かんざんじ堀江の庄

【所 在 地】 静岡県浜松市

【宿 泊 日】 平成20年11月29日(土)

【オフィシャルサイト】 http://www.tokai-kb.com/horie/

【楽天トラベル】 http://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/38580/38580.html

【じゃらん net】 http://www.jalan.net/jalan/jweb/yado/YADS_314887.HTML

【交  通】  : 東名高速・浜松西ICより15分鉄道 : JR・浜松駅よりバスで40〜50分、または弁天島駅よりバスで30分

 …というのが一般的なアクセスです。公共交通機関を利用する場合、浜松から意外と遠いのが難点なんですが、バスの便は朝早くから夕方くらいまで、12分くらいの間隔で運行しているので、意外と便利かと。最終便は23時くらいまであるので、夜遅くなっても大丈夫♪ 詳しくは この時刻表 を参考にして下さい。大久保クン、山崎クン、ひとみちゃんのほうは参考にしてはいけません。 一方、30分で行けるから便利じゃん♪…という気がする弁天島のほうの時刻表は これ。 めっちゃ本数が少ないので、やめておいたほうが賢明でしょう。 遠鉄バスの “舘山寺温泉” というバス停で降りれば、そこから旅館まではほんの数分です。予約制の無料送迎バスというのもあるので、詳しくはオフィシャルサイトを参照して下さい。

 一方、車でのアクセスは東名高速の浜松西インターを利用するのが近道なんですが、それだどドライブ的に今ひとつ面白みがないので、名古屋方面からの場合、ひとつ手前の三ヶ日インターで降りて、 “三ヶ日みかん” や “三ヶ日人” に思いを馳せながら湖岸を走るというのも手かも知れません。牛川人と並ぶ代表的な旧石器時代人ですからね、三ヶ日人。普通に漢字変換しようとすると、どうしても “三日美人” になっちゃうところがネックなんですけど。 三ヶ日で高速を降りた場合 “浜名湖レイクサイドウェイ” を南下して弁天島に出て、そこから “村櫛舘山寺道路” に出てひたすら北上すれば、そのうち舘山寺温泉に到着するのではなかろうかと。 このルート、かつては有料区間が多かったんですが、2007年くらいに無料化されたみたいだし、浜名湖の75%くらいを周遊出来るのがポイントでありますな。 ただ、無駄に時間がかかるので、先を急ぐ人にはまったくお薦め出来ません。

 ちなみにここは 浜名湖パルパル に行くには、オフィシャルの “遠鉄ホテル エンパイア” の次くらいに便利だったりして、ロケーション的には抜群♪…だと思います。

【地  図】  アクセスマップ(通常版)    アクセスマップ(無駄に遠回り版)    詳 細 図

【駐 車 場】 50台・無料 (部屋数:35)

 部屋数よりも駐車台数のほうが多くて、余裕やん♪…という感じですな。 ただ、忘年会シーズンとかは宴会だけの客とかも来るようなので、油断はなりません。 ぱっと見た感じ、旅館の目の前の駐車場は25台くらいしか止められなさそうだったんですが、他にも駐車スペースがあるんですかね? 満車の場合は、観光協会駐車場へお停めください (徒歩10分)。…ということなんですが、あまりあてにならない情報によると、パルパル駐車場すぐ南 (500円/1日) という事ではないかと思われます。この場合、旅館が駐車場代を負担してくれるのかどうか、定かではありません。

【あらすじ】

 僕は今、静岡におります。大井川鉄道に乗って、大いに大井川を鉄道してみようという魂胆なんですが、素股好きの聖地、寸又峡温泉に行って紅葉狩りなんてのもいいかも知れません。秋だしー。 が、寸又峡などという僻地にひとりで泊まるというのも何だか寂しいので、大井川を大いに鉄道するのは日曜日ということにして、前日はどこか適当なところに泊まることにしたんですが、どうせなら温泉があって、景色が綺麗なところがいいですよね。 とまあそんなことで、今日は浜名湖にある館山寺温泉がというところに来ております。 とりあえず温泉に浸かって、ご飯も食べて、やることがなくて暇なので、こうして部屋で原稿を書いているわけなんですが、そのうち面倒になって、中途半端なレポで終わることになろうかと。…というのが今回のあらすじです。

【料  金】 11,950円 (ひとり旅♪素泊まりプラン・土曜日料金)

