ほりでーゆ〜四季の郷

【所 在 地】 長野県・安曇野市

【宿 泊 日】 平成21年04月19日(日)

【オフィシャルサイト】 http://www.holiday-you.co.jp/

【楽天トラベル】 http://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/38652/38652.html

【じゃらん net】 http://www.jalan.net/jalan/jweb/yado/YADS_308220.HTML

【交  通】  : 長野道・豊科ICより20分鉄道 : JR・小諸駅穂高駅よりタクシーで15分。 (送迎バス有り・要予約)

 正直、安曇野の中でもかなり辺鄙な立地です。合併前の区分で言うと、堀金村ということになるんですかね? 都会の喧噪や地方都市のゴタゴタを離れ、大自然の中で静かに余生を過ごしたい。そういう人の為の宿泊施設だと思います。 クルマで行く場合、僕は アルプス安曇野・ほりがねの里 という道の駅経由で来たんですが、そこからだと、ほんの少しベイシアというショッピングセンターのほうに戻ったところの信号に案内看板が出ていたので、それに従って走れば大丈夫でありました。 豊科インターからだと、案内は出ているんですかね? もし出てなかったら、とりあえず 国営アルプスあづみの公園 の案内に従って走れば、さほど間違ってはいないところまでたどり着けるのではなかろうかと。 公共交通機関ではもはや行く気がしないんですが、大人しく駅からタクシーを使うか、もしくは 「駅まで迎えに行くんですかぁ?」 と、嫌そうな声で言われるのを覚悟の上で、送迎バスを呼ぶのが賢明でありましょう。 いや、ちゃんとバスの予約をしておけば、そんな嫌そうな態度は取られないと思うんですけど。

【地  図】  アクセスマップ    詳 細 図

【駐 車 場】 240台・無料 (部屋数:41)

 部屋数の6倍近くもキャパシティがあるので、もはや駐車場の心配はまったく無いと言ってよさそうです。 ま、ここは日帰り入浴がメインの設備なので油断はならんのですが、少なくとも花見客はいないと思うしー。 で、実際のところ、日曜日の夕方にしては、思ったよりもクルマは多かったんですが、余裕で駐車することが出来て、なにより。

【あらすじ】

 お花見の季節だねっ♪…というので、長野のほうにお花見にいくプランを立ててみました。1日目は 小諸 に泊まって、2日目は、えーと、安曇野あたりにしますかね? で、いろいろと悩んだ結果、ここに泊まってみることにしました。

【料  金】 9,450円 (気ままに♪朝食付一人旅プラン)

 基本、2人以上の観光客しか相手にしていないようなんですが、今回は日曜日ということもあって、 “一日限定2組じゃらんネットだけの特別プランです。” …というのを確保することが出来ました。 ビジネスでの一人旅や安曇野大好きぶらり旅で女性・男性共のんびりくつろげます。客室からは新緑から紅葉、残雪へと変わる山容を望み、都会からの喧騒からかけ離れたゆっくりした時間の中でお過ごしいただけます。天然ラドン温泉 (療養泉) の露天風呂からは北アルプス【常念岳】をながめ、手足をのばしながら温まることができます。他にもサウナ・ジャグジー・打たせ湯などがお風呂で楽しめます。宿泊者専用のお風呂は幾分ぬるめで長湯もOK!旅の疲れを癒してくれます。御朝食は地元大豆を使った好評を頂いている『おぼろ豆腐』、地元野菜を使った『サラダ』をご用意しております。御夕食は当館のレストラン四季 (20:30オーダーストップ) がご利用いただけます。…とのことであります。 1泊朝食だけで 9,450円というのは決して安くはないんですが、温泉に入れて、12.5畳の無駄に広い部屋を一人で独占出来るんだから、ちょっぴりリッチな気分に浸ることが出来ます。

【フロント】

 入口は日帰り客と宿泊客とで分けられているんですが、宿泊客用の入口から入ったら、係のお姉さんがいて、げた箱まで案内してくれました。 で、フロントでチェックインの手続きをした後、フロントのお姉さんがそのまま部屋まで案内してくれました。 このお姉さんは決して美人とは言えないものの、愛嬌のあるタイプでありまして、いろいろと話をしてくれました。 「今日はこの辺を回られたんですかぁ?」 とか、 「どこかいいところはありましたかぁ?」 とか。 それに対して僕は 「まあ。」 とか、 「ぼちぼち。」 とか、かなり適当な返事をしてしまったんですが、それでもお姉さんは 「このあたりの桜はもう終わってしまいましたぁ。」 とか、「ここの駐車場の桜は咲き始めたところですぅ。」 とか、 「少し標高が高いから、遅いんですねぇ。」 とか、いろいろな情報を教えてくれました。 「写真を撮りに来られる方も多いんですが、この辺は何もなくてぇ。」 という話も出て、 「一応、僕も写真を撮りに来た人なんですけどぉ。」 と告白すべきかどうか、ちょっと悩んだんですが、結局は黙っておりました。愛想のない客で、申し訳ありません。。。

