箱根小涌園 天悠

【所 在 地】  神奈川・県足柄下郡箱根町

【宿 泊 日】 平成30年06月14日(木)

【オフィシャルサイト】 https://www.ten-yu.com/

【楽天トラベル】 https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/158501/

【じ ゃ ら ん】 https://www.jalan.net/yad396617/

【一 休.com】 https://www.ikyu.com/00002370/

【るるぶトラベル】 https://rurubu.travel/A04/14/1406/140606/1438209/4310007/

【近畿日本ツーリスト】 http://yado.knt.co.jp/st/S140454/

【交  通】

    : 東名高速・厚木ICより60分 / 御殿場ICより40分
  鉄道 : “箱根登山バス” または “伊豆箱根バス” で 「小涌園」 まで → 徒歩5分 / “観光施設めぐりバス” で 「天悠」 まで → 徒歩1分
  送迎 : 箱根登山鉄道 「強羅」 より送迎あり

 一口に箱根と言っても、その範囲はクソ広く、いくつかのエリアがあったりするんっすが、この宿は “小涌園” というところにあります。 黒玉子で有名な “大涌谷” の小さいバージョンみたいな名前なんっすが、場所的にはちょっと離れていて、どちらかというと、強羅に近いかな? …と。 箱根登山鉄道には “小涌谷” という駅があるんっすが、そこから歩いていくのはちょっと大変で、公共交通機関を利用する場合はバスのほうが便利かと。 箱根登山バスの路線図は こちら 。 箱根にはもうひとつ、 伊豆箱根バス というのもあって、非常に紛らわしいんっすが、どちらのバスにも 「小涌園」 「ユネッサン」 「天悠」 というバス停があるんっすな。 今回、僕は諸般の事情により、 「小涌園」 で降りて、そこから歩いて宿まで行くことにしたんっすが、建物はすぐそこに見えているのに、玄関へ行くには、ずーっと駐車場の向こうから回り込まなければならなかったりして、しかも、結構な上り坂&階段という、かなりの苦行でありました。 この付近一帯をウロウロしているシャトルバスがあるっぽいので、ユネッサンに用事がある人は、それを利用するのが得策かも? で、ユネッサンに特に用事がない人は、 「天悠」 のバス停まで行っちゃったほうがいいと思います。 観光施設めぐりバス というのがあって、この宿の前が始点・終点になっているので、強羅とか仙石原とかの観光スポットの拠点としては、極めて便利。 んで、箱根登山鉄道を利用する場合、強羅駅からの送迎サービスがあるみたいなので、それを頼むという手もありますな。 13時45分から19時15分まで、毎時45分・15分に運行しておりますので、よろしければご利用ください。 そういうアレだったりするようなんっすが、予約が必要なのかどうかは不明。 ま、利用するのなら、予め連絡しておいたほうが無難なんじゃね? そんな気がしないでもありません。

【地  図】  アクセス

 地図に関しては、オフシャルサイトを参照。 後はえーと…、特に書くことはありません。

【駐 車 場】 75台・無料 (部屋数:150室 )

 部屋数に対して、駐車場が少なすぎるやんけ! …な、スペックだったりするんっすが、出遅れて宿の前の駐車場に止められなかった場合、ユネッサンのほうに止めて、そこから自力で歩くなり、シャトルバスを利用するなりして、何とかしてね♪ そういったスタンスであるものと思われます。

【あらすじ】

 詳しくは ここ 参照。 ま、要するに、勤続25年記念のリフレッシュ休暇で、会社が20万円まで旅行代金を出してくれることになったので、めっちゃ高いところに泊まったれ! …と、そういう魂胆だったりする次第でありますな。 ということで、

