白馬山麓温泉ユースホステル

【所 在 地】 長野県大町市
 
【交  通】  : 長野自動車道・豊科ICより40分鉄道 : JR大糸線信濃木崎駅より徒歩15分…って、いや、そんな駅があったんですな。ちっとも知りませんでした。信濃大町の次の次、ヤナバスキー場前の前の前の前の前ですか。とても特急が止まるとは思えないので、ま、1時間に1本も列車が来ればいいとこ?…と思って時刻表を調べてみたら、案の定、きっちり1時間に1本でありました。列車利用は不便なのでヤメといたほうがいいでしょう。一方、クルマ利用でもインターから40分なので、決して便利とは言えないんですが、ま、白馬エリアというのはそういうもんだしぃ。 一方、東京方面から来るのであれば、上信越自動車道の更埴ICもしくは長野ICで降りて、オリンピック道路経由でおそらく同じくらいの所要時間なのではなかろうかと。長野市から白馬って、意外と近いんですよね。

【駐 車 場】 このユースの最大の問題点は駐車場でありましょう。部屋がレトロだとか、ペアレントのおっちゃんもレトロだとか、他にも問題はいくつかあるんですが、やはり一番のネックは駐車場だと思います。駐車場がどうなのかと言うと、ないんですよね、これがまた。道路のはす向かいのところにわりと広めの空き地があって、もしここにクルマを止めてもいいのなら楽でいいな。でも、何だか違う旅館の名前が書いてあるから、きっと駄目なんだろうな。…と思ったら、やっぱり駄目でした。5時頃に着いたらユース前の駐車スペースと思しきところには既にバイクが4台ほど止まっていて、入口までの通路のような部分にはクルマが1台。どこに止めるねん!?…とペアレンツのおっちゃんを問いただすと、通路に止めてあった自分のクルマを移動してくれて、どうやらそこに突っ込んでおけということらしいんですけどね。ま、確かに通路には縦に並べれば3台ほど駐車することが出来るんですが、いちばん前に止めて後ろに付けられたら最後まで出ることが出来ないし、ま、幸いにもこの日は僕のほかにクルマ利用者は1台だけで、しかも同じ部屋でありましたので、平和裏に問題を解決することが出来たんですけどね。出来れば融通の利くバイクを通路のほうに止めていただいて、クルマは前の空き地のほうに止めさせて貰えると助かるんですけどねぇ。…という気がします。

【公式HP】 −−−

【楽天トラベル】 http://www.mytrip.net/HOTEL/7133/7133.html

 ユースなのに “楽トラ” で予約できるというのはお手軽でよいですな。ただ、ここに書かれた “ユースホステル会員のお客様に限り現地にて割引いたします。大人4875円” という注意事項はちょっと分かりにくくて、この金額より更に割り引いてくれるのか?…と思ったらそうではなくて、4875円というのが会員価格なんですよね。非会員だと1000円ほど余分に取られることになるに違いなく、凄く騙された気分になるに違いありません。しかもドミトリー(相部屋)とはどこにも書かれていないしー。 ユースのシステムを知らずに普通の旅館だと思って楽天トラベルで予約しちゃった人は、現地に到着した瞬間、聞いてねーよ!…という状況に陥るに違いありません。

【宿 泊 日】 平成17年9月17日(土)

【料  金】 4875円 (2食付)

 ユースならではの低料金でありますな。ちなみに料金の内訳は宿泊代3045円、夕食費1050円、朝食費630円、入湯税150円ということなんですが、今回、ここの湯には入ってないにも関わらず入湯税を取られるというのは、ちょっと癪な気がしないでもありません。乳頭税なら徴収されても仕方ないかな?…とは思うんですけどね。ま、ここの湯に入らなかったのはこっちの勝手だし、たかだか150円くらいのことでガタガタ文句を言うな!…という気もするので、そんなことでまあ、4875円でありました。

