『 Zaurus SL−C760(ソフト編その4) (SHARP) 』



 いやあ、 ここ はちっともソフトの数が増えてきませんな。 “Zaurus” の “Linux路線” は企画倒れだったか?…と思わずにはいられませんが、おかげでこのコーナーの更新もずーっと滞ったままになっておりました。いや、僕は何とかしなければならないなと思っていたんですが、肝心の本人にヤル気がないもんだから、どうしようもないんですよね。ま、その本人というのは僕のことなんですけどね。で、最近、 “Zaurus SL-C760” で検索してくる人も激減しちゃったし、ここらあたりが潮時かな?…という気もしてまいりましたので、とりあえずザウルス編は今日で最終回ということにさせて頂きます。リクエストがあればまた再開するにヤブサカではないんですが、どうせ誰も相手にしてくれないだろうしぃ。。。

 で、あまりヤル気が感じられない “りなざうソフト業界” において、孤軍奮闘とも言える活躍をしているのが the Kompany.comでございます。わりと頻繁に新作を発表し、ヴァージョン・アップもお盛んですもんね。ただ、ここの問題はソフトが無料(ただ)ではなくて有料であるというここと、HPの解説文にあまり文学的なセンスが感じられないことなんですが、ま、後者は物事の本筋とはあまり関係がない話なので、僕が耐えればいいだけの話なんですけどね。つまらないボケばかりの解説を読まされている読者の身になってみれば、それくらいは我慢しなければならない範囲だと思います。で、問題なのはやはり、ソフトが有料であるということなんですが、有料でも内容が優良であればまだしも、これで金を取るかぁ?…と言いたくなるようなのも中には混入しておりますので、購入の際は充分に注意しなければなりません。 “援交モノ” が充実していて、いいやんけ♪…と思った動画配信サイトが、ダウンロードの速度があまりにも遅すぎて、使い物にならんやんけ!…といった経験は誰にでもあると思います。いや、僕はそのようなものにはまったく興味がないのでよくワカランのですが、そういう話はよく耳にします。ひとつの作品が8つくらいに分割されていて、一度に2つまでしか同時にダウンロード出来ない上に、10.3 KB/秒…って、何のためにBフレッツにしたと思ってるんや!…みたいな。特に夜の時間帯は混みあっているからなのか、転送速度が遅いんですよね。朝の早い時間はまだマシなんですが、通勤時間が迫っているのに、おちおちダウンロードなどしておれんちゅうに!…とまあ、そんなことはどうでもよくて、今日は “the Kompany.com” の有料ソフトを徹底的に検証してみようと思います。あるいは、営業妨害ぢゃないか!…と叱られちゃうかも知れませんが、ま、消費者保護の観点というのも大切だと思うしぃ。


tkcRotator” (購入サイト)

tkcRotator♪
 1575円です。正直、高いと思います。ザウルス用のゲームなんか、出せていいとこ、30えんぐらい?…という気がするんですが、ま、思いっきり奮発しても、500えんまでですよね。それをまあ、いくらネタに困ったからとは言え、1575円もの出費を強いられて、僕もけっこう大変ですよね。ちなみにこのゲームには無料のデモ版も用意されているんですが、僕、そういうの駄目なんですよね。試食でも何でも、一度手をつけてしまった以上、最後まで責任を取らなければならいないな。…と思ってしまう律儀な正確でありまして、ちょっと遊んでみて、あまりよくなかったからポイと捨てちゃう。…なんてことは到底出来ないわけでありまして。だから最初からデモ版には目もくれず、「1575円で、どや?」と交渉して、製品版のほうを手に入れておきました。でも、デモ版のほうもちょっぴり気になるので、後からこっそりダウンロードしてみたんですけどね。

