『 Zaurus SL−C760(ソフト編その3) (SHARP) 』



 半年ほど更新をサボっていたら、いつの間にやら新しい“Zaurus”が出ましたな。今度は“Zaurus SL-C860”ですかい? 自分の持ってる機種よりも新しくていいのが出るというのは、何ともムカつく話でありまして、“Zaurus SL-A300”を買ってしまった後に、“Zaurus SL-B500”と“Zaurus SL-C700”という機種が発売されることを知った時は、心の底から憤りを感じてしまいました。憤りのあまり、裏通りで中学生をカツアゲしたろかい?…とか思ってしまったほどなんですが、そのカツアゲしたお金で新しいザウルスを買えばいいわけですもんね。でもよく考えたら、そんな回りくどいことをするより、直接ザウルスを万引きしたほうが早い?…という気もするので、とりあえずカツアゲはヤメにして駅前で掻き揚げうどんを食べた僕でありますが、それにしても“Zaurus SL-C700”というのは羨ましかったですね。640×480というPDAとしては画期的な大画面を備えている上に、本格的なキーボードを装備。僕がモバイル機器を買いまくっている最大の理由は、お外で“塩サバ通信”の原稿を書きたいっ!…という純粋な思いでありまして、いつでもどこでも手軽に“すけべ動画”を鑑賞したいとか、そういうことは別にどでもいいわけです。そんな僕にとって、本格的なキーボードが付いているというのはあまりにも魅力的でありまして、それに画面が640×480もあれば、すけべ動画の鑑賞用としても最適ですしね。ただこの機種の弱点として、電池の持ちが悪い…というのが挙げられるそうで、これが僕にとっては最大のネックでありました。外で原稿を書く身にとって、最低でも3時間くらいは使えないと話にならないわけでありまして、こんな機種、いらねーや!…と思ってしまいました。いや、こういうのを心理学の世界では“すっぱい葡萄の心理”と言うんですけどね。

 が、やがて“Zaurus SL-C700”の後継機として、“SL-C750”と“SL-C760”というのが出ました。電池の持ちの悪さが飛躍的に改善されたんだそうでありまして、こうなってしまうと、もう、買わないという手はありませんよね。“SL-C700”が出たときに飛びついて買ってしまった人はおそらく、新機種の発売を知って、中学生をカツアゲしたいような憤りを覚えたに違いありませんが、僕の場合、“Zaurus SA-A300”を買ってからしばらく間が空いていたので、さほど抵抗感なく“Zaurus SL-C760”を買うことが出来ました。ほら、僕って金持ちだしぃ。ま、それはそうと、“Zaurus SL-C750”のデザインというのは、ちょっと酷すぎますよね。本体が白で、ディスプレイの部分が黒って、どこをどう考えたらあのようなカラーリングが出来るんでしょうね? 普通、下がムラサキで、上がショッキングピンクやろ?…と思わずにはいられませんが、あ、そうそう。エクストレイルのカーキ色というのも、とてつもなくヘンな色ですよね。あんな変な色のクルマ、誰が乗るねん!?…と思っていたら、たまに乗っている人を見かけたりするので、好みというのは人それぞれなんだなぁ。…と思わずにはいられませんが、先日、更に趣味の悪い色のエクストレイルを発見しました。らくだ色のエクストレイル、略して、らくだトレイルっ!…って、いや、いくらなんでもそりゃアカンやろと僕は思うんですけどね。とまあそれはともかく、新しく出た“SL-C860”というのが実に気になるところでありますが、そのスペックを見て何だか拍子抜けしちゃいました。専用のソフトを使わなくてもパソコンとデータのやりとりが出来るようになって、おまけに翻訳ソフトだって搭載しちゃいましたぁ。…って、“Zaurus SL-C760”からの変更点は、そんだけ。いや、悔し紛れでもなんでもなく、別に羨ましくもなんともありませんな。それよりも僕が気になっているのは、企業ユーザー向けらしい“SL-6000L”という機種でありまして、屋外でも屋内でも見やすい半透過型のVGAシステム液晶を搭載した上、キーボードは“SL-B500”とか、昔の“MI系Zaurus”で使われていたスライド式のもの。いや、“SL-C760”は実際に使ってみると明るいお外ではまったくといっていいほど画面が見えないし、あのキーボードは机の上で使うにはいいんですが、手に持った状態で打つにはヒジョーに今ひとつでありまして。“SL-6000L”は、けっこう羨ましいかな?…という気もするんですが、前年度の決算ボーナスはことのほか金額が些少でありましたので新規購入は諦めるとして、では“SL-C760”用のソフトの紹介に入りましょう。たぶん“SL-C860”でも動くんじゃないかな?…という気はするんですが、よくわかりません。


