奥日光湯元温泉 湯元板屋

【所 在 地】 栃木県日光市

【宿 泊 日】 平成27年06月26日(金)

【オフィシャルサイト】 http://www.yumoto-itaya.jp/

【楽天トラベル】 http://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/108140/

【じ ゃ ら ん】 http://www.jalan.net/yad348921/

【交  通】

 詳しくは ここ 参照。 一口に日光と言ってもそのエリアは広く、お泊まりスポットも大きく3つくらいに別れていたりするんですが、(1)駅前付近および日光東照宮の辺り (2)華厳の滝および中禅寺湖の辺り (3)奥日光湯元温泉。 景観がよかったり、そうでもなかったり、そこそこだったり、泉質が抜群だったり、そうでもなかったり、そもそも温泉が湧いていなかったり、利便性が便利だったり、不便だったり、何遍でも軟便だったり。 どこも一長一短があったり、一朝一夕だったり、一石二鳥だったり、三寒四温だったり、四苦八苦だったりして、けっこう悩んだりするんですが、今回は日光でもいちばん奥のほうの、奥日光湯元温泉というところに泊まることにしました。 公共交通機関だと、JRもしくは東武の日光駅前からバスに乗って、70分くらい。 思っていた以上に奥だったりして、けっこう遠いっすなぁ。。。 が、この時間で辿り着ければまだいいほうで、紅葉シーズンとかだとクソ渋滞に巻き込まれて、

 ■日光観光協会のtwitterより

 10/13(日) 11時現在
 ・日光駅〜いろは坂〜中禅寺湖温泉 180分
 ・日光駅〜いろは坂〜湯元温泉   240分

 10/13(日) 13時30分現在
 ・日光駅〜いろは坂〜中禅寺湖温泉 240分
 ・日光駅〜いろは坂〜湯元温泉   330分

 こういう状況だったりすることもあるようです。 13時30分現在で、湯元温泉まで330分 = 5時間30分っ! 宿に着いたら 「19:00の街」 by 野口五郎じゃん! そう言えば、野口五郎のそっくりさんで、野呂五郎という人がいますが、さすがに2文字目をカタカナの「ロ」にして、野ロ五郎 (のろ・ごろう) というのでは、許可が下りなかった模様。 山川豊のそっくりさんの、山川鱧 (やまかわ・はも) よりも紛らわしいっすからね。 ま、そんな人はいないんですけど。 で、公共機関ではなく、クルマで行こうという場合、いろは坂のクソ渋滞に巻き込まれるのが嫌な人は、日光駅〜霧降高原〜大笹牧場〜川俣湖〜山王林道〜湯元温泉というルートもあったりするようですが、林道だからクソ狭いところがあったりするみたいだし、川俣湖で川俣軍司に襲われる恐れもないとは言えないし、これまた一長一短があったり、一朝一夕だったり、以下省略。  群馬県の沼田のほうから金精峠を越えて…というルートもあるようですが、関東人でない僕にはよく分からなかったりするし、縁も無かったりするので、今回は普通に新幹線とJRとバスで行くことにしました。 梅雨時のパッとしない平日ということもあって、渋滞もなく、極めてスムーズに辿り着くことが出来て、何より。

【地  図】  広域図    詳細図

 奥日光というのは 「いろは坂」 の上、ま、概ね華厳の滝から先が奥であるな。 そのような認識でいいかと思うんですが、湯元温泉は奥日光の中でも、いちばん奥のほうにあります。 日光東照宮、華厳の滝、中禅寺湖、竜頭の滝、戦場ヶ原、湯滝、湯ノ湖…と、主要な観光スポットを回った、その行き着く先ということになるんですが、この 全てを1日でクリアするというのはちょっと無理があるのではなかろうかと。 湯元温泉もしくは中禅寺湖の辺りにお泊まりして、行きと帰りで適宜攻めるというのが妥当な策ではないかと思うんですが、景色がよさそうなのは中禅寺湖のほうっすよね。 湯元温泉は湯ノ湖の近くなんですが、詳細図を見れば分かるように、宿から湖が見えないところがほとんどだったりします。 が、温泉の質で言えば、湯元温泉のほうが断然上。 なんせ、湯元っすからね。 宿のすぐ裏のところで、フツフツと湯が沸いていたりします。 硫黄の香り、正確に言うと、硫化水素の香りも漂いまくっていて、いかにも 「温泉やな!」 という空気が感じられます。 情緒のある温泉街といった感じではなく、中途半端に開発された昭和テイストだったりはするんですが、ま、それはそれで、ありかな? …と。