 ちなみにこの 『tkcローテーター』 というのはですね、右脳活性系パズルゲームなんだそうです。個人的には右脳活性系の “ローテーター” なんかより、海綿体活性系の “ローターぷれい♪” のほうが楽しいかな?…という気はするんですが、一緒にプレイしてくれるようなギャルもいませんので、とりあえずのところ、ひとり寂しく “ローテーター”でもやるしかないわけでありまして。で、このゲームはですね、ルールはとっても簡単です。十字マークをタップすると周りの4個のボールが回転します。同色のボール5個以上でラインを作ってください。するとラインが消えます。一度に消したボールの数が多いほど高得点となります。…って、なるほど。要はこれ、テトリス系のゲームであるわけですな。ただ、 “落ちもの系” ではなく、 “回転系” になっているところに若干の工夫が窺われるわけですが、いや、これがまたクソ難しいんですよね。ゲーム開始直後はボールが3個あるだけで、どう回転させてみたところでどうなるものでもないんですが、1回ボールをローテートするたびに、ボールが3個ずつ増えてきます。説明にあるように、十字のマークをペンでタップすると、そこを中心にして周囲のボール4個が反時計回りにローテーションすることになるんですが、この方式で同じ色を5個も並べるというのは、はっきり言って至難の業であります。それはもしかして、僕の頭が弱いからなのか?…という気がしないでもないんですが、ボールの色はざっと確認しただけで5色くらいはありますからね。ちなみに僕は頭が弱いだけでなく、色弱の気もあって色にも弱いもんだから、緑と茶色の見分けにはかなり苦労するんですよね。

 ただ、ボールを並べるのが難しいだけあって、何かの拍子に5個並んでしまって、パッとボールが消えたりすると、結構うれしいものがありますな。先生、俺、やれば出来るということが分かったよぉ!…と、思わず不良から足を洗いたくなる気持ちとでもいいましょうか。後先のことを考えず、とにかく目先の5個を並べることだけに専念すれば、ま、努力次第では3列(30点)くらいは消せるまで進歩した僕でありますが、いや、面白いか?…と聞かれれば、「あんまり〜。」…と答えるしかないんですけどね。どんなに頑張ってみたところで、結局は行き詰っちゃうことは明白なので、先への展望が開けないところがよくありません。正直、これで1575円は、無駄金だったなぁ。…と思わずにはいられませんが、ちなみにデモ版にはどのような使用制限があるのかというとですね、時間制限が設けられておりました。開始から45秒が経過すると、強制的にゲームは終了となってしまいます。当然、ゆっくり考えて右脳を活性化させる暇などあるハズもなく、ボールの色などおかまいなしに、とにかくひたすら、ローテート、ローテート!…って、んなことしてみたところで、面白くも何ともないに違いないんですけど。

 ちなみにこの商品、(購入サイト)の “製品版のご購入はこちらのページからとなります。” ということこから購入しようとしたら、ご希望の商品は、現在、受注を終了しております。ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。…というメッセージが表示されちゃいました ( 2004年9月26日現在 ) 。ああん、とっても楽しいゲームだから、みんなにも遊んで貰いたかったのにぃ。…って、いや、心にもないことを言って、みんなを騙そうとしてしまいましたが、でも大丈夫。 こちらのページ からだったら、まだ買えそうな気がします。いや、間違って買ってしまったりしたら大変だから、実際に試してみたわけではないんですけど。とまあそういうことで、かなり大マケしてあげて “3つ星” というのがいいところではなかろうかと。

(オススメ度:★★★)



tkcLydianStone” (購入サイト)

tkcLydianStone♪
 日本の知性派ザウルスユーザへ、theKompany.comゲーム開発チームから2004年最初の挑戦状。隠された石(ストーン)の種類と配列を的中させる・・・推理力を駆使して、試金石という名を冠せられたこのゲームにチャレンジしてください。…って、アンタ、大層やねん!…と思わず言いたくなってしまいますが、ども。日本の知性派ザウルスユーザー@さばです。性格はさばさばしてます。…って、あ、嘘をついてしまいました。性格はですね、かなりネチこいほうだと思います。で、結論から言ってしまうとですね、このゲームはハズしました。いやあ、美辞麗句を並べたてた宣伝文句に惑わされてしまいましたなぁ。…というか、いや、説明文を読んだ時点で、こりゃ、いかにもつまらなさそうなゲームやな。…ということは薄々とは感じていたんですけどね。でもまあ、1575円もするくらいだから、何かきっと一工夫あるのだろう。…という気がしないでもないので、とりあえず買ってみることにしたんですが、いや、工夫もへったくれもありませんでしたな。要はこれ、早い話が世間では “ヒット&エラー” とか、 “ヒット&ブロー” と呼ばれている、定番のゲームなんですよね。似たようなのでは、 このページ にある “Pico Fermi Bagels” なんかがそうですよね。似たようなのがタダであるのなら、そっちのほうで充分ぢゃん。…という気がするわけなんですが、残念ながら “SL-C760” では動作しませんでした。どうしてでしょう。嫌がらせですかね?