【料  金】 68,040円 (消費税・サービス料込) 温泉露天風呂ベッド付和室35平米禁煙お約束プラン 1泊・2食付

 こうなりました。 高っ! めっちゃ高っ! 自腹を切ってお泊まりする場合、どんなに贅沢しても、1泊 40,000円 (税抜) まで。 それが僕の個人的なリミットだったんっすが、いくら会社の金とは言え、その上限をあっさり突破してしまって、ちょっと後ろめたいっす。 料金は塩サバ物産株式会社 (仮名) から、旅行会社に振り込まれるということで、 JTB を利用することにしたんっすが、他のサイトに比べて、割高である場合が多いような気がするし、料理の内容とかが今ひとつ不明だったりして、実際に行ってみたいことには、どういうプランなのか、よく分からなかったりするという。 今回、交通費は自腹で何とかすることにして、とりあえず箱根で2泊。 露天風呂付客室というのが必須条件で、1泊10万円までなら大丈夫なんっすが、さすがにちょっと気が引けたので、このクラスで妥協しました。 ほんのちょっとだけ高いのと、安いの、2つのプランがあったんっすが、どうせ会社が出してくれるんだし、せっかくなので、ちょっと高いほうにしておきました。 恐らく、最上階客室なのか、そうでないか、その違いではないかと思うんっすが、どんな部屋に泊めて貰えて、どんな美味しいものを食べさせて貰えるのか、めっちゃ楽しみ♪

【フロント】

 んなことで、到着〜。 クソ暑い中、ユネッサンからという超短距離ではありますが、歩いて来たおかげで、汗はダラダラ。 もともと、めっちゃ汗っかきっすからね、僕。 このホテル では、そんな惨状を見かねて、フロントのお姉さんが冷たいおしぼりを用意してくれたりしたんっすが、今回、そのような気遣いはなかったような気が? クソ高いのに、こんなもんかよぉ…。 で、チェックインの手続きは、めっちゃお洒落なんだけど、今ひとつ機能的ではない、 謎のロビー のようなところで。 テーブルなのか椅子なのか、今ひとつ判然としなくて、落ち着かん…。 普通の冷たいお茶のようなものは提供されたような気がするんっすが、で、係のお姉さんは恐らく中国系ではないかと思われるんっすが、めっちゃ美人。 こちらが気後れしちゃうようなレベルなんっすが、ただし愛嬌はあまりなくて、個人的には、ちょっと苦手かな? …と。 愛嬌のあるブサカワ系というのが、最強っ♪ …だと思うんっすよね、僕は。 で、その美人のお姉さんが部屋まで案内してくれました。 荷物も運んでくれたと思います。 その辺はさすが、68,040円なだけはあるな! …と。

【部屋・設備】

 で、案内されたお部屋は、こんな感じ。 ぶっちゃけ、68,040円もする割には、そんなに広くもないし、さほど特別感もないような? 所詮は35平米っすからなぁ…。 ま、1年くらい前に新築されたばかりなので、めっちゃ綺麗なのはいいんっすけど。

お部屋の様子 (その1)♪ お部屋の様子 (その2)♪

 基本、2台のベッドが置かれたツインの設 (しつら) えで、板張りではなくて、畳敷き、椅子とテーブルではなくて、丸いちゃぶ台と座椅子みたいなの。 確かに 「ベッド付和室35平米」 でありますな。 この宿は全部で150室ほどあるんっすが、特別室を除けば、どれも基本的に同じタイプである模様っす。 で、僕が案内されたのは事前の予想通り、最上階だったんっすが、下々の人が泊まる下層階の部屋と何がどう違うのかというと、

お部屋の様子 (その3)♪

 この謎のスペース。 最上階だけに天井を高く取ることが出来て、その結果、ベッドの奥のところが1段高くなっていて、そこのところにとりあえず 「くつろぎの空間」 みたいなものを作ってみました♪ …みたいな。 写真だとめっちゃ狭く見えるんっすが、とりあえず1人でゴロッと横になれるだけの幅はあります。 2人で並んで体育座りして、仲良く外を眺めるくらいの使い方も出来ます。 ただ、1人で体育座りして、ボーッと外を眺めてみても、あまり得られるものがあるようには思えなくて、結果、荷物置き場として、有効に活用させて頂くことにしました。 コンセントもあるので、スマホとかも充電出来ちゃうし。 ま、部屋がだいたいこんな感じだというのは最初から分かっていたし、今回、僕が期待していたのは 「温泉露天風呂付き」 という、この部分だったので、それさえちゃんとしていれば、別に何の不満もないワケなんっすが、で、その肝心の部分はというと…

客室の露天風呂っ♪

 こんな感じ。 とりあえずテラスに陶器の浴槽を置いてみました♪ …という、わりとよくあるタイプでありますな。 これが壺みたいなヤツだと、ちょっとガッカリなんっすが、一応、足を伸ばして入れるだけの長さはあるみたいだし、まあまあかな? …と。 ただ、完全にお一人様仕様であるので、ギャルと一緒に、あんなことやら、こんなこと。 ああん、そんなことまでぇ♪ そういったご要望には応えられないので、そういうを期待していた人は、ご愁傷様っす。 で、この部屋付き露天風呂の使い勝手に関しては、また、事項で。 で、部屋から…というか、露天風呂のあるテラスから見える景色は、こんな感じ。