Pairs” (Download サイト)

Pairs♪  ところでこの“Linux Zaurus”なんですが、何だかちっともソフトの数が増えてきませんな。“Linux”はオープンソースだから、もう、たちどころに新しいソフトが出てきちゃうだもんね♪…という触れ込みだったんですが、頼みの綱の ここ を見ても、現状は何だかお寒い限り。使えそうなソフトと言えば、“モバイルきんぎょすくい2”くらいのもんですもんね。そこでまあ、どうしても “海外のソフトへリンク” のお世話になることになるんですが、ここの場合、根がガイジン系なので、今ひとつ内容の確認に手間取るところがネックなんですよね。ちゃんと動作が確認されたのはいいんだけど、どうやって使っていいのかさっぱりわからん。…みたいな。仕方がないので僕がこうして解説を企てている次第なんですが、その努力の甲斐あって、うちのサイトは“もろソフト♪”というところから日本人向けの解説ページとして正式に承認された模様です。ほら、 ここ の一番下のところにリンクされてますよね。至極光栄です。ちなみにこの“五目もろ♪”というのは前々回のこのコーナーでもちらっと紹介してますが、“SL-C760”でも動作確認しておりますので、皆さまお試しのほどを。

 で、今回まず最初に紹介する“Pairs”というのも、定番中の定番ですね。ま、早い話が“神経衰弱”です。神経衰弱というのはどういうゲームであるのかと言うと、とっても神経が衰弱するゲーム。ま、そんなところですね。 裏向きにして並べたトランプから2枚ずつ引いて、同じ数字が出たら自分のものになって、もう一回。で、違う数字だったら裏向きにして元の場所に戻して、選手交代。最終的にたくさんのカードを取ってきたほうが勝ち。…というゲームです。どうしてこれを“神経衰弱”と呼ぶのかというと、カードを記憶するのにもの凄く神経を使って、胃に穴が開きそうになるから。…というのがその理由なんだそうです。じゃ、別に“神経衰弱”でなくて、“心身耗弱”でもいいんじゃないか?…という気もするんですが、“耗弱(こうじゃく)”という字は小学生にはちょっと読みみくいので、ま、“神経衰弱”のほうが無難かな?…という気はします。で、この“Pairs”の場合、トランプではなくてフルーツ系のカードを使用することになっておりますが、ルール的には日本の“神経衰弱”と同じものであると判断してもいいでしょう。いや、多分。で、ゲームの設定としてはまず、“Speed”というのがありますね。“SlowMediumFast”の3つから選ぶことが出来るようになっているんですが、これは恐らく、間違えて引いた時にカードが裏返しになるまでの時間を設定するのではなかろうかと。コンピュータが間違えた時、とても人間業とは思えないようなスピードでわずか 0.2秒くらいで裏返されたら、人間側としては記憶する術(すべ)がありませんもんね。で、続いては“Size”です。“6×68×810×10”の3種類から選ぶことが出来ます。これは単純にカードの枚数と考えていいでしょう。で、最後は“Computer IQ”ですな。“Nothing5 cards10 cards15 cards20 cards25 cardsEverything”の中から選ぶことが出来るようになっています。これはまあ、対戦相手のコンピュータのアホさ加減でありましょう。ロジック的には極めて単純でありまして、要は、何枚までカードを記憶できるか?…ということで知能レベルを変化させているようです。とまあそういうことで、では早速ゲームを開始してみましょう。設定は“Slow6×6Nothing”とします。自らの知能レベルを鑑みるに、ま、せいぜい4枚まで記憶できれば上出来?…という気がするので、ついうっかり“Computer IQ”を“5 cards”にしたりすると、勝負に負けて悔しい思いをしないとも限りません。カードを裏返した瞬間に全てを忘れてしまう“Nothing”クンを選んでおいたほうが無難でしょう。で、画面に“Your turn”と出ているところを見ると、どうやら僕が先行のようですね。人に先に引かせておいて、少しでも有利になろうというコンタンのようなんですが、いや、“Nothing”クンの場合、僕の引いたカードだって1枚も記憶できないに違いないので、あまり意味はないような気もするんですけどね。所詮は脳味噌ナッシングなだけあって、考えることがいかにもアホですなぁ。。。

