下田大和館

【所 在 地】 静岡県下田市

【宿 泊 日】 平成23年10月08日(土)

【オフィシャルサイト】 http://www.shimoda-yamatokan.co.jp/

【楽天トラベル】 http://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/8265/8265.html

【じ ゃ ら ん】 http://www.jalan.net/yad330402/

【交  通】

   : 東名高速・厚木ICより3時間 または 沼津ICより2時間
  鉄道 : 伊豆急・下田駅〜東海バス 『多々戸』 下車・徒歩5分
      (下田駅より無料送迎バス有り)

【地  図】  アクセスマップ    詳 細 図

 下田。遠いっすなぁ。高速道路のインターからクソ遠くて、とても車で行く気がしません。しかも海水浴シーズンとかだと渋滞必至で、厚木ICより3時間の筈が、さらに倍、ドン!…みたいな。 鉄道の場合は伊豆急が走っているので、西伊豆よりはまだマシといった感じなんですが、ちなみに僕の場合、堂ヶ島からバスに乗って、1時間ほどかけて下田入りしました。

 14:30〜17:00 毎時30分ごと下田駅より定期運行。予約不要。

そういう条件で無料の送迎バスが出ているようですが、僕の場合、諸般の事情により下田駅への到着が20時を過ぎていたので、自力でなんとかしました。 東海バスの 「下賀茂」方面行き 、もしくは 「石廊崎」方面行き に乗って、 「多々戸」 というところで降りれば、何とかなります。 乗車時間は7分くらいなので、とってもお手軽なんですが、バス停からホテルまでの道が真っ暗で、足軽の亡霊でも出そうな雰囲気だったりして、かなり嫌。 いつ足軽が出るかと思うと気が気でなくて、足取りの重い足重状態になってしまいます。 ずっと下り坂なので歩くのは楽なんですが、帰り道はちょっと大変そうですなぁ。。。

 で、しばらくすると、場違いなくらい賑やかな一画に到達します。どうやら駐車場と簡易売店を兼務しているスペースのようですが、すぐ近くが多々戸浜というビーチですからね。 こういう商売も成り立つんでしょう。 ヤングな若者たちが騒いでいて、リゾートっぽい解放感に溢れているんですが、DQNの巣窟といった感じで、これはこれで、嫌。 で、そこを過ぎるとホテルの駐車場っぽいエリアに到着します。 建物はずっと上のほうに見えているんですが、どうやってあそこまで行けばいいんすかね? しばし悩んでいると、端っこのほうに狭くて急な階段が見えて来たので、とりあえずそいつを上ってみることにしました。 これがまた、ところどころに灯りはあるんですが、雰囲気がこの上なく陰気で、気分はすっかりプチ遭難。 この階段で本当にエエんか? そんな不安に駆られてしまうんですが、そこを上りきったら目の前にめっちゃ立派なホテルの建物が見えて、心の底から安堵しました。 暗くなってから独りで歩いてくるところではありませんな、こりゃ。。。

【駐 車 場】 80台・無料 (部屋数:60室 )

 必要十分な駐車スペースは確保されている模様です。 が、上のほうが満車になっちゃうと下のほうに誘導されて、あの “恐怖の階段” を上らされる羽目になるわけですな。ご愁傷様です。 …とか思っていたら、 「フロント玄関まで乗り付けて下さい。係が移動させて頂きます。」 なんだそうで。 優遇されてますなぁ、車の人。 ま、鉄道の人も送迎バスがある時間に来ればいいだけの話なんですけど。

【あらすじ】

 詳しくは ここ を参照してください。 参照したら “下田プリンスホテル” に泊まるって書いてあるじゃないか! その事実に気付いた人は こっち を参照してください。 気が変わっちゃったんですよね、さばすさん (男性/40代) のクチコミのせいで。 で、伊豆に到着してからの経緯は ここここここ を参照してください。 ここ1ヶ月、ずーっと伊豆ネタばかりで、いづになったら伊豆から離れるのだ? そう苦々しく思っている人も多いでしょうが、あと1回の辛抱なので、我慢して貰うとして。

