櫻湯 山茱萸

【所 在 地】 山形県南陽市

【宿 泊 日】 平成28年04月15日(金)

【オフィシャルサイト】 http://sansyuyu.jp/

【楽天トラベル】 -----

【じ ゃ ら ん】 http://www.jalan.net/yad301845/

【一 休.com】 http://www.ikyu.com/00002168/

【交  通】

 JR山形新幹線・赤湯駅から徒歩30分 (送迎あり)

 駅から2キロほど離れています。ちょうどサバ家から桑名駅までと同じくらいの距離で、歩いて歩けないこともない、ギリギリ限界。 そういうアレだったりするんですが、道中の景色が素晴らしいならともかく、そうでなければ、なるべくなら歩きたくないところでありますなぁ。 が、軽く調べた結果、路線バスとかは無さそうです。 東京方面からならレインボー号という高速バスがあるようですが、めっちゃ朝早く着く便しかなかったりして、実質的には使えねぇ。。。 何かの陰謀であるとしか思えないようなレインボー号だったりするんですが、結果、宿の送迎サービスを利用するのが無難であるな。 そういった結論に達するのではなかろうかと。 車だとどうかというのは、あまりよく分からなかったりするんですが、高速のインターからはけっこう離れているようで、やっぱりちょっと不便そう。 詳しくは、ま、次項のオフィシャルサイトのアクセスのところを見て貰うとして。

【地  図】  オフィシャルサイト@アクセス

 赤湯温泉。 あまり聞いたこともない温泉地なんですが、あまり情緒のない普通の住宅地みたいなところに、そこそこの数の温泉宿があったりします。 この宿は町の中心みたいなところにあるんですが、大きな道に面しているので、車の人でも安心でありますな。

【駐 車 場】 10台・無料 (部屋数:7室 )

 で、駐車場は10台分くらいあるそうです。 とりあえず宿の目の前に 7台分くらいのスペースがあるのは確認しました。 全部で 7部屋くらいしかない小宿なので、必要十分であると言っていいのではなかろうかと。

【あらすじ】

 今回の旅に関しては、 この辺り を参照して下さい。 当初、宮城県に泊まる予定だったんですが、今年は桜の開花が例年よりも早いようで、僕が行く頃にはすっかり散っちゃっている予感が…。 アカンやん! 山形県ならちょうど見頃になりそうな気がしたので、急遽、行き先を変更することにしたんですが、蔵王、天童、かみのやま。 ま、その辺りが妥当かな…と。 が、この “なんとか湯 ナントカ” という宿を見つけてしまって、エエやん! …と。 赤湯温泉そのものにはまったくソソられるものがなかったんですが、調べてみたら、すぐ近くに烏帽子公園という桜の名所もあるみたいだし、エエやん!

【料  金】 39,960円 (消費税・サービス料込) 【月替わり会席】スタンダードプラン 【プライベート露天風呂付客室】(67平米) 1泊・2食付

 ということで、このプランを押さえてみました。 高っ! 昔は 20,000円を越えると、高っ! 無理っ! そう思えるようなマトモな金銭感覚を持ち合わせていたんですが、一度、半ば自棄でクソ高い宿に泊まってみたところ、さすがに値段だけのことはあるな。 そんな満足感が得られてしまって、以後、贅沢が身についてしまいました。 2食付きで特別室とかで税込3万円台なら、許容範囲じゃね? …みたいな。 ということで、この宿のこのプランなら、ぎりぎり大丈夫♪ 料理が1ランク・アップする “和牛しゃぶしゃぶプラン” みたいなのもあったんですが、それだと4万円を越えちゃうので、無理っ!

【フロント】

 宿の外観はこんな感じです。

外観♪


 各部屋ごとに三角の屋根が付いていて、それぞれ個別の離れみたいな構造になっていたのではなかろうかと。 さすが、高い宿は違うな! …と。 で、フロントの印象があまり無かったりするので、あるいは宿に到着後、直ちに自分の部屋に案内されて、そこでゆっくりと記帳を行う。 そういうシステムだったのかも知れません。

【部屋・設備】

 で、案内された部屋がこちら。

お部屋の様子 (主室)♪ お部屋の様子 (寝室)♪ お部屋の様子 (リビング)♪ オーディオ装置♪

 全7室、すべてがプライベート露天風呂付っ♪ いいっすよねー。 これがもし、プライベートな露天風呂ではなく、エリザベートなハッテン場が付いた部屋だったりしたら、僕の趣向にはそぐわないので、この宿を選ばなかったに違いありません。 プライベートな露天風呂は部屋ごとに違うタイプになっていて、どれが当たるかは当日のお楽しみ。 共通部分は主室、寝室、リビングの3つで構成されております。 主室は主にメシを食う部屋なんですが、掘り炬燵になっているので、足が楽。 おまけに、掘られた部分がほんのり床暖房みたいになっておりました。 寝室は寝るための部屋なんですが、寝るのに特化したシンプルな造り。 で、リビングはアレです。 リブするためのング〜♪ そういう部屋なんですが、椅子やテーブルやテレビなんかの他に、BOSEのCDプレイヤーとスピーカーが♪ しょぼいCDラジカセみたいなヤツや、DVD兼務で、テレビの画面を見ながら音楽を聞くようなタイプは何度か経験した事があるんですが、こんな本格的なのは初めてで、嬉しい限り。 BOSE丸儲け。 そんな気がしますな。

