穂高温泉郷 メープル・リーフ

【所 在 地】 長野県安曇野市穂高

【宿 泊 日】 平成25年11月03日(日)

【オフィシャルサイト】 http://www.avis.ne.jp/~k-tutiya/

【楽天トラベル】 http://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/56764/

【じ ゃ ら ん】 −−−

【交  通】

    : 長野自動車道・安曇野IC (旧・豊科IC) より20分
  鉄道 : JR大糸線・穂高駅よりタクシーで10分
  送迎 : あり

  豊科インターがいつの間にやら安曇野インターという名前に変わっていたりするんですが、そこから車で20分くらい。穂高温泉郷というと何か、山奥でシメジなイメージがあったりするですが、わりと平地で、意外と近くて、かなり地味。そんなお土地柄だったりします。 ま、何だか薄暗くてジメっとした空気が漂っているので、茸が蔓延りそうなイメージは間違ってはいないんですけど。 で、公共交通機関を利用する場合、駅からは歩けそうにもない距離で、まともなバスの便もなかったりする模様でありますが、3:00PM〜5:00PMまでの間に、駅からお電話下さい。お迎えにあがります。 そう、どこかに書いてあったような気がしないでもないので、多分、何とかなるでしょう。

【地  図】  アクセスマップ    詳 細 図

 目標は しゃくなげ荘 。 その近くに 八面大王足湯 という趣味の悪いスポットがあって、そこのところがロータリーになっているんですが、そこから山奥方面にちょっと入ったところの左手側っすな。 ま、わりと分かりやすいと言えるのではなかろうかと。

【駐 車 場】 11台・無料 (部屋数:11室 )

 自称、部屋数分の駐車スペースは確保されている模様でありますが、実際のところはこんな感じでありました。

ホテルの外観♪


 5〜6台くらいが限度? ま、その奥のところにも何台か無理やりな感じで止まっていたりもしたので、無理を承知で押し切れば、何とかなりそうな気はします。 で、外観はこんな感じ。

とってもお洒落な外観♪


 ディス・イズ・ザ・これぞ正しい日本のペンション。 頭が三角なら毒蛇かペンションか、どちらかだと思っておけば、ほぼ正解ですからね。 ペンションに参画するには三角屋根が最低条件でありまして、あとは小っ恥ずかしい名前でも付けておけば完璧。 穂高温泉郷は立地が地味だからまだマシなんですが、清里ペンション組合だと、ペンションにちようび、ペンションすなどけい、ペンション上昇気流、杜の花宿ペンション背高のっぽ。 ・・・。 今から25年ほど前だと、白樺湖の辺りも俗化の度合いが半端無かった記憶があるんですが、 「いじわるばあさん」 とか、まだご存命なんすかね? 「メープル・リーフ」 というのも、平仮名じゃないから恥ずかしくないもん! …というのが救いであるとは言え、かなり微妙なセンスだったりして、お泊まりするには、ちょっと躊躇っちゅね。 by 具志堅用高だったんですが、どうしてこんなところを選んじゃったのかというと、以下、詳細は次項にて。

【あらすじ】

 詳しくは ここ 参照。 わざわざ読み返すの、タルぃぃぃ。 そんな垂井町民のために概要を掻い摘まんで説明すると、中房温泉というところに行きたいな♪ …っと。 でも、凄い山道っぽくて、自分でクルマを運転するのは嫌なので、バスで行こうかな…っと。 これ ですな。 が、駐車場が空いてなかったりすると嫌なので、しゃくなげ荘の近くの宿に泊まることにして、そこの駐車場にクルマを止めさせて貰おうという、そういうプランを立案した次第であります。 しゃくなげ荘には、お一人様は泊めて頂けないようなので、次善の策として、その近辺をチョイスさせて頂きました。 で、事前にクルマを止めさせて頂けるように丁寧にお願いしたところ、「近くに登山者用の駐車場がありますので、そこを利用して下さい。」 との返答が。 意味ねぇじゃん!! ま、幸い、登山者用の駐車場はガラ空きだったので、結果オーライだったんですが、中房温泉に行くという企画そのものが大失敗に終わってしまって、やさぐれた気分で宿に到着した次第でありますが、穂高温泉郷に着いた頃にはシトシトと雨も降り始めて、うーん。。。

