布引観音サイクリング&トレック


( ※ このページで使用している図やグラフは HOLUX社 “m-241” のデータを元に カシミール で作成したものです。 )

コースマップ♪ 駐車場マップ♪




【所 在 地】 長野県小諸市
 
【走 行 日】 平成20年04月19日(日)

【距離・時間】 4.0km・1時間10分 (チャリ&徒歩)

【出発地・経由地】 (往復コース)


区 分   場     所   緯 度   経 度 標高
出発地 布引大橋南駐車場 36°21′16 138°19′45 514m
経由(1) 布引観音入口 36°21′38 138°18′60 491m
折り返し 観音堂 36°21′43 138°18′47 489m
経由(2) 布引大橋中間点 36°21′38 138°18′60 491m
到着地 布引大橋南駐車場 36°21′19 138°19′53 522m


【ガ イ ド】  布引観音というところに行ってみることにしました。どうしてそんなところに行ってみることにしたのかという話は ここ を見て貰うとして、で、布引観音に行ってみることにしたのはいいものの、不安な点もいくつかありました。 まず1点。ここはですね、駐車場が狭いみたいなんですよね。普通車20台、大型車4台と書いてあります。それだけあれば十分な気もするんですが、何せ相手は布引観音ですからね。善光寺の御開帳との絡みもあって、普通車が21台くらい押し寄せている可能性は十分に考えられます。 でまた、その駐車場に至る道路も、ところどころ狭い箇所があるんだそうで、それもまた心配です。狭い道路の運転って、めっちゃ苦手ですからね、僕。 どうして狭い道路の運転が苦手なのかと言うと、クルマをぶつけるからなんですけど。 さすがに僕でも片側1車線の幅があれば、そうそうクルマをぶつけることもないんですが、上下線合わせて 1.5車線となると、もういけません。運転技術がどうのこうのというより、1.5車線では物理的にすれ違いは不可能ですもんね。どう考えてもクルマの半分はぶつかってしまいます。 仕方が無いので、ぶつかる前にブレーキを踏んでクルマを止めて、どちらか一方がバックして、すれ違えるところまで戻らなければならないんですが、僕はこのバックというのも大の苦手です。普段の生活ならたとえバックが苦手だとしても、正常位いっぽんで何とかなるんですが、それはまあ、 「いつもマンネリなのぉ。。。」 と言われたりすることもあるでしょうが、それはそれで何とかなります。 が、細い道に入り込んでしまって、バックが苦手では許して貰えないことも多くて、結果、後ろのバンパーをこすったり、脱輪したりというハメになってしまうんですが、とまあそんなことで、細い道はなるべくなら走りたくないと、僕は思っているんですよね。

 せっかく小諸まで来たんだから、布引観音には行ってみたい。 が、クルマで細い道は走りたくない。 ということで、自転車 (けった) で行ってみることにしました。 ケッタで行くのはいいんですが、そんなに長い距離は走りたくないし、上り坂というのも出来れば避けたいので、クルマをどこに止めておくかが問題になってくるんですが、地図を見ると、近くに 布引温泉 「こもろ」 というのがありますな。 “国民年金健康保養センターこもろ” が民営化されて、名前がちょっぴりシンプルになったようですが、ここの日帰り入浴を利用するようなフリをして、駐車場にこっそりクルマだけ止めるというのは可能なんでしょうか? とりあえず僕は小諸のホテルを朝の7時に出発することにしたんですが、それだとここには7時半前には余裕で到着出来る筈です。 そんな早くから日帰り入浴は受け付けてない筈なので、もし関係者に見つかったとしても、オープンするのを待ってたんや!…と言い逃れ出来ると思うんですが、地図を見ると国民年金健康保養センターの手前のところにもですね、 “” というマークがあるんですよね。 場所からして恐らく、国民年金健康保養センターの第3駐車場では無いかと思われ、第1と第2が満車になった場合は、少し離れた第3に止めさせられることになるんだと思いますが、こっそり無断駐車をするには建物からなるべく離れているほうが、良心の呵責を感じなくて好都合です。とりあえずここに行ってみて、様子を窺うことにしますかね?