【部屋・設備】

外観♪

 外観は小綺麗です。本館と南館に別れているんですが、右に見えているのが本館で、左に見えているのが南館です。 僕が泊まったのは南館の4階だったんですが、本館のエレベータで3階まで上がって、連絡通路で南館まで移動して、そこからエレベータで4階まで上らなければならなくて、そこのところがちょっと面倒でありました。

お部屋♪

 お部屋の中も小綺麗です。よくある旅館の部屋やな。…といった作りなんですが、ベランダがけっこう広くて、外に出られるのはいいですなー。 部屋まで案内してくれたお姉さんは、あくまでもフロント係であって仲居さんではないからなのか、お茶までは入れてくれませんでした。いや、別に非難しているわけでなく、ホテルの部屋にお姉さんと2人きりというのも何だか気まずいものがあるので、節度のある態度ではなかったかと思います。 お茶くらいは自力でなんとかしましょう。 お茶っ葉はティーバックなので、取扱も簡単。 ま、1急須あたり2パック入れておけば間違いないでしょう。 緑茶、ほうじ茶、玄米茶の3種類のティーバックと昆布茶用の昆布まで用意されていて、どれにしようカナ?…と、迷うひと時もまた、楽しいものですな。とりあえず、ほうじ茶と玄米茶をブレンドしてみました。 お茶菓子は “栗くらべ (餅入り) ” でありますかぁ。饅頭のような和菓子かと思ったら、小さなシュークリームの皮に栗っぽいクリーム、これは恐らく “栗ーむ” という名前だと思うんですが、それと求肥とが入った、半洋菓子系のものでありました。 お決まりとして、このお菓子は館内の売店で販売されているんですが、積極的に購入したくなる程のものではありませんでした。

部屋から見える絶景♪

 “アルプス展望のお部屋” ではなく、 “森林が見渡せるお部屋” だというのは最初から分かっていたので、さほど落胆はしませんでした。 が、これは森林というより “駐車場が見渡せるお部屋” ですなぁ。 ま、自分のクルマが車上狙いに狙われていやしないかをチェックするには好都合なんですけどー。 あとはえーと、テレビはわりと大きめ。ただし、基本的に家族連れの利用を想定しているため、すけべビデオの鑑賞システムはありません。 冷蔵庫は空で、自由に持ち込めるシステムです。公共施設なので自販機の水増し料金はありません。ラインナップに “信州・安曇野のもぎたてりんごジュース” とか “信州・安曇野の天然水” とか、地元モノがあるのはいいですなー。 その他、おつまみやカップラーメンの自販機まであったりして、宴会系の人たちのニーズが反映されているのは立派だと思います。 宴会系の人たちというのは宴会場での宴会→スナックで2次会→誰かの部屋で3次会。…という流れになるのが常なんですが、この3次会の際、 「つまみを買ってこーい!」 と、売店まで買いに行かされるのは面倒ですからな。パシリの立場がよく分かっていると思います。

【風  呂】

 ここは日帰り入浴客も積極的に受け入れているというか、お泊りも出来る日帰り入浴施設というか、そういう立ち位置だったりするので、風呂関係の設備が充実しております。 一応は蝶ヶ岳温泉ということになっているんですが、温度は極めて低く、恐らく単なる井戸水のようなものではないかと思われます。 が、天然ラドンが含まれるので、成分のほうで一応は温泉法の基準を満たしているんでしょう。 ラドンとか、そんな放射性物質を温泉にして、大丈夫なのか?…という気もするんですが、少量であれば痛風や血圧降下なんかに効果があると言われているようです。 そう言われているだけで、明確な根拠はないみたいなんですけど。 で、風呂場はですね、日帰り客も利用出来る本館1階の大浴場と、宿泊客専用の南館3階の中浴場 (?) の2箇所があって、南館の4階に泊まっている僕としては宿泊客専用風呂のほうが断然便利なんですが、こちらには露天風呂が無いそうなので、本館1階のほうばかりを利用しました。 クチコミ情報によると、こちらはいつも混んでいるとの事だったんですが、この日は日曜日ということもあってか、さほどでもありませんでしたな。 広くて清潔で、内風呂にはサウナやジャグジーもありました。 僕は熱いのが苦手なのでサウナは別にいいとして、ジャグジーだけは入りたいな。…と思っていたんですが、常にジャグジー内にオッサンの姿が途切れることがない程度には混んでいて、結局入ることが出来なくて、無念。。。

 露天風呂は屋根があるタイプと無いタイプ、2つの浴槽があって、オッサンが分散するおかげで、わりとゆったり入ることが出来ました。目の前に常念岳が見えていて、朝焼けに染まると綺麗だという噂なんですが、夕方だと太陽の光が当たるのは見えているほうの反対側になるので、さほどでもありませんな。 1本だけですが近くに桜の木があって、花見風呂を楽しめたのはよかったです。 屋根がないタイプの露天風呂のほうがちょっぴり温めに温度設定されていたのも、すぐにのぼせるタイプの僕としては嬉しかったです。