 で、僕はとりあえず、いちばん左の、いちばん上のカードを引きました。便宜上、この位置を“1-1”ということにしておきますが、例えばここで“2-4”などという中途半端な位置を引いたりしたら、あれ?確か最初に引いたのは“レモン”だったと思うんだけど、どの位置だっけ?…ということが分からなくなると思うんですよね。でも最初は“1-1”ということに決めておきさえすれば、そのような混乱が生じることはありません。うーん、我ながら何と完璧な頭脳プレイ! で、最初に引いたカードは“チェリー”でありました。続いてその右隣、座標で言うと“1-2”のところを引くと、カードは“オレンジ”でありました。ああん、残念〜。で、続いてはコンピュータの番です。お、“2-1”と来ましたかぁ。さすがに僕と同じところを引かなかったのを見ると、記憶力はナッシングでも、多少の考察力というのはあるようでして。いや、純粋にランダムで引いたら、たまたまそうなっただけなのかも知れませんけどね。で、コンピュータはまったくばらばらのカードを引いて、再び僕の番です。えーと“1-3”と。お、今度は“ぶどう”でありました。で、そのお隣の“1-4”は“バナナ”。あ、原稿を書いているうちにコンピュータは勝手にカードをめくって、僕がチェックする前に勝手に裏返してしまいました。人の隙を狙うとは油断なりませんね。で、“1-5”は“チェリー”で、おっ、チャンス!僕の記憶によると、というか、この原稿を読み直してみれば明らかなんですが、“チェリー”というのは既に出てますよね。“1-1”。そう、正解です。1ペア、貰いっ♪…と思いつつ“1-1”をタップすると、それは紛れもなくチェリーちゃんでありました。が、どういうわけだか僕の引いた2枚のカードは何事もなかったかのように裏返されてしまって、そのままコンピュータの番になってしまいました。なんでやねん!?

 どうやらコンピュータは自分が形成不利であると見て、シラを切り通すつもりのようであります。えっ?チェリーが2枚だった?僕、見てなかったなぁ。だから今のは無しね!…みたいな。そういうところで悪知恵だけは働くキャラのようでありまして、いや、何ともひどい話でありますなぁ。…と、僕は憤慨することしきりだったんですが、しばらくゲームを続けていくうちに、その原因が判明しました。同じチェリーでも背景色が白いのとか青いのとかがあって、それも完全に一致していないと駄目なようでありまして。つまり僕が頭を絞って左上から順に“チェリー”“オレンジ”“ぶどう”“バナナ”と記憶していっても、背景色まで頭に入れておかないとあまり意味がなかったわけですね。ああん、そういうことかぁ。。。

 とまあそういうことで、結果はどうなったのかというと、途中で面倒になってヤメちゃったので勝敗はつかず。僕が3ペア=6枚まで取った時点でコンピュータはまだ0枚だったから、ま、最後まで続けていればおそらく僕が勝っていたと思うんですけどね。さすがはIQナッシングだけあって、まるっきり記憶力が皆無でしたからね、コンピュータ。ただ、もしIQを “5 Cards” にしていたら、多分、僕の負けだったと思いますね。3枚目以降、まったく頭に入らなかったしー。で、ゲームの出来自体としては、ま、平均的なレベルではなかろうかと。ま、所詮は“神経衰弱”なんだし、これ以上にもこれ以下にも作れないような気はします。おしまい。

