新しいジャンルと言えそうです。

 で、続いては松崎しげる 「愛のメモリー」 (作詞:たかたかし/作曲:馬飼野康二) なんですが、いやあ、懐かしいですな、『噂の刑事トミーとマツ』。 1979年〜1982年の放送だったみたいなので、この歌が出た頃、松崎しげるはまだ、マツではなかったようなんですが、 「単なる色の黒いオッサン」 として、当時から着々とその地位を築いていた模様です。 「まつざきしげるいろ」の作り方 なんてのもあるんですが、しげるクン、ただ色が黒いだけでなく、歌唱力も抜群。 特にこの 「愛のメモリー」 は、平成の時代にも脈々と受け継がれる、昭和歌謡の傑作といっても過言ではないでしょう。 出だしの部分はわりと淡々とした感じなんですが、美しい人生よ、限りない喜びよ、この胸のときめきを、あなたに〜、この世に大切なのは、愛し合うことだけと、あなたは教えてくれる〜♪ というサビの部分のスケールの大きさは、ただただ圧巻です。 好きな曲なので、カラオケで歌ってみようかとも思うんですが、無理でしょうな、たぶん。

 で、今回の最後を飾るのは、あおい輝彦 「Hi-Hi-Hi」 (作詞・作曲:森雪之丞) 。 黒板業界では有名な会社に青井黒板製作所というのがあって、青い黒板なのか黒い黒板なのか、はっきりしろ!…と思わずにはいられないんですが、輝彦はあおい。 そういうことでいいと思います。 唄って踊れるアイドルグループ 「ジャニーズ」 のメンバーとして 1962年に芸能界デビュー。 いや、ジャニーズって、そんな昔からあったんですな。 で、この輝彦クン、『あしたのジョー』 の主人公 「矢吹丈」 の役で声優を務めていたり、、『水戸黄門』 で12年間に渡り“3代目助さん”を演じたりと、意外なところで活躍してたりするんですが、この話、このコーナーでも以前に書いたことがあるような気がしますな。 あ、 ここ ですな。 読み返してみて、いつも同じ事を書いている自分が、ちょっぴり可愛いな♪…と思ってしまったんですが、今回、バッテラのネタは思いつきませんでした。堕落しちゃいましたな、僕も。 で、今回は 「Hi-Hi-Hi」 なんですが、作詞・作曲は森雪之丞ですか。 何だかカッコいい名前ですな。 「意地悪ばあさんのテーマ」 とか、 「おそ松くん音頭」 とか、 「キン肉マンGo Fight!」 とか、アニメ・特撮の分野で作詞家として活躍したようですが、その一方、氷室京介や布袋寅泰にも多くの詞を提供しているそうです。 歌謡曲の世界では風見慎吾の 「僕、笑っちゃいます。」 とか、シブがき隊の 「100%…Soかもね!」 とか 「Zokkon命-Love-」 とか。 全般的に世の中を舐めてる感がありますな。 一方、作曲家としての才能はというと、この 「Hi-Hi-Hi」 を聞く限り、明るく御陽気な青春歌謡といったところでしょうか。何だか聴いてるこっちのほうが恥ずかしくなってくるような歌なんですが、ま、春が待ち遠しい今の時期、こういうノー天気な “朝潮ソング” も、ま、悪くないかも知れませんなー。

 ということで、今日のところは以上です。 で、“NHKのど自慢〜三重県桑名市で枠枠枠枠その6” なんですが、最後のほうではこんなやりとりが見られました。

  329 :公共放送名無しさん :2010/01/31(日) 13:06:13.48 ID:+qQB1Hgl
  桑名民としてはずかしかった
  ごめんなさい、本当にごめんなさい

  330 :公共放送名無しさん :2010/01/31(日) 13:06:35.85 ID:R0mfnHGN
  >>329
  蛤で許す

  338 :公共放送名無しさん :2010/01/31(日) 13:08:08.83 ID:+qQB1Hgl
  >>330
  蛤なんてなかなか食べないです
  蛤よりも柿安の肉が食べたいです
  ごめんなさい、ごめんなさい


 腰の低い桑名民で、とっても好感が持てるんですが、とまあそんなことで、この続きは、またいつか。


( つづく♪ )


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