【駐 車 場】 20台・無料 (部屋数:24室 )

 駐車場はあったと思います。 部屋数よりちょっと少なめでありますが、ま、何とかなるのではなかろうかと。 今回の僕にとっては他人事なので、適当っす。

【あらすじ】

 詳しくは ここ 参照。 宿選びの紆余曲折に関しては、 ここ 参照。 そこを読んで貰えれば分かるかと思うんですが、 ここ とどっちにするか、悩んだんっすよね。 小西クンのほうは夕食の中身が今ひとつ不明瞭だったので、最終的に板屋クンのほうに転んだんですが、夕食の中身が明確なプランがあったのが最終的な決め手となりました。 それはどんなものなのかというと…

【料  金】 20,520円 (消費税・サービス料込) 会席料理に栃木県産 「とちぎ霧降高原牛」 ヒレステーキ付! ツイン(21.60m2) 1泊・2食付

 これ (↑) 。 いいっすなぁ、とちぎ霧降高原牛。 「霧降」 というのは単なるこの辺りの地名なんですが、何となく 「霜降」 を連想させるところが美味そうに見えるポイントだったりしますよね。 霜降りのヒレステーキって、めっちゃレア物っぽい♪ 僕は 「肉・命!」 派でありまして、別注料理にこの手の 「なんたら牛の陶板焼き」 みたいなのがあったりすると、迷わずに別注しちゃうんですが、最初からプランに組み入れられていれば、手間いらずで何より。 部屋が普通のツインなのがちょっとアレだったりするんですが、1泊2食、一朝一夕にヒレステーキが付いて19,000円 (税抜) なら、お値段のほうもまあまあかと。 税込だと2万円オーバーで、ちょっとお高く思えちゃうんですが、馬鹿にならないっすなぁ、消費税8%。 もう少しすると、10%に上がっちゃうんすよね? フォアグラとか、カラスミとか、コノワタとか、そういうのは珍味税120%くらい取って貰って構わないので、宿代は5%に低減して頂けないモノっすかねぇ。。。

【フロント】

 まず、宿の外観はこんな感じ。

宿の外観♪


 普通っすな。 ごく普通の昭和の時代の温泉旅館という感じです。 屋根が三角なのが、微妙にお洒落? そんな気がしないでもなくて、で、中に入って、フロントはどんな感じなのかというと、…。 まったく記憶に残っておりません。 写真を見れば何か思い出すかも知れないので、 「湯元板屋 フロント」 で画像検索したら、 こんなの が出て来ました。 おお、確かにこんな感じでした。 合ってるぅ♪ で、これを見て記憶のほうも蘇ってきたんですが、この入口から先、果たして土足のまま、ドスドスと踏み込んだりしていいものなのか、ちょっと躊躇っちゅね〜。 しばらくその場に固まって思案に暮れてくたんですが、そんな戸惑いを感じ取ったのか、右の奥のカウンターの中にいたお姉さんが、「あ、そのままでいいちゅよ〜♪」 と、声を掛けてくれたのではなかったかと。 いや、そんな具志堅用高な口調ではなかったんっすけど。 で、その後はですね、まったく記憶に残っておりません。 お姉さんが愛想よくチェックインの手続きをしてくれて、後は自前で荷物を持って、自力で自分の部屋を探し出して、自分の力で部屋の中に入ったのではなかったかと。 僕が覚えてないだけで、もしかしたら係の人が部屋まで案内してくれたのかも知れませんが、ま、もう済んでしまったことだしぃ。