(オススメ度:★★★)



SFCave” (Download サイト)

SFCave♪  次のゲームに入る前に写真を1枚紹介しておきましょう。これです。

らくだトレイル♪

 先日、出勤途中に“らくだトレイル”を見かけたので、思わず写真を撮ってしまいました。いやあ、何度見ても趣味の悪い色ですなぁ。ま、乗っている人にしてみれば大きなお世話かとは思いますけど。ちょっと調べてみたところ、どうやらマイナーチェンジの際に従来のカーキ色が姿を消して、この“らくだ色”が新たに登場した模様です。正式には“サンドカーキ”というらしくて、なるほど、イメージは“砂埃”ですかい?黒と違って埃が目立たないから、いいかな?…という点は評価したいと思うんですが、僕は嫌ですね、こんな後ろから思わず写真を撮られちゃうようなヘンな色のクルマは。

 で、本題に入りたいと思いますが、続いては“SFCave”ですね。高精細システム液晶の意味がまったくないじゃん!…と思わずにはいられない、あまりにも地味な画面にヤル気は一気に削がれてしまいますが、でも馬鹿にしてはいけません。このゲームは実に3種類もの遊び方が可能となっておりまして、見た目は地味でも、中身のほうはけっこう濃いんですよね。ま、3種類といってもどれも似たようなもので、どいつもこいつも今ひとつパッとしないな。…という気がしないでもないんですけどね。でもまあ、せっかくダウンロードしたわけだし、少しくらいは遊んでみることにしましょうね。で、ゲームを起動するとまずメニュー画面が立ち上がります。上から順に“Start Game”“Options”“Help”“Quit”となっております。画面上の文字をペンでタップしてもまったく何の反応もないので、駄目ぢゃん!…と思ってアンインストールしたくなっちゃうんですが、ま、待ちなされ、そこの若いの。若い人はどうも気が短くていかん。…と長老に言われたりするのも癪なので、ここはもう少し頑張ってみることにしましょう。あ、ザウルスを縦画面の“ビュースタイル”にした時に使う左上のジョグダイヤル。こいつで操作することが可能でありますね。試しにジョグダイヤルで“Options”を選んで“OK”を押してみると、“Game Type-Gates”“Game Difficulty-Easy”“Clear High Scores for this game”“Back”という画面に切り替わって、どうやらここでゲームタイプや難易度を切り替えたり、ハイスコアをクリアしたりといった動作が出切るようになっているようです。が、この画面の操作をするのがかなりの難関でありまして、結論から言ってしまうと“ビュースタイル”では無理です。この時だけザウルスを“インプットスタイル”に変形させて“←↑↓→”のボタンで各項目の設定を行ないましょう。難易度としては3つのレベル、ゲームタイプとしては“Gates”“Fly”“SFCave”の3種類から選ぶことが出来ます。3つのタイプの違いは、ま、やってみれば分かると思いますけどね。やってみればどれも似たようなもので、どいつもこいつも今ひとつパッとしないな。…ということが分かると思います。

 で、メニューから“Back”を選んで最初の画面に戻ったら、ザウルスを再び“ビュースタイル”に戻しましょう。ま、“インプットスタイル”のままでも遊ぶことは可能なんですが、その場合は小さい四角(プレイヤーの乗り物?)が下から上に昇っていくことになるので、物理的に見てやや違和感が生じる結果になります。“ビュースタイル”に戻したほうが賢明でありましょう。で、遊び方はとっても簡単。“Start Game”を選択すると小さい四角(プレイヤーの乗り物?)が左から右に向かって飛んでいくことになるので、上の線や下の線、あるいは真ん中の障害物にぶつからないように操作する。そんだけ。とっても簡単だねっ♪ ちなみに小さい四角はそのまま放置しておくと重力によって下のほうに落ちていきますので、ジョグダイヤルの“”を使って上昇させてやらねばなりません。基本的にはジョグダイヤルを“”に入れるか離すかだけの操作になります。で、障害物を下方に緊急回避する時だけ“”に入れて自然落下する以上に下降させてやるばいいわけですね。で、障害物にぶつかったらおしまい。そんだけ。ま、単純と言えば単純なんですが、大して面白くないといえば、確かに面白くない。そんなゲームです。“SL-700”シリーズだと、ちょっぴり操作しにくかも?

