『 椎茸すなっく (エコピア平成) <分類 : お土産系> 』

椎茸すなっく外箱♪ 椎茸すなっく本体♪



 君は “椎茸” が好きかな?僕は嫌いです。いや、生椎茸ならまだいいんですが、これが干し椎茸となると駄目なんですよね。…という話は ここのところ に書いてあるので興味のある人には読んで貰うとして、で、そんな椎茸がですね、どうやらスナックになったらしいんですよね。…という話は前々から知ってはおりました。どこでスナックになったのかと言うと、岐阜県の武儀町というところなんですが、今では市町村合併によって、関市の一部ということになったんですけどね。 この町に “平成地区” というのがあって、元号が昭和から平成に変わった際にちょっぴり話題になったことがあるんですが、ただ字面は “平成” でも読み方は “へなり” なので、そこのところがちょっと今ひとつで、すぐに忘れられてしまったんですけどね。 ま、 “へなり地区” って、何だか屁みたいな名前やな。…と、地区の住民の誰もがコンプレックスを抱いていたのが、たとえ一瞬でも注目されることになって何よりだったと思いますが、そんな町でですね、椎茸はスナックになったらしいんですよね。

 平成地区にちなんで、この町に 道の駅・平成 (へいせい) ” というのが作られて、で、椎茸スナックはですね、そこで売られているらしいんですよね。僕は一時期、この近くの現場を持ち場として割り振られておりまして、よく仕事の帰りにこの道の駅に立ち寄ってジュースを買ったり、便所に入ったり、仮眠をしたり、仮面をかぶったりしていたんですが、そんな当時はですね、椎茸スナックにはまったく興味がなかったんですよね。ところが椎茸のネタを書くのにいろいろと調べているうちに、そういえば椎茸スナックというのがあったっけ。…ということを思い出して、何だか無性に食べたくなってしまったんですが、そういう時に限って近くの現場担当から外されてしまって、このところ “道の駅・平成” とはすっかり縁遠くなってなってしまったんですよね。たかだか椎茸スナックごときのために、わざわざ武儀町くんだりまで行くというのも何だかアホらしい話だしー。

 …と思っていたらですね、つい先日、発見しました。スキーの帰りに立ち寄った 道の駅・明宝 というところにですね、売っていたんですよね。何でもいいけど、武儀町の名物をこんなところで売るなって!…と思わずにはいられませんでした。名物というのはその土地で買ってこそ価値があるわけでありまして、その意味では明宝名物の “明宝ハム” というのも最近はちょっと出回りすぎですよね。 “タイムリー” (←地元のローカル・コンビニ) なんかで売るな!…と、声を大にして言いたいところなんですが、じゃ、 “道の駅・明宝” で椎茸スナックを買うのはヤメにしたのかと言うと、それとこれとは話が別でありまして、しっかりと2箱買って帰りました。これからはタイムリーとか、うちの近所の “スーパー一号館・日進店” とかにも販路を拡大したいところでありますが、椎茸スナック、正式には “椎茸すなっく” と平仮名で表記するようなんですが、椎茸を使ったスナックというと、みんなはどんなものを想像するかな?

 椎茸を粉状にして、かっぱえびせんに練りこんでみました。…とか、椎茸を細かく刻んで、味カレーの中に混ぜてみました。…とか、僕がイメージしていた椎茸スナックというのはその程度のものだったんですが、とにかくまあ、椎茸とスナックという組合せが僕の頭の中ではまったく結び付かなかったんですよね。が、実際の “椎茸すなっく” はそんなものではありませんでした。かっぱえびせんでなければ、味カレーでもなくて、ま、かっぱえびせんと味カレーというのは似たようなものなので、かっぱえびせんでなければ自動的に味カレーでもないことになるんですが、 “椎茸すなっく” というのはですね、椎茸そのものでありました。試食品があったのでちょっと摘まんでみたんですが、すまし汁とか味噌汁とかに入っている椎茸をそのまま箸で摘み出して、天日で3日間ほど干してみましたぁ。…といった感じでありまして、お味のほうも干し椎茸そのまんまでありました。こりゃ、干し椎茸が苦手な人にはちょっとツライかも知れませんなぁ。…と、干し椎茸が嫌いな僕は思ってしまったんですが、ただその試食品は “しょうゆ味” だったのよくなかったのかも知れません。しょうゆ味の干し椎茸スナックでは、すまし汁に入っている椎茸をそのまま箸で摘み出して、天日で3日間ほど干したのと大差ありませんもんね。そこで僕は “カレー味” と “わさび味” の2種類を買ってみることにしたんですが、試食を終えた時点で僕の “椎茸すなっく” に対する期待はあらかた消えて無くなっていたんですけどね。いやあ、変なものを買ってしまいましたなぁ。。。

 ということで、家に戻ってまず “カレー味” のほうを試食してみました。これはアレですね。カレー味の椎茸ですね。ただ、これはアレです。特殊製法でカラリと揚げ…とあるように、ただ椎茸を干しただけのものではないので、 “すなっく” らしいサクっとした食感は十分に確保されていると言ってもいいでしょう。でもって、表面にまぶされたカレー味のパウダーのおかげで、椎茸の風味が完膚なまでに破壊されております。 “しょうゆ味” を口にした時の “干し椎茸感” がなくて、干し椎茸好きには何とも物足りないところでありますが、干し椎茸が嫌いな人には癖がなくて食べやすくて、いいかも知れません。見た目は椎茸そのままなのに、味はカレー。いや、何とも新鮮な感覚でありました。 で、続いて “わさび味” も試してみたんですが、これはアレですね。わさび味の椎茸ですね。椎茸っぽさが希薄なのはカレー味と同様でありまして、ピリッとした刺激があって、ああん、美味ちい♪ カレー味がお子様向けであるとすれば、こちらは大人のフレーバーであると言えましょう。ビールのつまみとかにもよさそうだし、パッケージの写真にもあるようにウイスキーの水割りなんかにも合うかも知れません。今回は買わなかったんですが、この “椎茸すなっく” にはチリ味というのもあって、これなんかはチリ産のワインと相性がよさそうですよね。

 沖縄の “ゴーヤチップス” は、いくらゴーヤを薄切りにして油で揚げてみたところで、ゴーヤそのものやんけ!…と言いたくなるような苦マズさだったんですが、この椎茸は大丈夫です。カレーとか、わさびの味で、うまくごまかしております。これなら椎茸嫌いのお子様でも食べられるんじゃないですかね? ただ、見た目があまりにも椎茸であるところがネックでありまして、いくら、「これ、椎茸の味せえへんから大丈夫やて。カレー味でおいしいって。」…と、椎茸嫌いの子供を説得して食べさせようとしても、「でもこれ、どうみても椎茸やん!」…と拒絶されるに違いなくて、そんなことでまあ、とっても椎茸なスナックなのでありました。おしまい。

( おしまい♪ )


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