野尻湖一周サイクリング

コースマップ♪

【所 在 地】 長野県・長野県上水内郡信濃町
 
【走 行 日】 平成17年7月23日(土)・24日(日)

【距離・時間】 約16.5km・1時間35分

【出発地・経由地】 (周回コース)

区 分       場      所   緯 度   経 度 標高
出発地 宮川旅館前 36°49′56 138°12′27 663m
経由1 町営駐車場 36°50′11 138°12′40 655m
経由2 野尻湖レイクハウス付近 36°50′02 138°13′11 699m
経由3 野尻湖プリンスホテル付近 36°50′05 138°14′06 721m
経由4 古海集落 36°50′10 138°14′32 685m
経由5 竜宮崎サンセットポイント 36°49′32 138°13′51 671m
経由6 神山国際村 36°49′16 138°12′44 655m
到着地 宮川旅館前 36°49′56 138°12′27 663m

【ガ イ ド】

 サイクリング、サイクリング、やっほー、やっほー♪…ということで行ってまいりました、野尻湖へ。 そもそも僕が折り畳み自転車 “さばりん号” を買おうと思ったきっかけはですね、自転車で野尻湖を一周してみたい♪…という単なる思い付きだったんですが、遂にその念願が叶ったということになります。よってこのコーナーも連載開始からわずか2回で打ち止めになる公算が高いんですが、そもそも野尻湖周遊道路というのはどれくらいの距離があるのかというとですね、約16キロなんだそうです。けった歴2回ほどの若輩者さば君ではありますが、既に40キロ走破も体験しておりますので、ちょろいもんですよね。何なら2周くらいしちゃおうか?…と思ったほどなんですが、結論から言うと思いのほかハードなコースで1周するのが精一杯でありましたので、1日目は時計回り、2日目は反時計回りと、2回に分けて走りました。上部に掲載した地図と標高グラフは時計回りバージョンのほうなんですが、色が青くなっているのが下り勾配、赤くなっているのが上り勾配となります。では紫色をしているところは何なんだ?…というと、これはもう “セクシャルバイオレットNo.1” でありますな。情熱の、哀愁の、今混ぜながら、夢の世界へ〜♪…ということで、赤と青が混ざった紫色の部分はほぼ平坦なコースを意味することになっております。湖の西岸部分は平坦なんだけど、それ以外は起伏に富んだコースなんだねっ。…ということが何となく分かって頂けたかと思いますが、ま、その辺りの事情は区間別の標高・速度グラフで順に追っていくとして。

(宮川旅館前〜町営駐車場)

宮川旅館横駐車場より♪

 今回の出発地はですね、 “宮川旅館前” であります。どうしてそんなローカルな旅館の前なんや?…というと、僕がここに泊まっていたからなんですが、ユース兼用の旅館でありますのでユース会員であればかなりお値打ちに宿泊出来るようになっております。ま、詳しくはそのうち “宿-bird 組曲” で紹介するとして、で、今回はですね、デジカメで撮った写真がありません。どうしてなのかと言うと、カメラごと湖に落としちゃったからなんですが、いや、防水ケースを買ったので喜んでウインドサーフィンのお供に連れて行ったら、落としました。手動膨張式ライフジャケットの紐にカラビナでぶら下げていたんですが、駄目ぢゃん!…と思わずにはいられないくらい簡単に落ちました。フロートが付いていたので落としても沈むことはない筈なんですが、いつの間にやら知らないうちに落ちていたので、消息は不明です。そんなことで、去年撮ってどこかのコーナーで紹介した既出の写真をそのまま流用することにしますが、とにかくまあ、ここから出発することにしましょう。こんなローカルな旅館を出発点にされても普通の人は困るに違いありませんが、場所としてはナウマンゾウ博物館の近くでありますな。自転車のレンタルもやっているようなのでMyチャリのない人はここで借りるのも手でありますが、この宿の人は大声で呼んでも叫んでもワメいてもなかなか出てこないのが常でありますので、諦めたほうがいいかも知れませんけどね。