テラスから見える絶景 (その1)♪ テラスから見える絶景 (その2)♪

 この宿の部屋には大きく分けて、間近に山が見える側と、駐車場の向こうに遠くの山が見える側。 眺望的に2つのタイプがあるみたいなんっすが、駐車場側のほうは、駐車場が丸見えやんけ! ということは、駐車場からも、こっちの部屋が丸見えやんけ! …というので、クチコミの評価が散々だったりする模様なんっすが、今回の僕の部屋は間近に山が見える側でありました。 ぶっちゃけ、あまり開放感はないんっすが、テラスから見下ろすと、ちょっとした滝なんかもある渓流と、遊歩道が見えたりします。 9階からでも、ザバザバという水の音が聞こえてくるくらいの激しい流れで、とっても自然がネイチャーであるな…と。 遊歩道を遊歩している人がいたら、こちらを覗かれる恐れがありそうなんっすが、ま、最上階なら、さすがに大丈夫かな? …と。 逆に、低い階のほうが渓流に近くていいかも知れませんな。 ちょっぴりお高い最上階客室でありますが、中二階の中途半端な荷物置き部屋があるくらいで、あまりメリットはなかったような? で、続いては、お茶菓子の部。

お茶菓子♪

  お一人様なんっすが、お菓子が2個用意されていて、ちょっぴり得した区分。 「天のはる菓」 という食い物なんっすが、あ、アレっすな。 ひよこの形をしていない 「ひよこ」 。 そういうお菓子でありました。 で、お茶。 中国系っぽい超美形のお姉さんは、部屋の案内だけして、そのまま去っていってしまったので、電気ポットで自力でお湯を沸かして、自分でお茶をいれなければならないんっすが、用意されたカップがめっちゃお洒落。 最初は花びら風なんっすが、飲み進めていくと、途中からハート型に変わるというギミック付き。 が、取っ手がないので、とっても熱っ! とっても飲みにくっ! 熱いの、苦手なんっすよね。 猫舌だし、猫指 (?) だし。 ロビーの椅子なんだか、テーブルなんだか、よく分からんやつもそうなんっすが、実用性よりも見た目で勝負! そういったコンセプトであるようで、ま、ナウなヤングには、こういうのがウケるのかも知れないな…と。 お茶以外には、オリジナルなラベルのミネラルウォーターが2本ほど、無料で提供されていて、これはよかったな♪ …と。 あと、ロビーの横のちょっとしたスペースで、冷たい麦茶と、冷たいナントカ茶、それと熱いコーヒーが無料 (ただ) で飲めるサービスがあるのも、よかったな♪ …と。 とまあそんなこんなで、続いては “風呂の部” っす。

【風  呂】

 この宿は150室すべてが露天風呂付き客室だったりするんっすが、それ以外に、普通に大浴場も用意されております。 2箇所あって、男女が入替になる方式。 えーと、 ここ 参照。 どっちが先にどうなるかは、月ごとに変更になるみたいっすが、僕が泊まった時は、まず最初に男風呂が 「車沢の湯」 でありました。 地味なほうでありますな。 好きな物は最後まで取っておくタイプの僕としては、嬉しい限り。 桜やもみじ、四季のうつろいを感じられる木々に囲まれて楽しむ温泉。 目の前には、この地で古くから親しまれてきた 「呉坊の滝」 。 ま、どうせ、箱庭みたいなショボい作り物の滝があるだけやろ。 …とか思っていたら、意外とちゃんとした立派な滝だったりして、イケるやん! 普通の宿なら、これだけで十分に売りになるレベル。 広さも申し分ないし、エエやんけ!