あくせすまっぷ♪

【アクセス】

  “白馬山麓温泉” という名前が付いておりますが、そういう名前の温泉地があるわけではなくて、正確には木崎湖温泉ということになります。行政区分上も微妙に白馬村ではなくて、大町市ということになるんですが、ま、ここまで来れば気分はほぼ白馬♪…といった感じなので、さほど問題はないと思います。 で、白馬までのアクセスはですね、各自で考えて下さい。スキーヤー、もしくはスノーボーダーであればだいたい分かると思いますが、とりあえず国道148号に出て、第1目標は木崎湖でありますな。中綱湖、青木湖と湖が3つあるうちの、いちばん南にあるヤツです。中綱湖はぜんぜん目立たないので見落とす恐れが非常に高いんですが、とにかくまあ、豊科方面から北上する場合は、木崎湖が見えてくる直前のところで国道から別れて、 “木崎湖温泉” の案内看板に従って左斜めに入って下さい。白馬方面から南下する場合は木崎湖トンネルの手前で同じく “木崎湖温泉” の案内看板に従って、こちらからだと右斜めでありますな。 で、第2目標は “ゆ〜ぷる木崎湖” であります。日帰り温泉とか、プールとか、食堂などがある大変よく目立つ建物でありますので、見落とす心配はないでしょう。で、その先は左図に従って1本ほど北側の通路に入って下さい。 “ゆ〜ぷる” の手前から斜めに入っていく道は道幅が狭く、前からクルマが来るとパニックになってしまうので、 “ゆ〜ぷる” の前を行き過ぎてから右に曲がるルートを走ったほうが無難なのではなかろうかと。ま、こちらも狭いことは狭いんですが、距離が短いので前からクルマが来る確率が気持ち少ないだけマシだと思います。

【フロント】

 玄関を入るとですね、靴脱ぎ場があって、下足箱があります。で、上がったところに机がひとつ置いてあって、どうやらそこが “フロント代行” ということみたいなんですけどね。が、呼んでも誰も出てこなくて、ふと 宮川旅館の悲劇 が脳裏をよぎったんですが、勝手に上がりこんで食堂のようなところを覗いてみるとレトロなおっちゃんがいて、どうやらその人がペアレントらしい。…ということが判明しました。で、早速、クルマを止める場所を確認して、 “駐車場” のところに書いたようなクルマの入替作業が行われた。…という順番になるんですが、宿泊者カードに記入しているうちにですね、いつの間にやらまたおっちゃんの姿が消えているんですよね。仕方がないのでまた中に上がりこんで食堂を覗き込んでいると、廊下の反対側の便所からおっちゃんが出没したんですが、客がチェックインしている間くらい、尿意や便意は我慢しろって!…と思わずにはいられません。ま、どうしても我慢出来ないようなひどい下痢を患っていたのかも知れないし、尿意のほうもトシを取るともよおす頻度が激しくなってしまうので、ある程度はやむを得ないと思うんですけどね。

外観♪ 三湖の間♪

【部屋・設備】

   外観はですね、けっこう小綺麗です。ちょっとしたペンションみたいぢゃん。…と、一瞬期待してしまいますが、一歩中に足を踏み入れるとですね、レトロでありましたなぁ。ま、宮川旅館よりはまだマシ?…という気はするんですけどね。 で、お部屋はですね、ごく普通の古臭い旅館の和室やな。…といった感じでありました。木崎湖にわりと近いのに湖がまったく見えないロケーションはどうも今ひとつで、もうちょっと何とかならんのか?…と思ってしまうんですが、何ともなりません。 で、僕が到着した時点では客室には誰もいなくて、もしかして楽天トラベルで予約すると、一般客扱いか?…と、一瞬期待してしまったんですが、あとでもう1人やってきて、結局は相部屋になっちゃったんですけどね。ま、ユースというのはそういうものだしぃ。…と思って諦めるしかありませんが、ま、この日の同宿者は見た目が恐そうでもなければ、ホモ系でもなさそうだし、やかましくもない非常によくデケた好青年でありましたので、思わずガバっと襲って…って、いや、僕にもそういう趣味はないんですけどね。 で、同宿者はまったく問題がなかったんですが、隣室の奴らがまったく問題アリアリでありまして、とにかくまあ、やかましいっ!…んですよね、これがまた。バイク乗りの若い男3人組のようなんですが、とにかくまあ、声がバカでかいし、すぐにバカ笑いするし、公共の場において近所迷惑であること、この上なし。ユースに男の集団はくるな!…と思わずにはいられません。こういう連中は身内だけで盛り上がって、他の客と仲良くしようという態度が極めて希薄で、雰囲気を損ねることこの上ないので、出来れば発展場とかへ行って欲しいところでありますな。