(オススメ度:★★★☆)



zSubHunt” (Download サイト)

zSubHunt♪

 こんなつまらないゲームを紹介できることを僕は誇りに思っておりますが、続いてはえーと、“zSubHunt”ですか。これはアレですね。初期のスライドキーボード付きザウルス、“MI-E1”でしたっけ?確かあのあたりの機種に標準で入っていたような気がします。僕がまだパワーザウルスしか持っていなかった頃、塩サバ2号がスライドキーボード付きの新機種を買ったんですが、“潜水艦ゲーム”のあまりのコーフン度に、こんなつまらないゲームが出来るような機種、いらねーや!…とか思ってしまいましたもんね。いや、つまらないゲームはやらなければいいだけの話で、たとえ“潜水艦ゲーム”が入っていたところでPDAとしての価値が下がるわけではないんですが、いや、何だかとっても羨ましかったので、少しでも難癖を付けたい気分でありまして。で、あの時の悔しさを晴らすべく“SL-C760”に“zSubHunt”をダウンロードして、ウキウキとした気分でプレイしてみたところ、これがまた面白くもなんともないんですよねー。思わず、「つまらないじゃないか!」…と文句を言いたくなってしまいましたが、いや、わざわざこんなのを“Linux”に移設した人の気が知れませんね。ご苦労様としか言いようがありませんが、ゲームの内容としては極めて簡単です。海の中に潜水艦がうじょうじょと潜っているのが見えるので、そいつに向かって船から爆弾を落として、やっつける。そんだけ。わかりやすいですね。潜水艦がそんなに簡単に肉眼で発見されてもいいのか?普通、低周波ソナーとかを駆使しないと駄目なんじゃないか?…などといった難しい議論を超越した次元でこのゲームは作られておりまして、そのあまりの単純明快さはいっそ清々しいばかり。シンプルであることの大切さを身をもって体現している。そんなソフトであると言えるでしょう。

 ということで、ゲーム・スタート。海の中をうろちょろしているサブマリン軍団に向けて爆弾を投下すると、なんとも言えないゆったりとしたスピードでバクダンは海の底へと沈んでいきます。こんな生ぬるいことで大丈夫なのか?…と思わず不安に駆られてしまいますが、でも大丈夫。被弾しちゃった潜水艦は哀れ爆発、炎上、沈没。せっかく苦労して潜水艦を開発して海の底を走っていたというのに、あっさりと肉眼で見つけられて、しょぼい攻撃にやれれて、死んでしまうとは、まったく浮かばれない話ですよね。ま、事実、攻撃を受けた潜水艦は海の底に沈んでしまって、2度と浮かんではこないんですけどね。で、このゲームはアレです。シューティングと呼ぶには動きが遅過ぎて、戦略ゲームと呼ぶには頭を使う場面がなさ過ぎて、総括すると、あまりにも面白くなさ過ぎ。そんな出来なのでありました。

(オススメ度:★☆)



zNumbers” (Download サイト)