 仕方がないから 『tkcLydianStone』 をやるハメになっちまったんですが、えーと、ルールと操作法を簡単に説明するとですね、横に5つ並んでいるマスのうち、左の4つが “石置き場” であります。線路の上に置石をしたりすると大変なことになっちゃうので、よい子のみんなは石はきちんと “石置き場” に置くようにしましょうね。…ということを子供に教えられるという点では、ある意味 “教育的玩具” と言えるかも知れませんが、とにかくまあ、右端に並んでいる4色の石のどれかをペンでタップして選択して、石置き場の好きな位置に配置してみましょう。4箇所がすべて埋まった時点で右端の “判定エリア” をタップするとですね、並べた石に対する評価が下されると。ま、そういうシステムになっているんですけどね。黒いピンが “色も位置も合っている石の数” 、白いピンが “色は合っているけど位置が違っている石の数” を示すんだそうです。一般的な言い方をすると、何にも考えずに左から順番に“ ” と並べてみた、いちばん上の段の判定結果は、 “0ヒット3エラー” 、もしくは “0ヒット3ブロー” ということになりますね。

 この結果から僕たちは多くの情報を得なければなりません。まずひとつ、このゲームではどうやら、同じ色の石の複数選択も可能らしい…ということ。用意された4色の石をすべて使っているのに、色も位置も合ってない石が1つあるわけですからね。普通、この手のゲームでは “同種は1個だけ主義” が貫かれているんですが、この変則ルールのおかげで頭が働かなくなってまいりました。あとは、えーと・・・、この時点で僕たちが得ることの出来る情報というのは、これくらいですかね。あ、ひとつ言わせていただくと、赤と緑の石というのは、赤緑色弱の人にとってはとても区別がつきにくいので、やめて欲しかったですね。大人しく“”“”“”“”と数字方式にしてもらったほうが、どんなに有難かったことか。おそらく、数字だけではなんだか見た目が地味ぢゃん。…というだけの理由で “カラー石方式” を採用し、それにちなんで “試金石” などという大層な名前を付けたんだと思いますが、弱者に対する配慮が著しく欠如していて、いけません。…とまあ それはともかく、プレイヤーは第1回目の試行結果を元に、正しい石の配列を推理しなければならないんですが、どうも今ひとつ頭がよく働かないので、とりあえず今度は“ ”…と、すべて順番を反対にして並べてみましょう。・・・。えーと、今度は “1ヒット2エラー” ですかー。

 …とまあ、このように試行錯誤を繰り返しながら、最終的には “4ヒット0エラー” の状態を目指すわけでありますが、頭の賢い僕は色弱というハンディキャップにもめげず、見事7回目にして石の配列をパーフェクトに当てることに成功しました。8回試してみて駄目だったらゲームオーバーになっちゃうので、いや、危ないところでした。ぎりぎり賢者のプライドは保たれたといったところでしょうか。で、この程度のゲームなら、とても人様からお金を頂戴出来るようなものではないわけですが、そこは1575円。プレイヤーを納得させられるだけの様々な趣向が施されているに違いないわけですが、まずはえーと、 “テーマの選択” というメニューがありますな。通常はスクリーンショットにあるような “ストーン” を用いてゲームをすることになるんですが、何とこれを “ボール” に変更することも可能となっております。四角いストーンと、丸いボール。これだけでもう、気分的には随分と違うわけでありまして、単純に考えて、これだけで普通の2倍は楽しめますよね。そこにもって、レベルの選択は何と5通りもの中から選ぶことが出来るようになっております。僕がチャンレンジした “超易” ではストーン、もしくはボールの数が4種類だけなんですが、 “超難” を選べばそれが10種類まで増加します。色弱の僕にとっては、ますます辛い状況に追い込まれることになるんですが、ま、いずれにしてもこれで、2倍×5倍=10通りものプレイを楽しめるわけでありますな。これで1575円なら、安いっ!!…と思える人は、どうぞ試してみてくださいね。