 ということで、続いては部屋の露天風呂。 最初は空の状態で、入る前に自分で湯を張らなければならん方式だったりして、ちょっと面倒。 で、ピッ♪ …とボタンを押すと、

露天風呂の給湯状況♪

 こんなふうに、湯船に温泉が注がれます。 が、注ぎ口の長さが微妙に短小気味で、10%くらいは湯船に入らずに、床にこぼれちゃってるような? 源泉掛け流しなのかどうかはよく知りませんが、確かに掛け流されているな! そんな様子を視覚で感じ取ることが出来て、とっても優秀。 お湯そのものにあまり特徴はなく、無色無臭な感じなんっすが、 “温泉” なのは間違いなく、というか、かなりの “熱泉” だったりして、掛け流されたそのままの状態では、熱いっ! 水と湯の蛇口があって、それで温度を調整することが出来るんっすが、かなり加水しないと入れない状況だったりします。 が、適温にさえなってしまえば、気持ちいいっ♪ 誰にも邪魔されず、渓流の音に耳を澄ましながら、のんびり。 極楽っすな! ちなみに、出来たばかりの頃は、 ここ 参照みたいな感じで、テラスの手すりの部分は超オープンな状態だった模様っすが、特に駐車場側の利用者から、 「外から丸見えやんけ!」 と、苦情が殺到した模様で、急遽、

露天風呂の目隠し状況♪

 こんな感じの目隠しが取り付けられた模様であります。 黒のインシュロックで手すりに固定されていたんっすが、さすがは高級旅館だけあって、いい仕事をしておりますな。 白のインシュロックだと、太陽の光だか熱だかにやられて、すぐに劣化してパリパリになっちゃいますからね。 駐車場側の低層階ならともかく、、間近に山が見える側の最上階なら、あまり覗かれる心配はないので、目隠しはいらないんじゃね? そう思われるかも知れませんが、もしこれがなくてスケスケ状態だったら、めっちゃ高所恐怖な予感が…。 で、この目隠しは、下半身を隠蔽するには有効なんっすが、立ち上がった状態だと、上半身を見られちゃうんじゃ? そんな懸念を払拭しきれないんっすが、そういう人のために、天井から降りてくるロールカーテンのようなものも完備されておりました。 ただ、これを下ろしちゃうと、開放感は皆無。 というか、閉塞感が満点だったりして、露天風呂の意味がないような? ま、いろいろ、難しい問題ではありますな。 で、このテラスの露天風呂にはもうひとつ、どこでパンツを脱げばエエねん? …という問題もありました。 客室にはちゃんと便所が完備されているんっすが、内風呂はなく、その代わりにシャワーブースがあるという、ちょっと珍しい構成。 で、便所とシャワーは入口から入ってすぐのところにあるので、もし、そこでパンツを脱いでしまうと、テラスの露天風呂に移動するには、フリチンの状態で部屋を横断しなければなりません。 今回、僕は一人だったからいいんっすが、他に誰かいたりしたら、ちょっと恥ずかしい…。 部屋に用意されていた “説明書” によると、どうやら部屋の一角のテラスに近い側に、パーテーションとロールカーテンで簡易脱衣所を作れるようになっているので、そこで脱衣してね♪ そういうシステムになっているようなんっすが、どこを探してみても、そんなものは見当たらないような? もしかすると、最上階客室は天井の部分が傾斜した形になっているので、パーテーションを設置出来なかったとか? もしそうだとすれば、ちょっと高い分際で、デメリットのほうが目立って、ちょっとアレっすなぁ…。 ま、今回の僕の立場では、どこでも好きなところで、パンツ脱ぎ放題♪ …な状況だったので、特に問題はなかったんっすけど。 …と、いくつか不満な点はあるんっすが、やっぱり、自分の部屋で好きな時に好きなだけ温泉に浸かれるというのは、たまらんっ♪ そのように評価していいのではなかろうかと。

【夕  食】

 で、続いては “夕食の部” っす。 事前にJTBの人から連絡があって、ご夕食の時間は、17:30〜、20:00〜と2部制でございます…と。 現在、17:30〜のお席が少なくなっておりましたので、17:30開始にてご予約をしております。 20:00開始へご変更がございます場合は、お手数ではございますが、ご連絡をお願いいたします…と。 17:30というのは、ちょっと早過ぎますな。 あまり腹が減ってなくて、せっかくのご馳走があまり食べられなくなっちゃう恐れがあります。 そこで、20:00開始へご変更をお願いしたんっすが、20:00というのは、ちょっと遅過ぎでありましたな。 大浴場に行って、自分の部屋の温泉にも2回ほど浸かって、半2階の荷物置き場スペースでボーッと外を眺めて、それでも時間を持て余してしまいました。 19:00か、せめて19:30という選択肢があればいいんっすけどね。 ずいぶんと待ちくたびれて、ようやく所定の時間になったので、食堂に行ってみることにしました。 えーと、 ここ 参照。 「ダイニングはこね」 というヤツっすな。 中央には3ヶ所のオープンキッチンを配置し、煮場=香り(嗅覚)、焼場=音(聴覚)、刺場=(視覚)で五感を刺激します…と。 確かに、特に肉を焼く匂いで、めっちゃ嗅覚を刺激されまくり。 かなり広々とした空間なんっすが、お一人様の僕は奥のほうのカウンター席だったので、あまり周囲を気にせずに済んで、よかったっす。 カウンター席って、目の前が料理人だったりすると、無駄に緊張しちゃうんっすが、ここの場合、世間の喧騒に背を向けて、庭のほうに向かって座る形なので、問題なし。 で、今回の 「お品書き」 はこんな感じっす。