zNumbers♪

 人は大きく2つのタイプに分けることが出来ます。すなわち、美味しいものは最初に食べちゃうタイプと、最後まで残しておくタイプ。僕は典型的な後者のタイプでありまして、そのことはこのレビューにもよく現れていると思います。すなわち、最初のほうでつまらないゲームを片付けておいて、最後にいちばん美味しいところを持ってくるという。が、いきなり“ゲロまず”なソフトを持ってくると読んでるほうとしても興味を削がれるに違いないので、まあまあつまらないのと、そこそこつまらないのを冒頭に配して、いちばんひどいのを真ん中に持ってくるように配慮しておきました。言わば、先ほどの “zSubHunt” が底だったわけですね。潜水艦のゲームだけに、底。 で、今後の展開としては、急速なV字型回復…とまではいかないまでも、緩やかな回復基調ということになるハズでして、とまあそんなことで “zNumbers” なんですけどね。これはアレです。スージー的数字パズルとでも申しましょうか、いや、スージーのほうはぜんぜん関係ないんですが、数字のほうは少しだけ関係がある。そんなパズルゲームでありますな。ルールは簡単。“”と書いてある駒は1コマ分、1回だけ動かすことが出来ます。上・下・左・右・左上・左下・右上・右下…と、隣のマスで空いているところがあれば、好きなところに移動することが出来ます。で、1度動かした駒は腑抜け状態となって、もう2度と動かすことは出来ません。で、“”と書いてある駒は直線で2コマ離れた地点まで、これも1回だけ動かすことが可能になっております。駒をクリックすると移動可能な地点が白っぽく変化しますので、とっても分かりやすいですよね。で、こうして全ての駒を1回ずつ移動することに成功すれば、クリア。途中で駒を動かせなくなって行き詰まりを感じたらゲームオーバー。ルール的にはとっても簡単でありますな。

 レベルは実に10段階から選べるようになっているんですが、このゲームにはひとつ、致命的な欠点がございました。それは何かというと、同じレベルを選ぶと、いつも同じ問題が出題されるということなんですけどね。つまり、問題のパターンが10通りしかないという。単純そうに見えて、意外と問題を作るのが難しいのかも知れませんが、もうちょっと何とかならなかったのか!?…と思わずにはいられません。いや、何ともならなかったんでしょうな、きっと。。。

(オススメ度:★★★☆)



Hexatrolic” (Download サイト)

Hexatrolic♪

 先日、会社に向かうクルマの中での出来事です。信号待ちで止まっていると、何やら後方から熱い視線が感じられたんですよね。何事かと思ってバックミラーを覗くと、それは後ろのクルマの運転手である若いギャルからのものであることが判明しました。彼女は何やら黒くて四角いものを顔の前に構えて、しきりに前方に視線を泳がせているんですよね。デジカメで撮られているっ!…と、以前、前を走っている“らくだトレイル”を盗撮した経験のある僕はすぐにピンと来たんですが、僕が乗っていたのはごく地味なシルバーのカローラフィルダーでありまして、家に駐車していてガラスを割られたことはあるものの、決して人様から後ろ指を刺されるような恥ずかしいものではありません。となると、狙われているのは僕本人であるに違いなく、これはもう、惚れられちゃったに違いないわけでありまして。ま、僕の場合、そういうことは日常的によく経験してはいるんですが、背後からこっそりデジカメで盗撮されるというのは、あまり気持ちのいいものではありませんで。愛しさ余って憎さ100倍…みたいにストーカー行為に走られても困りますしね。その後も彼女は信号で止まるたびにこちらにカメラを向けてきたんですが、やがてその正体が判明しました。コンパクトを見て、化粧を直してるだけだったんだねっ♪

 ということで、“Hexatrolic”です。“ヘクサ”というのは屁が臭いということではなくて“六角形”のことだと思うんですが、その名のとおり画面には六角形のフィールドが登場しております。で、このゲーム、早い話が“六角形ブロック崩し”なんですよね。子供の頃、よくやりましたよねぇ、ブロック崩し。近所の家のブロック塀に爆発物を仕掛けて、ぶっ壊したりして。…って、そんなテロ行為のようなことをしてはいけません。テレビゲームの“ブロック崩し”でさえ、不良になるという理由で禁止されてたくらいですもんね。“ブロック崩し”に熱中するあまり、遊ぶ金欲しさに頭を蜂の巣パーマにして“積み木崩し”に走ったギャルもいたようですが、えーと、真ん中にある米俵みたいなヤツが、いわゆるブロックの替わりになっているんですよね。下にある輪っか状の物体を左右に動かしてボールを打ち返し、それが米俵に当たると、そこの部分が崩れて消える…と、ま、ルールとしてはそういうことになっております。米俵の隙間の青い三角部分もブロックの一種となっていて、上に出ている“”という数字が破壊したブロックの数です。輪っか状の物体は画面上でペンを直接滑らせて動かすシステムでありまして、左右だけでなく、微妙に前後にも移動させることが出来ます。“SL-B500”みたいなカーソルキー付きの機種だとボタンで操作することも可能なようです。ボールを拾い損ねて手持ちがなくなるとゲームオーバー。すべてのブロックを崩すと次のレベルに進む。ま、大体そういうシステムになっているものと思われますね。

