【所 在 地】 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷
【宿 泊 日】 平成26年10月10日(金)
【オフィシャルサイト】 http://syohoen.com/
【楽天トラベル】 −−−−−
【じ ゃ ら ん】 http://www.jalan.net/yad356605/
【交 通】
車 : 中部縦貫道・高山ICより80分 または 長野道・松本ICより90分
鉄道 : JR高山本線・高山駅よりバス、 「福地温泉口」 下車・徒歩15秒くらい
送迎 : 無いっぽい?
市町村合併によって奥飛騨温泉郷も高山市の一部となりましたが、中心部から温泉郷の入口まで、車で1時間コースだったりします。 東海北陸道から分岐して、ちょっとだけ横方向に走る中部縦貫道の高山インターからだと、+20分。 奥飛騨だけあって、飛騨でも無駄に奥のほうっすなぁ。。。 安房トンネルを抜けるとすぐに長野県だったりするんですが、そっち方向からだと長野道の松本インターから1時間半コース。 ちょっと温泉にでも。 そんな軽い気持ちで何とかなるエリアではありません。 鉄道利用だと、更に面倒なことになりそうなんですが、新宿から平湯温泉までは高速バスが出ているので、意外と便利だったりするかも? が、この宿のある新平湯温泉というところは、新ではない古いほうの平湯温泉とはちょっと離れているので、路線バスに乗り換えなければならなくて、やっぱり不便かも? 高山駅からなら乗り換え無しで行けるんですが、いずれにしろ便数は頻便とは言い難いので、やっぱりちょっとアレです。
【地 図】
広域図
詳細図
一口に奥飛騨温泉郷と言ってもその範囲はけっこう広くて、大きく分けて5つのエリアに分かれていたりします。 まだわりと近いほうから順に平湯温泉、福地温泉、新平湯温泉、栃尾温泉、新穂高温泉。 新穂高まで行こうとすると、更に30分近く掛かったりするんですが、最初の3つは、わりと近くに纏まってる感じだったりします。 入口から10分くらいといったところっすかね? で、今回お泊まりした 「松宝苑」 というところは、分類上は新平湯温泉ということになるようですが、他の宿とはちょっと離れていて、福地温泉との中間地点にぽつんと佇む1軒宿といった感じ。 最寄りのバス亭も 「福地温泉口」 だったりします。 何だか地味な名前っすよね、福地温泉。 福神漬けとか、副腎皮質ホルモンとかが好きな人にはいいのかも知れませんけど。
【駐 車 場】 15台くらい・無料 (部屋数:15室 )
奥飛騨温泉郷というところはクソ山奥なので、広い空き地の確保が困難な印象があったりするんですが、ここの駐車場はこんな感じでありました。
【あらすじ】
そもそも、どうしてこの宿に泊まろうと思い立ったのか、その経緯は ここ を見て貰うとして。 自分でも読み返すのが面倒だったので、簡単に概略を説明しておきますが、1日目:飛騨古川と高山の散策、2日目:長野の栂池高原でお泊まりなので、翌日の移動の利便性を考えて、少しでも長野に近付いておきたい & 温泉と飛騨牛を堪能したい = 奥飛騨温泉郷。 そういった計算が働いたものと思って頂ければと。 で、この日は金曜日 (←有給休暇を取った) だったので、選択肢はわりと豊富だったんですが、その中から僕が選んだのは、この宿の
【料 金】 21,600円 (消費税込) 【ブランド牛のとろける旨さ】 厳選飛騨牛堪能プラン★貸切露天風呂無料 新館 趣の異なる囲炉裏の次の間付き・2食付
というプラン。 厳選飛騨牛のとろける旨さをどのように堪能出来るのかというと、 <厳選飛騨牛は、4等級以上のものを使用し2品ご提供> だそうです。 普通、 “〇〇堪能プラン” と言えば、〇〇が3品か4品は出てくるような気がするんですが、ちょっと控え目っすな。 ちなみに飛騨牛の等級には歩留等級と肉質等級の2つの種類があって、前者はABC、後者は1〜5のクラスに分類されるようです。 歩留等級は、ロース芯の面積、ばらの厚さ、皮下脂肪の厚さ及び半丸枝肉重量の4項目の数値を計算し決定します。 …なんだそうで、何のことだかよく分からんのですが、肉質等級のほうは、ま、霜降り度合いを示す指数であると言っていいのではなかろうかと。 脂身が多いほど数値が増えるんですが、じゃ、5がいちばん優秀なのかというと、その辺は個人の好みとしか言えません。 5等級とか、アブラばっかりで、とても食えたものじゃない。 そんな話を聞いたりもするしぃ。 マグロで言うと、大トロ、中トロ、ネギトロみたいなものっすかね? 世の中には大よりも中のほうが好きな人もいるだろうし、スカトロのほうが好きな変態もいたりして、まさに十人十色。 ま、4等級ということであれば、良好な霜降り具合が期待出来そうなんですが、その成果は後ほど検証するとして。 で、お部屋のほうはですね、新館と旧館の2タイプがあるようです。 各館の内部でも微妙なランクの違いがあって、全体では4つのタイプから選ぶことになるようですが、旧館よりも新館のほうが新しくて、付加価値としては、囲炉裏が付いてくる模様。 お値段の差は2,000円くらいだったと思うので、普通に新館のほうを選んでおきました。 ちなみにこの宿は平日でも休前日でも料金が変わりません。 とっても良心的で素晴らしいと思うんですが、今回みたいに有給休暇を取って平日にお泊まりする場合だと、何だかちょっと損をした気分になっちゃいます。 休前日は料金倍額とか、もっと積極的にぼったくれよ! そう思わずにはいられませんが、ま、平日だからお一人様でも泊まれたのかも知れないし、そういうことで今回は手を打っておこうと思います。