夕食お品書き♪


 事前にオフィシャルサイトで予習しておいたんっすが、頭の中に描いていた通りの物を食わせて貰える模様っす。 んなことで、まずは

前菜♪

 「前菜」。 胡麻豆腐 with 玉蜀黍ソース&くこの実&山葵 魚介の南蛮漬け 鮪の生ハム&茄子とドライトマトのマリネ ミニオクラともろへいやの浸し&自然薯 蒸し鶏と胡瓜の胡麻ソース掛け。 そういったラインアップです。 僕の苦手な “珍味系” が少なくて、ただ珍しい味というだけの話で、ちっとも美味ではないやんけ! そういうのがひとつもなくて、よかったな♪ …と。 で、続いては

シェフからの一品?

 ん? 何これ? メニューには載っていない 「シェフからの一品」 とか、そういうヤツっすかね? 実は最初からちゃんとコースの中に組み込まれているのに、何となく得した気分になっちゃうという、そういうテクでありますな。 これがもし、川越シェフからの一品だったりすると、時価800円の水が “特別に” 無償で提供。 そういうことになるんでしょうが、ここのシェフは普通に美味しい食べ物を提供してくれました。 で、続いては

スープ♪ 御造り♪

 「スープ」 と 「御造り」 。 前者は、南京と夏野菜の冷製スープ (トマトのジュレ&ヤングコーン&枝豆&ズッキーニ&人参&ぼろ葱)。 そういうアレだったりして、クソ暑い季節には、ぴったり。 で、後者のほうは “ドライアイスもくもく” の演出が施されていたりして、見た目にも楽しく、で、食ってみて、美味ちい♪  “海の幸と山の幸盛り合わせ” ということで、その内訳は (鮪、すずき、烏賊 & 汲み湯葉、わさび豆腐、彩りの根菜) なんっすが、特に“山の幸”のほうが珍しくて、よかったっす。 で、そうそう。 食器の下に敷かれている紙、浮世絵の東海道五十三次の 「箱根」 のアレっすかね? 下の部分には地図上に各宿場の名前が書かれたりております。 もし、配膳係のお姉さんから、「今日はどちらからお見えになったんですかぁ?」という話題を振られた場合、「桑名っす。 ほれ、ここ!」 と、地図の該当箇所を指させば、一目瞭然。 「ああ、なるほど♪」 東海道で唯一、宮と桑名の間は “七里の渡し” という海路だったりするので、配膳係のお姉さんが日本史好きだったりしたら、そこから話が盛り上がること、間違いなし。 が、残念ながら配膳係のお姉さんは、多分、中国系のギャルでありました。 めっちゃ美人なんっすが、愛嬌はなくて、日本史にはまるっきり興味が無さそう…。 一品ずつ順番に出てくる方式なんっすが、途中、待たされて暇を持て余すようなことはなく、むしろ、次から次へと流れ作業で料理が出てくるような感じ。 で、あっという間に、

魚料理♪

 「魚料理」 の順番となりました。 芳醇 和風ブイヤベース (金目鯛、海老、ムール貝、帆立貝、ペコロス、スナップ隠元) どうやら、宿側としては、これを名物料理にしたいみたいで、今後、他のメニューが変わっても、魚料理はこれ一本で押し通す覚悟であるように思えるんっすが、魚貝類の類い、中でも貝類があまり好きではなくて、海老なんかも身の部分だけならまだしも、頭とか、目玉とか、殻とか、脚とか、いらん…。 そんな僕にとっては、大ハズレな一品。 ま、出されてしまった以上は、基本、残さずに食べることにしているんっすけどね。 結果、単なる食べず嫌いやったな。 そんな結果に終わることも少なくないんっすが、今回のコレは、思った通りにムール貝と帆立貝の味でありましたな。 金目鯛の切り身は悪くなかったんっすけど。 貝が苦手なので、その替わりに金目鯛の増量を希望。 そう、事前に申し出ておけばよかったかも? ま、食ってしまった後なので、もう、どうでもいい話ではあるんっすけど。 とまあそんなこんなで、続いては、お口直し。