 ひとり旅というのは、思わず “♪” を付けたくなるほど楽しいものなのか、今ひとつ疑問ではあるんですが、この手の温泉旅館で一人旅の素泊まりOK♪…というのは、ちょっと貴重かも知れません。その分、ビジネスホテルに比べると料金はかなり高めなんですが、僕の場合、楽天ポイントがかなり溜まっていたので、楽天トラベルを利用して、何とか 9,000円で宿泊することが出来ました。それだけの費用対効果があるかどうかは、人それぞれの考え方だと思うんですが、個人的には、ま、9,000円ならギリギリのレベルではなかろうかと。 11,950円だと、ちょっと躊躇っちゅね。( by 具志堅用高。) ちなみに素泊まりプランの場合、チェックインは夜9時までOKなので、到着が遅くなる人でも大丈夫なんですが、逆に夕方5時までは部屋に入れて貰えないので、早く着き過ぎた場合にはちょっとツライです。 “ひとりパルパル” とかで時間を潰して下さい。

【フロント】

 “笑顔の宿” を自称しているだけのことはあって、フロントのお姉さんやオッサンは総じて愛想がいいです。 僕は14時前くらいに現地に到着してしまったので、チェックイン前に駐車場に車だけ止めさせて貰うことにしたんですが、その時に応対してくれたギャルがなかなか感じのいいギャルでありました。近隣の観光地と飲食店のマップをくれたりして、ひとり旅の素泊まりプランだからといって、虐げられるようなことはまったくありませんでした。玄関前の歓迎ボードにも、ちゃんと名前が書いてあったしー♪

【部屋・設備】

堀江の庄の外観♪

 外観は、ま、こんな感じ (↑) です。 駐車場のクルマの中から撮ったら隣のクルマが邪魔になって、上層階しか写せませんでしたが、自称 “お城を思わせる白壁と数寄屋風の大門” なんだそうで。 ま、言われてみれば、しぐれ城レベルには、お城っぽいような気がしないでもないんですけど。 数寄屋風の大門というのは、なかなかソレっぽかったので、朝、出発する時に写真を撮ろうと思ったんですが、中から浴衣を着たオッサンが出てきたり、ゴミ収集車が長時間止まっていたりして、人目を気にするシャイな僕は、どうしてもシャッターを切ることが出来ませんでした。ゴミの車、早くどけよ!

 素泊まりプランの場合、ルームサービスはございません。いつでもお休みになれますよう、お布団は敷いておきます。…ということなので、お部屋まで荷物を運んでくれたり、お茶を煎れてくれたりといったサービスはありません。 一人で仲居のオバサンの相手をするというのも何かと気を遣うので、余計なサービスがないほうが気楽でいいと思います。 とりあえずエレベータのところまではお姉さんが着いて来てくれるので、ひとり旅の素泊まりプランだからといって、虐げられているという感じは無いですしー。 で、お部屋はですね、こんな感じ (↓) でありました。

堀江の庄のお部屋♪

 広角系のカメラを持って行かなかったので、全体像がまったく把握出来ないかと思うんですが、一言でいえば小綺麗。 二言でいえば、こじんまりとして綺麗。…といったところでしょうか? 八畳間なので、ひとり旅の素泊まりプランとしては必要にして十分でありますな。 畳のスペース以外には写真にあるような “椅子とテーブルの部” と、テレビが置かれた床の間があって、入口の両側には便所と風呂がありました。便所と風呂が別々になっているので、2人以上で泊まった場合、誰かが風呂に入っている時に急にウンコがしたくなったりしても大丈夫♪ ただ、風呂に入っていて急にウンコがしたくなった場合は、わざわざ別の部屋に移動しなければならないので、ちょっと面倒ではあります。 風呂と便所が一体化している場合と比較して、どちらが優れていると一概には言えないんですが、個人的には便器を見ながら風呂に入るというのはあまり好きではないので、別れていたほうが嬉しいです。 というか、この旅館は大浴場と露天風呂があるので、部屋の風呂を利用する人は少ないと思うんですけど。

 冷蔵庫にはビールの大瓶が4本だけ入っていて、空いたスペースは自由に使えるようになっております。 とりあえずビールが欲しい人は、わざわざ注文する手間が省けるし、飲み物を外から持ち込んだり、自販機で調達したりする人にとっても便利だし、なかなかよく考えられたシステムだと思います。 あと、備品として、コップ以外に割り箸が置いてあったのもポイントが高いです。 かつて、ビジネスホテルで “ペヤングソースやきそば” を作って食べようとして箸が無いのに気付き、しかたなく持っていた蛍光ペンを2本使って食べたことがある僕には、その有り難さが身に染みてよく分かります。今回は食べませんでしたけどね、ペヤング。

