奥志賀高原ホテル

【所 在 地】 長野県下高井郡山ノ内町
 
【交  通】  : 上信越道・信州中野ICより40〜50分鉄道 : 長野電鉄湯田中駅よりバスで60分。 そんなローカルな鉄道を利用するのは嫌ぢゃ!…というのなら、JR長野駅から直通バスを利用するという手もあります。蓮池まで70分ということなので、奥志賀までだとプラス20分は覚悟しなければならんでしょうが、奥志賀というだけあって志賀高原の一番奥にあるので、かなりクソ遠いです。ま、その分、隔絶されたムードがあって、皇族方には喜ばれているエリアなんですけど。 とまあそれはそうと、志賀高原でも一番奥ですからね。冬の間は雪道走行は必至といった感じでありまして、ゆめゆめ、ノーマルタイヤのノーチェーンでも大丈夫だよね?…などと考えてはいけません。たとえサンバレーまでは大丈夫だったとしても、蓮池から先のトンネルを抜けたところでアウトになることもよくあります。 でもまあ、4月ならもう大丈夫だよね?…などと考えては行けません。僕が行ったのは4月の頭くらいだったんですが、ぜんぜん大丈夫ではなくて、新雪走行を心行くまで満喫することが出来ました。いやあ、疲れました。。。

【駐 車 場】 駐車場はですね、あります。駐車場有り 50台 無料 全車OKです。…ということなんですが、全車OKというのは恐らく、軽自動車でも、3ナンバーでも、ワンボックスでも、戦車でも、どんな車種でも全車OKということなんだと思いますが、10トントラックとかで来られると、他のお客様に迷惑なような気がするんですけど。 それはそうと、客室数74のホテルで駐車場のキャパが50台というのは、やや不足気味ではないですかね? 実際問題、この日は吹雪模様でありましたので、僕は早々と4時過ぎにはホテルに到着したんですが、すでに空いているのは残り3台程度といった感じでした。 ま、少し離れたところに第2駐車場とかあるのかも知れませんが、吹雪模様だというのに少し離れたところから歩かされるというのは、嫌です。そんなことはお天道様が許しても、風吹ジュンが許しません。

【公式HP】 http://www.okushiga-kougen.com/

【楽天トラベル】 http://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/8402/8402.html

【じゃらん net】 http://www.jalan.net/jalan/jweb/yado/YADL_326393.HTML

 予約サイトの紹介が “楽トラ” だけというのは不公平ではないか?…という気がしないでもないので、今回から “じゃらん” も追加しました。その他、うちのサイトも追加して欲ちい♪…という要望がありましたら、申し出て下さいね。ま、ないとは思いますけど。うちで紹介されたところで、メリット無いしー。

【宿 泊 日】 平成18年4月8日(土)

【料  金】 15500円 (リフト1日券+朝食付)

 いつも僕は安宿ばかりに泊まっていると思われるかも知れませんが、やる時はやります。ははん?1万5500円?余裕ぢゃん。…みたいな。 去年の暮れには万座プリンスホテルにだって泊まっちゃったし、最近の僕はですね、やる時はやるんです。 というのもですね、去年、僕は塩サバ物産(仮名)に入社して勤続15年ということで、表彰されて中華料理を食べさせて貰ったり、JTBの旅行券を5万円分貰ったりして、そのおかげで贅沢することが出来たわけでありますが、でなきゃ、こんなところに泊まりませんってば。 次回の贅沢企画はまた5年後…ということになるんですが、その時まで会社が持つかどうか、甚だ不安ではあるんですけど。 ちなみにこの 15500円という料金は、このホテルとしては決して高いほうではありません。志賀高原共通リフト券が 4500円だから、朝食代を 1000円と見積もると、宿泊代は 10000円ということになります。これがスキーのハイシーズンや夏休みの週末ともなると 5000円くらいは跳ね上がることになるので、ちょっぴりプチ贅沢気分を味わうのなら半端な時期がお薦めでありますな。

あくせすまっぷ♪

【アクセス】

 上信越道の信州中野ICを降りて、志賀中野道路国道292号線を走って、とりあえず志賀高原の玄関口、蓮池のところまで出ましょう。その後は焼額山・奥志賀高原という案内看板に従って、ひたすら山道を進むことになります。高天ヶ原、一の瀬、プリンスホテル前…と進んで、奥志賀高原スキー場のゴンドラ乗り場まで来ると、すっかり到着したような気分になりますが、ホテルは更にその先になります。吹雪いていたりすると次第に不安になってきちゃうほど、志賀高原の端の端の端…といった感じです。

