女神湖一周サイクリング

コースマップ♪

【所 在 地】 長野県・北佐久郡立科町
 
【走 行 日】 平成17年9月17日(土)

【距離・時間】 約3.7km・35分

【出発地・経由地】 (周回コース)

区 分       場      所   緯 度   経 度 標高
出発地 女神湖駐車場 36°07′43 138°16′18 1552m
経由1 お店前駐車場 36°07′59 138°16′12 1543m
経由2 女神湖南西岸 36°08′08 138°16′00 1546m
経由3 女神湖北東岸 36°08′16 138°16′10 1549m
経由4 遊歩道入口 36°08′12 138°16′13 1548m
到着地 女神湖駐車場 36°07′43 138°16′18 1552m

【ガ イ ド】

 サイクリングといえば湖一周だよね♪…と、僕は思うんですよね。人間というのは湖とか、池とか、沼とか、水溜りなんかを目にすると、とりあえず1周してみたい!…という欲望に駆られるものなんですが、湖の周遊道路というのはあまり幅が広くないことが多いので、クルマだとけっこう神経をすり減らして精神的に疲れるし、ここぞ!…という絶景ポイントでもなかなかクルマを止めるスペースがなかったりして、いけません。かといって歩いて1周というのもカッたるい話だし、そこで俄然威力を発揮するのが自転車というわけでありますな。湖というのは東西南北で基本的に標高が同じでありまして、でなければ高いところから低いところに水が流れてしまって、湖として成り立たなくなってしまいますもんね。よって湖の周遊道路も基本的にはアップダウンの少ないサイクリングには楽なコースになる筈なんですが、必ずしも湖面と同じ標高で道路を作れるわけではないんだね。…ということを、前回の 野尻湖一周サイクリング では、嫌というほど思い知らされたんですけどね。

 ということで、今回のターゲットは “女神湖” であります。昭和38年に赤沼平と呼ばれていた湿原をせきとめて作った人造湖。…ということなので、湖としての資質はかなりパチモンくさいと言わざるを得ませんが、女神湖などというベタな名前もちょっと考え物ですよね。何でもその優美な姿から女ノ神山とも呼ばれる蓼科山に因んだネーミングなんだそうですが、蓼科山なら蓼科湖でいいぢゃん。…という気もするんですが、その名前はすでに昭和26年に完成した人造湖のほうに付けられているので、別名のほうを採用したわけでありますな。ちなみにこの辺りを走っている観光道路がビーナスラインという名前なのも同じ理由なんだと思いますが、ま、軽井沢にあるレマン湖よりはマシ?…とでも思って、この名前を受け入れるしかありません。

 で、この湖、周囲はたったの2キロと、歩いても周回出来そうな距離で、サイクリングコースとしては甚だ物足りないんですが、この日はこの後で “白樺湖一周サイクリング” の予定も控えておりますので、まずは足慣らしということで。クルマを止めるスペースとしてはですね、白樺高原国際スキー場の手前のところに広い “女神湖駐車場” というのがあったので、そこを利用することにして。ちなみにこのスキー場は夏の間は 蓼科牧場 になっていて、ポニーさんやら、ヒツジさんやら、ヤギさんやら、ミニブタさんやらと触れ合うことが出来るようになっております。で、ゴンドラリフトに乗れば終点には御泉水自然園というのがあって、綺麗なお花が咲いていたり、綺麗なチョウチョが飛んでいたりしました。なかなか手頃な観光スポットであると言えましょう。 で、駐車場から道路を横断した先が女神湖通りとなっていて、ギャル好みの小洒落たショップやらレストランが立ち並んでおります。そういうお店を利用する人のための駐車場もありますので、何も飲み食いせず、何の品物も購入せずにクルマを止める勇気があれば、ここを利用するのもひとつの手でありますな。地図上の “P1(お店前駐車場)” がその場所なんですが、ここを使えばトータル1キロくらいは距離を短縮することが出来ます。

 で、その先にいよいよ女神湖の湖面が見えてきました。湖岸にボートセンターみたいなものがあり、なかなか賑わっておりまして、が、自転車で通過するにはやや気が引けるような雰囲気が漂っておりましたので、当初予定していた半時計周りコースは断念して、道路に戻って右回りで走ることにしてと。この部分は地図を見る限り、どうやら湿原をせきとめた際の堰堤にあたるようなんですが、景観としては、ま、フツーですな。で、堰堤の反対側の端が“P2(女神湖南西岸)” ということになるんですが、この区間は標高グラフを見る限り、緩く下って、元に戻る…といった軌跡を描いております。ま、標高差は10m足らずなので、ぜんぜん大したことはないんですが、それでも中間部まではそれなりに速度も出ているようなので、けっこう快適だったのかも知れません。

女神湖南西岸より♪

 速度グラフを見ると、ちょうど “P2” のところでゼロに落ちておりますが、これは写真撮影の為であります。道路から歩いて湖面まで降りていけるようになっておりますので、自転車を止めて、しばし周囲を散策しましょう。立ち枯れた白樺の木と、そして湖の向こうには蓼科山が綺麗に見えて、女神湖の紹介で使用されている写真は、まず90%くらいがこの構図で撮影されたものであると思われます。もう少し北に行くと湖面に桟橋がのびているところがあって (P2とP3の中間で速度グラフが再びゼロになっているあたり) 、そこも撮影スポットとしてはよいですよね。

女神湖北東岸より♪

 で、コースは微妙な上り坂となって、やがて “P3(女神湖北東岸)” の地点に到達するんですが、この辺りは昔の湿原の趣が残されていて、この構図もなかなかだと思います。で、 “P4(遊歩道入口)” までくると、自転車立入禁止の遊歩道の入口があるので、ここはひとつ道路に自転車を止めて木道の上を歩いて散策しましょう。9月のこの時期、シケた雑草のようなものしか生えておりませんでしたが、季節によってはそれなりに湿生植物のお花も咲くようでありまして (案内看板あり) 、そういう季節であれば楽しめるかも知れませんね。ま、9月のこの時期はそこそこだったんですけど。 で、この区間の速度グラフを見ると、何やらえらく変動があるんですが、これはおそらくGPSの測定誤差によるものでしょう。普通に歩いてなかなか時速15キロとかは出ませんからね。

 最初のボート乗り場のところから半時計回りに歩いていけば、この遊歩道に出る仕組みであるようでして、ということは、ここまで来れば女神湖一周をクリアしたも同然でありますな。道路に戻って再びけったを漕いで、で、この先、自動車道は湖面とは少し離れたところを走る感じになって、景観的にはちょっと今ひとつです。ちょぴり上り坂傾向が続くので、体力的にもつまらない区間でありますな。 で、蓼科牧場の前を通って、女神湖通りより1本東よりの道路を通って、駐車場に戻って、女神湖1周サイクリングはおしまい♪

【総合評価】

 手頃ですな。押して歩かなければならないような急坂もないし、景色もいいし、プチ湿原もあるしー。ただ、さすがにこの距離では漕ぎ足りない感じがあるので、引き続いて “白樺湖一周サイクリング” を敢行することにしましょう。ちなみに女神湖から白樺湖の入口までは5キロくらいでしょうか? けったでそのまま行けない距離でもないんですが、標高差が130mくらいありますからね。女神湖→白樺湖は、ほぼ極楽ダウンヒル♪…なんですが、帰路は死にかけるに違いないので、ここは大人しくクルマで移動することにしましょう。


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