『 熊力ドリンク (奥飛騨熊牧場) <分類 : ドリンク系> 』

熊力ドリンク自販機♪

熊力ドリンクそのもの♪



(2008年12月30日更新)

 おやつと言えば基本的にはお菓子なんですが、もうひとつ、重要な構成要素があります。飲み物。そうです。それです。おやつとお菓子にだけ “お” を付けて、飲み物だけ呼び捨てでは差別と言われかねないので、お飲み物と言い直しておきますが、お菓子+お飲み物=おやつ。そういう認識を持っている人は少なくないと思います。友達のところに遊びに行って、おやつの時間に麩菓子だけをポンと出されたりすると、 「しげひろ君ところのオバチャン、ケチやな!」 と思ってしまったりします。 いや、具体的な名前を出すと、コドモの頃の思い出話かと誤解されるかも知れませんが、あくまでも一般論として、そういうことになります。麩菓子と言えば牛乳やろ!?…みたいな。 ま、僕は牛乳が苦手な子供だったので、そんなもの出して貰ったところで、 「しげひろ君ところのオバチャン、嫌がらせか?」 としか思わなかったに違いありませんが、麩菓子だけをポンと出された後、ポン菓子もポンと出してくれて、お菓子がダブルになったほうが嬉しいかも知れません。 ま、牛乳以外の飲み物であれば、出して貰うのは一向に構わないんですけど。

 ただ、一口に飲み物と言っても、中にはお菓子と合わないものもあります。例えば味噌汁なんてのもそうですよね。アレはご飯にはよく合うんですが、おやつには合いません。そもそもアレを飲み物と言っていいのか、ちょっと疑問が残るところではあるんですが、 『マーボー豆腐は飲み物です。』 などという若槻千夏のブログもあるので、絶対に違うとも言い切れないんですけど。 ちなみに、サバ家のコドモ時代の定番のおやつの飲み物はといえば、やはり “カルピス” ということになりますか? どこの家にも大抵ありましたからね。大抵、お中元で貰うんですよね、アレ。 いつだか、お中元で贈られてきたフルーツカルピスの詰め合わせがめっちゃ割れてて、凄くショックだったのを覚えているんですが、昔の運送屋って、けっこう適当でしたからね。 あと、友達の家で出されたカルピスの濃さで、その家の裕福度が分かるなんて話もよく聞きましたが、お金持ちだけど、ケチ。…というのはよくある話なので、一概にお金持ち=濃いカルピスとは言えないような気がします。めっちゃお金持ちなので “カネモ” と呼ばれていた小島くんのところに遊びにいったら、濃いカルピスではなくて、薄いコーラスだったりとか。 いや、具体的な名前を出すと、コドモの頃の思い出話かと誤解されるし、森永のコーラスがカルピスよりも格下だという誤ったイメージを与えかねので、そういう発言は厳に慎まなければなりません。小鳥くん(仮名)のところに遊びにいったら、濃いカ○ピスではなくて、薄いコー○スだったりとか。…と、一部、訂正させて頂きたいと思います。

 で、遠足の時に持っていく飲み物はいつも、 “不二家のレモンスカッシュ” でありました。何故かというと、 「遠足の時に持っていく飲み物と言えば、不二家のレモンスカッシュやろ!?」 と、サバ兄がいつも言っていたので、それに従ったまでなんですが、性格が素直な弟だったんですね、僕。 サバ兄がどうしてそのようなポリシーを持つに至ったのか、今もってよく分からなかったりするんですが、一号館という近所のスーパーで250ccの缶のヤツを売っていたんですけどね。もしかすると、安かったんですかね?遠足のおやつは300円以内とか、そういうリミットがあったので、少しでも安いものを買うというのが決まりだったのかも知れません。 あと、コドモの頃の思い出の飲み物というと、 “シトロンソーダ” というのがあるんですが、これはアレです。粉末のジュースの素です。水に溶かすと、めっちゃチープなメロンソーダみたいになって、美味ちい♪めっちゃ、美味ちい♪ ご家庭で簡単に炭酸飲料が作れるというので、子供たちの間では大人気だったんですが、 「あんな毒なもん。」 と、親たちの間では概ね、不評だったような気がします。毒というのはちょっと言い過ぎかと思うんですが、ま、確かに決して健康的な飲み物だとは思えませんでしたけどね。 このシトロンソーダの偉いところは飲み物としてだけでなく、お菓子としても機能することなんですが、僕はよく、水に溶かさずにそのまま舐めたりしておりました。インスタントラーメンのスープとか、日清焼きそばの粉末ソースとか、とりあえず粉のものはよく舐めてましたからね、僕。 中でもシトロンソーダはスープやソースとは違って甘いところがよかったんですが、そういえば牛乳に入れるミルメークもよく、粉のまま舐めたりしておりましたなぁ。遠い日の思い出であります。…って、いや、けっこうオトナになってからも舐めていたんですけどね。

