【所 在 地】 愛媛県越智郡上島町(弓削島)
【宿 泊 日】 平成25年04月06日(土)
【オフィシャルサイト】 http://fespa.jp/
【楽天トラベル】 http://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/30026/30026.html
【じ ゃ ら ん】 http://www.jalan.net/yad326832/
【交 通】
車 : しまなみ海道因島・土生港長崎桟橋〜フェリー3分〜生名島立石港→生名橋・弓削大橋経由約15分
船 : しまなみ海道因島・土生港より船で生名島生名港 もしくは 弓削島弓削港→バスで8〜15分、「フェスパ」下車、徒歩1分
まず、弓削島というところにどうやって上陸するのかが問題です。 佐島を挟んで生名島とは橋でつながっているんですが、基本的には離島であると言ってよく、船のお世話にならなければどうしようもないという。 概略は ここ を見て貰うとして、で、もっと詳しく策略をたてるなら ここ が便利かと。 公共交通機関を利用する場合、弓削の港に上陸した後はバスのお世話になるんですが、路線図と時刻表は こちら 。 便数、少ねぇぇぇ! 特に日曜と祝日はヤル気が無さ過ぎて、小便この上なかったりするんですが、旅行者の都合をぜんぜん考えていませんな、こりゃ。 ちなみに弓削島には上弓削と下弓削という2つの港があるんですが、公共交通機関の利用者に便利なのは下弓削のほう。 バス停でいうと 「弓削港務所」 になります。 チェックインに使えそうな便となると、14時28分発と、日曜祝日除外で17時24分発くらい。 反対方向だと立石港務所 16時25分 − 生名港務所 16時29分 − フェスパ 16時44分着というのがあったりするので、時間帯によっては弓削島ではなく生名島に上陸するというのも手でありますな。 ちなみに、お願いすれば生名港か弓削港まで送迎して貰えるようなので、人にモノを頼めるだけのコミュニケーション能力さえあれば、バスの時間はそれほど気にしなくても大丈夫かと。
【地 図】
アクセスマップ(航路図)
詳 細 図
今回、僕は尾道から因島の土生港というところまでバスに乗って、そこから船で上陸することにしたんですが、詳しくは、ま、 ここ を見て貰うとして。 強風で船の欠航が危ぶまれたので、当初の予定より早めに弓削島に上陸することにしたんですが、おかげでバスの時間がめっちゃ中途半端。 僕には送迎をお願いするだけのコミュニケーション能力などないし、いざとなったら自力で歩いて行くつもりだったので、島の散策を兼ねて、まあ、ぼちぼちと。 弓削大橋を歩いて往復したい! そんな余計な欲求に駆られたおかげで、宿に着くのに1時間半も掛かってしまったという話が参照ページに掛かれておりますが、素直に上記 「詳細図」 のルートを歩いて行けば、約2キロの行程であります。 歩いていこうという気になるギリギリの距離でありますな。 ただ、中盤以降はだらだらとした上り坂が続くし、最後には
【駐 車 場】 50台・無料 (部屋数:17室 )
で、最後の難関をクリアすると、駐車場と建物が見えてきます。
【あらすじ】
しまなみ海道の宿をさがしていて、ここを発見しました。 新しくて小綺麗そうだし、眺めもよさそうだし、悪くないぢゃん♪ ただ、アクセスの悪さだけがネックでありますな。 「離島けぇ。」 …と、台湾の李登輝総統も、相当ご不満なご様子でありますが、別にアンタが泊まるワケじゃないしー。 ま、確かに島内バスはクソ少ないし、次の日どこに行くにも不便だったりするので、予約を入れちゃってからも、やっぱりやめておこうかと相当悩んだんですけどね。 が、下記のプランがあまりにもソソられるので、やめにするのはやめて、頑張って行ってみることにしようかと。
【料 金】 17,995円 (消費税込) 2食付き / 自分へのご褒美!特別室をひとり占め★うれしい特典付
これがそのソソられるプランであります。 もう少し具体的に言うと、 これ 。 おおっ♪ 一人旅で休前日で露天風呂付き客室というのは、かなり選択肢が限られることになるんですが、2食付きでこのお値段って、安い〜♪ 元々は 「ゆげロッジ」 という冴えない名前の公共の宿だったのを、建て替えて今の無駄に小洒落た名前に替えたようですが、今でも公共の血は入っているんですかね? 民間では考えられないような価格設定です。 うれしい特典も満載だし、こりゃ、得点が高いっすなー。 とまあそんなことで、李登輝が何と言おうと離島に泊まるっ!