【風  呂】

 ここの風呂にはですね、入りませんでした。…という話は入湯税と乳頭税のところにもちょっと書きましたが、どうしてなのかと言うと、 ゆ〜ぷる木崎湖へ行ったからなんですけどね。ユースに100円の割引券が置いてあって、しかも歩いて3分ほどの距離でありますので、非常に便利でありますな。ここも、露天風呂から木崎湖が一望♪…とはいかないところがどうも今ひとつなんですが、設備全体は基本的に小綺麗で、基本的には満足の出来るレベルであると言えましょう。風呂上りに食堂で冷奴をつまみにビールを飲んでベロベロになっても、そのまま歩いて帰れるので、とっても安全です。

【食  事】

 夕食はですね、18時からでありました。食堂に行くとまだ客は誰も来てなくて、レトロなおっちゃんに 「席はどこでもいいんですかぁ?」 と質問すると、 「どこでもいい。」 という回答でありました。 「あ、でも、そっちのテーブルは家族連れの席だから駄目。」 と言われたので、そっちのテーブルでないほうのテーブルの端っこの席に座ったら、 「こっちの席でテレビでも見て待ってて。」 と言われて、反対側に移動。すると、 「ここは3人組が来るから、そっちのほうがいいかな。」 と言われて、横の横の席まで移動して、ちっともどこの席でもエエことないやん!…と思わずにはいられませんでしたが、そのうちに夕食メンバーが全員顔を揃えました。僕と同室のよくデケた青年は “飯なしプラン” のようで外に出ていて、向かいのテーブルには父・母・幼児の家族モノ、僕の前と横の席には例のやかましい3人組。で、珍しくギャルが1人いるではありませんか。ユース・ギャルには 草津高原 で不快な思いをさせられたので、ちょっぴり警戒しなければならんのですが、幸いにもこの日のギャルは自分から自発的に正しい挨拶が出来る、たいへんによくデケたギャルでありました。一人者ユース・ギャルというのは皆無ではないんだけど、ちょっと珍しいよね。…と思っていたらツレの男がやって来て、ちょっとガッカリだったんですが、そのツレの男というのがですね、もの凄ぉーく、おっさんなんですよね。夫婦にしてはあまりにも不釣合いだし、不倫ペヤングがユースなど利用するわけはないし、とにかくまあ、東京からバイクでやってきて、走る予定だった静岡の林道が通行止めだったので、急遽、白馬に来ることにしたんだそうで。 ま、そのギャルとの会話がさほど盛り上がったわけではないんですが、まったく無視されたわけでもなくて、ご飯をよそってもらったり、お茶をついで貰ったりして、それなりに楽しいひと時を過ごすことが出来たのでありました。