 フィールドが六角形になっている関係上、普通のブロック崩しに比べてボールの動きがトリッキーですな。その分、なかなかボールが下まで落ちてこないので、難易度としてはかなり簡単ではなかろうかと。が、その分、肝心のブロックにもなかなか当たってくれないので、かなりイライラすることになっちゃいます。かと思うと、何だか急にクソ忙しくなったり、思わぬ角度でタマが跳ね返ってきて、不意をつかれて撮り損ねちゃったりと、一筋縄ではいかないところがあって、普通のブロック崩しよりも数倍…とまでは言わないまでも、ま、1.14倍くらいは楽しめるのではなかろうかと。で、このゲームのいいところは“対戦プレイ”も楽しめるところでありまして、オプションで“Two Player”を選ぶと米俵の向こう側にコンピュータが操る赤い輪が登場して、たがいにボールを打ち合って崩したブロックの数を競い合うことになります。ボールを取り落とすと相手に一挙に100点も入ってしまって、いままでコツコツと1個ずつ消していた、あの努力は何だったんだ!?…と、非常な不条理感に苛まれることになりますが、ま、地味に一人でブロックを崩しているよりは多少なりともエキサイティングではなかろうかと。コンピュータ2人を相手にする“3P”だって楽しめちゃうので、ノーマルプレイに飽きたら是非、チャレンジしてみてくださいね。

(オススメ度:★★★★)



QPE-Vexed” (Download サイト)

QPE-Vexed♪

 では最後に“QPE-Vexed”というパズルゲームを紹介しておきましょう。これはアレです。駒を移動させて、同じ柄を2枚以上並べると、消える。…とまあ、そういったルールのゲームなんですけどね。駒は重力に従って上から下に落ちてきますので、そこのところを考慮して移動させなければなりません。例えば @ のように“”の駒をひとつ右にスライドしてやるとですね、そのまま重力に従って下のほうに落ちていって“”の駒の上に乗って、そこで2枚が縦に並んで消える…とまあ、そのような仕組みでありますな。で、今度は A のように“×”の駒をひとつ左に動かしてやるとですね、その時点で“×”が2つ横に並んで消えると同時に、“×”の上に乗っていた“”の駒が支えを失って下に落ちてきて、今度は“”が横に並んで消えるという、そういった高度な連鎖ワザだって可能になります。これが見事に決まった時には、おおっ、すげぇ!…と、我ながら自分の頭のよさに惚れ惚れしてしまった次第でありますが、ちなみにこの例題は“Children's Pack”という、お子様向けのホントの初級の初級の初級レベルのようでありまして。ちなみにこのザウルス版では9種類のレベルパックから選べるようになっていて、全部で何問あるのかは知りませんが、少なくとも“zNumbers”よりは長く飽きずに楽しめるのではなかろうかと。

 ちなみに下にある6つのボタンはそれぞれ、“そのレベルのいちばん最初の面に戻る”、“1面戻る”、“その面を最初からやり直す”、“1手戻る”、“1面進む”、“そのレベルのいちばん最後の面に戻る”…という機能が割り当てられているようです。レベルパックは任意のものを選択することが可能ですが、その中では1面クリアしないと次の面には進めないようになっているみたいです。よく順番を考えないとクリア出来ないようにうまく問題が作られているので、暇潰しと頭の体操にはもってこいですな。とりあえずは“お子様ぱっく♪”の完全クリアを目指して、頑張りまっす。

(オススメ度:★★★★★)


 ということで、次回に続きます。

( つづく♪ )


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