野尻湖宮川旅館ユースホステル

【所 在 地】 長野県上水内郡信濃町
 
【交  通】  : 上信越自動車道・信濃町ICより5分鉄道 : JR信越本線黒姫駅下車→バス野尻湖行き12分)終点下車→徒歩1分

【駐 車 場】 ここに泊まるのは2回目なんですが、いつも疑問に思うのは、果たして隣の空き地にクルマを止めてもいいのか?…ということなんですけどね。場所的に見て、いかにも宮川旅館の駐車場だよな。…といった感じがするんですが、入口には八百屋の名前の書かれた看板が立っていて、無断駐車禁止!…とか書いてあるんですよね。 宿の人に確認しようと思ってフロントで大声で呼んでみたんですが誰も出てこなくて、仕方がないので電話してみたらおばちゃんが出て、「隣の空き地にクルマを止めてもいいんですかぁ?何か、八百屋とか書いてありますけどぉ。」…と聞いてみたら、「八百屋ぁ?」…とか言われてあまり話が通じなくて、今ひとつ要領を得なかったので勝手にそこに止めておいたんですけどね。周囲を見回してみても、それらしき八百屋の姿は見えないしぃ。

昨年@湖から見た宮川旅館&八百屋駐車場♪

 で、今年も勝手にそこに止めておいたんですが、どうもここは宮川旅館の駐車場ではないような気もして来ました。客の数のわりにはいつも全然クルマが止まっていないし、建物の反対側のちょっと込み入ったあたりに、こりゃ、いかにも宮川旅館の駐車場やな。…といった感じの空地がありましたしね。 が、八百屋のほうがスペースが広いし、道具をセッティングしてウインドサーフィンで野尻湖に繰り出すにはこっちのほうが便利だし、特に八百屋からクレームがくることもないようだし、恐らくこの八百屋は店をたたんでしまって、当主もヨイヨイで3年前に倒れて、そのまま3ヵ月後にお亡くなりになったんだろう。…と判断して、いつも有効に活用させて頂いております。

【公式HP】 http://www.d9.dion.ne.jp/~nojiriko/top.html

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【宿 泊 日】 平成17年7月23日(土)

【料  金】 4830円 (2食付き)

 さすがはユースだけあって安いですなぁ。たとえ相部屋だろうと、夕食のメインがコロッケだろうと、朝食の鮭の品質が今ひとつだろうと、耐えなければならないな。…と納得せざるを得ない価格設定でありますが、ちなみにオフシャルHPではユースの利用料金が 4620円 (税込) となっていて、ユースホステル協会のページでは宿泊 3015円、夕食 1050円、朝食 630円となっております。ただ 3015円では税抜きにすると半端な数字になっちゃうので、恐らく 3150円の間違いだろう。…と判断して、それに2食分を加算して上記の料金を算出した次第でありますが、実際のところ、いくら払ったのかは記憶にありませんで。 4620円説が正しいとなると、その内訳は 2940円+1050円+630円かな?…といったところで、ユースの平均料金としては、ま、それくらいのような気もするんですけどね。

 ちなみにユースというのは会員制の宿泊設備なんですが、非会員はどうするんだ?…というと、割増料金を払えばゲストとして利用することも可能です。追加料金は 1000円というところが多いですな。ユースの会費は一般人で初年度 2500円、2年目以降は 2000円なので、年に3回以上利用する気があれば、会員になったほうが得ということになります。で、宮川旅館の場合、割増料金は 700円だったような気がするんですが、相部屋が嫌だったり、未婚のカップルなんだけど夜はちゃんとウッフンしたい!…という願望があったり、夕食にはコロッケ以上のものを、朝食には品質のよい鮭を。…といった贅沢な食事を希望する人はですね、ここはユース以外に一般旅館の営業も行なっておりますので、 6000円〜8000円ほどお金を出して、一般客として利用することも可能です。