 で、料理のほうなんですが、どこかに “食事は味・ボリューム共に大満足♪” …みたいなことが書いてあったような気がするので、かなり期待していたんですが、えーと、メインディッシュは塩鮭ですかぁ。。。あとは何だか一人鍋のようなものもありますが、ま、こんなもんですかねぇ。 やや期待はずれという気がしないでもないんですが、鍋の蓋を開けてみると豚ながらも肉がたくさん入っていたので、これならまあ、十分であると言えるかも知れません。 ということで話は朝食時間まで飛びますが、僕と同室の青年は朝食は頼んでいるようで、メンバーがひとり増えました。 レトロなペアレントのおっちゃんは、 「4人組みがどうのこうの…」 とワケの分からないことを言っておりますが、ついにボケが来ちゃいましたかね? やかましい連中は3人組みぢゃん。…と思って、僕は昨晩と同じ席に着席したんですが、ひとり増えた関係でギャルのツレのおっさんの席がひとつ横にシフトして、その前にギャルが座ったので僕との間には空席が出来てしまいました。ちなみにこのギャルと、不釣合いにトシの離れたオッサンとは、どうやら父娘らしい。…ということが判明したんですが、そのうちにやかましい4人組の連中がやって来て、いや、いつの間にやら人員が1名増えていたんですな。ついにボケたか?…と疑ったりして、ペアレントのおっちゃんには申し訳ないことをしました。で、3人組が4人組に増えたので僕は席をひとつシフトすることにして、またギャルの隣になることが出来たんですが、さほど会話が盛り上がることもなく、そんなことでこのお話は、おしまい。

【総合評価】

 普通ですね。部屋も普通に古臭いし、料理も普通にそこそこだし、夜のお茶会もないので、あまりユースらしくはないんですが、ま、それはそういうものだと思って諦めて。 あ、朝食の卵が生ではなく、あらかじめ目玉焼きになっていたところは生卵嫌いの僕としてはポイントが高かったんですけどね。その代わり、部屋の入口のドアの立て付けが悪くて、ちゃんと閉まらないところは減点でありますな。ボケてるようでそうでもないペアレントのおっちゃんは、 「網戸は開けないで下さい。蚊が入りますから。ここの蚊は刺されると痛いです。で、このドアも開けっ放しにしないで下さい。蚊が入りますか。ここの蚊は刺されると痛いです。」 …と、さかんに忠告してくれたんですが、ならドアをちゃんと閉まるようにしておけって!…と思わずにはいられません。

 ところがこのドアがですね、何を思ったのか、急にピシっと閉まってしまったんですよね。僕は最近、トシを取ったおかげで朝の5時には目が覚めてしまうので、朝食前に木崎湖一周サイクリングだねっ♪…というのを画策していたんですが、案の定、朝の5時には自発的に目が覚めました。で、とりあえず便所に行ったり、顔を洗ったりすることにしたんですが、部屋を出るときにドアを強く押したら、見事なくらいピシっと閉まりました。で、用を済ませて部屋に戻ってみるとですね、開かないんですよね、これがまた。こんなにボロいのに、オートロックだったのか?…と思ってしまうくらい、完全に鍵がかかったような状態になってしまいました。内側のノブのぽっちを押して閉めると鍵がかかるタイプだったので、どうもその辺りの機構が誤動作しちゃったみたいなんですよね。いや、どうしようか?…と思いましたね。そのままサイクリングに出ちゃおうか?…とも思ったんですが、生憎とパジャマ姿のままだし、ま、パジャマといってもジャージを流用したものなので、さほど違和感はないかな?…という気もしたんですが、クルマのキーが部屋の中ですからね。折り畳み自転車 “さばりん号” はクルマの荷室に放り込んだままなので、やはり何とか部屋の中に入らなければなりません。朝早くから申し訳ないとは思ったんですが、背に腹は変えられません。ドアをノックして中で寝ているデケた青年の慈悲にすがることにしたんですが、どうやら完全に熟睡しているようで、まったく反応なし。ああこのまま、朝の7時まで廊下で過ごさなければならないのでしょうか? 半泣きになりながらもう一度1階の便所に下りてみると、ちょうどタイミングよく宿のおばちゃんが便所に起き出したところでありまして、鍵を借りて事なきを得た次第でありますが、いや、宿のおばちゃんが便所の近いキャラで、助かったです。 とまあそんなことで、白馬山麓温泉ユースホステルは、おしまい。


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