【料  金】 12,600円 (税込) 食事無し、お部屋おまかせ 和室8畳or洋室orアジアンツイン。

 ここか、そこか、あそこかのどこかに “宿かりサーファーズプラン” をヤメた。 そんな 話が出ていたかと思うんですが、ということで、“素泊まりプラン”。 素泊まりなのに高いですなー。 430円の素うどんなら29杯食べても、お釣りがきます。 でもまあ、うどんばかり食べても 17杯目くらいで飽きちゃうような気がするので、ま、いいかと。

【フロント】

 宿についたのが遅い時間だったからなのか、フロントにはフロント係っぽいオッサンと、警備員っぽいオッサンしかいませんでした。 警備員っぽいオッサンに、ちょっぴり不審者扱いされたっぽい感じがしたのがちょっとアレなんですが、フロント係っぽいオッサンの接客態度は慇懃でありましたので、特に問題はありませんでした。 素泊まりプランなので冷遇されているのか、部屋までの案内と荷物の運搬サービスは無かったので、自力で何とかしました。

【部屋・設備】

 フロント係っぽいオッサンに 「1階のお部屋をご用意しております。」 と言われて、ガックリ。 素泊まりだからか? 素泊まりプランだから冷遇されているのか!? ま、 「お部屋おまかせ 和室8畳or洋室orアジアンツイン」 なので、文句は言えないんですが、ちなみにこの宿は2階がフロントになっているんですよね。 1階へは階段を下りていくことになるので、何だか地下牢に幽閉されにいくような気分。 せめて “アジアンツイン” であれば、少しはリゾート気分が味わえるかも? かすかな期待に胸を躍らせながらドアを開けると・・・。 めっちゃ “和室8畳” でありました。ああん。。。 部屋のつくりも調度品も、ちょっぴり年季が入っている感じで、正直、ちょっぴり期待外れなヤマト君だったんですが、ま、悪くはない程度には普通だし、綺麗に掃除もされていたので、過度の期待さえ抱かなければ、それなりにアレだと評価していいのではなかろうかと。

  全室オーシャンビューの多彩な客室。全国でも珍しい階段状に造られた建物により、
  客室には専用のテラスや庭、ベランダを配置(1部客室を除く)。

その、除かれた1部の客室なんじゃないか? そう危惧していたんですが、ちゃんと専用のテラスが配置されておりましたので、その点では満足♪

【風  呂】

 この宿はですね、風呂に期待!…が持てます。 ガイドブックでもよく紹介されているし、写真を見ても、めっちゃいい感じだしー。 大浴場は和風・洋風の2ヵ所があって、時間帯による入替制になっているんですが、男風呂は 15:00〜24:00が和風、 24:30〜11:00(翌朝)までが洋風でありますか。 ということで、和風のほうに言ってみることにしました。温泉は5階にあるんですが、エレベータが1ヶ所しかないので、階段を使え! そんな事をフロントのオッサンが言ってたような気がします。何とも面倒な話なんですが、とりあえず1階の端っこのほうにある自分の部屋から、廊下を歩いて中央部分を目指しました。

アジアン・テイストな廊下♪

 廊下にはアジアン・テイストな小物…というか、中物や大物が置かれていたりして、なかなかリゾートな雰囲気。随所に空気清浄機も配備されているので、とっても清浄な空気が漂っております。 で、やがて階段が見えてくるんですが、おおっ!

天国風呂への長い階段♪

 このホテルは雛壇状になっていて、各階が独立しているような独特の造りになっているんですが、そのおかげで階段がめっちゃ真っ直ぐ。 この写真では今ひとつスケール感が伝わらないんですが、1階から5階までズドーンと真っ直ぐな階段が伸びていて、なかなか壮観でありますな。 思ったよりは疲れずに済みそうなんですが、が、やっぱりほどほどに疲れて、何とか大浴場に到着。 中の様子はですね、 こんな感じ でした。 和風温泉、し…遥都? あ、 「遥都(まほろば)」 と振り仮名がふってありますな。 読めないし、読み方が分かったところでとても覚えられそうに無いんですが、少なくとも感じの書き取りテストで出題されたらアウト。 空白で提出するのも癪なので、 「まほろば (魔葡露罵) 」 とか、適当に族っぽい漢字を並べて書いておくしかありませんが、暴走族の人達って漢字をたくさん覚えなければならないので、けっこう大変ですなぁ。 で、内湯の 「仙楽(せんらく)」 はですね、石っぽい造りでありました。 泉質に関しては ここ を見て貰うとして、下田の北のほうの蓮台寺からの引き湯なんですな。有り難味、ちょっぴり減少。 ま、温泉とオーシャンビューの景観とを両立させる為には必要な措置なんですが、ちょっぴり塩素臭いというか、正確に言うとちょっぴり次亜塩素酸ナトリウム臭くって、泉質的には正直、微妙なところかと。 泉質は無色透明の単純温泉。疲労回復や筋肉痛、間接痛などに効果がございます。残念ながら直接的な痛みには効果が無さそうなんですが、で、奥のほうには檜風呂の 「鼓舞(こぶ)」 というのがありました。 いい出汁が出そうなネーミングでありますな。 隔絶された奥座敷という雰囲気で、一人で浸かっているとプライベート感満載なんですが、誰かが入ってくると、気まずくなります。もしくは貞操の危機、アッーーー!