 座卓の上にはお茶とお茶菓子と電気ポットと氷水の入ったポットが置いてありました。ひとり旅の素泊まりプランなんだから、お茶菓子は無し!…とか、そういった差別待遇はなされないようです。 ま、ひとり旅の素泊まりと言っても、そこそこの金は払ってますからね。 “静岡県産マスクメロンゴーフレット” のサービスくらいは当然でしょう。 ま、正直、さほど美味しいお茶菓子とも思えなかったんですが、こういうのは気持ちの問題ですからね。 で、せっかく舘山寺温泉という景勝地に泊まったからには、窓から見える景色にも期待が持たれるところなんですが、期待に胸を弾ませながら、そっと窓を開けてみると…

部屋から見える絶景♪

 景色、ゼロっ!! この写真は明け方に撮ったものなんですが、何だか怪しい森のような景観が広がっている…というか、狭まっているだけでありますな。 クチコミ情報を見たら、景色も最高♪…とか書いてあって、かなり期待をしてたんですが、も、もしかして、ひとり旅の素泊まりだというので、虐げられてこんな部屋に泊まらされたとか? ま、ひとり旅の素泊まりだから浜名湖が見える部屋までは期待していなかったんですが、パルパルの観覧車のイルミネーションくらいは見えると思っていたんですけどね。 でもまあ、しょうがないよね、ひとり旅の素泊まりだしぃ。。。 ちなみにこの部屋、パルパルがぜんぜん見えない割には、パルパルの園内放送がめっちゃよく聞こえてきて、丁度 “パルミネーション” という夜間営業が始まったこの日は、夜の9時半頃までオルゴールっぽいBGMが流れていたんですが、部屋にいながらにして遊園地の雰囲気を味わえるというのは、お得なんだか、ただ喧しいだけなんだか。 イルミネーションが綺麗に見える部屋なら、言うことは無かったんですけどねー。

【風  呂】

 気を取り直して温泉にでも行ってみましょうかー。 舘山寺温泉というのはそこそこ有名な温泉なんですが、その実、泉質的にはあまり大したことがなくて、この旅館の場合、

  泉温 : 23.8℃(41〜44℃まで加温しております)
  加水 : 温泉の供給量の不足を補うため、加水しています
  循環 : 衛生管理のため、循環ろ過装置を使用しています
  塩素 : 衛生管理のため、塩素系薬剤を使用しています

とのことでありました。 いや、源泉掛け流しでなくてよかったです。 23.8℃の湯をそのまま掛け流しされたら、冷たくて入ってられませんもんね。 23.8℃って、そもそも温泉か?…という気もするんですが、ナトリウム・カルシウム・一塩化物冷鉱泉ということで、成分的には一応、温泉法の基準をクリアしているみたいなんですけど。 で、ここの風呂はですね、1階の内湯と屋上の露天風呂とが完全に分離しております。フリチンのまま移動出来ないところが何とも面倒なんですが、恐らく、昔は1階の内湯しか無かったのが、 「露天風呂は無いのか?」 と客から文句を言われて、後から屋上の露天風呂を増設したのでありましょう。 後から無理やり作ったとしか思えないほど、めっちゃ屋上にありましたからね、露天風呂。 館内からは外階段を使って屋上に行くようになっているので、雨の日だとびしょ濡れになります。 ま、一応、ビニール傘が用意されていたので大丈夫かとは思うんですけど。 脱衣所と浴槽とは一体化しておりまして、途中に仕切りはありません。 屋根は脱衣所の部分だけにしかないので、雨の日だとびしょ濡れでしょうな、こりゃ。 晴れていても冬だと、めっちゃ寒いんちゃうか?…という心配もあるんですが、作りが大雑把な分、開放感のほうは抜群でありまして、夜なので景色はあまりよく見えませんでしたが、明るい時間帯なら眺めもいいかも知れません。 木で出来た浴槽もなかなかいい感じだし、ま、ビジネスホテルで便器を見ながら狭いユニットバスに浸かることを思えば、まさに極楽気分♪…でありますな、こりゃ。