【部屋・設備】

 で、ドアを開けて中に入ると、こんな感じでありました。

お部屋の様子♪


 普通っすな。 めっちゃ普通のツインっす。 ちなみに世の中には普通のツインと、普通ではないツインの2種類あるというのを知ってましたか? 僕はわりと最近になってその事実を知ったんですが、ハリウッドツインというのが普通ではないほうのツインです。 こういうの 。 ベッドとベッドの間に隙間が無く、びっちりと密着しているタイプ。 社員旅行とかで、こういう部屋に当たったりすると、部屋に入った瞬間、ベッドを移動させて安全な隙間を確保する作業に取り組まなければならないんですが、ツインの1人利用なら、ハリウッドタイプのほうがいいかも? 普通のツインだと隣のベッド脱いだパンツを放置するくらいしか使い道がなくて、ちょっと勿体ないんっすよね。 で、この部屋、ごく普通のツインではあるんですが、窓際に長椅子風のソファーがあるのは高ポイント。 寛げるっす。 その横にある灯りのヤツも何だか無駄にアートっぽかったりするし、建物そのものはかなり年期が入っていると思われるんですが、部屋は綺麗に整備されているな…と。 窓に取り付けるタイプのエアコンが、めっちゃ昭和臭かったりするんですけど。 で、その窓から見える景色はこんな感じ。
 
窓から見える絶景♪


 ・・・。 ま、所詮は奥日光湯元温泉っすからね。 この点については端から諦めておりました。 で、ツインの部屋なんですが、ちゃんとお茶菓子も用意されておりました。

ロフト部分 (その1)♪


   お茶菓子というか、お茶総菜というか。 要は、甘く炊いた豆。 “google” で 「ほっくり あま…」 まで入力したら、予測変換で 「…炊 はなまめ」 と出て来たので、かなりメジャーな商品っぽいんっすが、 これ っすな。 一応は甘納豆という分類になるようですが、45g×5袋で1,080円と、結構なお値段。 宿で出されたのは45gもない廉価版だったのかも知れませんが、長野・信州芽吹堂とか書いてあって、今ひとつ奥日光っぽくないのが、ちょっとアレだったりします。 今ひとつと言えば、日光の近くには今市市(いまいちし)という市があるので、 「いまいち饅頭」 とか、そういうのを名物にすればいいのにぃ。 合併して、今は日光市の一部になっちゃったみたいっすけどね、今市市。 おいしい いまいちの水 。 そういうのは今でもあるみたいです。

【風  呂】

 で、続いては風呂。 タシロ認定されると嫌なので、風呂場の写真は撮らないようにしているので、画像は オフシャルサイト を参照して下さい。 「男体の湯」 っ! 近くにある男体山から取ったんでしょうが、このネーミングは、ちょっと。。。 ま、実際に行ってみたら、男体が無修正でモロ見え状態だったので、何も間違ってはいないんですが、で、一方、女風呂のほうは、 「女体の湯」 っ♪ …ではなくて、 「女峰の湯」 なんっすな。 女体だと 「女体盛り」 を連想させるので、控えたんでしょうか? 「女峰」 でも十分に、にょほほほほぉ〜♪ そんな響きだったりするんですが、調べてみたら女峰山というのもあるんですな。 男体山と合わせて、日光三山のひとつだったりするようです。 となると、もうひとつは、御釜山? …とか思ったら、正解は太郎山なんだそうで、なるほど、男体と女峰との絡みから、太郎ちゃんが生まれたというストーリーなんですな。 で、この宿の風呂は、このように明確な規則で命名されている以上、男女の入れ替えには期待が持てそうにはないんですが、写真で見る限りでは、どちらも同じようなものではなかろうかと。 で、見ての通り、浴槽そのものは内風呂も露天風呂も、あまり大きくはないんですが、泉質のほうは抜群。 日光湯元温泉は、788年 (延暦7年) 、四本龍寺(紫雲立寺)を建立した勝道によって発見されたのが発端という。 …って、歴史、半端ねぇ。。。 ナハハ(788年)、湯が出た、日光湯元。 そう暗記するといいかと思うんですが、鳴くよ(794年)ウグイス、平安遷都よりも前っすか。 宿のすぐ裏手には こんなエリア があったりするんですが、ここから沸き立ての温泉を引っ張ってきているので、鮮度はとっても新鮮、新鮮、新鮮〜、新鮮、新鮮、新鮮〜♪ by 荒井薫子。 何度見てもインパクトが半端ありませんな、 「OH!新鮮娘」 。 昭和の時代のアイドルの歌って、今から思えばめっちゃ音楽性が高かったりするし、歌唱力も抜群だったよね。 そんな美化された思い出が一瞬にして吹き飛ばされてしまいますが、いかにも温泉らしい乳白色の湯と、半端ない硫化水素の香り。奥日光開発(株)3,4,7号森林管理署源泉混合泉 含硫黄−カルシウム・ナトリウム−硫酸塩・炭酸水素塩泉(硫化水素型) 加水、かけながし、74.1度、pH6.5、酸化還元電位(ORP)マイナス301っすか。 ここ にそう書いてありました。 加水というのがちょっと残念なんですが、ま、74.1度の源泉をそのままドバドバと掛け流されたら全身火傷必至なので、ま、やむを得ないかな…と。 水で薄めているとは思えないほど、成分がめっちゃ濃かったりするしぃ。 ここで使ったタオルをお持ち帰りして、何度も洗濯したんですが、1ヶ月くらいはタオルから変な臭いが漂っていましたからね。 露天風呂の湯船はL字形をしていて、その意図は今ひとつ不明だったりするんですが、湯が出てくる直下はちょっと熱いし、直角に曲がった先はちょっと温かったりするし、そういうところまで計算され尽くされているのかも知れません。 あまり広くないので、他に余計な男体がいたりするとちょっとアレなんですが、全24室の規模だから時間によっては独占出来ることもあり、そういう状況であれば、はぁ〜、極楽♪