 で、続いて山頂露天風呂 「雲母」 に移動。 ウンモ星人が出てきちゃいそうなんですが、正しくは 「きらら」 と読むんですな。 たかが風呂の名前なのに、ヤマト君、無駄にネーミングに凝り過ぎぃ。 で、ここはアレです。 当館の建つ山の斜面の頂きにある眺望絶景の露天風呂。階段を登りますが、登る価値のある景色が広がります。 うん、確かに絶景なんでしょうな、もっと明るい時間に入れば。 暗くて、今ひとつよく分からんかったんですけど。 階段というのが思ったよりもけっこう大変な段数だし、吹きっさらしてフリチンだとクソ寒いし (冬なら凍死寸前) 、用意されているスリッパがイボイボ付きで足の裏が痛いし、修行に近いものがありました。 ま、確かに景色は絶景なんですけどね、もっと明るい時間に入れば。 で、この宿、すぐ目の前の海岸がサーフィンのメッカであるらしく、いかにもソレ系の若い兄ちゃんの姿が多くて、ちょっぴり萎えます。 基本、DQNですからね、ああいう手合いって。 決してお安くない宿泊料金なのに、それに似合わぬ客層というか何というか。 ま、オッサンやジジイの類というのもかなりウザかったりするので、年齢層が高ければ、それはそれで嫌なんですけどね。 相対的には、まあ、風呂の出来としては期待通りであったと評価していいのではなかろうかと。 内風呂でちょっとのぼせて来たので、もう1回、露天風呂に行ってみようかぁ。 そういう気分にまったくなれないところは、ちょっとアレなんですけど。

【夕  食】

 夕食はですね、部屋食でありました。

豪華な夕食♪


 ここに来る前、松崎のアサイミートで岩のりコロッケ×2、チーズはんぺんフライ×1を買ってカジったので、夜食代わりのカラムーチョで済ませました。 “(揚げ物×3)+ ピザハットグルメ味” って、痛風予備軍にはご法度ではないか? そんな気がしないでもないんですが、ま、たまの旅行なので、いいかぁ。…と。 とまあそんなことで、今日はもう寝ます。 んじゃ、おやすみ〜☆

【翌  日】

 みんな、おはよう〜☆ 朝はけっこう早く目が覚めました。 事前の調査により、海から昇る朝日には期待が持てそうに無いと認識していたんですが、念のため、日の出前に起きました。 前日は暗くなってからのチェックインで外の景色がよく見えなかったので、何はさておき、明るくなったらまず最初にそれをチェックしなければなりません。 で、海に面した専用のテラスに出てきました。

部屋から見える絶景(その1)♪ 部屋から見える絶景(その2)♪


 おお〜、オーシャンビュー♪ 目の前の電柱やら、ビーチの手前の小汚い駐車スペースやら、ちょっぴり俗っぽい風景も目に入ってくるんですが、それさえ見ないようにすれば絶景でありますな、こりゃ。正面には伊豆七島のうちのナントカ島 (その1) と、ナントカ島 (その2) も見えてるしー。 方角的に夕日の沈む時間帯とかだと、もっといい感じだったりするのかも知れません。 カラムーチョの横に写りこんでいたテーブルの上の紙に 「17:19」 という数字が見えますが、これが日没の時間なんですな。 その下にある4つの数字は満潮と干潮の時間。 浣腸の時間は…、ま、各自でお好きなように。 で、明るくなってきたので、改めて部屋の様子も撮影してみました。