 で、ここからですね、とりあえず北に向かって走ってください。最終的に、その選択は失敗であったな。…ということが判明するんですが、当時の僕は時計回りのルートに夢と希望を抱いていましたからね。陸上競技のトラックはすべて反時計回りなんだそうですが、僕はどちらかというと時計回りのほうが好きでありまして、どうしてなのかと言うと反時計回りの “反” という字に反感を覚えてしまうからなんですけどね。 “反” という字は反政府暴動といった反社会的な反逆行為に用いられるものであって、根が穏健な僕のキャラにはフィットしません。 ということで右回りにチャリを進めて行くことにすると、まず最初の目的地は “町営駐車場” ということになります。わりと駐車スペースも広いし、料金もタダなので (←多分) 、宮川旅館に何の関りもない人はここにクルマを止めてスタート地点にするといいかも知れません。 で、この辺りは野尻湖でもいちばん賑やかなエリアでありまして、旅館や貸しボート屋や遊覧船乗り場などが並んでおります。コースとしては左のグラフを見ても分かるようにほぼフラットとなっておりまして、いや、これなら楽勝でありますな。地図を見た感じでは宮川旅館から駐車場まで、ちょっと距離があるかな?…という気がしたんですが、思ったよりも近くて、あっという間に到着してしまいました。 速度のグラフを見ると最高速度は20キロそこそこでありますが、ま、平坦な道ですからね。軽く流して、ま、こんなもんでしょう。 時折スピードがゼロまで落ちておりますが、立ち止まってGPSの設定を変更したりしておりましたので、それが記録されたものだと思います。平坦な道で2回もコケたとか、そういうことではありません。

(町営駐車場〜野尻湖レイクハウス付近)

 野尻湖一周ぅ?余裕ぢゃん。…と、舐めた態度でいられたのもここまででありまして、北岸に入ると急にキツくなってまいりました。駐車場を過ぎてしばらくはぜんぜん大丈夫だったんですが、途中から急に急な上り坂になっちゃうんですよね。どれくらい急なのかというと、急やん!…と文句のひとつも言いたくなってしまうほどの急坂でありまして、MAX20キロのスピードもあっという間に3キロくらいに落ちてしまっております。時速が10キロの線を下回っているところは基本的に “自転車から降りて押して歩いているモード” であると判断していいんですが、いや、屈辱でしたな。スタートしてわずか2キロで押して歩く破目になるとは、思ってもいませんでした。野尻湖一周、前途多難ぢゃん!…と思わずにはいられませんが、ただこの辺りはですね、なかなか景色がいいです。標高が高くなる分だけ湖を見下ろすような感じになって、木々の間から時折湖面がチラチラと見えたりして、チラ好きにはなかなか喜ばしい状況となっております。モロ見えというのもそれはそれで悪くはないんですが、趣があるという点ではチラ系のほうに軍配が上がると思います。

 で、この日は坂を上るのに精一杯で気が付かなかったんですが、チラッとではなくて、モロに野尻湖が見えるポイントがあったんだねっ。…ということを翌朝の反時計回りサイクリングの時に発見しました。それがどこなのかと言うと、第2経由地となっている “野尻湖レイクハウス付近” というのがソレなんですが、いや、これは確かに野尻湖・湖館 (みずうみやかた) でありますなぁ。…と思わずにはいられない絶好のロケーションでありまして、野尻湖に浮かぶ枇杷島 (弁天島) を眼下に、湖面の向こうにはくっきりと妙高山と黒姫山の雄姿が見えます。いや、強かったですからねぇ、黒姫山 (←相撲取りの名前) 。ただ、顔があまりにも不細工だったのがネックだったんですが、その分、相撲のほうは強かったです。いや、もしかしたらそれほど強くはなかったのかも知れませんが、不細工だったことだけは確かでありまして、おかげで黒姫山という山自体、かなりイメージが悪くなってしまいました。これはもう、罰金モノでありますが、山自体はわりと綺麗なコニーデ型をしておりまして、信濃富士という別名もあるんだそうです。いや、富士山を名乗るにはちょっと無理があるのではないか?…という気がしないでもないんですが、独立峰なのでよく目立つことだけは確かです。

