『 イージートランペット EZ-TP (その1) (YAMAHA) 』

全体像とソフトケース♪ 操作部拡大♪ 各部名称♪


 夢にまで見た憧れのトランペットが手元に届きました。この、夢にまで見た…というのは比喩でもなんでもなくて、実際、“実はトランペットが吹ける自分。”…というのが夢の中に登場したりしたんですが、ま、詳しい話は ここ を見て貰うとして。 で、 “ライブドアデパート” ではなく、 “大須楽器” というところに 注文しておいたのが、昨日、手元にやってまいりました。オマケとしてソフトケースが付いてきて、ああん、とっても得した気分〜♪…でありますが、そんなことでまあ、今日はこの “イージートランペット” のイージーさについて検証してみたいと思うんですけどね。イージーさ。 赤い靴履いてた女の子を連れていったのは “いい爺さん” ではなくて、 “異人さん” だったんですが、とにもかくにもブツを箱の中から取り出してみるとですね、えーと、内容としては本体及び説明書、ならびにACアダプターとMIDIケーブルといったところですね。ただしこのMIDIケーブルは単体ではまったく何の役にも立たず、パソコンと通信するためには USB-MIDIインターフェース:UX16 というのが必要なんですが、一緒に注文するのを忘れたのでこれは別口で取り寄せるとして。で、ACアダプターはですね、やや大振りなものとなっておりました。でもまあ、それほど頻繁に持ち運ぶものでもないので、ま、いいとして。説明書のほうはですね、思ったよりも薄ッぺらいものとなっておりました。最近のパソコンや携帯電話の分厚いマニュアルに慣れてしまった身には、え、これだけ?…と、ちょっぴり不安に思えてしまうんですが、果たしてこれだけで大丈夫なんですかね? 付属品も少なめで、税込み3万円オーバーという値段のわりに、ちょっとサービス悪いんちゃう?…という気がしないでもないんですが、でもまあ、これ以外に必要なものは得に思いつかないし、お店側でソフトケースを付けてくれた時点で何だか得した気分だったので、ま、別にいんですけどね。

 で、いよいよ本体を取り出します。おおっ、黒いですな。いや、本体が黒いというのは写真を見た時点で分かってはいたんですが、こうして実物を手にしてみると、やっぱり黒いです。黒いトランペットというのも無くはないんですが、あまり金管楽器らしくはなくて、虫刺されにはやっぱりキンカンだよね。…と思っていた僕にはちょっと残念なんですが、プラスチック素材の場合、無理に金色を出そうとすると、限りなくオモチャっぽくなってしまうので、これはこれでいいとは思うんですけどね。以前に買ったカシオの “デジタルホーン” は銀色のプラスチック製で、とっても安っぽかったですからね。重量的にもデジホーンに比べて、ずっしりとした重みが感じられます。電池を含まない重さが 800グラムということなんですが、これは普通のトランペットと比べてどうなんですかね?僕は本物を手にしたことがないので何とも言えないんですが、800グラムというのはアレですよね。牛肩ロース薄切り 800グラムパックより少し軽いくらいですよね。どうして少し軽いのかというと、牛肉のほうはパックの分があるし、よほどセコい店でない限り、表示よりも気持ち多めの肩ロースが入っているのが普通だからなんですが、電池を入れた状態なら同じくらいの重さになるかも知れませんね。で、外形寸法のほうは 長さ×高さ×奥行きが 556×159×125ミリとなっております。どうして 6ミリとか 9ミリといった半端な数字なんだ? 550×160×125ミリとか、限(きり)のいい数字にするべきではないか?…と、血液型がA型で性格が几帳面な僕は思ってしまうんですが、ま、手に持って吹いている分には外形寸法が半端な事など、さほど気にはならないので、別にいいんですけどね。