(オススメ度:★★★)



tkcMahjongg” (購入サイト)

tkctkcMahjongg♪
 昔は “ミヤビックス” とかで販売されていたんですが、今はこの “ハンダンゴ” でしか手に入らなくなっちゃったんですかね?英語サイトゆえ、購入に踏み切るにはかなり敷居の高いものがありますな。すけべ動画サイトとかなら、頑張ってチャレンジしてみようか?…という気にもなるんですが、頑張ってみたところで、所詮は “マージャンググ” ですからね。で、これ、 “麻雀ググ” という名前はついておりますが、ゲーム内容のほうはいわゆる “上海” でありまして、んなもの、無料版が ここ に掲載されている以上、わざわざ $5.45 出してまで買う必要はねーな。…と判断するのが真っ当な精神の持ち主ではなかろうかと思います。ま、銭を取るだけのことはあって、それなりに付加機能が付随してはいるんですけどね。

 で、このゲームを紹介する場合、いつも、「いわゆる “上海” でありますな。」…の一言で片付けてしまうんですが、もしかしたら世の中には “上海” を知らない人もいるかも知れないので、今日は簡単にルールを説明しておきたいと思います。えーとですね、何段かに積み上げられた麻雀の牌があるんですが、同じ絵柄のヤツを2個ペアで選んで、場から除外していく。そんだけ。ま、簡単に言ってしまえばそういうことになりますね。要は “神経衰弱” のようなものなのか?…というと、そうではなくて、牌はみんな字や絵のほうが上になって、丸見えの状態になっているんですよね。ただ、どの牌でも取れるというわけではなくて、上下左右を他の牌で囲まれているヤツは駄目です。物理的に考えても、そういう牌は取りにくいですからね。無理に取ろうとすると回りの牌が崩落するに違いなく、「タカシくんが崩したぁ!」…ということになって、ひと悶着起こるであろうことは必至。大人しく周りの牌から取っていくように致しましょう。説明を聞いてるだけだと、何や、つまらなさそうぢゃん。…と思ってしまうんですが、実際にやってみると意外に奥が深くて、ハマります。もう駄目。もう、ひとつたりとも取れる牌はないな。…と思っても、意外なところがまだ大丈夫だったりして、こういうのはやっている本人よりも周りで見ている人のほうが分かったりするものなんですよね。

 で、この有料版の場合、無料バージョンと比べてどのようなアドバンテージがあるかと言うとですね、まず最初に、牌のデザインを2つのタイプの中から選べるようになっております。んなもの、 『tkcLydianStone』 の “ストーン” と “ボール” と一緒やん!…と思われるかも知れませんが、ザウルスのような小さな画面で見る場合、普通の麻雀牌のデザインだとごちゃごちゃしていて判別しにくいものがあるんですよね。よって個人的にはノーマルタイプのものよりも、スクリーンショットにあるような “ローマ帝国風(?)” の牌のほうが好きですね。で、有料版ではもうひとつ、牌の配列を選べるというのも大きな特徴となっております。 “上海” というのは牌の並べ方によってかなり難易度に差が出るんですが、一種類固定の無料版に比べて、 $5.45 取るほうは、えーと…、もう、数え切れないくらいの配列パターンがありますね。恐らく100パターンは越えているんじゃないでしょうか?おまけに有料版では自分で好きな配列をエディットすることも出来るので、実質的には無限の可能性を秘めていると言えるかも知れません。