【夕  食】

 で、ここは温泉以外に食事のほうも楽しみにしていたんですが、この2つを優先して、部屋と景観は犠牲にしたワケですからね。 クチコミとかを見ると、決して豪華だったり、珍しいものが出たりするワケではないが、ひとつひとつが丁寧に作られていて、美味いっ♪ そういうアレだったりするようです。 で、本日のお品書きはこちら。

メニュー♪

 メインディッシュは 「鴨鍋」 ということになるようで、ぶっちゃけちょっと物足りない感があるんですが、そこは「とちぎ霧降高原牛」 ヒレステーキ付! …で、補うとして。 オフシャルサイトのお料理のページは これ なんっすが、ご夕食・ご朝食は料亭 (個室) か和風レストラン 「あすなろ」 になります。 基本、ツインにお泊まりのお一人様は、 「あすなろ」 になるっす。 そういう方針のようですが、この日は梅雨時のパッとしない平日ということもあって空いていて余裕があったのか、個室のほうに通して貰えました。 こぢんまりとした和風の隠れ家風で、雅楽っぽいミュージックが流れておりました。 個人的にはもうちょっとモダンな感じで、ジャズが流れていたりするほうが嬉しいんですが、贅沢は言えません。 料理は2〜3品ずつ、順番に持って来てくれる感じで、熱いものはアツアツで、冷たいものはヒエヒエで提供されます。 ということで、まずは第1段。

前菜と鍋物♪ お吸物♪


   前菜と鍋物、そして、お吸物。 会席料理の前菜って僕の苦手な珍味系が多いので、要注意なんですが、今回は、ばい貝、とうもろこし、花びら百合根、もろきゅう、栄螺山葵、丸十蜜煮、松葉そら豆。 そういった面子でありました。 ばい貝と栄螺山葵がちょっとアレっすな。 さ…さかえナントカ、やまあおい? そう読んでしまうと意味不明なんですが、サザエワサビ。 そう、正しく読めれば大丈夫。 ま、貝類があまり好きではない僕としては、ハズレに分類される食い物だったりするんですが、ばい貝も同様。 やられたら、やりかえす。 ばい貝しだ! …とかやられたりしたら、かなり嫌なんですが、ま、出されたものは基本、嫌いなものでも食べることにしているんですけどね。 今回の面子の中では、とうもろこしが美味しかったんですが、後は丸十蜜煮も。 「丸十」 って何なのかと思ったら、サツマイモだったんですが、 薩摩藩の家紋 から来ているんでしょうか? こういうところは日本料理って、無駄に粋だったりしますよね。 「サツマイモを甘く煮たの」 だと、すげぇ普通の料理なんですが、 「丸十蜜煮」 と言われると、何だか立派な逸品に思えてしまいます。 で、花びら百合根は、微妙。 「花びら大回転」 みたいなのを期待していると、ちょっと肩透かしかも? で、鴨鍋のカモは、一応はコイツがメインになるだけのことはあって、まずまずの量がありました。 お味のほうも普通のニワトリなんかにくらべるとちょっとワイルドだったりして、なかなかいけるカモ?

