『 GIGABEAT MEG50JS (TOSHIBA) 』



ぎがびーと大きさ比較♪ ぎがびーと外観♪

 僕の大切なMP3プレイヤー、自分でゼニ出して買ったMP3プレイヤー、そこそこ大事にしてたのに、壊れて転送出来ない曲がある、どうしよう?どうしよう?…って、我ながらつまらん替え歌で始まったなと思わずにはいられませんが、自分でゼニ出して買ったMP3プレイヤーが壊れました。どういうヤツだったのかと言うと、 こういうヤツ だったんですが、あ、僕が持っている赤いほうのヤツは製造中止になっちゃったんですね。“大変ご好評いただきましたが…”などと書いてありますが、製造中止になったところを見るとさほどご好評でもなかった、もしくは不評だったのではないか?…と勘繰りたくなっちゃうよね。…などと、勘繰り二郎(←冠二郎のそっくりさん)みたいなことを言ってはいけません。僕の買った時には赤いヤツしか出てなかったんだしぃ。…という事実を厳粛に受け止めて、仕方なかったんだ。…と自分を納得させるより他ないわけでありますが、今ひとつ意図がよくわからんカラーリングを除けば小型軽量だし、電池の持ちもいいし、操作性も悪くないしで、けっこう気に入ってたんですけどね。が、壊れちゃいました。どのように壊れちゃったのかというと、“通信エラー”が出るようになっちゃいました。このMP3プレイヤーは記憶装置としてSDカードを使うようになっているんですが、データの転送はパソコンとUSBケーブルで接続して、専用のソフトで行なうシステムになっております。で、このソフトの転送速度が今ひとつ遅くさいのがネックだったんですが、それがとうとう不能になっちゃいました。10曲くらいまとめて転送しようとすると、3曲目くらいまで来たところで“転送タイムアウト”が出て、そこで動きが止まるようになりました。3曲目でエラーが出たんだから、2曲目までは転送されていてもよさそうなものなんですが、このソフトはアウトになった時点で“転送行為はなかったもの”と判断する性格の持ち主であるようで、結局のところ、時間ばかり取られて、建設的に得られるものは何一つ無いといった有様でありまして。で、仕方がないから1曲ずつ転送することにしたんですが、うまくいく時もあれば失敗する時もあって、で、失敗する確率が次第に高くなってまいりました。3メガ未満のデータならまだ何とかなるんですが、3メガを超えるとまず確実に駄目ですな。95%くらいまでは順調で、このままなら今回は大丈夫かな?…と思っていると、ここで“タイムアウト”が発生します。必ず発生します。どうせ転送出来ないのなら5%くらいの時点で諦めればいいと思うんですが、95%までは頑張るんですよね。で、頑張った挙句、どうしても最後の一山が越えられなくて、「やっぱり駄目だぁ。。。」と言ってリタイヤしちゃうワケなんですが、ええい、うっとうしい!どうせ壊れるのなら、きっぱりと完全にブッ壊れてくれたほうが諦めもついて、さっぱりするんですけどねぇ。。。

 最初はパソコン側のUSBコネクタの接触不良か?…と思っておりました。人並みのスペックを備えて10万円そこそこって、格安ぢゃん!…と思って買ったシャープのノートパソコンなんですが、やはり格安だっただけあって、1年そこそこでボロが出て来ました。ケーブルの接触不良なのか、ディスプレイが真っ黒になる不良も発生しておりましたので、今度はUSBかぁ。…などと思っておりました。で、95%まで転送が進んだところでエラーになるのは何だか癪なので、さっさとエラーになれっ!…と思ってUSBのコネクタをゆさゆさと揺すってみたんですが、にもかかわらず95%までは順調でした。で、98%になってきっぱりとエラーが出ました。こうなってくるともはや嫌がらせとしか思えませんが、一概にUSBコネクタの不良とは言い切れないかも知れませんね。で、幸いにも僕はメカに強い青年でした。パソコンの知識も人並みにはあります。もの凄くパソコンに弱いおじさんの1.7倍程度の知識はあります。USB経由が駄目なら、SDカードに直接転送すればいいぢゃん。…ということに気が付く程度の知識は持ち合わせておりました。そこでSDカードPCカードアダプタに装着してノートパソコンのPCカード・スロットに装着してみたんですが、おお、ちゃんと認識するではありませんか。(←当たり前。)が、このMP3プレイヤーには致命的な欠点がありました。何だかヘンな方式でファイル管理をしてるんですよね、コイツは。MP3のファイルには“アーティスト”や“アルバム名”などのタグ情報が埋め込まれているんですが、このプレイヤーは“MUSIC”というフォルダに音楽データを入れて、“INFO”のいうフォルダでタグ情報を管理するという構造になっておりました。あと、トータル曲数などを示すTextデータみたいなファイルもひとつ出来ます。よって、ただ単純にSDカードにMP3ファイルを転送しても正しいデータとして認識してくれず、プレイヤーにカードを入れてみても、うんともすんとも言わへんやんけ!…といった状態になっちゃうんですよね。ま、“INFO”のファイルをクローン化させて、それが例えどんなジャンルの何と言う曲であろうとも、プレイヤーのディスプレイに表示されるのは“ピンクレディ - ペッパー警部”…という状態でよければ、使えないこともないんですけどね。

