『 ミックスナッツ (鈴木芳喜堂&スギウラピーナッツ) <分類 : おつまみ系> 』

みっくすなっつ by 鈴木ほーき堂♪ みっくすなっつ by すぎうらぴーなっつ♪



 君はナッツが好きかな?僕はわりと好きです。3度のメシよりもナッツが好き。…というほどではないんですが、少なくともガッツ石松よりはナッツのほうが好きです。美味しいですもんね、ナッツ。美味しくないですもんね、ガッツ石松。…というか、食べ物じゃないですもんね、ガッツ石松。ま、石松がらみの食べ物と言えば“石松鍋”(←アルミ容器に入った鍋焼きうどんみたいなの)というのがあるんですが、個人的には上に乗っている桜海老のカラの掻き揚げがあまり好きではないので、やっぱりナッツのほうが好きです。が、「ナッツが好きっ♪」というのは特にギャル系の場合、英語圏ではあまり大っぴらに口にしないほうがいいと思われ、というのも“nuts”には“木の実”や“ナット”(←ボルトの相方)という意味のほか、俗語で“馬鹿”やら“変人”やら、“睾丸”といった意味があるんだそうで。“玉好きのギャル♪”…と思われたくなかったら、アメリカでは“nuts”という言葉は封印しておいたほうがいいと思います。

 で、ナッツ。平たく言えば木の実のことをナッツと言うんだ。…という認識でいいと思うんですが、木の実の中でも、食ってみて美味いものだけ特別にナッツと呼ぶことにしている。…というのがより正しい表現であると言えるかも知れません。何せ、“睾丸”と同じ単語を冠しているわけなので、食って食えないことはないとか、食っても不味いとかいったレベルの木の実をナッツと呼ぶのはあまりにもおこがましく、んなものは「ただの木の実ぢゃん。」…ということで適当にその辺に打ち捨てておけばいいわけでありまして。で、ナッツというのは硬いです。睾丸のほうは硬いんだか柔らかいんだか、判断するには実に微妙なセンだと思うんですが、かと言って、ぢゃ、“万力”で挟んで硬度を試験してみるぅ?…とか言われたら、即座に辞退を願うしかないわけでありますが、木の実のほうのナッツというのは、間違いなく硬いです。同じ木の実でも低い木になる柔らかい実のヤツは“ベリー”といって区別しておりまして、ブルーベリーだとか、クランベリーだとか、チャック・ベリーなんかがこれに相当します。で、あとはえーと…、“ナッツの日”というのがあるんですな。日本ナッツ協会というところが制定しているようなんですが、毎年、7月22日ナッツの日だねっ♪…て、もの凄く分かりやすい制定理由ではありますが、あまりにも捻りが無さ過ぎぃ。…という気がしないでもありません。ま、所詮は日本ナッツ協会の偉いおじさんが考えたことなので、この程度なんだよね。…とでも思って諦めてもらうよりほかありませんが、えーと、ナッツ全体に関して僕が言いたいのは、そんだけ。