パウダールーム♪ シャワールーム♪ 専用露天風呂♪


 で、母屋から渡り廊下を渡った先にはパウダールームとシャワールームとプライベートな露天風呂が。 パウダールームにはタオル乾燥機のようなハイテク機器が備えられております。 もっとも、予備のタオルが山のように積まれていたりするので、わざわざ乾燥させる必要は無かったりするんですけど。 ウンコを漏らしちゃった場合、パンツを洗って乾燥させれば再利用が可能になるので、そういった意味では大変にありがたい設備であると言えるかも知れません。 で、気になるプライベートな露天風呂なんっすが、今回、僕に提供された 「都忘れ」 という部屋は、空豆みたいな形の石造りの湯船でありました。 丸や四角や楕円と比較して、この形状に何かメリットがあるのか? …と言われると、空豆だけに、そら、マメに入るようになるじゃん。 そういう点が挙げられるかと思うんですが、そら、マメに入りましたな、実際。 …と、その話は後から書くとして。

お茶菓子♪


 で、お茶菓子は “NANJO da BE” だべ〜。  これ 。 事前に情報を入手して、自分用と会社用のお土産にお取り寄せもしちゃったんっすが、マジお薦めっすぜ、これ。 クッキーと最中の皮という取り合わせが群を抜いて抜群で、軽くてサクサクしていて、めっちゃ美味ちい♪  「ボロボロこぼれるぅ〜。」 とか言われて、会社では今ひとつ不評だったんですが、ホンモノが分からない奴め! こういう奴らには 「山形に行ってきましたクッキー」 でも食わせておけばよかったんですが、ま、確かに最中の皮の表層が剥離して、ボロボロこぼれちゃうんですけどね。 が、他に類をみない桜木ルイ。 そういった銘菓として、高く評価したいと思うんっすよね、僕個人としては。 で、奥のほうに見えている、七味唐辛子でも入っていそうな木の容器には、金平糖が入っていたのではなかったかと。 林家こん平と金平糖なら、まだ後者のほうがマシかな? そういった評価の僕としては、ちょっとだけ嬉しかったっす。

【風  呂】

 で、次。 風呂〜。 全室プライベート露天風呂付なので、大浴場はさほど重要視されないんですが、一応は用意されておりました。 入れるものは入っておかないと勿体ないので、一応は入ってみたんですが、部屋の露天風呂が気持ち良すぎるので、そちらばかり利用していましたな。 余裕で脚を伸ばして入れるサイズで、しかも厳選された源泉が掛け流し (←多分) 。 ほんのり硫化水素臭漂う、いい湯でありましたな。 立地上、外の景色はぜんぜん見えないんですが、その変わり、 “中の景色” は、よく見えます。

専用露天風呂から眺める中庭&我が家♪

 ちょっとした中庭みたいになっているんですが、その向こうにはリビングが見えていて、何だかこう、我が家だがや♪ そんな、名古屋人の気分を満喫することが出来ます。 案内係のお姉さんが 「上のほうが熱くなっておりますので、この棒でよくかき混ぜてから入って下さいね〜。」 そんなふうに注意してくれていたんですが、それを忘れて足を突っ込んで、アチアチ!  棒でマゼマゼして、ザブーンと浸かって、んー、最高っ♪ それを何度も何度も繰り返したんっすが、んー、最高っ!

【夕  食】

 で、続いては夕食っす。 主室のホリゾンタルな掘り炬燵のところで食べることになるんですが、御献立はこんな感じ。

御献立♪ お飲物メニュー♪


 御予算の都合で “和牛しゃぶしゃぶプラン” を断念したので、料理にはあまり期待が持てないかと思ったんですが、普通に “蔵王牛炭火焼き” が、あるじゃん♪ で、お飲み物のメニューも豊富です。 赤湯温泉にはワイナリーなんかもあったりして、ワインがそこそこ有名ナリよ。 そう、コロ助から情報を得ていたので、せっかくなので赤湯の赤ワインを頼んでみることにしたんですが、係のお姉さん(←若いギャルで、微妙に訛りがあって、可愛い♪) から 「ワインはよく飲まれるんですかぁ?」 という質問が。  「わ、わい、ワインはぜんぜん飲まないんっスけど、せっかくやから…。ここ、ワインが有名なんっスよね…?」   「実は赤湯の赤ワインって、あまり評判がよくないんですよね〜。」  え、そうなん? でもまあ、せっかくだしぃ。  「お客様は、お酒はよく飲まれるんですかぁ?」 「あ、普段はぜんぜん飲まないんっスけど…。」   「 何かこう、日本酒とかグイッとイケそうなタイプに見えますよね〜。」 そんなことを言われたりもして、めっちゃ愛想のいいお姉さんでありましたな。 山形ギャル、最高やんっ♪