 で、もうひとつ。細かい点ではありますが、個人的に気に入っているのは、背景の画像を自由に設定出来るという機能。例えば背景に “女子高生パンちら写真” などと設定しておけば、同じ牌を取るにしても熱の入り方が違うというものであります。牌が排除されるにしたがって女子高生の姿が露(あらわ)になってきて、これって何だか楽しいなっ♪ もっとも、背景の画像は自分で設定するわけなので、無理して牌を排除したりしなくても、“イメージノート”とかで簡単に見ることは出来るんですけどね。 $5.45 もぼったくるんだから、メーカー側で通常の手段では見ることが出来ない “マル秘背景写真300枚セット・女子高生編♪” なんかを用意してくれればもっとよかったような気はします。いずれにせよ、これらの付加機能に $5.45 の価値を認めるかどうかが評価の分かれ目でありましょう。

(オススメ度:★★★★)



tkcTrump” (購入サイト)

tkcTrump♪
 知性派ゲーマーのプライドにかけて、全18種類のトランプゲームに挑戦、勝利してください。…って、うん。これは期待が持てそうですよね。18種類ものトランプゲームというと、えーと例えば、ポーカーとか、ブラックジャックとか、バカラとか、ババ抜きとか、七並べとか、神経衰弱とか、大富豪とか、大貧民とか、大中産階級とか…って、大富豪と大貧民は呼び方が違うだけで中身は同じゲームだったような気がするし、中産階級に “大” を付けちゃうと、大なんだか中なんだかワケがわからなくなっちゃうんですが、18種類というと、これはもう、すぐには思い浮かばないほどのたくさんのゲームで遊べるわけですよね。1890円というのは他のゲームに比べても高めの価格設定なんですが、でもまあ、1種類あたりで考えれば105円なわけだしぃ。…という僕の期待と胸算用は完膚なまでに裏切られてしまいました。全18種類のトランプゲーム…って、要はこれ、全部 “ソリテリア” のバリエーションぢゃん!いやあ、騙されましたな。んなもの、 ここ にある “Solitaire JM” で、充分に間に合っているわけですからね。ただ、この無料版の場合、ヘルプが全て英語でありまして、遊び方がさっぱりわからんのが難点なんですが、それにしても事実上、“Solitaire 日本語ルールブック” に等しいこの内容で1890円は高い。。。

 ま、確かに液晶美麗な “Zaurus” に映えるカードのデザインなんかは、無料版に比べると、さすがや。…という気がしないでもないんですが、それにしても1890円。それだけ出せば、硬式テニスのラケットを1本買って、90円お釣りがきますがな。で、一応、全18種類のトランプゲームについて説明しておくとですね、YukonSpider(Easy)、Spider(Mediun)、Spider(Hard)、Simple SimonNapoleon's TombMad3KlondikeKlondike(draw 3)、The KingsAces UpGypsyGrandfatherGolfFreecellForty & eightCalculationGrandfather's Clock… って、凄い充実ぶりぢゃん。…と感心してしまった無料版 “Solitaire JM” と比べても、さらにゲームの種類は増えておりますな。ま、もっともどれもこれも “トランプ版ソリテリア” (← “ソリティア” というのは “ひとり遊び” の意味らしい)のバリエーションでありまして、カードの並べ方が違うくらいで、内容的にはほとんど大差はありません。いや、すべてのゲームを試してみたわけではないので、細かいことはよくワカランのですけど。中では “クロンダイク” というのがいちばんポピュラーなんですが、これは “Windows” の付属ゲームと同じヤツですよね。それの “Draw 3” というのは、場からカードを引いてくる場合の設定の違いだけでありまして、これを全18種類の中の2種類に数えるのは、ちょっとインチキ臭いような気も。 “スパイダー” が難易別に3種類というのも何だかイカサマ臭いです。実質的には15種類と言っておいたほうがまだ良心的だと思うんですけどね。

 中身のほうは、ま、推して知るべし (タ・スタローンとか言わない。) …といった感じでありまして、ま、ちょっとした暇つぶしにはいいんでしょうが、んなもの、無料版で充分。。。