 で、その黒姫山と妙高山をですね、野尻湖越しに眺めることが出来る絶好のポイントがこの “野尻湖レイクハウス付近”なんですが、いや、晴れてなければ全然なんですけどね。 幸いにも2日目の早朝は前日のドン曇りとは違って、ちょっぴりうす曇りでありましたので、それなりに景色を楽しむことが出来たんですが、生憎と僕にはデジカメがありません。ま、幸いにも “デジカメ付き双眼鏡” というのを持っていたので、それで撮影してみることにしたんですが、これは7倍ズーム付きのデジカメとは違って、常に7倍ズームでしか撮れないというのがネックなんですよね。使いようによってはなかなか面白い写真になるんですが、使いようによらないと無意味に拡大されちゃって何だかよくわからない作品になってしまって、今回も山の姿などまったくレンズにはおさまらない、ただの湖ズーム写真になってしまいました。野尻湖が妙に小さく見えてしまう以外、まったく何のメリットもなかったな。…という気はするんですが、ま、写真がないのも寂しいので、一応は掲載しておくことにして。

野尻湖レイクハウス付近より(その1)♪ 野尻湖レイクハウス付近より(その2)♪

(野尻湖レイクハウス付近〜野尻湖プリンスホテル付近)

 で、湖の北岸はですね、アップダウンの激しいハードなコースでありました。標高グラフをみるとほとんど槍ヶ岳みたいになっているところもありますが、縦横の比率をかなりデフォルメしておりますので、実際はこんな自転車で上に乗ったらタイヤに刺さって、パンクしちゃうぢゃないか!…と言いたくなるような急坂というわけではないんですけどね。が、データで見るかぎり、200mほど走って標高が 40mくらい変化しているところもあるので、最大斜度は 11度くらいあるのではないでしょうか。スキーで滑り降りるなら、ぜんぜん大したことのないファミリーコースやな。…といった感じなんですが、けったを漕いで上るには相当の急坂でありまして、その割にはあまり速度が落ちておりませんが、これは恐らく計測ミスではなかろうかと。電波の受信状況が悪くて、最高速度が急に80キロを超えてたりして、かなり怪しいログが残ってましたからね。適当に間引いてそれらしいグラフにはしておきましたが、まだどこかで間違っているところは多数あるものと思われます。

 で、経由地の “野尻湖プリンスホテル付近” でありますが、ホテル自体は周遊道路よりも湖側に入ったところに建っている模様です。この区間は地図を見ても分かるように湖からかなり離れたところを走っておりまして、眺めが今ひとつなんですよね。そこでまあ、プリンスホテルまで行けば視界がぱーっと広がるかも知れないね。…という期待を込めて、ホテルの敷地まで侵入することにしたんですが、左のグラフで3キロ近辺から先の下り部分が恐らくそうなのではなかろうかと。いや、下り坂の誘惑に負けたというのもあるんですよね。道路からホテルまでは気持ちのよいダウンヒルとなっておりまして、ここでラクをして下った分、後で確実に同じ距離だけ上ってこなければならないことは分かっているんですが、ついつい目先の誘惑に負けてしまいました。 えーい、行ったれー!…と、半ばヤケ気味に坂を下って、が、その割には速度のほうが次第に遅くなっていたりして、このトラックログはどうも今ひとつ信用出来ないところがあるんですけどね。

 で、そうして得られた成果のほうはあまり芳しくはなくて、駐車場のところから遠めに湖が見えたりはしたんですが、何だか思ったほどは展望が開けて来ません。レストランのようなものはあったんですが、ホテルと思しき建物は見えなくて、あるいはもっと下まで降りて行かねばならんのかも知れませんが、これ以上の下降は後のしっぺ返しが恐いので深みにはまらないうちに引きかえすとして、いや、それにしても随分と辺鄙なところにプリンスホテルを作ったものでありますな。夏でもいい加減クルマだと心細くなってしまうような陰気な山道でありまして、冬の夜中に走ろうものならスリップして転落するであろうことは必至。ま、それも楽しい冬の思い出だよねっ♪…と前向きに考えればそれなりに楽しいところではあると思うし、宮川旅館のユース利用で晩飯がアジのフライだったりコロッケだったりする僕にとっては端からここに宿泊する予定などないので、別にどうでもいいことではあるんですけどね。