焼物♪ お造り♪


 で、続いては焼物。 「鮎の塩焼 蓼酢にて」 という食い物なんですが、まるまると太った立派な鮎でありますなぁ。。。 この時期、山のほうで獲れる魚となれば、とうぜんのチョイスなんでしょうが、個人的には鮎の塩焼って、かなり微妙。 まず、食べ方がよく分かりません。 個人的にサカナの類いは頭とか、皮とか、ヒレとかの部分が嫌いだったりするので、出来ればそういう部位は除去したいところなんですが、鮎の塩焼は頭からガブっといっちゃうのが、通だよね。 そんな風潮があったりするようなんですが、どうしてそんなことになってしまったのかと思って調べてみたら、どうやら コイツ が元凶だった模様。 あゆの食べ方。塩焼きは頭から食え。頭の中のエキスがうまい。骨はかんで吐き出す。はらわたは無論美味。 わ〜、魯山人クン、最低。。。 頭の中のエキスって、考えただけでもゲロ気持ち悪いやんっ! 骨は噛んで吐き出すって、それ、めっちゃ汚い食べ方やんっ! はらわたは無論美味って、あそこが苦くて、いちばんクソ不味いやんっ! コイツの戯言を真に受けて、今まで鮎の塩焼きを頭から食っていたのかと思うと、悔しくてなりませんが、これからは TOMOすけ君の この方法 でいこうと思います。 見た目が何だか汚らしいんですが、背に腹は替えられません。 背びれとか、はらわたとか、食いたく無いんじゃぁぁぁ! ということで、続いてはお造り。 「生湯波と鹿沼刺身蒟蒻」 という、魚貝類の要素が皆無という、珍しいお造りだったりするんですが、旅館の夕食に、マグロと甘海老とイカの刺身が無いとか、舐めとんのかぁぁぁぁぁぁ! そう、怒りを覚える人もいるかも知れませんが、そんな桑名にいても普通に食える刺身なんかよりも、よっぽど栃木の山奥っぽさが感じられて、いいっすよね。 特に湯波 (←日光ではこの漢字、京都だと湯葉) の刺身、いわゆる 「ゆば刺し」 は、なかなかイケるっす。 「ゆば刺し」 か 「手羽先」 。 チョイスメニューがこの2種類だったら、迷わず後者を選びますが、「ゆば刺し」 か 「出がらし」 だったら、ちょっと悩んだ結果、やっぱり前者のほうにしちゃうかも? その程度にはソソられるものがあったりします。 「お茶の出がらし」 のレシピ 37品 って、意外とレパートリーがあったりするんですが、どれも積極的に食いたいものではありませんよね。 で、一方の刺身コンニャク。 コンニャクって、妙に生臭いヤツがあったりするんですが、あれってコンニャクの材料に海藻が混入していたりして、それが悪さをしているんっすよね? そう、長年に渡って思い込んでいたんですが、どうやら違ったみたいです。 正解は こちら 。 ほぉ、海藻のせいではなかったんっすな。 冤罪が無知な思い込みから起こる典型例として、長く心に留めておかなければなりませんが、で、コンニャクと言えばここにもあるように、群馬の名産という印象。 下仁田コンニャクとか、ありますよね。 が、栃木の鹿沼というところもコンニャクが有名なようで、この刺身コンニャクは生臭みもなく、非常に美味でありました。 ちょっと変わったお造り2種に、大満足♪ …とまではいきませんが、ま、悪くはなかったな。 そう評価していいのではなかろうかと。