 では取扱説明書に従って、まず最初に電池を入れるところから始めてみましょう。単3のアルカリ乾電池を4本ということなので、あるいはパックの重さとオマケ分だけではフォローしきれない重量になるかも知れませんが、連続使用可能時間は 3.5時間ということであります。話半分…とまではいかないまでも、話66.7%として、約 2.33時間。もしこれを持ってステージに上がるとしたら、2時間くらいの公演ならなんとかなるかも知れませんね。が、いちばん最後の曲の、いちばん盛り上がっているところで電池切れになったりしたら目も当てられないので、途中、15分間の休憩時に新しい電池に変えておいたほうがいいかも知れません。ま、通常はACアダプターを使うようにすればいいのかも知れませんが、電源コードがあるとかなり邪魔になってしまうんですよね。アドリブ・ソロをばっちり決めて、カッコつけて舞台のそでに引っ込もうとして、コードに引っ掛かってコケそうになっちゃったりとか。 で、これ、電池ケースの蓋が本体の裏についておりまして、しかもビス止めになっているのがやや面倒なんですよね。ドライバーがなくてもコインがあれば開けられるようになっているのはいいんですが、本体を逆さまにするとバルブが邪魔になって大変に不安定でありますので、出来れば器具不用・側面スライド式にして欲しかったところです。

 と、ここまで用意出来たところで、この電子楽器の仕様についてちょっと触れておきましょう。演奏モードとしては3つのタイプから選べるようになっていて、すなわち、 「歌って演奏」 「バルブを押さえて演奏」 「歌いながらバルブを押さえて演奏」 …って、これは実際にやってみないことにはまったくピンとこないので、後からじっくり試してみるとして。で、使える音色としてはですね、次の22種類が用意されております。

トランペット系) スイートトランペット、ハードトランペット、ソフトトランペット、トランペット、スイートミュートトランペット、ミュートトランペット、シンセトランペット

            ブラスセクション、トランペットブラス、トランペットとサックスアンサンブル、ミュートトランペットアンサンブル

トランペット以外) トロンボーン、ホルン、チューバ、スイートソプラノサックス、フルート、クラリネット、パンフルート、尺八、ヒューマンボイス、ストリングス、オーボエ

 根がトランペットなだけあって、トランペット系が充実してますよね。スイートトランペットとソフトトランペットでは、何がどう違うんだ?…と思う人がいるかも知れませんが、これはもう、ぜんぜん違います。スイートのほうは甘い音がして、ソフトのほうは柔らかい音がするわけですもんね。で、ミュートトランペットがフォローされているのが嬉しい限りなんですが、本物のトランペットと違って、ベルの代わりのスピーカーのところに便所のスッポンをかぶせてみても、おそらくミュートにはならないでしょうからね。ミュートさえ出来れば、これでもうマイルスは出来たも同然♪…と言ってもよいでしょう。 で、根がトランペットなだけあって、トランペット以外の音色にはやや弱い嫌いがありますね。それでもブラス系としてはトロンボーン、ホルン、チューバと、一通りのところは揃っていて、あとはユーフォニュームさえあれば完璧なんですが、ま、そんなマイナーな楽器はなくても別に問題はないとして。あ、それはそうとトランペット系の中にコルネットとフリューゲルホーンがないと言うのはちょっと寂しいですな。これではナット・アダレイと、アート・ファーマーが出来ないではないか!…と思わずにはいられませんが、それよりも深刻なのはサックス系の貧弱さでありまして、スイートソプラノサックスしかないというのは、ちょっとねぇ。 ま、その手の需要に関しては、ウインドシンセ系の楽器を買えって!…ということなのかも知れませんが、これはあくまでもトランペットであると考えれば、必要十分なラインアップであると言えるでしょう。

 尺八があるというのも嬉しいですね。咥えられるほうではなく、あくまでも自分が咥えるほうではあるんですが、少なくともこれでジョン海山ネプチューンは出来ますもんね。あと、ヒューマンボイスというのはこの手の電子楽器の定番でありまして、僕が昔、カシオの “弾けますトーン” の後継機として買ったキーボードにも付いておりました。あ〜、あ〜、あ〜♪…というギャルっぽい声が出て、何だか意味も無く思わず多用したくなる音色ではあるんですが、トランペットを吹いてギャルの声が出るというのもヘンなものでありますなぁ。 問題はこれらの音色がいかに生楽器に肉薄しているか?…ということなんですが、これに関しては正直、あまり期待はしておりませんで。 “弾けますトーン” のトランペットの音色など、とてもそういう楽器には聞こえなかったし、 “デジタルホーン” のサックス音も同様、パソコン接続の “MIDI音源” も試してみたことがあるんですが、カウベルとかはともかくとして、管楽器系はどれも決して褒められた出来ではありませんで。やはりこればかりは、ナマの魅力には勝てないようでありまして。。。