(野尻湖プリンスホテル付近〜古海集落)

 ラクして坂を下ってしまった因果が報いて、いきなり急な上り坂でこの区間は幕を開けます。いや、こうなることは目に見えていたんですが、それにしても急な坂でありますな。いきなり 30mほど上っていますもんね。もはや自転車から降りて押して歩く以外にはどうしようもなくて、目先の欲につられて思わず坂を降りてしまった自分がちょっぴり情けなくもあり、可愛くもあり、愛しくもあり、ラブリーであり、寒ブリでもあるな。…と思った次第でありますが、とりあえず周遊道路まで戻ってしまえばもう大丈夫。しばらくは小刻みなアップダウンが続くんですが、そこさえクリアしてしまえばもう大丈夫。後はひたすら湖面を目指して、爽快痛快・ダウンヒルっ♪…ということになっておりまして、個人的にはこの区間が時計回りコースのハイライトであったな。…と思った次第でありますが、坂を降り切った先が “古海集落” となっておりまして、ここに来てようやく、しばらく姿が見えなかった野尻湖ちゃんと久しぶりの再開を果たすことが出来たのでありました。周遊道路から1本中に入った道路を走れば水面にオサワリできるくらいの急接近ぶりでありまして、タングラムのマレットゴルフ場だとか、貸しボート屋なんかもあったりして、いや、マレットのほうは看板があるだけでコースがどこにあるのかよく分からんかったんですが、とにかくまあ今後の開発が期待されるエリアではありますな。

 で、ここで撮った写真がですね、例のごとくありません。僕の初日の行動パターンは、サイクリング→ウインドサーフィン→デジカメ紛失→コロッケの夕餉→フテ寝。…という順番だったんですが、せっかくサイクリングの時に撮った写真がですね、コロッケ前の段階でなくなっちゃったんですよね。で、翌日の僕の行動パターンは、フテ起床→早朝サイクリング→あまり高級でない鮭の朝食…という順番だったんですが、鮭前の段階で持っていったデジカメ付き双眼鏡は例のごとく広角で周囲の景色を撮影するのはあまりにも7倍ズーム固定でありまして、駄目でした。仕方がないので道端に咲いていた花を撮影してみたんですが、近くの物の撮影がチョー苦手な双眼鏡で、まともな写真が撮れる筈があるまい。…という僕の否定的な見解とは裏腹に、意外といい感じで撮れるんですよね、これがまた。双眼鏡というのは露天風呂だとか看護婦の女子寮だとか女子高のテニス部の部室とかを覗くための道具だとばかり思っていたら、こういう使い方も出来るものだったんですね。デジカメなどついていない普通の双眼鏡であっても、一度お花の観察に使ってみることをお薦め致します。

古海集落のお花(その1)♪ 古海集落のお花(その2)♪ 古海集落のお花(その3)♪

(古海集落〜竜宮崎サンセットポイント)

 ずっと山道だった野尻湖周遊道路も古海集落まで来てすっかり湖面と同じレベルの標高になって、あとはもう平坦な道ばかりが続いて楽勝だねっ♪…などと思っていたんですが、それはとんでもない間違いでありました。東岸に入るとまた急な上り坂が出てくるんですよね。ここでまた上るんだったら、さっき湖面まで降りなければよかったぢゃん!…と思わずにはいられませんが、ま、周遊道路としても色々と事情があるんでしょう。下手に文句を付けて道路の機嫌を損ねて、じゃ、ここで通行止めにしちゃうもんね!…などと拗ねられても困るので、ここは大人しく自転車から降りて押して歩いてでも、通してもらうほうが得策でありましょう。 あ、そういえば坂道になる手前くらいのところに夏季限定営業の “野尻湖ラフィネマルタ” というリゾートホテルがあって、少し離れたところには専用の露天風呂が作られておりました。何だか凄く眺めがよさそうなところでありましたので、ギャル連れでお泊りして、あっは〜ん♪…な気分になるにはいいかも知れませんね。少なくとも宮川旅館でコロッケをカジっているよりはリッチな気分になれるに違いありませんが、いや、個人的にコロッケというのは別に嫌いではないので、それはそれでよかったんですけどね。