 子供にとって、お菓子のお共がジュースであるなら、大人にとってのソレは珈琲や紅茶ということになりましょうか。あるいは日本茶とか。都饅頭には渋茶ですよね、やっぱり。アイス饅頭を食べる時はあまりお茶とか飲んだりしませんけど。 で、洋菓子となるとやはり珈琲か紅茶ということになるんですが、僕は基本的に珈琲があまり好きではありません。苦いしー。しかも、熱いしー。僕は猫舌なので、基本的に熱いものは駄目なんですよね。珈琲に限らず、紅茶も日本茶も昆布茶も熱いのは駄目で、無論、鍋焼きうどんも苦手です。猫舌でいい事など何ひとつとして無いんですが、ま、カンジタになってないだけ幸せだと思って諦めるしかありません。 熱いのと苦いのが駄目なだけなので、アイスカフェオレとかならぜんぜん大丈夫なんですが、甘い珈琲というのはちょっと子供っぽい感じがするので、プライドの高い僕としては不本意なんですけど。 冷たくて、オトナ向けの飲み物というのはないのか!?…というのが今日の本題なんですが、猫舌のオトナだって大丈夫。世の中にはちゃんと、そういうニーズに応える飲み物が用意されております。すっぽんドリンクや、赤まむしドリンクといったあたり、これはもう、立派なオトナ向けのドリンクです。子供が飲んだら鼻血が出るに違いありません。よい子はゆめゆめ、手を出してはいけません。 なら何か?悪い子なら手を出してもいいのか?…と、必ずそういうことを言い出す、うざいガキというのがいつの時代にもいるんですが、すっぽんドリンクを飲んで鼻血を出している自分の姿を想像して、それでもいいと思うのなら、どうぞ勝手に飲んで下さい。僕は止めません。まさか出血多量で死ぬようなことはないでしょう。

 で、今回紹介するドリンクは赤まむしでもスッポンでもなくて、熊です。その名も “熊力ドリンク” ぅぅぅ!! 一瞬 “能力ドリンク” に見えたりするんですが、違います。熊です。熊なので、能力が高まるとか、そういった効力は期待出来ないんですが、その代わり熊力が付きます。くまぢから。何だか力強いですよね。ちなみに読み方としては “くまぢからドリンク” ではなく、 “クマリキドリンク” が正解のようですが、自販機にそう書いてありましたからね。 “期待されて新登場” ですか。誰が期待したんでしょうな、こんなもの。オッサンですかね?オッサンなんでしょうな、多分。 「ねえちゃん、精力のつく熊のドリンクとか、無いんけ?」 とか、売店でそんなことを言ってくるオッサンが後を絶たなかったのでしょう。売店のねっちゃんも大変ですなぁ。。。 そこで、期待に応えて精力のつく熊のドリンクを作って、いちいちオッサンの相手をするのも面倒なので、自販機で売ることにしたのではないかと思います。 ま、普通に売店でも売っているんですけど。 あ、これ、どこで売られているのかというと、奥飛騨クマ牧場です。自販機にそう書いてあるので、最初からみんな分かっていたと思うんですが、僕はこの秋、この牧場に行って、可愛いクマたんのショーとかを見てきました。 ここ にその時の話が書いてあります。 熊力ドリンクって、買うのにちょっと勇気がいるんですが、自販機だと1本でも気軽に買えるのでいいですよね。 話の種にでもと思って、軽い気持ちで買ってしまった僕なんですが、あれから3ヶ月。まったくソソられるものがなくて、ずっとそのまま放置していたんですが、年内に何とかしないと、ずっとこのまま冷蔵庫の片隅で埋もれてしまうような気がします。今から30年ほどして僕が孤独死した時、空の冷蔵庫の中から1本だけ熊力ドリンクが出てきて、人々の涙を誘うに違いありません。それはそれで、なかなかワビサビを感じさせるシーンではあるんですが、とりあえずこの際、思い切って飲んじゃいますかー。まさか、あまりのゲロまずさに痛風の発作が起きるようなこともないと思うしー。 飲むっ! もう、絶対に飲むっ!

 そんな僕の硬い決意も、ラベルにある原材料を見て、一気に揺らいでしまいました。何やねん、この “動物胃浸出液” って! 熊の胃を何かに浸け込んで、その汁を瓶詰めしたんですかね? “熊の胆 (い) ” というのはよく富山の薬売りが家に置いていったんですが、 “熊の胃” というのは初めて聞きました。しかもコイツが原材料名のトップに書かれております。ほとんど動物胃浸出液なのか!? ラベルには、美容と健康に!スポーツに!ビジネスに!ドライブに!夜ふかしに!…などと書かれているんですが、今はちょうど年末年始の休暇なのでビジネスはないし、今日はこれからドライブに行く予定も無いし、スポーツもしないだろうし、夜は11時になったら寝ちゃうと思うしー。 尿酸値とコレステロールが高い以外、今のところはそれなりに健康だし、今のままでも十分に美しい僕なので、今の段階でこのドリンクはまったく必要がないような気もしてきました。 とまあそんなことで、これはまた、次の機会ということで♪

 …と思わないでもないんですが、この際、思い切って、イッちゃいましょう。飲むっ! もう、絶対に飲むっ! ということで、開封っ♪ プーンと動物胃浸出液の匂いがするわけでもなく、あ、これはアレです。リポビタンDです。 で、お味のほうは・・・。 普通。めっちゃ普通。 リポDよりも飲みやすいくらいですな、こりゃ。普通に美味しいと言っていいかも知れません。こんなことでアッチのほうに期待が出来るのか、甚だ心許ない限りなんですが、オッサン、これでは納得しないでしょうな、多分。 とまあ、だいたい予想したような結果…というか、思った以上に熊力のまったく感じられないドリンクでありましたが、とまあそんなことで、では皆さま、よいお年を♪

( おしまい♪ )


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