 露天風呂のほうは洗い場が無くて、石鹸やシャンプーも使用禁止なので、後から1階の内風呂にも行ったんですが、こちらはさほど広くはなくて、うーん、まあまあ? やはり、屋上の露天風呂とセットでひとつと考えておいたほうがいいでしょう。 ちなみに内風呂のほうはオールナイト営業なんですが、露天風呂のほうは夜は10時まで、朝は6時から9時までと、入れる時間がちょっと短め。 僕は大井川鉄道に乗る時間の関係で7時前にはチェックアウトしたので、朝、露天風呂に入る時間がなくてちょっと残念だったんですが、パルパルの観覧車からここの露天風呂が丸見え♪…という未確認情報もあったりします。 確かに風呂から観覧車の上の部分がよく見えていたので、その可能性は非常に高いと言わざるを得ません。 いや、女湯のほうはどうか知りませんけどー。

【食  事】

 素泊まりプランなので旅館の食事がどういうレベルなのか定かではありませんが、近隣に飲食店がたくさんあるので、素泊まりでも食うには困りません。 最悪、すぐ近くに “サークルK” があるので、コンビニ弁当で済ませる手もあるし、部屋には電気ポットと割り箸があるから、“ペヤングソース焼きそば” を作って食べてもいいしー。 ほんのちょっとだけリッチな夜を過ごしたいというのなら、隣接する 手打ちうどん権太 がお薦めです。 部屋への出前もしてくれるらしいので、ひとり旅の素泊まりプランにして、部屋食気分だって味わえちゃいます。 僕は店まで食べに行きましたけどね。期間限定なのかも知れませんが、素泊まりプランのお客さまには20%の割引券がついていたので、かけうどんなら夕食代は464円で済みます。リッチな僕は奮発して、権太名物うどんの王様 “やらまいか” というのを頼みましたけどね。 “やらまいか” と言っても、うどんにイカが乗っているいるわけではなく、ウナギが乗っておりましたー。

♪

 茹でたうどん (1.5人前) が馬鹿でかい鉢のようなものに入っていて、その上にウナギの蒲焼が乗っていて、更にその上には目玉焼き♪…ではなくて、これはトロロとウズラの生卵でありますか。 個人的にはトロロと生卵というのがあまり好きではないんですが、どちらもヌルヌル、ベタベタしていて、爽やかさがないですからね。どちらかというと目玉焼き (固め) のほうが嬉しかったんですが、浜名湖と言えばウナギやろ?…という固定観念に負けて、トロロとウズラには目をつむることにしました。 写真だとウナギの蒲焼の一切れが少し小さく見えるかも知れませんが、トロロの下の部分にもウナギが隠れているので、実際はこの1.6倍くらいのボリュームがあります。 うどんには海苔とツユが掛かっているんですが、徳利に入ったツユと小鉢が付属しているので、うどんにツユをつけて食べるのではないかと思われます。 で、これがまた、美味いっ♪ 特に海苔が美味いっ♪ うどんは極太で、ちょっと茹で足りないんじゃないか?…と思ってしまうほど歯応えがあります。 生卵は、ま、ウズラで量が少ないので、混ぜてしまえば分からなくなるレベルだし、トロロも気にしなければ気にならない存在でありました。 というか、トロロ、意外とイケるぢゃん♪…と思ったりもしたんですが、で、肝心のウナギはというと、美味しい♪ めっちゃ美味しい♪ うどんとの相性はどうかと言うと、正直、別々に食べちゃうので、上に乗っかってる必然性がさほど高いとも思えないんですが、他の店では見掛けないメニューなので、話のタネにも是非オススメしたい逸品であります。 お値段は 1,680円のところ、20%割引券のおかげで 1,344円となりましたー♪

【総合評価】

 総合的に見て、素泊まりでも気兼ねのない、なかなかよいお宿でありました。 が、唯一、夜中に “” が出て、今ひとつ安眠出来なかったのがネックでありますな。 僕は伊予柑がわりと好きなんですが、霊感はさほど強いほうではなくて、今まで旅館で霊とかを見たことはなかったんですが、ここは出ました。めっちゃ出ました。めっちゃ魘 (うな) されました。 どうやら暖房の音が原因ではないかと思うんですが、部屋の中を霊がうろついている気配が濃厚に感じられて、悪夢を見るんですよね。 ま、今となってはそれも、いい思い出?…という気がしないでもないんですが、とまあそんなことで、ウナギと魘されで、とってもウナウナな浜松の夜を過ごすことが出来たのでありました。おしまい♪


INDEX
BACK NEXT