 で、GPSのトラックログを見る限り、上って下って、上って下って…と、2つの山を越えて次の経由地 “竜宮崎サンセットポイント” に到着することになるようですが、ダラダラと長い上り坂が続いて、短くて急な下り坂を降下する…というカーブを描いておりますな。自転車乗りは一般的に、上り坂は急でもいいから短く、下りはタラタラでもいいから距離が長いほうがいい。…と思っている人が多いそうですが、確かに漕いでは上れないような急勾配であれば最初から諦めもつくので、一気に標高を稼いでくれたほうが後がラクかも知れませんね。 で、この区間はどうなのかというと、速度のデータからして1つ目の山は押して上って、2つ目の山は何とかペダルを漕いでクリアしているようですが、とにかくまあ、ただひたすら疲れたよなぁ。…といった記憶しか残っておりません。景色も今ひとつだったような気がするしー。

 ということで何とか “竜宮崎サンセットポイント” に到着しましたが、ここにはですね、屋根とベンチがありました。便器はありませんでした。便器はですね、古海集落のところにあったような気がするので、用を足すならそこで済ませておくべきでありましたが、ま、今さらそんなことを言っても手遅れなんですけどね。 で、ここはですね、サンセットポイントであります。信濃町の観光パンフレットを見ると、夕陽を受けて赤く染まる野尻湖っ♪…みたいな写真が表掲載されていて、それは、マジかよ?…と言いたくなるくらいの絶景だったりするんですが、もしかしてここで日没の時間まで粘っていれば、あの光景を目の当たりにすることが出来るんですかね? ただこの日は夕陽などまったく期待出来そうもない曇天でありましたし、日没の時間まで粘っているとユースの夕食が食べられなくなってしまうのでさっさと先を急ぐとして、いくら綺麗なサンセットと言えども、コロッケの魅力には勝てないわけでありまして。 ちなみにこの地点から双眼鏡で覗いてみた結果はこんな感じ (↓) でありまして、取り立てて夕陽が綺麗に見えそうでもないよな?…という気がしないでもないんですが、果たしてどんなものなんでしょうか?

竜宮崎サンセットポイントより♪

(竜宮崎サンセットポイント〜神山国際村)

 この竜宮崎というのは意外と低いところにあるんですね。標高を見ると古海集落よりも低かったりするんですが、その割には湖面までわりと高低差があったような気がして、何だかよく分かりませんね。 で、ここまで来ると野尻湖周遊も終わったも同然やな。…という気分になるんですが、ここから先が意外と曲者でありました。地図を見ると分かりますが、周遊道路は南岸に入ると湖からどんどん離れていって、景色が今ひとつなんですよね。で、眺めが今ひとつなだけならまだしも、思いのほかハードでもありまして、いや、南のほうがこれほどまで未開の地であるとは思ってもいませんでした。森の中を抜ける、陰気でつまらんアップ&ダウン・コース…といった感じで、電波の届きもあまりよくないので赤や青や紫色の軌跡もやや怪しげな動きをしたりしております。ま、ここまで来てしまった以上、今さら引き返すわけにもいかないので強行突破するしかありませんが、えーと、続いての経由地は “神山国際村” でありますか。その途中に “YMCA” なんてのもあって、ヤングマン世代のかつてヤングだった人なら思わず踊り出したくなるに違いありませんが、そうでない人にとっては別にどうでもいいに違いないので、ここはとりあえずパスするとして。