【フロント】
ということで、現地到着〜♪ 一時やんでいた雨がまた降りだしたんですが、愛想のいい係のおねえさんが出迎えてくれました。 「自転車で来られたんですかぁ?」 と聞かれて 「歩いて・・・。」 と答えたら、 「すごぉい!」 …と感心してくれて、安易に送迎を頼んだりしなくて、よかったー♪
【部屋・設備】
とまあそんなことで、自室に移動。 案内とか荷物を運んでくれるとか、そういうサービスは無いんですが、そのほうが気楽なんで、ぜんぜん問題なし。 で、ドアを開けて中に入ってみると
…と、ここまでは大満足だったんですが、そういえば先ほど、 「中身が空の小型冷蔵庫」 という記述がありませんでしたっけ? で、改めて確認してみると、確かに空です。 中には何にも入っておりません。 最近はそういうところが普通で、持ち込みのお茶とかを冷やせるから、そのほうが重宝なんですが、 「うれしい特典付」 の中身として、●お部屋の冷蔵庫には、ミネラルウォーターとお酒をご用意! おつまみにぴったりなお菓子もちょびっとご用意!! そんな記載があったような? そういえば ●特別アメニティセットご用意♪ というのもどこにも見当たらないし、もしかして、僕へのご褒美は、無し!? うーん、どうしますかねぇ。 僕にはフロントに文句を言うだけのコミュニケーション能力も度胸もないし、うーん。 とりあえず読経でもすればお釈迦様が何とかしてくれるかも知れませんが、何ともしてくれなかったら泣き寝入りするしかありませんな。 で、家に帰ってから、 「特典が何も付いてなかった。最悪!」 …と、ネチネチ文句を垂れるくらいしか打つ手がないんですが、何だか急にテンションが下がっちゃいましたなぁ。。。 特典は平日のみとか、そういう縛りがあったりするとか? 念のために部屋のパソコンで確認してみると、そういう記載はどこにもないみたいだし、あの係のおねえさんなら邪険には扱われないだろうし、幸い予約確認メールをプリントしたのがあったので、そいつを持って掛け合ってみることにしました。 特典の具体例はそのメールには書かれていないんですが、 「自分へのご褒美!特別室をひとり占め★うれしい特典付」 って書いてあるやんっ! 俺にもご褒美、よこせっ!
で、フロントに行ってみると、係の人がオッサンに変わっていたのでちょっと焦ったんですが、文句はオッサン相手のほうが言いやすいので、むしろ好都合。 強気に迫ってやるぅ! ということで、 「あのぉ、このプラン、確か冷蔵庫にお酒と水が入っているとか、そういう特典があるって書いてあったような?」 …と、おずおずと申し出てみたところ、 「確認します。」 との返答で、奥のほうに引っ込んで、そのまま3分ほど待機。 で、オッサン、再登場。 「すいません!係のものが間違って他の部屋に用意しちゃったようで。いますぐ用意させます!」 おおっ、勝った。完全勝利っ! 他の部屋うんぬんの話の真偽は定かではなくて、自分たちでこんなプランを考えていたのを、すっかり忘れていただけなんじゃないかという気もするんですが、とりあえずその場は大人しく自分の部屋に戻ることにして。 で、しばらくすると、部屋を間違っちゃった当人らしい係のおねえさんが 「すいません、すいません、申し訳ございません!」 と謝りながらやってきました。 で、
【風 呂】
テンションがめっちゃ上がりまくったところで、続いては風呂。 部屋の風呂は後でゆっくり入るとして、とりあえずは大浴場。 ここは風呂も評判がいいみたいなので楽しみにしていたんですが、詳しくは ここ を見て貰うとして。 洋風と和風の2箇所があって、夜と朝とで男女入替になるんですが、とりあえず男のほうが和風な順番になっておりました。 脱衣所のロッカーの鍵をいちいちフロントで借りたり返したりしなければならんのがちょっと面倒なんですが、眺めはいいし、綺麗だし、一応は温泉らしき浴槽もあったりするし、まったく問題無し。 ちなみに日帰りだと600円っすか。 700円くらいは取られてもやむを得ないなという気がする施設なので、まずまずお値打ちであると言えるのではないでしょうか。
【夕 食】