【フロント】

 さすがは老舗のリゾートホテルだけあって、フロントのお兄さんの接客態度は親切丁寧であります。で、腰の低い、ややカマっぽいタイプのお兄さんがですね、ホテル内の設備を案内しがてら、部屋まで荷物を運んでくれたんですが、その慇懃な態度の陰で、 「あんたのようなヤングな若者が、どうしてこんな高級リゾートホテルに泊まれるんや?あんたなんか “あやめホテル” で十分や!」 …と思っているような気がしてならなくて、ま、それは、あまりこのような高級ホテルに泊まり慣れていない僕のやっかみによるものだとは思うんですけど。 ちなみに “あやめホテル” というのは志賀高原のサンバレーにある安宿なんですが、もし気が向いたら次回、このコーナーで紹介しようと思っておりますので、乞う御期待。 ま、期待するほど大したところでも無いんですけどね。

 で、このカマっぽいお兄さんがですね、そのまま部屋の中まで入って来たので、僕は一瞬、貞操の危機を感じたりもしたんですが、オイルヒーターの温度調整の方法を説明したりして、そのまま立ち去ってしまいました。ああん、もっとたくさんお話をしたかったのにぃ。…という思いはまったく無くて、むしろ部屋まで付いてくること自体、ちょっとウザいと思ってしまったんですが、このホテルは本館とか別館とかが複雑に入り乱れておりますので、方向音痴な僕一人だけでは恐らく路頭に迷っていたに違いなくて、その点ではカマっぽいお兄さんに感謝しなければなりません。でもまあ、どうせなら案内係は若いお姉さんのほうがいいと思うんですけどね。

 で、書き忘れていましたが、このお兄さんはオイルヒーターの温度調整だけでなく、 “お部屋の乾燥対策” についてもレクチャーを施してくれました。 「お部屋が乾燥して、喉に違和感があるなと思われた場合はですね、こうしてオイルヒーターに濡れたタオルをかけて頂きますと、ちょうどよい湿度となりますです。」…って、いや、余計なことを教えてくれましたなぁ。僕は部屋が乾燥するであろう事態に備えて、乾電池式のポータブル・My加湿器 “マイキュアミスト” を持参していたんですが、濡れタオル1枚で問題が解決してしまっては、 わざわざ加湿器を持ってきた意味がありません。こうなったら意地でも濡れタオルなどの力には頼らず、自力で問題に立ち向かおうと思う所存であります。

【部屋・設備】

お部屋の様子(その1)♪ お部屋の様子(その2)♪

 今回はですね、本館スタンダードツインの一人利用ということだったんですが、お部屋の中はですね、何だか垢抜けていて、小洒落た感じでありました。決して豪華というわけではないんですが、ウッディな内装とステンドガラスの明かりが、なかなかよい感じでありますな。 主な備品としてはベッドが2つにテレビと冷蔵庫、それと電気ポットといったところでしょうか。 テレビはまずまずの大きさだし、電気ポットに至ってはタイガーのマイコン制御式でありました。給湯ボタンに軽くタッチするだけでお湯が出てくるという優れものでありまして、玉露やミルクを作る場合に備えて60度の保温機能まで備わっております。いや、そうと知っていれば、家から玉露を持ってくるんでしたなぁ。…とか、そんなことはぜんぜん思わないんですが、僕はミルクよりも断然、母乳派ですしね。ミルクを作りやすいポットよりも “お座敷母乳絞り” みたいな出張サービスがあったほうがよかったような気がするんですが、今まで泊まったことのある旅館・ホテルの備品としては、いちばん高級な電気ポットであると言っても過言ではないでしょう。

 あとはえーと…、風呂と便所ですか。本館のほうはちょっぴり設計が古いところがあって、リゾートホテルとしてはやや小振りのユニットバスとなっているんですが、アメニティグッズのほうは充実しております。ボディシャンプーに普通のシャンプーとリンスはもちろんのこと、歯ブラシはちゃんと2回分あるし、シャワーキャップにへアーブラシ、それに脱脂綿と綿棒2本が詰め合わせになった“コットンセット”なんてのもあります。これでもし、シャワーを浴びていて耳に水が入ったとしても2回までなら大丈夫だし、長湯してのぼせで鼻血が出ても、穴に詰めるものには事欠きません。ただ、止血に用いるには脱脂綿の量があまりに少なすぎるような気がするんですが、不足の場合はテーブルの上の箱ティッシュを使えということなんでしょう。ちなみにこのティッシュは大理石調のプラスチックケースに入れられていて、かなり高級感があるんですが、中身の方は “クレシア” というブランドでした。目に見えないところまで本物を使っているのか、そうでもないのか、ティッシュ業界にあまり詳しくない僕としては判断しにくいところなんですが、少なくとも、鼻をかんですぐに鼻の下が荒れるような材質ではありません。悪くはないティッシュと判断してもよいでしょう。

 で、冷蔵庫は中身は空なので、後は自由に使ってちょーだい方式となっているんですが、夜中に音が気になる人のための電源をオフするスイッチが付いてないところが、今ひとつ設計の古いところでありまして、ま、僕の場合、夜中でもわりと交通量の多い道路に面したところに住んでいるので、逆にあまり静かすぎると気持ち悪くて気になっちゃうんですけどね。 冷蔵庫のモーター音が聞こえるくらいでちょうどいいかも知れません。で、テレビに有料のすけべ放送がないところは、優良を旨とするリゾートホテルとしては、ま、仕方がないところでありましょう。

