草津高原ユースホステル

【所 在 地】 群馬県・吾妻郡草津町
 
【交  通】  : 上信越道・上田菅平ICより90分鉄道 : JR吾妻線・長野原草津口駅から、とても歩く気はしないほどクソ遠い。

【駐 車 場】 30台・無料
 
【公式HP】 http://www.jyh.gr.jp/kusatsu/

【楽天トラベル】 −−−

【宿 泊 日】 平成17年4月8日(金)

【料  金】 ドミトリー 4410円 (ユース会員価格・夕食付き)

あくせすまっぷ♪

【アクセス】

 草津というのは遠いですな。どれくらい遠いのかというと、もう嫌になるくらい遠いです。…というほどのことではないんですが、少なくとも桑名から日帰りで行く気になれないくらいには遠いです。何せ、群馬ですからね。群馬と言えばかつて “ぐんまちゃん” という、そのまんまの名前の馬のキャラクターを国体用に作ったりして、そのあまりのセンスに、遠いなぁ。…と思ってしまったことがありますが、ま、草津というのはかなり長野に近いエリアではあるんですけどね。 名古屋方面からアクセスする場合、軽井沢からひたすら北上するのが一般的ではないかと思われますが、上信越道の上田菅平ICから嬬恋経由で行くというルートもあって、冬期通行止めの時期でなければ、志賀高原から降りてくるというパターンも利用可能です。行きと帰りで変化をつけると、ドライブルートとしてはなかなか楽しめるものになるのではなかろうかと。

 で、このユースはですね、草津でもやや外れのほうに位置しております。温泉街からは少し離れておりますが、その分、車で行くには便利であります。草津の街中というのは道が狭くて、下手に車で入り込むと観光客を撥ねちゃうのは必至。出来れば離れたところに車を止めて歩いて散策したいところなんですよね。その点、このユースは “湯畑” まで徒歩10分という手頃なロケーションにありまして、利用価値は高いと思います。車でここに行く場合の目印は “ナウリゾートホテル” でありますな。南のほうから国道を北上してくると、左手に天狗山ゲレンデ、右手に “ベルツ温泉センター” があって、その先を右に曲がると、とってもナウなリゾートホテルの敷地入口に到達しますので、そこを左に曲がってください。これ、 “ナウリゾ” の敷地内なんぢゃないか?…という気がしてしまいますが、それで正解です。そのうち、左手のやや小高いところにユースの建物が見えてまいります。しばらく走ると何やらごく普通の事務所みたいなものが建っていて、これは恐らくこの事務所の駐車場なのではないか?…と思われる空き地があるんですが、それで正解です。ユースの駐車場にしては収容台数もたっぷり確保されていて、車利用者にとってはかなり利便性が高いと言えるでありましょう。どっかの健康ランドより、よっぽど楽でありました。

【フロント】

 ユースというところにはですね、ペアレントと呼ばれる人がおります。ま、ペンションで言えばオーナー、民宿で言えばおっちゃん、おばちゃんに相当する人であるわけですが、ユースホステルというところは青少年の健全育成を主目的とする宿泊施設でありますので、いわば、前途あるヤング達の親代わりということになるわけです。よって不純異性交遊などは許してくれる筈がなく、未婚の男女は例えとっくの昔に、は〜、E気持ちぃ♪…という関係になっていたとしても同じ部屋には泊まれないシステムになっております。いやあ、健全ですね。 “ホステル” と “ホテトル” というのは違うんだぁ。…ということをまず認識していただいて、で、フロントではですね、ペアレントがお迎えしてくれるのが一般的であります。擬似的ではあっても、あくまでも “家族” でありますので、「いらっしゃい。」ではなくて、「お帰りなさい。」と迎えてくれる。…といった噂もあって、それはちょっと嫌だなと思っていたんですが、さすがに最近はあまりそういうこともないみたいです。