 で、さすがにこのファイル管理方式は評判が悪かったんでしょう。改良バージョンからはSDカードに直接データを転送されるようになったみたいですが、旧バージョンでもそれを可能にする転送ソフトがいくつか出ているようです。例えば このへん とか。あ、このソフトを動かすには“MP3INFP”というのも必要だったりするようなんですが、もの凄くパソコンに弱いおじさんの1.7倍程度の知識しかない僕には詳しいことはよくわかりません。とまあそういうわけで、新しいのを買ってやるぅ!…というので、新しいのを買ってしまいました。東芝の“GIGABEAT MEG50JS”というヤツです。

 僕にとって東芝というメーカーは微妙な位置にあります。いや、子供の頃はかなり親しみを感じていたんですけどね。何より、「サザエさん」の提供メーカーとして絶大なる知名度を誇っておりましたし、ウチの隣は東芝の電気屋さんでありました。そのおかげでウチの電気用品はほとんど東芝製だったんですが、やがて店をたたんでどこかに引っ越してしまいました。その後、しばらく空き家になっておりましたが、ある夏の暑い日のこと、その家から火が出て、僕のおうちは丸焼けになっちゃったと。以来、東芝製品とは疎遠になったような気がするんですが、いっしょに仕事をした東芝のチャーハン男は嫌な奴だったしぃ。そんな僕がこの“GIGABEAT MEG50JS”を選んだのにはちょっとワケがありまして、いや、PCカード型の着脱式ハードディスクである モバイルディスク5GB を使用するというのが、ちょっといいかな?…と思ったからなんですけどね。ノートパソコンのUSB接続には何だか今ひとつ不安な要素もあるんですが、ハードディスクをPCカード・スロットにブッ挿せるというのなら大丈夫でしょう。で、この“モバイルディスク5GB”は単品で買っても3万5000円くらいするみたいなんですが、この“GIGABEAT MEG50JS”はそれとまったく同じものが付属品で付いてきて、某通販サイトの特別価格で何と2万8700円っ!東芝から新しい“GIGABEAT”のシリーズが出るために、大幅に値崩れしているようでありまして。ちなみに新しい“GIGABEAT MEG200J”はハードディスクの容量が20ギガまで増えて、本体のサイズも大幅に小型化されたようですね。ただ、ハードディスクは“モバイルディスク”ではなくて内蔵式のものになるようです。販売価格は4万5000円程度でしょうか?さすがに4万円台というのはちょっと手が出ないし、いいやあ、5メガでも、本体がデカくても、別にぃ。。。

 ということで、届きましたぁ。さすがは在庫処分品らしく、即納でした。サイト通販で注文して、次の日には届きました。で、第一印象でありますが、思ったよりもデカいなぁ。…と。いや、ある程度は覚悟を決めていたんですが、今まで使っていた“HyperHyde Exrouge”と比べると、あまりの落差に愕然としちゃいます。愕然として憮然として、毅然とした態度ではいられないほどカツ鍋御膳。…といった感じなんですが、ちなみにこのページの上のほうに大きさ比較写真を載せておきましたので、参考にしてください。左側の白いのが“Zaurus SL-C760”で、ま、コイツよりは一回り小さいんですが、その上に乗っている“HyperHyde Exrouge”よりは7回りくらい大きいです。右側に写っているのが“モバイルディスク”で、これがちょうどPCカード・サイズなので、そこから“GIGABEAT MEG50JS”のサイズを類推していただければ幸いです。数字で言うと、72.5(W)×22.3(H)×112(D)mm、重さは“モバイルディスク”を含めて約 235g となっております。他の機種とちょっと比較してみましょうかね?