特別メニュー♪


 で、次。 本日のメインディッシュ、「とちぎ霧降高原牛」 ヒレステーキ! これを別注すると2,500円くらい余分に徴収されるようですが、これ付きのプランだと通常より2,000円高くなっているようなので、500円だけお値打ちということになりますか。 2,500円でも、十分にその価値がある美味さでありましたが、+2,000円なら、これ付きのにしないと損っすよね。 ヒレが苦手という人なら、ともかく。 「フカヒレ」 か 「牛のヒレ」 のチョイスなら、迷わず後者。 ヒレかサーロインかの選択でも、どちらかというとヒレをチョイスするかもしれない趣向の僕としては、大満足♪

煮物と口代わり♪ 揚げ物♪ ごはんと香の物と止め椀♪


 で、後は煮物と口代わりと揚げ物とごはんと香の物と止め椀。 会席料理の場合、これだけで豪華6品というカウントになります。 煮物の茄子が、美味ぇぇぇ♪ で、揚物は 「舞茸 エシャレット 青唐」 という、これまた魚貝類の要素が皆無なラインアップ。 山奥の宿っぽくて、いいと思います。 謎のハイカラ野菜 「エシャレット」 というのは、前に調べたことがあるんですが、確かネギ科の食い物なのではなかったかと。 似たようなのにエシャロットというのもあるんですが、 「レ」 のほうは生食用に軟白栽培されたラッキョウの一種で、 「ロ」 のほうは小型の玉ネギみたいなものなんだとか。 どこまで厳密に区分されているのかは不明なんですが、天麩羅にしたら、普通に美味しい野菜でありました。 で、口代わりは 「わかめ 胡瓜 蛸」 という面子。 ここだけ魚貝類…というか、海産物が取り入れられておりますな。 酢の物でさっぱりしていて、確かに口が代わりました。 「口取り肴の代わり」 という意味らしいっすけどね。 で、ごはんは 「山椒ちりめん」 。 湯波もしくは湯葉もそうなんですが、これまた京都の定番メニューと共通しているのが、ちょっと面白いっすな。

小鍋♪


 で、最後はデザート。 抹茶プリンに、マンゴーに、さくらんぼ。 個人的に最後の締めが “生の果物をただ切っただけのヤツ” だったりすると、ちょっと不満に思ってしまうんですが、今回は一応プリンもあったので、合格。 ということで、ごちそうさまでしたぁ♪

 で、寝て、起きて、翌朝であります。

【朝 風 呂】

 朝風呂は夜風呂と同じく、男体の湯。 他の男体が誰もいなかったし、夜は雨が降っていたのが、朝にはほとんど止んでくれていたし、お陰でゆっくりと露天風呂で濁り湯を堪能することが出来ました。

【朝  食】

 で、朝食です。 こちらも個室の料亭で。

朝食の全貌♪ 手造り豆腐♪


 鮭がメインの一般的な正しい日本の旅館の朝食といった感じでありますな。 で、ここの朝食でいちばん楽しみにしていたのが、豆乳にニガリを投入して煮立てて、自前で 造る豆腐♪ が、想像していたのと違って、ニガリは最初から豆乳に投入されていたので、思ってたよりも手作り感は味わえず、まだ固まっていないドロドロの状況であることの確認を忘れてしまったので、気が付いた時には既に立派な豆腐が出来上がってしまっておりました。 ま、普通に美味しかったから、別にいいんっすけど。

【旅 立 ち】

 ということで、チェックアウトの手続きをして、おしまい。

【総合評価】

 景観と部屋は、ぜんぜん期待していなかった通りの普通さでありましたが、料理は噂に違わぬ良質なものでありました。 ヒレステーキ付のプランにして、大正解。 ノーマルだと、ちょっと物足りないかも? で、温泉に関しても、さすがは湯元っ! そう評価していいのではなかろうかと。 ただ、ここで使ったタオルを持ち帰ると、1ヶ月くらいは微妙な悪臭に悩まされることになるので、現地で処分しちゃったほうがいいかも知れません。 ま、それも旅の思い出だったりするんですけどね。 とまあそんなことで、総合的に、地味にオススメ♪


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