【風  呂】

 前述の通り、部屋付きのユニットバスはあるんですが、とても手足を延ばせるようなサイズではないし、ふと横を見ると便器だしで、あまり快適とは言えません。 でも大丈夫。このホテルにはですね、ちゃんと展望大浴場が作られておりまして、ま、展望と言ってもそこらの雪の山が見えるくらいなんですが、ま、便器が見えるよりは遥かにマシだと思います。浴槽のサイズは驚くほどは大きくないんですが、嫌になるほど小さいということもなくて、何より清潔感と解放感があるところはポイントが高いです。天然温泉でないのは残念なんですが、ま、それはどうしようもありませんしね。ま、近くから温泉を引いてくれば別にどうにでもなるんですが、志賀高原には天然温泉が沸いているエリアがいくつもあるので、どうしても温泉でなきゃ、ヤだ!…と言うわがままな人は、そういうところを選べばいいわけでして。

【食  事】

 夕食のメニューはですね、お寿司と本格中華という、ちょっと異色の取り合わせでありました。お寿司のほうは赤身とトロとネギトロという “マグロづくし” でありまして、中華のほうはお子様から中年のおっさんまで、幅広い年代に受け入れられる “鶏の唐揚げ” でありました。 いや、今回のプランは夕食が付かないので、中野のジャスコで買って、部屋に持ち込んだんですけどね。お飲み物のほうはホテルの自販機でチューハイを買いました。

豪華なディナー♪

 ちなみにこのホテルには “現代” という有名なフレンチレストランがあるんですが、ここでお食事をするとなると、最低でも 8000円くらいは取られちゃいそうです。 もう1件、季節営業の創作レストランというのもあるそうですが、こちらも 5000円くらいは覚悟しなければなりません。単なる暇つぶしの春スキー企画で、とてもそこまで贅沢をする気にはなれませんなぁ。。。 で、また、この奥志賀というエリアはホテル以外には晩飯を食えるようなレストランや食堂の類がまったくないんですよね。それを見越して寿司と唐揚げを買ってきたというわけなんですが、僕はけっこう、こういう取り合わせが好きなんですよね。ネギトロばかりのパックと夏野菜のチーズ巻きフライとか、とにかくマグロ系の寿司と揚げ物…というパターンが多いです。 もっと安く済まそうと思えば、お部屋の電気ポットが98度で保温してくれるという優れものでありますので、カップラーメンを作ることだって可能ですし、あらかじめコンビニでいなり寿司でも買ってこれば、 “ラーメン&いなり” という黄金の組み合わせだって可能です。

 で、朝食はバイキングだったんですが、どちらかというと洋食よりも和食系のほうに力が注がれた品揃えでありましたな。お年を召されたお客様が多いということなんでしょうか? 無論、僕はヤングな若者@38歳なので洋食のほうを選んだんですが、一番乗りだったのでまだ熱くなっていなかったのか、自動ローリング式のトースターで焼いたパンが生焼けになってしまったんですが、ハム・ソーセージ・ベーコンの類も、ジュースの類も、なかなかよい品質のものが揃っておりまして、ま、これで僕も一応、奥志賀高原ホテルのレストランで食事をした。…と、自信を持って言えるわけでありますな。

【総合評価】

 この時期のこのお値段であれば、お値打ちと言えるのではないでしょうか。別料金だったとは言え、夕食は超豪華だったしー。 特にカクテルラウンジがですね、何だかとってもロマンチックなのぉ♪…といった感じでありまして、ギャル連れにはいいかも知れませんな。ま、僕には関係ない話なんですけど。 それはそうと、チェックインの時はロビーでの応対も、さすがやな。…といった感じだったんですが、チェックアウトの時はちょっと今ひとつでありました。 ありがとうございましたぁ。…と送り出されて駐車場まで移動して、そう言えばクルマの鍵をロビーに預けていたんだっけ。…ということを思い出して引き返し、もう一度駐車場に移動して、いざ出発!…という段階になって、そういえば僕のプランって、リフト券付きじゃなかったっけ?…ということを思い出して、再び引き返すことになりました。 もうちょっとで大損するところでしたが、そういうことはフロント係がちゃんと把握していないと駄目ですよね。 それともう1点。これは直接ホテルが悪いということではないんですが、4月というこの半端な時期、奥志賀高原スキー場はゴンドラと下のほうのリフトだけが運行していて、焼額山との連絡用リフトが動いていないんですよね。つまり、この時期にここをベースにすると、他のエリアに移動するには有料のバスに乗るしかなくて、そこのところをフロントの兄ちゃんは正しく認識していませんでした。結局、奥志賀高原ホテルに泊まっていながら、奥志賀高原スキー場で一度も滑ることなく帰宅することになったんですが、道理でこの時期、料金が安くなっている筈でありますなぁ。。。

 とまあ、それを除けば、なかなかよいホテルなのでありました。


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