【料  金】 5,900円+2,000円 (消費税込) 夕・朝食事無しの素泊りプラン+夕食(洋食コース料理)

 僕がお一人様でお泊まりしようとした日は、楽天トラベルでは素泊まりのプランしかなかったような気が。 近くにまともなメシ屋も無さげな雰囲気だし、うーん。。。 ペンションって、今ひとつ気乗りがしないし、どうしようかと悩んだんですが、素泊まりプランでも申請さえすれば、2食付き、朝食のみ、夕食のみ。 如何様にでも対応してくれるっぽいことが判明しました。 こういうところはペンションだと融通が利きますなぁ。 ということで、夕食はお願いすることにして、次の日の朝はちょっと早く出発したかったので、お願いしないことにして、で、このお値段であれば、まあまあお値打ちっすかね?

【フロント】

 駐車場にクルマを止めて、入口らしきところから中に入ってもフロントらしきものは見当たらなくて、どうすればいいのか、よく分からなかったりするんですが、食堂らしきところのドアを開けて 「すいませぇぇぇーん。」 と、申し訳なさそうに声を掛けると、向こうのほうからオッサンが登場します。 で、鍵を渡されて、施設に関する簡単なレクチャーが施されて、後は自力で何とかするというシステム。 料金は後払い。 ちなみにオッサンは、わりとフランク永井な感じだったりして、まずまず好印象でありました。

【部屋・設備】

 で、自力で辿り着いたお部屋の中身は、こんな感じ。

お部屋の様子♪


 地味&シンプル&ちょっと陰気。 三角屋根から受ける、ちょっとお洒落なイメージからすると、ややシメジくさい感はあるんですが、端からあまり多くは期待していなかったので、うーん、まあまあ? で、ペンションのオーナーというのは大抵、自己の信条というのを持ち合わせていて、それを客に押し付けてくるのが非常に鬱陶しかったりするんですが、ここのオッサンの場合、部屋にテレビを置かないのがモットーのようであります。 で、机の引き出しには、その趣旨を記載した意見書のようなものが入ってました。 世俗を忘れて、ナチュラルに生きろ。 そういう主張であったように記憶しておりますが、出来ることならエアコンも使わずに、自然の気温で力強く生きて欲しいっぽい旨の発言もあったかと。 これを大きなお世話と捉えるかどうかが、オッサンと仲良くやっていけるかどうかの試金石になるんですが、僕の場合は普段からほとんどテレビを見なかったりするので、特に問題はありません。 エアコンは無視して使えばいいだけの話だしぃ。  ちなみに部屋には風呂も便所も無かったりするんですが、手洗いだけは完備されているので、必要最低限は、ま、なんとかなるような気がします。 手を洗って、歯を磨いて、寝るだけの生活であれば、特に不自由はありません。 で、窓から見える景色にも多くは期待していなかったんですが、

窓から見える絶景♪


 鬱蒼とした森の風情でありますな。 世俗から離れてナチュラルで、これはこれで、悪くはありません。 ただ、この日はシトシトと雨が降っていたのもあって、この上もなく陰鬱で、ちょっと気が滅入るんですが、ま、風呂にでも入って、荒んでしまった心を癒やすとして。