お部屋の様子(その1)♪ お部屋の様子(その2)♪


 おお〜、普通ですなぁ。ごくありきたりな和室8畳です。 が、眺めは抜群です。 海に面したテラスに2つの椅子が仲良く並んでいるのが、ちょっぴり癪だったりするんですが、とまあそんなことで、期待したとおり、部屋からも海が綺麗に見えたので、すっかり満足♪ 噂によると客室とビーチの間に 貸切天然温泉スパ・ヴィラ を作ってしまった関係で、オーシャンがまったくビュー出来なくなってしまった客室が存在するようなんですが、1階の端っことは言え、ちゃんと海が見えたので、素泊まりプランでもハズレ部屋ではなかったようです。 すっかり安心したところで、朝風呂に行くことにしました。 今度は洋風になるワケですが、 多々戸ウインズ ♪ いやあ、よかったっす。個人的には和風よりも、こっちのほうが好印象でありました。 脱衣所の籠もバリ風にお洒落だったし、別に山の斜面の頂きになくても、5階だから十分に眺めはいいしー。 内湯 「WAVE」 は地中海風だし、貞操の危機を感じるような閉塞的なスペースもないし、露天エリアに出るのもお気軽だしー。 ジャグジーはあるし、洗い場には蛇口もあるし、そして何より、本物のヨットを改造して造られた露天風呂は、お手軽に戸塚ヨットスクール気分を味わうことが出来て、最高〜♪ 写真で見て、「何じゃこりゃ。」 と馬鹿にしていたセーリングスパ・マーメイドなんですが、こっちにもジャグジー機能が完備されていて、グレちゃった青少年も思わず更生しちゃう気持ちよさ。 いやあ、この宿を選んで正解でした。 政界入りするよりも、ずっと正解だったと思います。

【朝  食】

 すっかり満足したところで、朝食タイムです。夕食と同じく部屋食でありました。

豪華な朝食♪


 昨夜、下田駅前のローソンで、ポテチと一緒に買いました。 マムズキッチン・サンドのローストビーフ、意外にたっぷりと肉が挟まっていて、美味しい♪ で、けっこうボリュームがあるのに212kcalしかなくて、とってもヘルシー。 これ、地元では見たことが無いんですが、どうやら期間限定、数量限定商品のようです。 シーチキン・マヨネーズのおにぎりも普通に美味しくて、 4,200円も高い朝食付きプランにしなくて正解でありました。 政界入りするよりも、ずっと…、以下略。

【散  策】

 チェックアウトする前に、周囲を散策してみました。 専用の通路を使えばビーチに直接出ることが出来て、とっても便利。 建物自体が高台に建っているので、海へは1階からでも階段を下りる形になるんですが、期待に胸を膨らませて、ワクワクしながら歩いて行くと

リゾート気分満点のプール&足湯♪ ビーチから見た大和館♪


 プールやら足湯やらがあるスペースに到達します。 プールは極めて低学年のお子様向けだし、シーズンオフなので水も抜かれておりますが、眺めがよくてリゾート気分満点♪ ロッカーやシャワーもあったりするので、海で泳いだりサーフィンしたりするのにも、とっても便利。 で、そこから更に階段を下りると、ビーチに到着〜。 果たしてここは多々戸浜と言ってもいいのか? そんな疑問が湧き上がってくるほど、海岸の超端っこだったりするんですが、ま、そこから3分も歩けば、誰がどう見ても多々戸浜であると断言出来るところに出るので、まったくもって無問題。 素晴らしい立地でありますな、こりゃ。 とまあそんなことで、海岸散策の様子は、 ここ に続く。

【総合評価】

 和室8畳がごく普通だったのを除けば、期待どおりでありました。眺めと風呂、最高♪ 宿の飯に関してはよく分かりませんが、おそらく海鮮好きであれば満足出来るのではなかろうかと。 夏に2食付き・露天風呂付き客室のプランにして、可愛いギャルと一緒に貸切天然温泉スパ・ヴィラに入ったりすれば、言うこと無し。 ま、いくら取られるか分かったものではないし、予約を取るのも超困難な気がするんですが、さ、頑張りましょう。


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