(オススメ度:★)



tkcBlocks” (購入サイト)

tkcBlocks♪
  『tkcRotator』 が “右脳活性系パズル” 、 『tkcLydianStone-J』 が “推理パズルゲーム” 、 『tkcTrump』 が “トランプゲーム集” …と、このメーカーは各ゲームに一応それらしいキャッチフレーズをつけているんですが、この 『tkcBlocks』 に至って、その想像力にかなり蔭りが見られるようになってきました。 “はめこんで消すゲーム” …って、そのまんまやん! で、このゲームはアレです。早い話が “落ちてこないテトリス” でありまして、どうもこのメーカーはオリジナリティという点では、かなりお寒いものがあるようですな。これに類似したパズルは僕が小学生の頃に、すでに考案してましたからね。当時はまだ “テトリス” というゲームは発明されてなかったので、僕のアイデアの元になったのは “ルービックキューブ” だったわけですが、要するに “平面版ルービックキューブ” という発想だったんですけどね。いや、キューブと言うのは立方体のことだから、このネーミングにはかなりの矛盾があるんですが、何せ小学生が考えたことなので、そこのところは大目に見てやってくださいね。で、僕はこのパズルにですね、 『カラーズ・コンバイン』 という名前を付けました。 “色あわせ” という意味合いでありまして、あまりにもひねりが無さ過ぎるんじゃないか?…という指摘もあろうかとは思いますが、ま、何せ小学生が考えたことなので、そこのところも大目に見てもらうとして。

 で、僕はこの 『tkcBlocks』 を目の当たりにして、 『カラーズ・コンバイン』 とのあまりの類似性に愕然としてしまったんですが、スーパー・マリオの顔とルイージの顔と同じくらい類似してますもんね。ま、よく見るとルール的にはぜんぜん違っていたんですが、 『カラーズ・コンバイン』 のほうは面倒なので説明は省くとして、 『tkcBlocks』 のほうはアレですね。色々な色と形をしたブロックが次々に登場するので、それを回転させながらパネルにはめ込むと言う。で、同じ色を縦か横に一列並べると、そのラインは消えちゃうという。ま、分かりやすいといえば分かりやすいルールなんですが、それが面白いか?…と言われると、それとこれとは話が別であるわけでして。何かこう、今ひとつ面白くないんですよね、これがまた。僕の考えた 『カラーズ・コンバイン』 というのも当初の意気込みとは裏腹に、実際にやってみたらぜんぜん面白くはなかったんですが、 『tkcBlocks』 の場合、 “お邪魔ブロック” とか “爆弾” とか、何とか面白くないゲームを盛り上げようという努力の跡は窺えます。が、その試みも残念ながら空回りしております。無駄な努力だったと言ってもいいかも知れません。ま、 『カラーズ・コンバイン』 と発想が似ている時点で終わっていたんですよね、このゲームは。

 大して面白くもないものだから、さっさとパネルをブロックで埋め尽くして終わりにしたいところなんですが、こちらが色を揃える意図がまったく無いにも関わらず、いつの間にやらラインが消えちゃったりして、ええい、余計なお世話ぢゃ!

(オススメ度:★★★)



tkcCrux” (購入サイト)

tkcCrux♪
  『tkcCrux』 という名前からはちょっと分かりにくいんですが、これはいわゆる “お絵かきロジック” でありますな。与えられた縦横の数字を手がかりに、そのマスが白であるか黒であるかを判定して、最終的に何かこう絵のようなものを作り上げるという、そういうアレであります。結構ハマるんだよね。…という人も多くて、専門の雑誌まで発売されているほどなんですが、このパズルは紙の上でやるより、ザウルスでやるほうが断然向いているんですよね。雑誌だとマスを鉛筆で黒く塗りつぶして、あ、間違えた。…ということになると、消しゴムで消してやり直すことになるんですが、塗って、消してを繰り返しているうちに何がなんだかわからなくなって、誌面も次第に汚れてきて見苦しくなって、僕って血液型がA型で根が几帳面だから、そういうのってどうにもこうにも許せないわけでありまして。その点ザウルスだと塗るのも消すのもワンタッチだし、途中でワケがわからなくなっても、「今のは無しね。」…と、簡単に最初からやり直すことが出来るので、精神衛生上もかなり気がラクなわけでありまして。で、旧 “MI系ザウルス” にもこの “お絵かきロジック” のソフトがあって、毎月、新しい問題をダウンロード出来るというシステムが非常によろしかったわけですが、この 『tkcCrux』 の場合、最初から問題数が固定されているのがちょっと辛いところです。相当の数の問題を用意してくれないと、1575円の元は取れませんからね。