 72.5(W)×22.3(H)×112.0(D)mm×235g “GIGABEAT MEG50JS” (容量: 5GB

 76.5(W)×12.7(H)× 89.5(D)mm×138g “GIGABEAT MEG200J” (容量:20GB

 76.0(W)×22.0(H)×113.0(D)mm×226g “Creative NOMAD Jukebox Zen NX 20GB” (容量:20GB


 おおっ、“ギガビ”の新機種、小さいっ!薄いっ!軽いっ!こりゃ、値崩れする筈ですなぁ。。。で、クリエイティブの“ノマド・ジュークボックス・禅・NX20GB”とは大きさ的にはいい勝負ですが、記憶容量は惨敗ですね。使えねぇ機種っ!でもまあ、20GBもいらないよね?5GBもあれば充分だよね?…と自分を納得させて、5GBでいったいどれくらいのデータが入るかという点について検証してみたいと思います。 ちなみに再生出来る音楽ファイルの種類は“mp3”“wma”“wav”となっておりますが、個人的には“mp3”以外はほとんど使ってないので、これで話を進めてみましょう。“mp3”の標準的なビットレートは 128Kbps なんですが、この場合の容量計算はとっても簡単です。1分で1メガバイト。もはや、計算する必要もないほど分かりやすいですね。128MBSDカードなら、128分くらいはいけるぅ?…といった感じです。ジャズのCDは収録時間が40分未満のものが多いので、128MBで3枚分。…といったところでしょう。新幹線で東京まで出張、寝る時にもやっぱりジャズを聴きたいよね。…といった場合は、繰り返し同じものを聞きたくなかったら256MBは欲しいところですよね。…と思っていたら、それが一挙に5ギガバイトっ! 昔、CDプレイヤーにソフトを6枚くらい持って…とかやっていたことを思うと、多少本体がデカいくらいのことは我慢しなければなりませんなぁ。5GBということは、128MBの何倍っすか?5000÷128=39枚ですかぁ。それに3を掛けて、ジャズのCDなら100枚は持ち歩けるということになりますね。というと、かなりの容量のような気もするんですが、CD−ROMで言うと7枚強DVDだと1枚分ということで、本音をいうとやっぱり20GBくらいは欲しいところなんですけどね。無論、音楽以外のデータを入れて、外付けハードディスクみたいな使い方をすることも可能なんですが、“高画質すけべ動画.mpg”なら40分物10本がいいところですね。

専用データ転送ソフト♪

 が、“すけべ動画”を諦めればジャズのCD100枚はいけるわけで、ま、“すけべ”のほうは別に買った20GBの外付けハードディスクのほうに入れておくことにして、いや、それもあっと言う間に一杯になっちゃったのでちょっと困っているんですが、とにかくまあ、音楽データの転送をしてみましょう。注文してから、専用の転送ソフトを使わないと音楽データの転送が出来ないということを知って、騙された!…という気分になってしまいましたが、どうやら著作権保護の関係で、音楽ファイルを暗号化するという余計なことをしているらしいんですよね。よって、普通にmp3ファイルをコピーしても“GIGABEAT”では聴けないし、反対に専用ソフトで“GIGABEAT”に転送したファイルをパソコンで聴こうと思っても駄目なわけです。そこのところがどうもなぁ。…という気がしてたんですが、実際に専用の転送ソフトを使ってみると“Windows”付属の“Explorer”みたいなもので、操作は簡単でありました。このソフトのスクリーン・ショットを載せておきましたので、興味のある人はくりくり♪して大きくしてくださいね。あ、そうそう。付属品としてファイル転送ソフトは付いてくるんですが、音楽CDを“mp3”とかに変換するリッピング・ソフトは付いておりませんので、別途用意しなければなりません。これはちょっと不親切でしゅよね。こんなことでは“WinMX”で“ピンクレディ - 透明人間.mp3”とかを落としてくるしかないぢゃん。…といった感じでありまして、ついでに“女子中学生露天風呂盗撮.mpg”とかまで持ってきて、すぐに“モバイルディスク”が一杯になって、どうしてくれるぅ!?…って、そんなことは知りません。で、どうせダウンロードしたり、リッピングしたりするのなら、保存先を“モバイルディスク”にすればいいぢゃん。オレってなんて、賢い!…などと考えてはいけません。専用の転送ソフトを通さないと音楽が聴けない…ということを思い出して、面倒でも一度パソコン内蔵のハードディスクなどに保存させておきましょう。