で、続いては晩飯。 チェックインの際、係のおねえさんが 「今日はお客様が多くて混雑しますので、少し遅めの時間になされたほうが。」 と助言してくれたので、素直にそれに従って8時からということにしました。 お食事場所は 「イル・マーレ」 とかいうレストランなんですが、無駄に小洒落たムードが漂いまくっておりました。 「ゆげロッジ」 には不釣り合いでありますな。 「インランド・シー・リゾート・フェスパ」 だから、まだ何とかなっているものの。 で、レストランの係は、チェックインの際のフロントのおねえさんが兼務していて、席まで案内してくれたんですが、当初の予約席がギャル2人連れの隣だったのを、気を利かせてもうひとつ隣の席に変更してくれました。 ギャルの隣だと無駄に気疲れするので、有り難い限りです。 ちなみにこの席は海に面したテラスのほうを向いていて、窓に向かって座る形になっております。 どう考えてもラブラブなペヤング向けの2人席。 海が見えて眺めは抜群なんでしょうが、夜は暗くて何だかよく分からないし、こんなところに一人で座っていると、孤独感が半端ありませんな。 で、この宿で懸念されていたのは、料理の質。 クチコミを見ても評価はさっぱりだし、先ほどのレストラン紹介ページのいちばん下にある 「1泊2食付のお料理 夕食 (例)」 を見る限り、うーん。。。 ま、お値段 1,800円らしいので、期待するほうが間違っているんですが、魚の煮付けが嫌いな僕としては、うーん。。。 唯一の希望はと言えば、僕のチョイスした “自分へのご褒美!” というプランの夕食が ●夕食には、特別洋風会席をご用意 となっていることなんですが、だよねー。 ご褒美が煮魚ってことはないよねー。 きっとお洒落で素敵な洋風会席がご用意されるものと信じておりますが、で、実際はどうだったのかというと、
これ 。 おお! めっちゃ洋風ぢゃん! おまけに黒毛和牛のステーキまであるじゃん! どうせ初日は煮魚だろうと思って、2日目の宿は特注料理の 「黒毛和牛の石焼ステーキ (2,415円)」 を追加しちゃったんですが、早まったか?
とまあそんなことで、部屋に戻って、ベッドの上でしばらくダラけて、部屋の風呂にも入ってみることにしました。 内風呂も露天も温泉ではないので、自力で湯を張らねばなりませんが、ジャグジーのほうはボタンを押すと湯が10分間出てきて、止まるという方式。 ひとりだとちょっと湯量が少なくて、寝転がらないと肩まで温まらない感じなんですが、自分の部屋で、露天でブクブク機能を満喫出来るというのは貴重な体験で、気持ちいい♪ 特別室、なめんなよ! そんな優越感に浸ることが出来て、満足♪
【翌 朝】
とまあそんなこんなで寝て、起きて、翌朝っす。 温泉は6時からやっているので、さっそく浸かりにいくことにしたんですが、今度は洋風でありますな。 ぶっちゃけ浴槽がプールみたいで、今ひとつ温泉感に欠ける嫌いがあったんですが、写真を見る限りでは夜のほうがムードがあって、よさそう? ま、別に悪くはなかったので別にいいんですが、で、自分の部屋に戻って、ジャグジーに浸かって、うーん、贅沢♪ 特別室、なめんなよ! ちなみにこの日は前日に比べてかなり天候が回復しておりまして、外の景色もより輝きを増しておりました。
【朝 食】
これはアレです。 特別室でも特に特別なサービスはなくて、いたって一般人。 一応はバイキング (和食中心) になっているんですが、種類も少なくて、正直ちょっとショボいっす。 でもまあ、ファミレスみたいな方式のドリンクバーが付いているので、ま、いいかと。
【旅 立 ち】
部屋に戻って、もう一度ジャグジーに浸かって、特別室、なめんなよ! 何だか、3回は入らないと損した気分になっちゃうんですよね。 で、これで十分に元は取れたような気がするので、出発〜。 フロント係は 「うれしい特典」 を間違えて他の部屋にセットしちゃったらしいおねえさんだったんですが、 「昨日はすいませんでした!申し訳ございませんでした!」 と、またしても丁重にお詫びをしてくれました。 追加のチューハイ代はしっかり請求されて、 ●ワンドリンクサービス券付♪ の話は無かったことにされてしまったんですが、でもまあ、いっかぁ♪ そんな大らかな気持ちになって、宿を後にしたのでありました。
【総合評価】
しまなみ海道は民宿みたいなところがほとんどなので、地中海リゾート気分を味わえるここは貴重な存在かと。 温泉施設は立派だし、眺めもいいし、おねえさん達も親切だし、新鮮なサカナ料理に拘らずに、不便なアクセスを許容できるのであれば、オススメ♪