 で、 “神山国際村” です。ここまで来るとしばらく遠ざかっていた野尻湖と久しぶりの再開を果たすことが出来るんですが、で、どうしてここが国際村なのかと言うとですね、外国人の別荘がたくさんあるからなんだそうですけどね。今どき、野尻湖ごときに避暑に来る外国人なんかいねーよ。…というのが僕の見解だったんですが、いや、予想に反して意外といるもんなんですなー。この日は水遊びをするには肌寒いくらいの曇天だったんですが、そこそこの数の洋炉利系ギャルと、洋ショタ系ボーイが水着姿で寛いでいる姿が見られました。いや、いいですよねぇ、洋炉利。 もっとも僕は洋物よりも和物のほうが断然好きなので、国際村よりも長島温泉ジャンボ海水プールのほうが楽しめるわけなんですが、それでも和オッサンなんかよりはまだ洋炉利のほうがマシだと思うわけでありまして。 ちなみにこの国際村はメインの周遊道路から1本中に入った湖岸道路に面しているんですが、道幅が狭くて夏の間は西から東への一方通行となっておりますので、注意が必要です。時計回りなら順方向になるので問題はないし、自転車ならおそらく逆走してもガイジンさんは大目に見てくれると思うんですが、もし 「おお!りばーす・らん・くれいじー・じゃっぷ・ごー・ほーむ!」 とか言われて野尻湖に沈められちゃったとしても、それはそれで楽しい夏の思い出ですしね。

 で、洋ロリの水着写真はどうした?…と期待している人もいるかも知れませんが、例のごとく、ありません。あまり露骨に盗撮などして、恐い外人のおじさんに叱られたりしたら嫌だな。…と思って、離れたところからこっそり撮ったのが2枚ほどあったんですが、これはカメラごと紛失してしまって、で、翌朝の逆回りコースの時はまだ5時半くらいでありましたので、湖には誰もいませんでした。せっかくのデジカメ付き双眼鏡も出番がなくて残念でありますが、ま、所詮は相手が洋ロリなので、出てくるまで待ち伏せするほどの意欲は無いわけでありまして。

(神山国際村〜宮川旅館前)

 で、国際村まで来てしまえば、あとはもう余裕です。グラフを見る限り、ちょっとしたアップダウンはあるようですが勾配はさほどでもなく、紅梅焼き (←堅焼き煎餅のようなもの) でも食べながらのんびりとペダルを漕いでゴールを目指しましょう。あ、ちなみに紅梅焼きというのは多度の名物なんですが、硬くて歯が折れそうになるし、リスクの割にはさほど美味しくもないので、あまりオススメ出来るものではないんですけどね。 んなことでまあ、無事に宮川旅館まで戻ることが出来て、野尻湖一周サイクリングはおしまい♪

 …ということで、最後に簡単に反時計回りルートについても触れておきたいんですが、この場合はですね、標高グラフを左から右に向かって走ることになります。地図上の軌跡で言うと青が上りで、赤が下りとなります。紫は方向に関係なくセクシャル・バイオレットなんですが、子供の頃はバイオレットがバイオレンスとごちゃごちゃになっていて、すけべで暴力的なんだな。…とか思っていたんですけどね。 で、結論から先に言ってしまうとですね、反時計回りのほうがよかったです。2回目だからどこに何があるのか分かっていて、気分的に距離が短く感じられたというのもあるんでしょうが、何となく反時計のほうが楽でありましたな。 時計回りは駐車場を過ぎた先の上り坂がきつく、ま、反時計回りでも国際村を過ぎた先の上り坂がきつかったので、どっちでも一緒やん!…と思わずにはいられませんでしたが、景色のつまらん南岸エリアを最初にクリア出来るという点で反時計回りのほうが優れていると思います。好きなものは最後まで取っておくタイプですからね、僕って。

 で、古海集落まで来てしまえば野尻湖プリンスまではすぐそこで、そこから野尻湖レイクハウスまでも意外と近くて、で、ここまで来てしまえば宮川旅館までは気持ちのいいダウンヒル、もしくはラクな平坦道路で乗り切ることが出来ますので、いや、後半が美味しいですよね。 …という気がしないでもないので、僕としては反時計回りのほうを推奨するんですが、ま、考え方は人それぞれだから何とも言えないんですけどね。んなことでまあ、今回はおしまい。

【総合評価】

 アップダウンが結構きつくて、思いのほかハードなコースではありましたが、苦労に見合うだけのものはあるような気がします。あとはえーと…、そんだけ。

 
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