あくせすまっぷ♪

【アクセス】

    野尻湖の中ではもっとも利便性の高い場所であると言えるでしょう。ナウマンゾウ博物館までは徒歩1分、遊覧船乗り場までも5分も歩けば到着出来るので、野尻湖観光のベースとするには最適でありましょう。野尻湖自体、クルマで来るには便利なところでありまして、信濃町ICからたったの5分でありますか。ま、電車で来るにはバスに乗り継がなければならないのでちょっと不便でありますが、歩いても40分くらいで来れるようなので、ま、本人のヤル気と気合次第ですよね。 で、冬にスキー&ボードのベースにするにも割と便利なところでありまして、黒姫スノーパークまで車で10分…って、これはスキー場自体にあまり期待できるものがないんですが、妙高高原までも意外と近くて、杉ノ原なら15分で行けちゃいます。逆方向でタングラムまで15分というのもありますが、こちらはちょっと山道ドライブとなりますので、運転に自信がないと駄目なんですけどね。

【フロント】

   玄関を入ったすぐのところがですね、フロントになっております。が、前にも書いたように、呼んでも呼んでもぜんぜん人が出てこないんですよね。去年もそれでさんざん苦労をしたんですが、でも大丈夫。チェックアウト時になって下駄箱のところに呼び鈴が設置されていることを発見して、なんや、人を呼びたい時にはこれを押せばよかったんだねっ♪…ということが判明したんですよね。 で、今年はすっかり安心しておりまして、フロントで大声を出しても誰も出てこなかったので、早速その呼び鈴を押してみたんですが、これがまた、まったく何の反応も得られないんですよね。もしかして、自分では押したつもりでも、ちゃんと押されてなかったのか?…と思って、今度はしっかり手応えを確認しながら2回ほど押してみたんですが、やっぱり全然ダメです。壊れてんぢゃん!…ということが明らかになって、しかたなく勝手に旅館の中まで歩いていって、5分ほどそこらを歩き回って客の到着をアピールして、それでも駄目だったから勇気を出して厨房と思しき部屋の扉をガラっと開けて、それでようやく宿のおばちゃんとコンタクトを取ることに成功したんですが、いや、気の弱い人だったらパニックになって、宿の玄関まで足を踏み入れておきながら、泣く泣くキャンセルということになりかねません。僕もかなり気が弱いほうなので、正直、どうしようか?…と思いましたもんね。

 そういえばここに予約を入れる時にも一悶着ありました。僕は巾着というのは好きなんですが、悶着はあまり好きではないんですよね。で、どういうふうに悶着だったのかと言うと、まず第1にHPの予約フォームが使用不能でありまして。何故だかここの部分だけ “village.infoweb” になっているんですが、プロバイダー自体が去年の夏で廃止になってますもんね。もっとも廃止になる以前からこのフォームはリンク切れとなっていて全然ダメだったんですが、気が小さくてシャイで無口で、電話で旅館の予約を入れたりするのが苦手な僕でも、ネットを使えば楽勝だねっ♪…と思っていたのに、クリックしたら “file not found” という字が出てきて、心の底からガックリしてしまいました。ま、幸いメールアドレスが書いてあったのでそこに予約のメールを送っておいたんですが、1週間待っても何の返事も来なくて、不安になって電話を入れてみたらまったくメールはチェックされてなかったようなんですが、いや、気の弱い人だったら電話で確認する勇気がなくて、どういう状況なんだかまったく把握出来ないままに、泣く泣くキャンセルということになりかねませんよね。

 …というのが去年の話なんですが、今年はだいたい状況が分かっていたので端からメールには頼らずに直接電話をしてみたんですけどね。するとおばちゃんが出て、「いま、担当者がおらんで、往復はがきを送ってぇ。」…と言われてしまって、今どき、往復はがきかい!?…とは思ったんですが、仕方がないから出すことにしてと。ところがですね、1ヶ月待ってもその返事が来ないんですよね。不安になってもう一度電話を見たら、「ああ、届いてたけど、まだ返事を出してなくてねぇ。」…とか言われて、とにかくまあ、電子メールだろうが往復はがきだろうが、あまりヤル気がない旅館であることが判明したんですが、とにかくまあ、こうして何とか予約を入れることは出来たんですけどね。 いや、僕はなるだけ物事を好意的に捉えようとするタチなので、のんびりしたところなんやね。…と、半ば呆れながらもこの旅館のシステムを受け入れているんですが、気の短い人だったらとっくにブチ切れているかも知れません。 あ、ちなみに往復はがきの返信は電話確認してから1ヵ月後くらいに届いておりましたので、どこか心の片隅には引っ掛かっていたんでしょうね。