 …と思っていたんですが、その心配は杞憂でありました。用意された問題数は全642種類って、ま、これだけあれば当分は大丈夫でありましょう。一度クリアした問題だって、僕には記憶力というものがほとんど無いので、ま、3日も経てば新しい問題ですしね。で、ここで “お絵かきロジック” を知らない人のためにルールを簡単に説明するとですね、とりあえずスクリーンショットを見てくださいね。これはもう既にクリアされた状態であるわけなんですが、マスの左と上に書かれた数字がヒントであります。左にあるのが横方向、上にあるのが縦方向のヒントになるわけですな。例えば左側のいちばん上には“”という数字がありますが、これはですね、その列に黒のマス4つあることを意味しております。それもただ黒のマスが漫然と4つあるわけではなく、黒のマスが4つ連続して存在するということを意味します。で、この列には“”という数字以外には何もないので、連続した4つの黒いマス以外のところは、すべてということになるわけですね。いや、鮭は関係ありませんか。すべて白いマスということになるわけです。ゲーム画面上では、まだ白黒どちらともつかないところは白くなっておりますので、それと区別するために白と確定されたマスには“×”を付けるということになります。この問題の場合、横の列のいちばん上のところで考えられるパターンとしては

“■■■■××××××”
“×■■■■×××××”
“××■■■■××××”
“×××■■■■×××”
“××××■■■■××”
“×××××■■■■×”
“××××××■■■■”

の7通りのうちのどれかということになりますね。“”などという小さな数字ではどうしようもないんですが、これが例えば“”という数字であれば、考えられるパターンは

“■■■■■■■■■×”
“×■■■■■■■■■”

の2通りしかありません。真ん中寄りの8つのマスは黒以外には考えられないわけでありまして、この時点で

“ ■■■■■■■■ ”

という状態(両端はまだ未定)まで持ってこられるわけでありますな。うん、我ながら何て賢い!!…とまあそういうことで、横のヒントと縦のヒントをうまく組み合わせて、すべてのマスを“■”か“×”で埋めれば、何らかの絵が浮かび上がってくるという、そういうシステムでありますな。今回の例題の場合はアレですよね。カマボコの板の上に割り箸を2本並べて、その上にサツマイモを乗せたところを真横から見た図ぅ?…って、ああん、そんなんぢゃなくて、これはおそらくスケート靴なのではなかろうかと。カマボコの板の上に割り箸を2本並べて、その上にサツマイモを乗せたところを真横から眺めてみたところで、そんなものは面白くも何ともないないですもんね。で、ヒントの数字がひとつだけの場合はいいとして、例えば“33”とある場合はどうなるのか?…というとですね、これはその列に黒いマスが6個存在することを示しております。それもただ漫然と黒いマスが6個存在しているわけではなくて、3個連続した黒いマスが2箇所、それも、その2つの黒いカタマリの間には必ず1個以上の“×”のマスがあるということになります。もし間に“×”のマスがなかったとしたら、それは“33”ではなくて、“”ということになりますからね。ヒントの数字がここまで複雑になってしまうともはや僕の頭脳ではどうすることも出来ないので、こういうところはまあ、端からきっぱりと諦めましょう。わかるところから順に埋めていけば、そのうちどうにかなるに違いありません。ま、どうにもならなかったとしても、その時はその時だしぃ。