 続いて個別のナッツについていろいろと検証してみたいと思います。日本で最もポピュラーなナッツとして、“ピーナッツ”の名前を挙げるにヤブサカでないと思いますが、ピーナッツという名前の語源ははっきりしております。食べ過ぎると下痢ピーになるナッツだからピーナッツ。いや、もしかしたら違うのかも知れませんが、少なくとも僕はピーナッツを食べ過ぎると下痢ピーになります。ま、ナッツなんてものは大抵、食べ過ぎると下痢になるか、胃にドーンともたれるかの、どっちかなんですけどね。で、ピーナッツ、すなわち落花生というのは僕にとっては大変に思い入れの深いものでありまして、というのもその昔、塩サバ2号が考案したキャラに落花生をモチーフにした“らっかくん”というのがありましたからね。その友達として急須をモチーフにした“きゅうすくん”というキャラもあって、この2人が大活躍する塩サバ2号作の 『ミナハゲカメタロウとカメキュウス』 という活劇は、何故“らっかくん”の名前が変わってる?…という難しい問題はさておいて、小学校の“平面的人形劇”で上演したところ、多大なる人気を博しました。いや、図工の時間に班単位で紙製の平面的な人形を作って、劇を上演しよう!…みたいな企画があったんですが、演目を何にしよう?…という話になった時、僕が強引に、「“ミナハゲカメタロウとカメキュウス』 ”がええ。」…と言い張ったんですよね。いや、当時の僕って、今の僕からはとても想像出来ないほど押しの強いキャラだったんですな。で、同じ班の敦子ちゃんが、あ、僕はこのコがちょっぴり好きだったりしたんですが、その敦子ちゃんが、「そんなんいやや〜。」と反対するのを強引に押し切って上演に踏み切ったところ、他の班が 「かさ地蔵」 などを地味に演じている中で、大いなる活況を得ることが出来ました。後に、敦子ちゃんが自分のオヤに、「いなばくんは面白い話をつくる才能がある。」と言っていた。…ということを伝え聞いて、大いに嬉しくなったものでありますが、すいません。あの話を考えたのは、僕の兄貴です。

 ということで、“ピーナッツ”はおしまい。続いて“アーモンド”でありますが、僕はアーモンドが好きです。ルックチョコレートの“アラモード”を“アーモンド”と間違えちゃうほど好きなわけですが、アーモンドというのは高いので、子供の頃はピーナッツほど気軽には食べさせてもらえませんでした。オトナになったらしこたまアーモンドを食ってやるぅ!…というのが僕の子供時代の夢だったんですが、長島スパーランドでバイトをして貰ったお金でアーモンドをしこたま買い込んで、一気食いしました。下痢になりました。“”というのは時として、実現しないほうがいいこともあるんだね。…ということを知って、僕は少しオトナになったわけですが、えーと、続いては“マカダミアナッツ”。ハワイのお土産の定番でありますが、グアムのお土産の定番でもあります。単独で塩味風味で売られていることもあれば、チョコレートの中に入っていることもあります。どちらも美味しいです。が、中国のお土産に貰った“天津甘栗チョコ”というのは今ひとつでした。チョコレートと天津甘栗の相性がよくない。…とかそういった問題ではなく、チョコレート自体も美味しくなければ天津甘栗自体も旨くないという、何か根源的なところで間違っている食い物でありました。それに比べて、マカダミアナッツはいいですなぁ。マカくん自体、さほど当たり外れがないのでチョコレートに入れてみても無難だし、単独で塩味風味にして食べてみても、アブラがのっていて非常に美味であります。ちなみにナッツ類の中でもマカくんが一番アブラっぽいんだそうですね。それに比べると、“カシューナッツ”というのはやや淡白ですな。コイツの場合、味がどうのこうのというより、その“勾玉ライク”な形状の鑑賞に重点を置くべきでありましょう。ま、じっくりと鑑賞してみたところで、「カシューナッツって、勾玉に似てるよね。」…という気がするだけで、10秒も見てたら飽きるような気もするんですけど。