【部屋・設備】

 これはもう、多くのものを期待してはいけません。昭和レトロの面影を感じさせる…と言えば聞こえはいいんですが、ま、要するに古臭くてボロくさい建造物でありまして、ま、取り柄と言えば部屋の窓から野尻湖が、ああん、モロ見えっ♪…という景観だけでありましょうか。 もっとも去年はそのような素晴らしいロケーションの部屋を与えられたんですが、今年は窓を開けても八百屋の駐車場しか見えない部屋だったんですけどね。特にユース用の部屋というわけではなく、 ごく普通の4畳半くらいの和室なんですが、テレビ (←懐かしいガチャガチャダイヤル式♪) とちゃぶ台くらいは用意されておりました。布団は自分で上げ下ろしするシステムなんですが、ユースにありがちな2段ベッドよりは布団のほうが落ち着けていいですよね。 で、この日は合宿客多数+ユース客が僕を含めて2人といった状況で、他にも部屋はいっぱい空いていたにも関らず、ユース客は強制的に相部屋にされちゃいました。ま、ユースというのはそういうものなので、別にいいんですけどね。同室の兄ちゃんは普通の人でありましたし、カマっ気とかも無さそうでしたしー。

思えばまだよかった去年の部屋♪ 昨年は部屋からもよく見えていた野尻湖♪

【風  呂】

 去年も今年も利用しておりませんので、よく分かりません。あまり期待出来そうも無かったので、チェックインする前にランドマーク妙高高原の日帰り入浴を利用したんですよね。 1000円も取られて、せっかく宿泊費をケチったのに、元も子もないぢゃないか!…という気がしないでもないんですが、ま、それはそれ、これはこれでありまして。 黒姫高原あたりにも日帰り入浴施設はあるんですが、どうしてもランド妙高で “安田の牛乳ラングドシャー” を買いたかったもんで。車で15分くらいなので、ま、手頃な距離ではあるんですけどね。 “いもり池” の散策がてら、寄ってみるというのも手でありましょう。

【食  事】

  これはもう、多くのものを期待してはいけません。去年がアジフライ、今年がコロッケでありまして、ま、多くのものを期待さえしなければ、それなりに飢えだけは満たすことが出来るんですけどね。ま、ユースなんだからこんなものだろうな。…と、ユース会員になったばかりの僕は思っていたんですが、その後の経験からすると正直なところ、ここの食事はミニマム・レベルと言っていいかも知れません。贅沢を言うな!腹いっぱい食べさせて貰えるだけでも、ありがたく思え!…という意見もあると思うし、食堂からは野尻湖がよく見えて、景色だけはかなり贅沢な気分が味わえますので、ま、それでよしとしておきましょう。 夕食 1050円、朝食 630円という料金を考えれば、素泊まりにして食事は外で済ますという手もあるんですが、周囲にあまり小マシなレストランとかは無さそうでしたけどね。ランド妙高で温泉に入ったあと、併設のレストランでお食事…というのもアリかも知れません。 で、朝食は鮭でありましたな。それもかなり低品質な鮭でありましたが、あまり食べ物に文句を付けるのはよくないので、あまり深くは追求しないようにしておきましょう。

 ちなみにユースで食事無しにしたりすると、9時のお茶会の時にみんなと溶け込めない雰囲気になってしまいがちなんですが、この宮川旅館にはそもそもお茶会の制度がないので、あまり気にしなくても大丈夫でしょう。

【総合評価】

 多くのものさえ期待しなければ、ま、それなりでありましょう。野尻湖が目の前っ♪…というロケーションだけで、よしとしておきましょう。


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