【風  呂】

 ペンションというのは大抵、風呂部門がショボかったりするのがネックだったりするんですが、ここは大丈夫。 大浴場こそありませんが、貸切で使える中の小レベルの風呂が2ヶ所あります。 しかも、温泉っ♪ 北アルプスの登山口・中房温泉から引湯しているらしいっすぜ。 わざわざバスに乗って中房温泉まで行かなくても、ちゃんと引湯してくれていたんや! 淫蕩好きの人にとって、たいへん喜ばしいポイントでありますな。 で、2ヶ所ある貸切風呂は特に予約は必要なくて、空いていたら勝手に入っていいシステムになっておりました。 ま、なかなか空かなくて、ちっとも入れないのがネックではあるんですが、空いているのか、駄目なのかを判別するための公式な決まりがあって、(1)使用中を示す灯りを点灯させる。 (2)ドアに中から鍵を掛ける。 (3)スリッパはドアの外で脱ぐ。 その3点を遵守しなければなりません。 が、これを3つとも守っている人はほとんどいなくて、特に(1)の 「灯りを点灯させる」 が軽んじられております。 ドアの前にスリッパらしきものが放置されているんだけど、灯りがついてないから、空いている。 そう判断して押し入ろうとしても、鍵が掛かっていて、ん??? そういう経験が多々ありました。 もし、中で若いギャルが入浴中だったとしても、 「使用中ランプ」 を点灯させなかったという過失がある以上、僕が間違えて中に入ったとしても、罪に問われることはない筈なんですが、さすがにみんな、鍵だけはちゃんと掛けてくれているんですよね。 ちなみに僕の場合、途中で誰か乱入してきたら嫌なので、鍵をきっちり掛けて、使用中もしっかり点灯させて利用したんですが、毎回、スリッパだけは外で脱ぐのを忘れてしまって、申し訳ない限り。 ゴメンよ、みんな! 今度また、ここに泊まる機会があれば、ちゃんと外でパンツを脱ぐよ!

 2つある風呂のうち、ひとつはまあ、普通。 それでもペンションの風呂としては十分に納得のいくレベルだったりするんですが、もうひとつのほうが圧巻だったりします。 えーと、 これ っすな。 我が家の新浴槽は 「悠仁さま」 のお印で話題沸騰の高野槇造りです…だそうです。 そんなマイナーな話題、僕の周辺ではさほど沸騰してなくて、ぬるま湯レベルだったりするんですが、ま、沸騰し過ぎて全身火傷するよりは遙かにマシではないかと。 とまあそれはそうと、直径180cm×深さ90cm。 ちゃんと座れるようにベンチ仕立てになっているし、かなりゆったりしていて、寛げまくり〜。 天窓もあって、この日は生憎の天気だったのでサッパリなんですが、電気を消して入れば、満天の星が楽しめたりするかも? 満天は無理だとしても、38点の月くらいなら何とかなるかも? 温泉らしさはあまり感じられないような気がしないでもなくて、わざわざ引湯した努力があまり報われているとは思えないんですが、浴槽そのものはよく掃除もされていて、かなりポイントが高いと思います。

【夕  食】

 で、続いては夕食。 2,000円なのであまり多くは期待出来ないんですが、最小限のコース仕立てにはなっております。 ちなみに食事時間は決められてて、宿泊者が一同に会して一斉に餌をついばむというシステム。 ま、ペンションの場合、どうしてもそうなりますな。 で、席もきっちり決められていて、お一人様の僕は、やはりお一人様らしいギャルと同じテーブルに座らされました。 正確に言うと、テーブルではなくて椅子に座らされたんですが、相席強制というのは、うーん。。。 おばちゃん相手ならわりと大丈夫なんですが、相手が若いギャルだと無駄に緊張するだけで、ちっとも嬉しくありません。 向こうのお方も僕と同様、コミュニケーション能力があまり無いタイプのようで、何の会話もなく、気まずい空気のまま料理が運ばれてくるのを待つしか無いんですが、とまあそんなことで、第1弾の配膳完了。

スープとサラダと大学芋♪


 スープとサラダと大学芋っすな。 お飲み物はデフォルトで赤ワインが1杯。 で、このペンションのオッサンはですね、積極的に客の会話に加わって、全体的な親睦を高めようとする “青春万歳タイプ” だと踏んでいたんですが、意外にも一歩後ろに引いた感じの接客だったりして、客のほうも各自、自分たちのツレ同士でボソボソと喋っているだけで、さほど和気藹々ムードは醸し出されませんでした。 うーん、間が持たねぇ。。。 幸い、オッサンは各自の食事の進み具合に応じて次の料理を持って来てくれるので、飲み食いに専念すれば何とかなるんですが、とまあそんなことで、次。