 さてそこで、“ミックスナッツ”です。ミックスナッツというのはアレですね。ミックスナッツしたもの。違いますね。ナッツミックスしたものです。僕は好きですね。色々なナッツが入っていて、バラエティに富んでいるところがいいです。よく、ビジネスホテルに200円を入れてハンドルをガチャっと回すとストンと品物が落ちてくる自販機があって、髭剃りやら、歯磨きセットやら、シャンプーやら、おつまみやらを売ってたりするんですが、僕はもっぱら、おつまみ系ではミックスナッツを買うことにしております。最近では“甘栗むいちゃいました”みたいなのを売っていることもありますが、アレはいけません。あんなものを食いながらビールを飲むやつの気がしれません。塩気あってこその、おつまみやんけ。…と僕は思うわけでありまして、ま、“甘栗”と言うのはお茶請けにはいいと思うんですが、おつまみには不向きなのではないかと。チョコレートの中に入れて中国の土産にするのもよくありませんね。で、ビジネスホテルの自販機でミックスナッツを 買うのはいいんですが、僕はあの中に入っている“ジャイアントコーン”というのが、どうも今ひとつ納得いかんのですよね。普通のコーンを膨らませただけにしてはちょっと異常にデカ過ぎるような気がするので、アレはおそらく元の粒自体が馬鹿でかい特殊な種類のコーンなんだと思いますが、かさばるばかりで大して美味くもないような気がしてなりません。ミックスナッツの全体量を安上がりに増量するために混入されているとしか思えないんですが、第一、コーンというのは穀物であって、ナッツではないような気もするしぃ。こういう姑息な“上げ底思想”は直ちにヤメて欲しいと思うわけですが、スーパーには“ジャイアントコーン”だけが袋に詰められて単品で売られていたりもするので、あるいは世の中にはあんなものが好きな物好きな人もいるのかも知れませんね。ま、人が何を食おうと勝手だとは思いますけど。

 ということで、家の近くのスーパーでミックスナッツを2種類買ってきました。いや、何もこのコーナーで取り上げるためにわざわざ2種類買ってきたわけではなくて、何となく食いたかったから買ってみたんですけどね。で、昼休みにクルマの中で食おうとして、封を切る前に写真を撮っておいたほうがいいな。…と思って撮ったのが左側のものなんですが、フロントガラス越しに外の景色が見えて、何だか“大自然の中のミックスナッツ”という感じになりました。 で、全部食べてしまってから、原稿を書くにはやはり“現物”があったほうがいいかな?…と思って再び買いに走った次第でありますが、どうせなら違った種類のほうがいいかな?…と思って、今度は右側のタイプにしておきました。ちなみに一連のおつまみコーナーにはこの2種類の他、アーモンドや、カシューナッツや、ジャイアントコーンの単品、それにフライビーンズなんかが並んでおりましたが、僕はこのフライビーンズというのもあまり好きではありません。殻の部分が喉に引っ掛かって、イガイガするぢゃないか!…と文句を言いたくなっちゃいます。いや、もしかしたらあの殻は剥いて食べるのが正解なのかも知れませんが、だとすれば今度は、殻を取るのが面倒ぢゃないか!…と文句を言いたくなってしまいます。ビスタチオも同様。“フライビーンズとビスタチオの殻、取っちゃいました”…という商品を売りに出せばそこそこヒットするかも知れませんが、ま、僕はフライビーンズは味自体がさほど好きではないから、殻を取ってもらったところで、さほどソソられるものはないんですけどね。


 とまあそういうことで、左側のほうのミックスナッツから検証してみましょう。もう既に食べちゃった後で、袋も捨てちゃったんですが、製品の概略に関してはテキストメモとして残してあります。えーと、“World Select ミックスナッツ”というのが正式な商品名なんですが、世界の選りすぐり…とは、また大きく出ましたな。どのように世界から選りすぐられたのかと言うと、アーモンドアメリカから、カシューナッツインドから、バタピー中国から、クルミアメリカから…って、なるほど、これは確かにワールド・ワイドですよね。たった3ヶ国ぢゃん。…と思われるかも知れませんが、インド・中国・アメリカとくれば、これはもう人口比率ではかなりのウェートを占めるわけでありまして。で、ミックスされているナッツはこの4種類。何より、ジャイアントコーンが入ってないところが僕のハートを捉えたわけでありますが、クルミが入っているというのがちょっと異色ですよね。メーカーの言い分としては、“ノンフライ加工のアーモンドカシューナッツに国内自社加工のバタピー、それにビタミン、ミネラル、食物繊維など現代人に不足しがちな栄養素をバランスよく凝縮しているクルミを加えた新感覚のミックスナッツです。”…とのことでありまして、どうやら健康面にも留意した結果、クルミの採用となったみたいなんですけどね。が、この選択は微妙なところだという気がしますね。クルミというのは確かに栄養価は高いかも知れませんが、食って美味いか?…と言われると、実に微妙なところでありまして、歯ごたえにしても、味そのものにしても、何だか実に中途半端な感は否めません。ジャイアントコーンをボツにした点は大いに評価出来ますが、個人的にはクルミを外してマカダミアナッツを入れて欲しかったところでありますなぁ。