 で、ここのペアレンツはですね、若かったです。いや、フロントにいた兄ちゃんが本当にペアレンツであったのかどうかはサダカではないんですが、少なくとも僕をフロントで迎えてくれた兄ちゃんは若かったです。僕と同年代ではないですかね?下手をすれば僕よりも若いのかも知れず、とてもコイツが親代わりになるとは思えないな。…といった感じでありまして、見た目も何だかけっこう派手なんですよね。ご年配のユース客 (←というのもいる) なら、最近の若いモノは。…と眉をしかめちゃうかも知れませんが、いや、見た目と違って接客態度はごく普通の兄ちゃんではありましたけどね。

【部屋・設備】

どみとりー部屋♪  部屋はですね、典型的なユースです。ドミトリーというのはいわゆる相部屋ということであって、最近のユースは特別料金で個室を用意してくれるところもあるんですが、僕はもっぱらドミトリーを利用することにしております。相部屋というのはちょっと嫌だな。…という気はするんですが、ま、安いんだからしょうがないよね。…と割り切ってしまえば、それほど苦痛ではありません。で、この日はですね、平日だから空いているかな?…と踏んでいたんですが、案の定、4人部屋の利用者は僕だけでありました。ああん、らっぴ〜♪…と、人はユースに来ると思わずヤングな言葉遣いになってしまうんですが、いや、もしかしたらそれば僕だけの現象なのかも知れませんけど。だいたい今どき、らっぴ〜♪…などと口にするアホはいないと思うしぃ。

 で、部屋の設備としてはですね、2段ベッドが二組。今どき2段ベッドかい?…というのが、いかにもユースらしいところであります。新しく出来たユースでは2段ではない普通の平ベッドにしているところも少なくないんですが、僕は2段ベッドのほうが好きですね。平ベッドだと隣で寝ているヤツの顔が嫌でも目に入ってくるので、余計な気を遣うことになるし、もし隣がホモ系のおじさんだったりすれば、貞操の危機の心配だってしなければなりません。事実、北軽井沢のユースで同室だった青年はかなり怯えてましたからね。いや、僕のことをではなくて、もう一人のおじさんをなんですけど。 その点、2段ベッドならまがりなりにも柵のようなもので囲まれておりますので、ある程度のプライバシーは確保されるのではなかろうかと。 で、ユースでは普通、ベッドメイキングは自分でやらなければならないんですが、ここの場合、その点に関してはかなり大らかでありました。使用後のシーツもとりあえず布団に付けたままでも大丈夫なようでありまして、いや、もしかしたら大丈夫ではなかったのかも知れませんが、少なくとも “正しい布団のたたみかた” といった紙はありませんでした。 で、部屋にはテレビも付いておりましたが、無論、すけべビデオといった不健全なものは放映されておりませんので、念のため。

【風  呂】

 風呂はありました。いや、多分あったんだとは思いますが、利用しなかったので詳細はよくわかりません。せっかく草津まで来たんだからユースの風呂なんかではなく、外の温泉を利用するべきでありましょう。共同浴場ならタダだしぃ。 タダではなくて金を取られてもいいというのなら、規模の大きな温泉施設を利用するというのも手です。 いちばんのオススメは “西の河原露天風呂” でありますが、ユースから歩いていくにはやや遠いし、あまり夜遅くまではやってないし、洗い場もないので、夕食前の早い時間に入っておいたほうがいいかも知れません。せっかくの草津なんだし、1日に2箇所くらいは入っておきたいところですよね。で、夜の部の候補としては、ナウリゾートホテルの中にある “草津ビッグバス” というのが外来者でも利用出来るし、スキー場の近くにある “ベルツ温泉センター” というのも悪くないですね。20分ほど歩く覚悟があれば “大滝乃湯” というのがいいんですけどね。いや、僕の場合、思いきり道に迷って、到着するのに1時間以上かかっちゃったんですけどね。…という話はそのうち “jazz giant” に書きますので、そちらを参照して貰うとして。