 で、今まで一度もトランペットを手にしたことがない僕には、ひとつの素朴な疑問がありました。というのはですね、どうやって音階を変えているのか?…ということなんですが、早い話がどうやってドレミの音を吹き分けるのか、まるで見当が付かなかったんですよね。これが例えばサックスだったら、何やらたくさんキーやらレバーみたいなものが付いているようなので、それを操作して音の高さを変えているんだろうな。…ということは何となく想像が付きます。基本的なところでは恐らく、縦笛と同じ原理なんだと思います。トロンボーンだったら管の部分をスライドさせて長さを変えて音の高さを変えるわけなので、これは理屈的にも納得がいきますよね。ところがトランペットにはバルブと呼ばれる操作ボタンが全部で3つしかなくて、果たしてこれでどうやって音の高さを変えているのか不思議でならなかったんですよね。で、いろいろと推測してみた結果、僕なりに考え付いたのがこういう結論だったんですけどね。

・ バルブは全部で3つある。それぞれ、 「押している」 「押していない」 という2つのポジションを取ることが可能なので、考えられる組み合わせは2×2×2=8通りとなる。どれも押してない状態を差し置いても7通りは大丈夫なので、これで “ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ” の7つの音を吹き分けることが可能である。

完璧ですな。 「キラキラ星」 や 「チューリップ」 ならこれだけで十分演奏することが可能なんですが、問題はもっと複雑な楽曲を演奏する場合にはどうするかですよね。少なくとも、 “半音上げる” というのと “1オクターブ上げる” という機能は欲しいところです。これはもう、バルブ操作だけではなんともならないので、もっと違うところで何とかしなければならないと思うんですよね。そこでもう一度トランペットの構造をよく見ると、何やら怪しいものが2つほどあるではありませんか。掲載した写真のうち、いちばん右側を見て貰うとよく分かるんですが、バルブの前のところに引き鉄(ひきがね)のようなものが、電池ケースの前には丸い輪っかのようなものがありますよね。

ずばり、これのどちらかが “半音上げるレバー” で、もう一方が “1オクターブ上げるレバー” である。

というのが僕の結論です。なるほど、うまく考えましたな。これで2オクターブの音域ならすべての音をフォロー出来るようになりますもんね。ただ、2オクターブではちょっと音域が狭いんぢゃないか?…という気がしないでもないんですが、この問題は簡単に解決することが出来ます。 “1オクターブ上げるレバー” を、離すか、引くかの2ポジションではなく、離すか、引くか、もっと引くかの3ポジション式にしてやれば、これで3オクターブはOK。さらにもっと強く引く…というのを加えてやれば4オクターブ。壊れる寸前まで、もう引いて引いて引きまくる…というところまで行けば、8オクターブまではいけるんじゃないですかね?これでトランペットという楽器には無限の可能性が広がったと言えるでありましょう。

 が、実物を手にしてみて、この考えがまったくの間違いであったことが判明しました。問題の “引き鉄” と “輪っか” でありますが、これには “フィンガーフック” という名前が付いていることからも分かるように、ただの指を引っ掛ける場所だったんですよね。引いて引いて引きまくる…どころか、1ミリたりとも動いたりはしないのでありまして。 となると、トランペットで音程を変える方法というのはまったく見当がつかなくなってしまうんですが、分からないことはいくら考えてみたところで分からないので、分からないまま、とりあえず説明書の先に進んでみることに致しましょう。

 するとそこにはですね、マウスピースに口を密着させ、 「ア〜」「タ〜」 などと声を出します。…などと書かれておりました。 何ゆえ、 「ア〜」「タ〜」 なんでしょう???  「ウ〜ヤ〜タ〜」 なら少年ジェットに習ったということが考えられるんですが。どうして 「イ〜」「ピャ〜」 では駄目なんでしょうか? 謎は深まるばかりでありますが、とりあえずここは素直に指示に従って、 「ア〜」 という声を出してみることにしましょう。いや、僕はどうしても 「タ〜」 がいい!…というのなら別にそれでも構わないんですが、僕は嫌ですね。 「タ〜」 なんて不自然な声を出すのは。 で、マウスピースに口をつけて、 「ア〜」 という声を出してみると、スピーカーから、プ、ピャ〜♪…というトランペットの音が出てきました。思ったよりもトランペットらしい音色だったので嬉しくなってしまいましたが、 「ア〜」 と歌ったそのままの音程でトランペットの音が出るというワケではなさそうです。とりあえず音は出たものの、その先どうしたらいいのか分からずに説明書を読み進めると、演奏したいメロディを 「ア〜」 と歌いながら、声の高さに合ったバルブを押さえます。…などと書いてあって、愕然としちゃいましたね。何じゃそりゃ?…という感じですよね。で、次のページには僕の苦手な五線譜と音符が書いてあって、ドレミ…の各音に相当するバルブの押え方が書いてあったんですが、これがまた複雑怪奇でありまして。