 ということで、いよいよ転送です。転送ソフトの左側にドライブやフォルダがツリー形式で表示されるので、転送元のデータが入っているところを選んでください。すると右側に下位フォルダやファイル名が表示されるので、転送したいフォルダやファイルを選んで、メニューから“コピー”を選ぶと。続いて転送先のドライブ(←“モバイルディスク”が接続されているドライブ)を選んで、メニューから“貼り込み”を選ぶと。そんだけ。個人的には転送元と転送先が同時に表示される2画面式のほうが好きなんですが、ま、基本的で分かりやすい作りではありますな。で、最初は物めずらしいので“モバイルディスク”をプレイヤーのから取り出してパソコンのスロットに挿入していたんですが、はっきり言って面倒なだけですね。USBケーブルで接続したほうがよっぽどラクです。ちなみにプレイヤー側のコネクタは汎用的なミニサイズで、他の機器のものを流用出来るのはありがたいですね。あ、そうそう。電池は専用の充電池を使用するんですが、ハードディスクを駆動するわりには18時間まで使用可能と、かなり持ちはよさそうです。ただ問題は付属のACアダプタでありまして、ノートパソコンについてくるようなクソ馬鹿でかいものでありました。こんなもん、旅行とかに持っていけへんちゅうに!…と思わずにはいられませんが、 ここ で紹介しているザウルス用の外部バッテリーをおそるおそる接続してみたところ、何とか大丈夫そうでありました。おそらく“ミクロパワー”のほうも大丈夫ではないかと言う気もするんですが、つないだ瞬間、ポンっ!…という音がして白い煙が立ち上ったとしても、僕はいっさい責任を取りませんので、各自、自己責任でお願いいたします。で、気になる転送速度でありますが、ま、かなりマシなほうではないですかね?メーカーの説明だと“CD1枚分のデータを30秒で転送”とありますが、ま、それくらいのスピードは出ているような気がします。何せ今まで、“95%まで来たところでエラー”といった世界を味わっていたので、途中で止まらないだけでもありがたいです。ちなみにUSB接続でも何ら不具合はありませんでしたので、どうやら前のMP3プレイヤーはパソコン側ではなく、本体のインターフェイスに問題があったようですな。で、ファイルの管理法でありますが、さすがに5GBもあるとファイルの数も何百という単位になって、そのままではなかなか目的の曲や歌にたどり着けません。フォルダやサブフォルダを充分に活用したほうがいいですね。ちなみに僕の場合、まず“Jazz”と“J-Pop”という2つのフォルダを作り、その下にアーティスト名でサブフォルダ、さらに必要とあればアルバム名でサブフォルダ…という形で整理していこうと、かように思っているところでございます。で、転送されたファイルには新たに“SAT”という拡張子が付けられて、“ピンクレディ - 透明人間.mp3.SAT”みたいな、何ともインチキくさい2重拡張子になっておりました。じゃ、普通にコピーして、後から“.SAT”という拡張子だけ付ければいいんぢゃん。…って、いや、多分そういう問題ではないような気もするんですけどね。でもまあ、基本的にはファイルの頭に“とうしば”という文字を付けてるだけとか、そういったレベルのことしかしていないような気がしないでもありません。