 朝は5時から入浴可能。 朝食を7時からに設定していたので、6時に入るかぁ。…と思っていたんですが、5時半頃に目が覚めたので、早めに本館1階の大浴場に行ってみることにしました。 おおっ、めっちゃ空いておりますな。 オッサンが2人いただけだったので、奴らが内風呂でウロウロしている隙を狙って、露天風呂を独占することが出来ました。期待していた朝焼けのほうは天気が今ひとつでさっぱりだったんですが、二日酔いで胸焼けすることもなく、爽やかな朝でありました。 オッサンが露天風呂に出てきたタイミングを見計らって、今日こそジャグジーを独占してやるぅ! 打たせ湯にだって打たれてやるぅ! …と、ラドンを堪能することが出来て、何より。

【食  事】

 ここ で全国に宣言してしまった以上、夕食は 「レストラン四季」 で “信州松本名物・山賊焼き” を食べなければなりません。 ま、トリの竜田揚げは大好物だし、前日は鉄火巻と揚げ出し豆腐が天ざるに変更になったんですが、別に下痢になることもなかったし、と思ったら、夕食の時間の直前になって、ちょっと腹の具合が怪しくなってきたんですが、とりあえず便所に行って出すものを出したらスッキリしたし、もはや僕の山賊焼きを阻止する要素はどこにもありません。心置きなく注文することにしましょう。 6時ごろに 「レストラン四季」 に行ったら、端っこにオッサンが1人いるだけで、ガラガラでした。 基本的にお泊りの人は2食付のプランだろうし、日帰り入浴客も昼飯ならともかく、あまりここでディナーを食べたりはしないのでしょう。 店のお姉さんにきっぱり、 「山賊焼き定食っ!…と、レモンサワー。」を注文し、僕はビールがさほど好きではないので酎ハイにしておいたんですが、まず先にレモンサワーが登場。 付属のあられ (ピーナッツ入り) をつまみながら改めてメニューを眺めてみたんですが、山賊焼き定食って 1300kcal もあるんですなー。 意外にも豚カツ定食よりも高カロリーだったりして、僕は自分の選択をちょっぴり悔やんだりもしました。 ざる蕎麦 (1枚) なら、150kcal で済んだのにぃ。。。 ま、この日は朝から 布引観音 の山道を歩いたし、昼間は安曇野をチャリで散策もしたし、それなりにカロリーを消費したに違いないので、ま、いっかぁ♪

ボリューム満点・山賊定♪

 …と、自分を納得させたところで、 “山賊定” が登場。 こりゃ、カロリー高いや。…と納得せずにはいられないボリューム感でありまして、写真で見る限り3切れくらいしかなさそうで、物足りなさそうな気もしていたんですが、なんのなんの。 鶏のモモ肉片足分をまるまる揚げてあるんですな、こりゃ。 さっそくカジってみると、ガーリックの香りが口の中に広がって、中はジューシー、外はカリカリで、ん〜、美味ちい♪ が、レモンサワーに合うかと言われると、正直ちょっと微妙なところでありまして、普通にビールのほうがよかったかも知れません。 でも僕は後悔しません。カロリーが高くたってメゲたりしません。ざる蕎麦を 8.67枚食べるよりも遥かに満足感がありましたからね。 ま、敢えて言うなら、ざる蕎麦 (1枚) と、山賊焼きの単品でもよかったかな?…という気もするんですが、レモンサワー以上に蕎麦には合わない食べ物のような気もするので、ま、定食で正解だったと言えるでしょう。

 夕食もかなり腹が膨れたんですが、あまり期待してなかった朝食がえらく豪華でありました。 和食のハーフ・バイキングのような形式だったんですが、食べ放題の部は、サラダと、トロロと、魚の甘露煮と、納豆と、蕎麦すいとんでありますかー。 僕はトロロと魚の甘露煮が好きではないんですが、食べ放題だから食べなければ損や!…という損得勘定が好き嫌いの感情を上回って、とりあえず1杯と1匹ずつ自分のテーブルに持ち帰りました。魚の甘露煮は大きいの (鯵サイズ) と小さいの (鰯サイズ) の2種類があったんですが、とりあえず大きいほうにしておきました。 土地柄からして川魚だと思うんですが、癖がなくて食べてみたら意外と美味しかったです。トロロも普通に食えました。僕の嫌いなものって、基本的に食わず嫌いが多いですからね。 で、グラウンドメニューのほうは、ご飯、味噌汁、味付け海苔の定番トリオのほか、玉子焼きや鮭などのちょっとしたおかず、御朝食は地元大豆を使った好評を頂いている 『おぼろ豆腐』 …と書かれていた馬鹿でかい豆腐と、更には固形燃料で料理する “朴葉焼き” までついておりました。 薄っぺらいのが3切れなんですが、豚肉入りであります。 僕はこの朴葉焼きが大好きで、ディナーのメニューも山賊にするか、信州ポークの朴葉焼きにするかでちょっと悩んだんですが、朝食に出て、ラッキー♪ どうせ大したことはなかろう。…と思って、朝食会場にカメラを持参しなかったのが悔やまれる充実ぶりでありまして、これなら朝食付き 9,450円という料金も、決して高くはないと思えたのでありました。

【総合評価】

 部屋も風呂も食事もフロントのお姉さんの愛想も、よかったです。 オススメ♪


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