 ということで、行ってみました。ガラ好きでした。クルマは1台も止まっておりませんでした。特に温泉っぽい看板も出てなかったので、あるいは国民年金健康保養センターとはまったく無関係なのかも知れませんが、いかにも観光バスが止まりそうな白線の引き方になっているところがちょっと気に掛かります。 バスの駐車場なのに勝手にクルマを止めて、後でめっちゃ叱られたりするのは嫌なんですが、普通車用っぽいスペースも少しはあるので、大丈夫? ということで、見つからないうちにクルマから折り畳み自転車を下ろして、折り畳まれていた自転車を展開して、ちょっぴりタイヤの空気が抜けていたので補充して、出発ー♪ ここから布引観音に行くには、ぐるっと回り込んで布引大橋の下を潜る形になるんですが、出だしはしばらく、ちょっと急な下り坂になっているので、極めて快調であります。 ということは、帰路はちょっと急な上り坂ということになって、極めて不調ということになるわけなんですが、ま、その時はその時で、きっと何とかなるでしょう。 で、しばらく走っていると、橋をくぐる手前だったと思うんですが、普通車を20台くらい止めれそうな駐車場があることを発見。 ああん、最初からここに止めておけば、帰りに上り坂で苦労しなくても済んだのにぃ。。。 ま、覆水と親不孝者は盆に帰らないと野田秀樹も行ってたので、ここは大人しく諦めるしか無いんですが、そこから布引観音の入口までは、おおむね平坦でケッタには手頃なコースでありました。 GPSログのグラフを見ると、かなり急な傾斜があるようにも見えるんですが、50m毎のデータだし、誤差もあるだろうし、縦と横の目盛りの比率も違うので、実際はほとんど気にならないレベルです。 とまあそんなことで、 経由(1) に到着ー。 普通車なら7台くらいは止められそうなスペースがあったんですが、まだ時間が早いというのもあってか、ここにもクルマの姿はありませんでした。けった作戦、ハズしたか!? 道そのものも短いトンネルの部分が狭くなっていたものの、布引大橋経由のルートならそんなに心配しなくても大丈夫なレベルだったし、でもまあ、こぼしたミルクを嘆いてもしかたがないとアメリカ人も言ってたしー。

 で、ここから先はクルマで来た人も、けったで来た人も、等しく徒歩で山道を登らなければならないわけなんですが、目的地の布引観音までは10〜20分の距離となります。ガイドによって所要時間に2倍もの開きがあるんですが、ま、間を取って15分と考えておけばいいですかね? 後からGPSログを見たら、登頂開始が 07:31、目的地到着が 07:56 となっているので、ゆっくり写真を撮りながら歩いて25分という結果でありました。距離はまあ、500mくらいのものなんですが、標高差は 136mもあります。平均斜度は15度くらいという計算になりますかね? 計算してみたらあまり大したことはなかったんですが、実際はかなり急な坂だったりするので、それなりの覚悟は必要です。 でもまあ、噂ではかなり険しい山道という話だったので、武芸川町の配水池みたいなのを覚悟していたんですが、ちゃんと階段が整備されていたので、あれに比べればぜんぜん大丈夫でした。…って、一般人にはまったく意味のない比較ではあるんですけど。


【 写 真 】 (クリックすると別ページが開きます。)