画面いめーじ♪

 で、プレイヤー本体の操作性でありますが、まずは無難なところではないですかね?本体が大きめであることもあって、ディスプレイも大きくて見やすいです。ブルーバックライト付LCD(160×120ドット)って、スペック的には大したことありませんが、ま、基本的には曲名さえわかればいいわけですからね。で、これだけあればアーティスト名やアルバム名まで余裕で表示することが出来ます。で、その様子を何とか写真に撮ってみんなに見せてあげたい。…と思ったんですが、失敗しました。フラッシュを焚くと画面が光って見えなくなっちゃうし、フラッシュ無しだと手振れするしぃ。20回くらいチャレンジした結果、小マシなものが1枚も撮れませんでしたので、「もういいっ!」…と、何もかも投げ出したくなっちゃいましたが、僕はオトナでした。レタッチ・ソフトを駆使したあげく、何とか表示内容が判別できるような画像に仕立て上げることが出来ましたので、ま、実際の表示とはかけ離れたものになっちゃいましたが、雰囲気だけはつかんでいただけるのではなかろうかと。一番上が“再生モード”(←後述)と“充電池残量”(←画面はACアダプタ接続時のもの)、その下が“曲名”、以下、“経過時間(棒グラフ付)”、“アーティスト名”、“アルバム名”、“保存先フォルダ”となっております。で、ディスプレイの下が“円形操作ボタン”になっていて、真ん中の小さなボタンが“再生・停止”、それを取り囲む輪の部分が“←↑↓→”のボタンとなります。あと、その左右に“MENU”と“NAVI”というボタンがありましたな。で、本体の側面にボリューム増減のボタンがあって、“MENU”と“NAVI”を除いた操作はヘッドフォンに付属するリモコンでも操作出来るようになっております。

 えー、とりあえず適当なボタンを2秒ほど長押しすると電源が入ります。で、“再生・停止”を押すと再生開始、もう一度チョン押しすると一時停止、そのまま押し続けると停止電源オフと。“”のチョン押しで頭出し、チョンチョンと2度押しすると前曲へ移動、長押しで巻き戻し、“”のチョン押しで次曲へ移動、長押しで早送り。基本ですね。で、“MENU”を押すと以下の項目を設定することが出来ます。

 再生モード : 通常再生フォルダ再生1曲リピートフォルダリピートフォルダランダム全曲ランダム10秒イントロ1分イントロ
 イコライザ : FLATBASS+BASS++LOUDNESS
 ソート : 名前日付
 バックライト : 1020常に点灯
 ビープ : ONOFF
 言語 : 日本語英語フランス語スペイン語ドイツ語

えー。あとは面倒なので省略しますが、フォルダ単位で再生出来るのはいいですよね。5GBもあって全曲をくまなく聴かされた日にゃ、日が暮れちゃうと思うしぃ。“10秒イントロ”というのも“ひとり・クイズドレミファドン!”をやる際には便利な機能でありますが、ま、10秒というのはイントロクイズとしては簡単すぎるような気がしますけどね。で、とりあえず歌の1番だけ、ジャズ系だったら前テーマだけでも聴きたいな。…と思ったら“1分イントロ”を選べばいいし、“再生モード”としては過不足のない出来ではなかろうかと。対照的にやや貧弱なのが“イコライザ”でありまして、普通、“JAZZ”“POPS”“ROCK”“CLASSIC”とかのジャンル別やろ?…と思わずにはいられませんが、ま、“JAZZ”にしてみたところで、何が一体どうなったの?…ということが今ひとつよくわからん僕にしてみれば、とりあえず“BASS++”にして低音部を強調しておいたほうが分かりやすくていいです。で、“再生モード”は円形ボタンの“”、“イコライザ”は“”を押すことによっても切り替えることが可能なんですが、ま、さほど頻繁に変更するものでもなく、かえって誤動作の元になりますので、正直なところありがた迷惑かな?…と。