 バルブには自分の体に近いほうから “” “” “” という番号がついていて、 “ 1 2 ” と書いてあるところでは “” と “” のバルブを同時に押えばいいんですが、こんなもん覚えられるかっ!!…というのが正直なところですよね。いや、こんな複雑な仕組みになっているとは、思いもよりませんでしたな。それはそうと、演奏したいメロディを 「ア〜」 と歌いながら、声の高さに合ったバルブを押さえます。…というのは、どういうことなんすかね?  「ア〜」 と “” の音程で歌いながら、同時に “” の音に相当するバルブを押えろということなんでしょうか? んなもん、至難の業ぢゃん!…と思わずにはいられません。それともう1点、この指づかいで “半音上がる問題” はクリアしたものの、 “1オクターブ上がる問題” のほうはまだ未解決であります。それどころか、半音に1つずつ指づかいを割り振ったもんだから、このままでは1オクターブを吹ききることさえ困難になってしまいます。バルブをどれも押さえないポジションで吹くと、とりあえずは低い “” の音が出るようなんですが、その上の “” のところも同じ指づかいですもんね。この2つは一体どうやって吹き分けるんでしょうか?

 いろいろ試しているうちに、ようやくその謎が判明しました。本物のトランペットの場合、 “” と “” の音は唇の形を変えることによって吹き分けるんだそうでありまして。果たして、そんなことが可能なんですかね?加納姉妹なら可能かも知れんけど、少なくとも俺には無理や!…としか思えんのですが、イージートランペットの場合は “” によって吹き分けるようになっているんですよね。すなわち、バルブをどれも押さえない状態で “” に近い音程の声を出すと “” の音が出て、声を高くして “” に近い音にすれば、スピーカーからトランペットの音色で “” の音が出てくるという。なるほど、うまく考えましたなぁ。これで理屈上は自分の声域の範囲内ならすべての音が出せることになるんですが、なかなか高い声というのは出せないので、ハイノート・ヒッターへの道はやや厳しいものがあるんですけどね。で、試しにやってみると、声がなかなか安定しなくて、 “” と “” が交互に出たりするのが難点なんですが、これはまあ練習次第で何とかなるかも知れません。声を拾うタイミングも調整出来るので、ある程度のタイムラグを持たせて、声が安定してから楽器の音を出すようにするのもひとつの手であります。もっともこれをやると、ちょっぴりテンポがずれた感じになっちゃうのが玉に瑕なんですけどね。

 これで音の出し方は分かりました。イージートランペットならズブの素人でもとりあえず音が出せるということは判明したんですが、それと曲が演奏出来る事とはまったく別の問題でありまして、そのためにはあの複雑怪奇な指づかいをマスターしなければなりません。無理ぢゃん!駄目ぢゃん! が、ここで終わらないのがイージートランペットの “イージー” なところでありまして、ここでいよいよ 「歌って演奏」 というテクニックが登場します。ピアニストなら例えばバド・パウエルのように歌いながら…というか、唸りながら弾く人もいるし、ヴァイブに至っては “ヴァイブで盛り上がるとウメキ声が出ちゃう♪” という有名なテーゼがある程、演奏しながら声を出す人が多いんですが(←テリー・ギブスとか)、歌いながら管楽器を吹くというのはおそらく前代未聞。いや、歌いながら鼻でフルートを吹くローランド・カークという人もおりますが、おそらくそれに相当する、かなりお間抜けな状態になってしまうのではないですかね?…という問題はさておいて。この 「歌って演奏」 というテクを使うには、あらかじめ用意された “MIDIデータ” が必要となってきます。イージートランペットにはあらかじめ21曲のソングデータが内蔵されているので当面はそれで乗り切ることが出来ますが、物足りなくなったらオプションの“USB-MIDIインターフェース:UX16”を使ってパソコン経由でデータを取り込むことも出来ます。その方法に関しては次回に詳しく説明したいと思いますが、プリセットされたソングデータはこのようなラインアップとなっております。