肉料理♪

 肉料理っ♪ 国産牛ロースステーキ 和風ソース with マッシュポテト&冬瓜&トマト&獅子唐&茗荷のピクルス。 もう、一発で口が直りました。 肉はめっちゃ軟らかいし、和風ソースも、いい和の風が感じられたし、ムール貝を食わされたことはもう、忘れてあげようと。 茗荷を食べると物忘れをするという、そんな俗説もあることだし。 付け合わせの茗荷のピクルスが美味しかったかどうか、忘れてしまって思い出せなかったりするんっすが、国産牛ロースステーキが、めっちゃ美味かったという記憶は確かなので、よかったな♪ …と。 とまあそんなことで、続いては

御食事♪

 「お食事」。 浅利と牛蒡の釜飯っすか。 それと、写真には無いんっすが、漬物と赤だし。 近年、お食事として、ただの “白い御飯” を出すことを良しとしないシェフが増えたのか、釜飯なんかを出されることが増えたような気がするんっすが、牛蒡はともかく、浅利とか、また余計なものを…。 どうせアサリなら、時雨茶漬けにして貰いたいところなんっすが、で、最後は

甘味♪

 甘味♪ いつも僕がこのコーナーで力説しているように、ただ、果物を切っただけというのが甘味界では最悪のチョイスだったりするんっすが、今回のラインアップは、豆乳プリン黒蜜ゼリー&アプリコット寒天&オレンジレアチーズケーキ&抹茶水饅頭。 和洋取り混ぜて、バラエティ豊かで、どれも美味しくて、嬉しい♪ 今後、魚料理を 「金目鯛の西京焼き」 みたいなのにして頂ければ、満足度はもっと高くなるに違いありませんが、現時点でも、十分に合格点を付けることが出来る、そういったアレであると評価していいのではなかろうかと。 あ、それとあと、中国系の配膳係のお姉さんは、もう少し場の空気を読んで接客に当たられたほうがいいのではないかと。“芳醇 和風ブイヤベース” が、まだ半分くらい残っているのに、 「こちら、お下げしてもヨロシデスカ?」 とか、ありえん…。 確かに、あまり気が進まない食い物ではあったんっすが、出された以上は全部食べるから! とまあ、そんなディナータイムなのでありました。 スタートは20:00だったんっすが、料理をサクサクと出されて、1時間くらいで食べ終わって、これもまあ、ある意味では評価していいかも知れません。

 で、部屋に戻って、ダラダラして、自前の露天風呂に浸かって、グダグダして、また自前の露天風呂に浸かって、寝て。 で、起きて、次の日の朝であります。

【朝 風 呂】

 で、まずは朝風呂。 大浴場は5時からということで、時間になって、速攻で行ってみることにしました。 2箇所ある うちの、今度は 「浮雲の湯」 のほうでありますな。 空とひとつになる、インフィニティのくつろぎ。 高台に位置する天悠では、目の前に遮るものが何もない、箱根外輪山の絶景をお楽しみいただけます。 湯船が段々に連なり、水面が空に溶け込む様子に、まるで空に浮いているような感覚を覚えます。 そういうアレだったりする模様っす。 インフィニティって、何? …と思ったら、無限。 確かに、オフィシャルサイトを見る限り、めっちゃ 「まるで空に浮いているような感覚」 やん! …なんっすが、どうせ写真のマジックで、実際はあまり大したことないに違いない。 根がめっちゃ疑心暗鬼な僕は、猜疑心で一杯だったんっすが、いや、コイツばかりはマジでした。 さすがに、カメラマンの腕、上手過ぎぃ…。 そんな一面はあるんっすが、この “インフィニティ (無限) ”、決して過大広告ではないな…と。 立った状態では、下界のあまり美しくない建物なんかも目に入っちゃ運っすが、湯船の中に身を沈めると、視界に入ってくるのは、水面と、空と、山。 ただ、それだけ。 浴槽の向こう側には “縁” がなく、溢れた湯が下の段に落ちるようになっていて、まるで “無限” に続いているかのように錯覚しちゃうという。 いやあ、うまいこと考えましたなぁ。 もっと混んでいるかと心配していたんっすが、僕の他にはオッサンが1人いるだけで、しかも微妙に僕を避けてくれたので、この世界をほとんど独占することが出来て、たまらんっ♪ この日は、今にも雨が降ってきそうな曇天だったんですが、これでもし、綺麗な朝焼けなんかが見られたりしたら、僕はこの日を境に有神論者になっていたかも知れません。 で、こっちの風呂を体験しちゃうと、いくら立派な滝が見られるとは言え、もうひとつのほうは、めっちゃ普通に思えちゃうに違いなく、順番的にもよかったな♪ …と。 んなことで、“風呂部門” に関しては、文句なしに満点っ! そのように言ってしまっていいのではなかろうかと。