 で、“NAVI”ボタンのほうは“モバイルディスク”のファイル構造をツリー形式で表示させる場合に使用します。例えば「今日の朝は“さだまさし”の気分だな。」という場合は再生モードを“フォルダ再生”か“フォルダリピート”にしておりて、いや、“フォルダランダム”というのもあるんですが、 個人的にはまず利用価値はありませんな。“シャッフル”ならまだいいんですが、ただ単に乱数で出して来られると同じ曲を連続して聴かされたりして、ええい、うざい! ま、東芝のこの機種がどのようなロジックで“ランダム”しているのかは知りませんが、世の中、演奏の順番というのは大切でありまして、勝手に曲順を変えるな!…と文句を言いたくなってしまいます。ということで、“フォルダ再生”か“フォルダリピート”を選んでおいて、“NAVI”ボタンを押すと。で、“←↑↓→”キーでツリーをたどっていって、“ROOT/J-Pop/さだまさし”というフォルダを選んで“再生”を押せば、そのフォルダに入っている“精霊流し.mp3.SAT”や“無縁坂.mp3.SAT”などが聴けるというわけでありますな。うーん、朝からとっても元気が出そう♪

 とまあ、基本的な操作はこんなところですね。5GMの容量があっても、フォルダをうまく活用すれば目的のファイルを探し出すのは簡単です。ただ、「あれ?鳥羽一郎って“Fusion&Hip-Hop”だっけ?」…などと間違った認識をしていると、永遠にたどり着けない可能性が無いでもありません。自分で納得のいく分類が大切であると思いますが、このファイル管理方式でただひとつ僕が気に食わないのが、ファイルを勝手に名前順とか日付順とかに並べ替えられちゃうことでありまして。世の中、演奏の順番というのは大切でありまして、勝手に曲順を変えるな!…と文句を言いたくなってしまいますよね。…と思っているにもかかわらず、転送ファイルで“モバイルディスク”に転送した途端、勝手な順番に並べ替えられてしまいます。余計なことすな!…と思わずにはいられませんが、でも大丈夫。専用の転送ソフトで“プレイリスト”というのを作って管理すれば、違うフォルダに入っている曲だって好きな順番で再生させることが出来ます。これでもう、ピンクレディ「カメレオン・アーミー」の後に、ハービー・ハンコック「カメレオン」を聴くといった、究極の“カメレオン・コンピ(全2曲入り)”だって可能なわけで、とはいってもいちいち“プレイリスト”を作るのって、二度手間みたいで何か面倒なんだよねぇ。。。

 …と、お嘆きの貴兄に、とっておきの“裏技”を紹介しましょう。いや、何のことはない、ファイル名の頭に、演奏させたい順に“01”“02”“03”…と数字を付けるだけの話なんですが、少なくともこれでフォルダ内の曲順の秩序は守られるのではないかと。こういう画期的なアイデアを思いつく僕って、けっこう頭がいい?…と思わずにはいられません。おしまい。

【総合評価】

 一世代前のスペックやな。…といった感じの5GBモデル&大きめのボディではありますが、思いっきり値崩れしている今が買い時ではなかろうかと。5GBの“モバイルディスク”を買ったら、MP3プレイヤーがオマケに付いて来た。…と思えば、かなり得した気分になれるのではないかと。最新機種と比較しなければ、それなりにいい機種だと思います。世の中、上を見ればきりがないしぃ。で、音質的にどうのこうの…という論議はこの際ヤメにしておきましょう。MP3プレイヤー…って、“WMA”や“WAV”も再生出来るから、正式には“デジタルオーディオプレイヤー”といったほうがいいかも知れませんが、んなもん、さほど耳障りでない程度の音がすればエエやん。…というのが僕の考えです。で、付属のヘッドフォンの性能が今ひとつ。…という意見もあるようですが、リモコン部とは分離できるようになっておりますので、不満があればお好みのものと交換しましょう。で、せっかくリモコンを付けたのなら表示部付きにして欲しかったですな。あと、リモコンでフォルダをスキップ出来るような機能も欲しかったです。で、細かいことですが、リモコンを本体に接続するところのジャックは“L字型”にして欲しかったです。ストレートだと意外と邪魔なんっすよね。で、付属のキャリングポーチも本体価格のわりには安っぽいです。ただの袋やん!…といった感じですもんね。撮り合えず僕はミスタートンカチで透明なビニール製のペンケースを買ってきて、それに入れております。いや、安っぽいには違いないんですが、ディスプレイも見れるし、袋の中に入れたままでも本体の操作が出来るし、意外と便利です。

( おしまい♪ )


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