 …と思っていたんですが、食べてみてその考えが変わりました。意外といい仕事してるんですよね、クルミちゃん。カリッと系・アブラ系のフレーバーが大勢を占めるミックス・ナッツの中で、クルミの淡白な味わいと、やや頼りないような歯ごたえは、かえって新鮮に感じられました。単独で食べてもさほど美味くはないクルミなんですが、ミックスすることによって今まで気が付かなかったよさが引き出されたわけでありまして、この組み合わせを考え出した“鈴木芳喜堂”には敬意を表したいと思います。ちなみにこのホーキ堂、三重県の津にある業者のようなんですが、次に紹介する“スギウラピーナッツ”は四日市にあるメーカー。どうやらミックス・ナッツ業界では三重県の企業が大いに気を吐いている模様でありますが、いや、地元のスーパーだから地元のよしみで仕入れているだけかも知れませんけどね。で、このスギピー製ミックス・ナッツでありますが、故意か偶然か必然か、内容的にもネーミング的にもホーキ堂のものとよく似た感じになっております。いや、見た目はぜんぜん違うんですけどね。ホーキ堂のほうはアルミの入れ物に入っていて、ナッツの酸化防止という観点では優れていると思います。スギピーのほうは透明なビニール袋に入っていて、店頭でも中身を容易に確認出来るところが良心的ではないかと。価格的にどちらのほうががどうだったのか、既に記憶にはありませんが、量的に言うとスギピーのほうが豊富なのではないかと。で、こちらの名前は“WORLD NUTS”となっております。商品名には“セレクト”という文字が入っておりませんが、“素材の持つおいしさを生かすため本物だけをセレクトしました。”…というキャッチコピーが書いてあったりして、やはりコンセプトとしては“世界選りすぐり”ということではなかろうかと。で、こちらのほうにもジャイアントコーンは入っておりません。が、その変わり、ジャンボコーンというのが入っております。一緒やん!名前を変えただけやん!…と思わずにはいられませんが、コイツが入っているおかげで、量的にはこちらのほうが多かったわけですな。ちなみに原産地はペルーだそうです。あとはホーキ堂のと似たようなものでありまして、落花生アーモンドクルミハーフカシューナッツというのがその全容。アーモンドアメリカで、カシューナッツインド落花生クルミは原産地表示がないところを見ると、国産のものを使っているのではないかと。日本を含めて4カ国になった分、ホーキ堂よりも国際的である。…と評価することが出来ますが、中国が抜けちゃったので人口比率的にはホーキ堂の勝ち。量的にはスギピーのほうが上回っておりますが、ジャンボコーンで増量しているだけの話なので、あまり意味は無い…と。ようするに引き分けですな、この勝負。


 とまあそういうことで、スギピーのほうはまだ食べてないんですが、ま、おそらく味的にも似たようなものではなかろうかと。どこのでも似たようなものですもんね、ミックス・ナッツなんて。ジャンボコーンが入っている分だけ邪魔くさいような気もするんですが、歯ごたえが頼りないクルミハーフと一緒に食べると、 中和されてちょうどいい感じになるかも?…という、淡い期待もあったりします。いずれにせよ、一度封を切っちゃうと下痢になるまでヤメられないのがミックスナッツの弱点…というか、ま、僕の意思の弱さの問題なんですが、その意味でもクルミジャイアント・コーンをミックスするというのは賢明な方針かも知れませんね。とはいっても、やっぱり何か邪魔なんですよね、ジャイアント・コーンって。。。

( おしまい♪ )


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