 で、このザウルス版“お絵かきロジック”の操作法はですね、とっても簡単です。まず最初にペンを選択しましょう。この時に注意しなければならないのは、間違えてペンを洗濯しちゃわないことなんですが、ボールペンを作業着のポケットに入れたまま出すのを忘れて洗濯するとインクが染み出して服を汚して、お母さんにたいへん叱られることになりますからね。で、ペンは全部で4種類あります。黒くするペン、“×”にするペン、白に戻すペン、順繰りにローテーションするペン、ハンペン、ルンペンの6種類です。あ、いつの間にか種類が増えてますね。最後のハンペンとルンペンは余分でした。順繰りにローテーションするペンというのはマスをタップする度に “××→” …と、順繰りにローテーションするヤツでありまして、こいつを利用するか“”“”“×”の専用ペンを使うかは、ま、人の好き好きでありますな。個人的にはローテーションタイプというのは、白なのか黒なのか、はっきりしろ!?…と言いたくなるので、専用ペンのほうを利用しております。すけべDVDなんかでも、やっぱり白人物や黒人物なんかより、和物のほうがいいと思うしぃ。で、このソフトの親切なところはですね、ゲームを進めていくにつれて、進捗度が一目で分かるようになっているんですよね。例えば横の列のいちばん上のところ(ヒント“”)のところで連続黒マスを4つ作成すると、その時点でヒントの数字のところに“×”が付くようになっております。で、それ以外のマスを“×”で埋めると、今度はヒントのマスの左のところに“×”が出てきます。ちょっと説明が下手くそなので、何を言わんとしているのかよくワカランと思いますが、とにかくまあ、正解かどうかはともかくとして、少なくとも条件を満たしている場合は、枠の一番外側に“×”が付くという。“×”が付いたらとりあえずはOK!…ということですね。反対に、例えばヒントの数字が“”なのに、黒を5つも6つも続けたりすると、“”印が出て警告してくれるようになっております。

 後はそうですなぁ。“ゲーム画面の拡大・縮小機能”とか。15×15くらいの問題なら特に問題はないんですが、これが30×30くらいになってくると画面サイズに収まらず、スクロールさせながら全貌を確認することになってしまいます。これはもう、凄ぉ〜くゲームがやりにくいんですよね。そういう場合は全体を縮小して、画面サイズに収まるようにすれば大丈夫です。反対に小さなサイズの問題の場合は画面サイズ全体まで拡大したほうが見やすいし操作も楽です。1マスの大きさが1ミリ×1ミリだったりすると、タップするのに凄ぉ〜く神経を使いますからね。これはもう、米粒に “★HIROKO★” という文字を書き込むのに匹敵するようなテクニックを要するわけでありまして。で、後は“ヒント機能”ですか。行き詰った時や息詰まった時、あるいは鼻詰まりや糞詰まりになったりしたら、これはもうザウルスの慈悲にすがるしかありません。“縦ヒントボタン”か“横ヒントボタン”を選択して、適当な行や列をクリックすると適度に“■”か“×”でマスを埋めてくれて、この先、ちょっぴり生きる希望が湧いてきたかな?…という気分になります。いや、ぜんぜんヒントをくれない時もあるんですけどね。自分の力でなんとかせえ!…という、神が与え給うた試練なのでありましょうか?わからないからヒントをくれって言ってるんぢゃん。もう、いいっ!もう、こんなゲームで遊ばないっ!…と、気分を害したところで、おしまい。

(オススメ度:★★★★☆)



 ということで、書き始めてから途中でメゲて、1ヶ月ほど経過してしまったおかげで、 ( 2004年9月26日現在 ) と書かれた時点から何らかの変化が生じているものと思われます。何か、1500円の商品が1260円(税込)になった♪…みたいな案内メールも着ておりましたし。ま、詳しいことは念のため、主催者の発表を参照してくださいね。で、このザウルスねた、今回でヤメにするぅ?…とか思っていたんですが、まだちょっと紹介しておきたいゲームも残っておりますので、また半年後くらいに続きを書こうかと。んなことで、とりあえず今日はおしまい。

(編集部注 : …と思ったものの、面倒になって結局は打ち切り。)

( おしまい♪ )


INDEX
BACK NEXT