TV、ラジオ、映画) ビタースウィート・サンバ(オールナイトニッポンのテーマ)、フライデーナイト・ファンタジー(金曜ロードショーのテーマ)
              水曜日の夜(水曜ロードショーのテーマ)、ロッキーのテーマスター・トレックのテーマ
              レイダース〜失われたアークハトと少年(天空の城ラピュタより)


ジャズ、洋楽) 枯葉聖者の行進夜空のトランペットスパニッシュ・フリー悲しき闘牛ソウル・マン

クラシック) 凱旋の合唱(歌劇「アイーダ」より)、神の御子は今宵しも
         プロムナード(組曲「展覧会の絵」より)、交響曲第9番「新世界より」第4楽章


イントロ) 宇宙戦艦ヤマト愛するデューク

その他) はぐれ刑事純情派メインタイトルG1競走ファンファーレ(東京・中山)

果たしてこの選曲が適切かどうかは各自の判断に委ねられるところでありますが、僕的にはやや不満ですな。 「ジャズ、洋楽」 という括りがあまりにも大雑把過ぎて、実質的にジャズと呼べるのが 「枯葉」「聖者の行進」 の2曲だけですもんね。いかも 「聖者の行進」 なんてのは昔、カシオの “弾けますトーン” より前に買った超オモチャ的なキーボードにだってデモ曲として入っていたくらいで、まったくソソられるものがありません。他のジャンルにしても僕が知っているのは 「ロッキーのテーマ」「宇宙戦艦ヤマト」「G1競走ファンファーレ」 くらいですかね? 僕ってテレビとか映画とかをまったく見ないクチなので、その辺りの事情にはまったくもって疎いんですよね。「夜更かしすると不良になる。」…という親の言いつけをきちんと守る健全な青少年だったので、 「オールナイトニッポン」 も聞いたことが無かったしぃ。 中島みゆきが暗い歌のイメージとは全然違って、おもろい!…とか、鶴光がスケベで、「乳頭の色は?」という質問をしている。…とか、噂ではいろいろと聞いたことがあって、ちょっと興味はあったんですけどね。でも、不良になってしまっては元も子もないので、結局は聞かずじまいでありまして。 「クラウンレコード1万円クイズ」 はよく聞いていたんですけどね。で、クラシックの分野に関してはまったくの門外漢でありまして、いきなり 「新世界」 と言われても、そう言えば四日市の駅前に 「ベッ世界」 というのがあって、オトナになったら絶対に覗いてみよう!…と心の中で誓ったものだったよなぁ。…ということを思い出したくらいでありまして。 ま、とりあえずはソングデータをただ聴くだけの “DEMO” というモードを試してみることにしましょう。

 このソングデータにはメロディだけでなく、伴奏も入っているということなんですが、正直なところ “伴奏の部” にはまったく期待してなかったんですよね。というのもカシオの “弾けますトーン” にも伴奏の機能があったんですが、コン、カッ、カッ、カッ♪…というスカスカのリズムに、ズンチャッチャ♪…というオルガン風の和音が付くだけで、ま、何も無いよりはマシやな。…といったレベルのものだったんですよね。 ま、どうせあんなものやろう。…とタカをくくっていたんですが、さすが20年という歳月は無駄ではありませんでした。腐ってもMIDI、同時発音数は32ということなので、結構それなりの演奏になっているんですよね。音色がややエレクトリカルなのが難なんですが、インドでカレーに付いてくるのはナンだしぃ。 で、聴いてみると意外と知ってる曲が多かったですね。 「ビタースウィート・サンバ」 とか 「金曜ロードショー」「水曜日の夜」 のあたりは、なんや、この曲かぁ。…みたいな。意識しなくても自然と耳に入ってくるお馴染みのメロディでありますな。あと、 「スパニッシュ・フリー」 というのはハーブ・アルパートとティファナブラスの奴ですな。これもよくラジオなんかで耳にします。あとはまあ、ぼちぼちでありますが、ではいよいよ、プレイモード1「歌って演奏しよう」 にチャンレンジ!…するのは次回ということにして、今日はこのへんで。じゃ、また。

( つづく♪ )


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