前菜 (その1)♪ 前菜 (その2)♪ 椀物&御造り♪


 で、お食事そのものも極めて良好でありました。 蝋燭が灯されていたり、硝子の容器がめっちゃお洒落だったり、独活の丸かじりがあったり。  「ウドは皮を剥いてあるところに味噌を付けて食べて下さいね〜。」 との事なんですが、残りの部分は後ほど、天麩羅として再登場することになります。 で、椀物と刺身も、美味ちい♪ その昔、逆鉾という不細工な相撲取りがいて、差し身の良さには定評があったんですが、それに負けず劣らず、刺身がいいっ♪

進肴@ローストビーフ♪ 口直し&独活の天麩羅♪


 ローストビーフも、美味ちい♪ 口直しもイケるし、独活の天麩羅は揚げたてで、アツアツ。 ちなみにこれ、御献立にはない一品でありますな。 シェフからのサービスっすかね? 大変に有り難いんっスが、皮の剥き具合が甘いのか、ちょっとスジスジしていて、食べにくいところが難点でありましたな。

強肴@蔵王牛炭火焼 (その1)♪ 強肴@蔵王牛炭火焼 (その2)♪


 で、続いては本日のメインディッシュ、蔵王牛炭火焼っ♪ 普通、この手のメニューは固形燃料で陶板焼き。 そういうパターンが多いんですが、ここのは本物の炭で焼くシステムになっております。 マジに炭火焼きで、凄ぇぇぇぇ! ぶっちゃけ、この湾曲しまくった焼き具 (?) は、食材が下に滑り落ちたりして、使い勝手があまりよろしくなかったりするんですが、雰囲気は出ますよね。 炭火〜、炭火〜、よく焼ける、炭火〜♪  「スイミーの歌」 (←鯉のエサのCM) の節で歌ってネ♪ で、岩塩を自力でガリガリと擦る。 そんなアトラクションも用意されていて、楽しい♪ ま、楽しいのは最初のうちだけで、そのうち面倒になってきちゃうんですけど。 で、肝心の蔵王牛の質のほうはというと、美味ぇぇぇぇ! 文句なしに美味ぇぇぇぇ!

炊き合わせ♪ お食事3点セット♪


 で、後は炊き合わせと、お食事3点セット。 ご飯は春らしい筍御飯でありました。

水菓子♪


 で、最後は水菓子。 スイカとメロンだけではちょっと不満なんですが、アイスもあったので、満足♪ ということで、独活のスジスジ以外は文句の付けようがない、素晴らしい夕食でありました。 赤湯の赤ワインに、乾杯♪

【朝  食】

 で、部屋の露天風呂に何度も入って、寝て、夜中に目が覚めたので、部屋の露天風呂に入って、寝て、起きたら朝だったので、部屋の露天風呂に入って、で、そうこうしているうちに朝食の時間になりました。 朝食も部屋食です。

朝食 (その1)♪ 朝食 (その2)♪ 朝食 (その3)♪


 派手さは無いんですが、地味に美味ちい♪ 特に、揚げ出し豆腐が嬉しいっすなぁ。 好きなんっすよね、揚げ出し。 豆腐の表層が微妙に油揚げになりかけているところが、たまらんっ♪ で、デザートはこちら。

デザート♪


 素の果物っすな。 個人的にはあまり嬉しくなかったりするんですが、ま、いいかと。

【旅 立 ち】

 とまあそんなことで、朝飯の後、部屋の露天風呂に入って、しばし休憩して、出発の前にもう一度、部屋の露天風呂に入ることにして、足を突っ込んで、アチアチ!  棒でマゼマゼして、ザブーンと浸かって、んー、最高っ♪ これで流石に、元は取れたな。 そんな気がしたので、チェックアウトの手続きをして、駅まで車で送って貰って、とまあそんなこんなで、おしまい♪

【総合評価】

 何度か泊まったことがある露天風呂付客室の中でも最高ランクでありました。 料理も美味しいし (独活のスジスジを除く) 、係のお姉さんはめっちゃ愛想がよくて、微妙な訛りが可愛いし、周囲の景色は…、ま、決して誉められたものではないんですが、近くの烏帽子山公園はちょうど桜が超見頃で、凄ぇぇぇぇ♪ 春には超絶オススメの宿なんですが、ちなみに今年は見頃が例年に比べて1週間くらい早かったみたいです。 常連の人は翌週あたりを押さえていたようですが、かっぱっぱ〜、るんぱっぱ〜、かっぱ葉桜、かっぱっぱ♪ それに近い状況だったに違いなくて、気の毒っすなぁ。。。 桜目当ての宿は、非常に難しいものがあるんですが、今年の僕はラッキーでありました。 とまあそんなこんなで、赤湯の赤ワインに、乾杯♪


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