【朝  食】

 でもって、朝食っす。 和朝食と洋朝食、好きなほうを選べるんっすが、僕は “和” のほうにしました。 で、メニューはこんな感じ。

和朝食のメニュー♪


 場所は夕食と同じダイニング。 席も、位置は少し移動しましたが、庭に面したカウンターっす。

お庭が見えるカウンター席♪

 テーブルの上には固形燃料燃焼方式の鉄板が用意されておりますな。

朝食の全貌♪

箱盛り (小田原薩摩揚げ、静岡黒はんぺん、伊豆椎茸と昆布入り金山寺味噌、静岡産しらす卸し、お浸し胡麻掛け、辛子明太子、伊豆産二年熟成山葵漬け、牛肉のしぐれ煮、海苔の佃煮、蘇我の梅干&箱根大根の醤油漬)
揚げ出し豆腐 with 茸餡&葱、小田原産・鰺の干物、温泉玉子 with 美味出汁&柚子、ベビーリーツサラダ&胡瓜&トマト with 胡麻ドレッシング

 そういった食い物が並んでいたり、箱の中に盛られていたりするので、そのまま食うなり、御飯に添えるなり、鉄板の上で焼くなり温めるなりして、食う。 そういうシステムになっております。 鉄板で焼くなりするのは小田原産・鰺の干物、温めるなりするのは、小田原薩摩揚げ、静岡黒はんぺん。 この辺りが無難ではないかと思うんっすが、温泉玉子を焼いて目玉焼きなんかにしちゃうというのも、ま、個人の勝手かな…と。 辛子明太子は炙って食べたい派閥の人もいるだろうし。 個人的に、魚貝類のタマゴ系が好きではないので、辛子明太子がハズレ、牛肉のしぐれ煮がアタリだったんっすが、鰺の干物は肉厚で、焼きたてのアヂアヂで、なかなかイケました。 食事は白御飯か、お粥かと選べるようになっているんっすが、お粥 = 下痢の時に食うもの。 そんなイメージがあったりするので、白御飯にしておいて。 んなことで、朝飯に関しても、満足♪

【朝の散歩】

 別に朝に限定しなくてもいいんっすが、敷地内に渓流を愛でることが出来る遊歩道があったので、ちょっと遊歩してみました。 その成果の程は、 ここ 参照。 真ん中らへんにあります。 自分の部屋から見えていたヤツでありますな。 とっても自然がネイチャーで、悪くなかったな…と。

【旅 立 ち】

 んなことで、チェックアウト。 遊歩していた時間帯は、まだ何とか傘を差さなくても大丈夫だったんっすが、出発する頃には

ドン曇の庭園♪

 視界ゼロ…。 雨もザバザバ降ってきたし、何とも冴えない旅立ちになってしまいましたが、とまあそんなこんなで、おしまい♪

【総合評価】

 悪くはなかったっす。 特に大浴場に関しては、凄ぇぇぇぇぇ! 大いに欲情するに値する出来であったな…と。 部屋も料理も景色も、どれも合格点を余裕で突破していたし、悪くはなかったな…と。 が、68,040円というのは、さすがに高過ぎぃ…。 2名1室とかなら、そこまでボラれることは無いみたいなんっすが、基本、一人では来るな! そういう事なんでしょうな。 会社が費用を負担してくれなかったら、一生、こんなところに泊まる機会は無かったものと思われ、とまあそんなことで、塩サバ物産株式会社 (仮名) 、万歳!


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