【食  事】

 僕が声を大にして言いたいのはここのところであります。いや、別に食事がまずかったとかそういうことではなく、僕は基本的に食べ物には文句を言わない性質(たち)なのでそんなことはどうでもよくて、それにこのユースの食事は必要十分に美味しかったですしね。そんなことより僕が声を大にして言いたいのは、同席ギャルの愛想がなさ過ぎるっ!…ということでありまして、この日、ここで食事を取ったのは僕以外にはたったの2人だけでありました。宿泊客は他に3名ほどいたようなんですが、夕食は頼んでなかったみたいなんですよね。で、僕以外の2人というのがギャルの2人連れでありまして、これはユースにはかなり珍しいことなんですが、もしかしたら若いギャルと仲良くなれるかも知れないね♪…という淡い希望を抱いていた僕にとって、これはかなり喜ばしい状況でありまして。 が、広い食堂の中で見知らぬギャルと3人きりというのは、かなり気詰まりなのも確かでありまして、何せ僕は根がシャイで無口な性質(たち)でありますからね。向こうから話しかけてくれれば、当たりさわりのない、おさわり…は、ま、無理としても、ごく普通の世間話くらいならこなす事が出来るんですが、このギャル2人は僕のほうをチラっと見ただけで、あまりフレンドリーな態度を示してはくれませんでした。こりゃ、脈がないものと見受けられたので、無視しておいたほうがいいかとは思ったんですが、悪いことにユースのおじさん (←フロントにいた兄ちゃんとは別の人) は、おかずの皿を同じテーブルに並べてくれたんですよね。椅子をひとつ分だけ空けて座ったものの、ギャル達の会話が筒抜けになる程の距離であります。話の内容から、どうやら僕の隣のギャルは新婚ホヤホヤで、好きな珍味はホヤ。斜め向かいのギャルは婚約中で、好きな下仁田名物はコンニャク。…といった感じで、そのようなラブラブ期間中のギャル達が、どうして2人で草津のユースなんかに?…というのがよくワカランのですが、とにかくこの場の重い空気をどうするべきでありましょうか?

 ユースでのお食事は見知らぬ者同士が気軽に声を掛け合って、旅の情報交換や出身地の話題などで盛り上がるものである。…というのが僕の認識でありまして、ユース歴1年弱、利用回数も5回に満たない若輩者の僕でありますが、他のユースでは多かれ少なかれ、宿泊者同士の交流はあったんですよね。それが青春というものなんや!…と信じて疑わなかった僕は、勇気を振り絞ってギャルの2人連れに声を掛けてみることにしました。

 「どちらからおみえですかぁ?」

ユースでの話題としては、甚だ無難なところですよね。ごく普通の社交性を持ち合わせている相手であれば、これで何とか5分くらいは間が持つな。…と踏んでいたんですが、斜め向かいのコンニャク好きギャル (←推定) は不審そうにもう一人のギャルの顔を見るだけで何も答えてくれず、一方のホヤ好きギャル (←推定) はまったく気のない口調で、「埼玉。」…と答えてくれましたが、「埼玉ですかぁ。」…と僕が相槌を打ったところで、僕とギャル達との会話は完全に途切れてしまいました。あからさまな拒絶の態度に場の空気はより一掃、澱んだものになってしまって、いや、こんなことなら無視しておいたほうがよっぽどマシでありましたなぁ。。。

 何でもいいけど、食堂で話しかけられて迷惑に思うようなヤツは、ユースなんかに来るな!…と、僕は言いたいです。ま、別にどこに泊まろうと、他人(ひと)の勝手だとは思うんですけどね。

【総合評価】

 ペアレント(?)がまだ若いからなのか、いにしえのユースの流儀が希薄なところでありましたな。ご飯と味噌汁はセルフサービスでありましたが、食器の片付けはやらなくてもいいし、夜9時からの “お茶会” もまったく開催される気配が感じられなかったしぃ。 ま、あんな愛想の悪いギャルと一緒にお茶を飲んでみたところで、まったく何の盛り上がりも期待出来なかったに違いないので、ちょうどよかったんですけどね。あまりユースらしくないユースのほうがいい。…という人にとっては、わりと居心地がいいかも知れません。


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