お魚料理 ♪


 続いては、サカナ。 個人的に和風なサカナの煮付けとかは、あまり好きではなかったりするんですが、洋風のサカナ料理はけっこう美味しかったりするので、大丈夫です。 ということで、さ、次、次。

肉料理♪


 お待ちかねの肉、肉っ! 洋風のサカナ料理が悪くないとは言っても、肉の足下にも及ばないのは歴然とした事実でありまして、そもそも魚には足がありませんからね。 手足に相当するのはヒレということになろうかと思いますが、高級とされるフカヒレだって、下劣な豚足に肩を並べるところまではいかなくて、無論、豚の肩ロースにも肩は並びません。 で、総計2,000円なので、牛は無理だとしても、豚くらいは食わせて貰えるものだと思っていたんですが、この日は日替わりメニューの巡り合わせが悪かったのか、鶏料理っすな。 ま、鶏も悪くはないんですが、トリを取るにはちょっと力不足な気がしないでもなくて、でもまあ、普通に美味しかったから、別にいいんですけど。 で、最初に出された赤ワインでありますが、残りが少なくなると、オッサンが隙を見て補充してくれるので、実質的には飲み放題状態。 普通のレストランならこれだけで余裕で2,000円を超えちゃいそうで、たとえメインが鶏だったとしても、これで文句を付けるのは、人としてどうかと思ってしまうレベル。 で、最後にはちゃんとしたデザートも出ます。

デザート♪


 焼きリンゴのアイスクリーム乗せ♪ ちゃんとし過ぎているくらいでありますなぁ。 ということで、夕食に関しては文句の付けようが無く、満足っ♪ 強いて文句を付けるとするなら、鶏だったなぁ。。。 …というその1点なんですが、で、食堂にはちゃんとテレビも完備されているし、隅っこには暖炉のようなものがあって、本なんかもたくさん用意されているので、食後にこの空間でリラックスするのも、ご一興。 なぐさみ要員として、こんなものも配備されております。

ぬこぬこ♪


 本日ご宿泊のお客様の中に、ねこ好きのギャルはおられますでしょうか? 親睦を深める絶好のチャンスでありますが、ま、実際のところはネコとしか親睦を図れなかったりはしたんですけど。 でもまあ、ちょうどプロ野球の日本シリーズの最終戦をやっていて、食後にみんなでテレビを見たりして、ここにきてようやく、ちょっとだけプチ和気藹々な雰囲気も醸し出されたりもして、いや、たまにはこういうペンションに泊まるのも、悪くはないかも知れませんな。 ということで、部屋に戻って、また風呂に入ってゆっくりして、ぐったりして、何もヤル気がなくなって、寝て、起きたら、朝でありました。

【朝風呂】

 朝も大きい丸い木のほうの風呂に入れるのは嬉しい限りなんですが、ここで注意点がひとつ。 決して湯をかき混ぜてはいけません。 昨日の夜はあんなに熱く燃え上がっていたのに、朝になったらすっかり冷めてしまっているんですよね。 一応、湯を足すことも可能なんですが、いつまでたっても適温に達する気配はありません。 対流の原理に従って上半分くらいはまだマシだったりするので、そこだけを頼りに表面に浮かびながら何とかするしかありません。 沈んじゃったら、最後。 最初にかき混ぜてしまうと、取り返しのつかないことになってしまいます。 ぶっちゃけ、朝風呂は無しにしたほうがスッキリするような気もするんですが、超ぬるま湯体質の中に浮遊しながら何とか凌いだ時間も、今になってみれば、いい思い出かな? …という気も。

【朝  食】

 ということで、続いては朝メシっす。 頼んでいなかったので、特筆すべき点はありません。 ということで、おしまい♪

【総合評価】

 部屋と眺めは今ひとつでしたが、風呂とメシはなかなかよかったし、トータルで見ると、まあまあ。 そういう結果に終わって、何よりでありました。 とりあえず、トリ好きの人には、お薦め♪ …とか言ってると、そういう人が泊まった時に限ってメインが豚足だったりするんですが、それもまた、いい旅の思い出になることでありましょう。


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