   目的地に到着するまで、ただひたすら苦行に耐えつつ歩くだけなのかと言うと、そんなことは無くて、途中にいくつもの見所スポットがあります。 どういうところが見所なのかと言うと、例えば布引二段滝とか、馬岩とか、見守り地蔵とか、牛岩とか、善光寺穴とか、不動滝とかー。 が、結局のところ、写真ページが仁王門で始まっていることからも分かるように、スタートから 350mくらいまでの地点に点在している見所スポットというのは、敢えて見るまでもないようなレベルに留まっておりまして、特に2箇所ある滝なんか、これを滝と名付けたりして、それで世間は納得すると思うのか?…と言いたくなるようなものでした。 ま、詳しくは ここ でも見てやって下さいね。 ただ、これだけワイルドな参道というのは今まで経験したことがないので、滝はともかくとして、この道全体が立派な見所であるというのは間違い無いところです。

 ということで、仁王門に到着ー。 何でもいいけど最初 “におうもん” と打ち込んで漢字変換しようとしたら、 “匂うもん” と出て来て、ちょっとウケましたが、門そのものは実に立派なものでありました。 「立派だもん♪」 と威張っていいと思います。 昔はこの門を潜って、急な山道を登って観音堂まで行けるようになっていたようなんですが、デンジャラス過ぎるというので、釈尊寺のほうへと迂回するルートを歩くことになります。 ということで、釈尊寺本堂に到着ー。 向こうのほうには護摩堂というのも見えております。護摩堂というのが何をするところなのか詳しくは知りませんが、恐らく坊主がここでゴマ豆腐を食べたりするんでしょうな。 で、この本堂のところから観音像を入れて観音堂を撮るというのが布引観音における超定番の撮影スポットのようなんですが、観音堂はともかくとしてこの観音像、事前に写真を見て頭の中に描いていたイメージと比べると、10分の1程度のスケールの小ささでありましたので、あまり過度の期待は持たないほうがいいかも知れません。 この時期は桜の花も咲いているので、撮影には最適でありますな。

 で、この先、観音堂に行くには岩をくりぬいたトンネルを越えなければなりません。トンネルの内部は高さが2mあるかどうかといったところ。いやあ、ワイルドですなぁ。このあたりにはいくつか小さなお堂があるんですが、どれもが岩をくりぬいて立てられておりまして、なんか凄ぇ! とまあそんなことで、観音堂に到着〜♪ 正嘉2年(1258)に建立されています。和風建築のひな形ともいえるもので、鎌倉時代の様式をよく伝えています。昭和11年9月国宝に指定され、現在は重要文化財になっています。…ということなんですが、国のお宝から重要な文化財に格下げになっちゃいましたかぁ。調べてみたら、宝と呼べるほど大したものではなかった事が判明したのか、あるいは何者かの謀略なのか。 ま、確かに建物そのものはシンプルなもので、さほど価値があるようにも見えないんですが、建てられている場所は凄いですよね。京都の清水寺なんか、普通に街の中にあるんですが、こっちは本当の山の中です。よく頑張ったと思います。 で、この観音堂の先、山頂展望台へ続く登山道があるそうなんですが、あまりにもデンジャラスなので、閉鎖されたという噂もあります。 ということで、ここで引き返して、山を下ることにしました。山道は帰りのほうが怖かったです。 入口に止めてあったケッタに乗って駐車場に戻ったんですが、最後の上り坂はやはり、極めて不調でありました。 途中、ケッタから降りて押して歩いたりもしたんですが、最後は何とか漕ぎきって、駐車場に到着ー。 少し余力があったので 経由(2) の “布引大橋中間点” まで足を伸ばしてみたんですが、景色は、んー、まあまあ? やや無駄足だったような気がしないでもないんですが、無断駐車で叱られることもなかったし、とまあそんなことで、今回の全行程は以上です。

【総合評価】

 “けったの部” は、ほとんどオマケのようなもので、あまり意味はなかったんですが、とりあえずクルマで上り口の前に行ってみて、空いたスペースがなかったら離れた駐車場に移動して、そこからケッタというのが無難ですかね? 橋の下のところの駐車場なら、頑張れば歩いても行けそうな距離だったような気もします。 とりあえず布引観音そのものは、他にあまり類が無いロケーションの観音でありましたので、一度、話のタネに覗いてみることをお薦め致します。


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