【フロント】
玄関を潜って中に入ると、カウンターみたいな席に案内されて、そこでお茶とお菓子のサービスが提供されることになります。 本日の逸品は豆菓子だったんですが、けっこう量が多くて、完食するのに小一時間掛かってしまいました。 いや、さすがにそんなには掛かりませんか。 小五分間くらい? この宿は夕食のボリュームが凄いので、腹を空かせておくのが吉。 そんな噂を聞いていたので、昼飯は控え目に、中田英寿絶賛のメロンパンも我慢してこの場に及んだというのに、豆で腹が膨れてしまうやんっ! カウンターからは綺麗な中庭が見えて、雰囲気はなかなかよかったりするんですが、何だかちょっと落ち着かないし、お茶とお菓子は普通の旅館と同じように、自分の部屋で提供して貰うほうが嬉しいような? で、何とか食い終わると無罪放免となって、係のお姉さんに連れられてお部屋に移動するという、そういう段取りになっております。
【部屋・設備】
で、連れていかれた先がこちら。
【風 呂】
ここの風呂はちょっと離れた建屋にあるので、廊下とか中庭とかを散策しながら向かうことになるんですが、これがなかなかいい雰囲気だったりします。 ここ に写真を載せておいたんですが、夕暮れ、夜、朝、それぞれに違った趣があります。 で、行き着いた先の風呂場の状況は、タシロくんのお陰で気軽に写真を撮れなくなっちゃったので、オフィシャルサイトを参照して貰うとして。 内湯 のほうは畳敷きの脱衣場と浴槽との間に仕切りがなくて、そんなに大きいわけではないのに、開放感抜群。 昔の湯治場を彷彿される当館ならではの演出。 いいっすなぁ。 昔、 「湯治」 のことを 「ゆち」 と読んで、思いきり馬鹿にされたことがある僕にとっては、ちょっぴり古傷が疼いたりするんですけど。 二度と同じ間違いを犯さないように、 “湯治場EMI” と覚えることにしたんですが、で、 露天風呂 のほうはというと、まあまあだったと思います。 で、貸切風呂に関しては、後ほど。
【夕 食】
ということで、お待ちかねの夕食タイムであります。 ここの晩飯は懐石風ではあるんですが、一品ずつ持ってくるのではなく、一の膳、二の膳、三の膳という形で3回に分けて供出するシステムのようです。 開始時間も18時からと決められていて、そういうところでコストの削減に努めている模様。 部屋食ではなく、囲炉裏付きのお食事処での提供とのことで、お一人様にはちょっと辛いものがあるかも? そんな懸念が持たれていたんですが、大丈夫でした。 この日は僕を含めてお一人様がお三人様ほどいた模様ですが、すべて2階に隔離されました。 衝立のようなもので隔ててくれてあるので、半個室と言ってもいい感じ。 これなら気兼ねがありません。 毛ガニもありません。 僕はカニがさほど好きではないので、ぜんぜん大丈夫なんですが、とまあそんなことで、一の膳が到着〜。
とまあ、この点に関してだけはちょっと残念だったんですが、続いて “揚げ物” の部、参上。
部屋に戻って、しばらくゴロゴロして、で、せっかくなので貸切露天風呂に行ってみることにしました。
【貸切露天風呂】
この宿には貸切風呂が2ヶ所あるんですが、空いてさえいれば、何時でも誰でも好きなだけ利用することが出来ます。 そのシステムがあまり知られていないのか、いつ行っても誰も入っていなくて、…とか書いていたら、緊急地震速報が (2014年11月22日22時08分現在)。 長野市、小谷村、小川村で震度6弱っすかぁ。 奥飛騨にお泊まりした翌日に小谷村に行ったんですよね。 宿に泊まって、のんびりと温泉に浸かっている時に、こんな地震が起きたりしたら…。 被害がないことを祈るしかありませんが、とりあえず気分を切り替えて、貸切露天風呂。 いつ行っても誰も入っていなくて、準・露天風呂付き客室のような感覚で楽しむことが出来ました。 写真だって撮れちゃいます。
【朝 風 呂】
早朝の爽やかな空気の中、中庭を散策しがてら浴室棟に移動〜。 男女の入れ替えはないので、特筆すべき点はありません。 で、せっかくなので、貸切露天風呂にも浸かってみました。 明るい時間帯だとこんな感じ。
【朝 食】
でもって、最後は朝食です。 こちらも時間が8時からと決められているので、その点はちょっと不便だったりするんですが、律儀な僕が8時きっかりに昨夜と同じお食事処に出向いたところ、お一人様のうちの他のお二人様は既に食べ始めていたりして、多少のフライングは大丈夫だった模様です。 で、中身のほうは、こんな感じ。
【旅 立 ち】
おしまい♪
【総合評価】
旧館のお部屋なら2万円を切る料金で、料理の素晴らしさを考えれば、コスパは抜群でありますな。“焙烙焼き” の焼け具合の頃合いの監視には、ちょっと注意が必要なんですけど。 中庭とか大浴場とかの雰囲気もいいし、貸切露天風呂に入りたい放題なのも嬉しいし、とまあそんなこんなで、オススメ☆