ひるがの高原・ダウンヒル

( ※ このページで使用している図やグラフは Germin社 “Geko301” のデータを元に カシミール で作成したものです。 )

コースマップ(前半部分)♪ コースマップ(後半部分)♪

【所 在 地】 岐阜県・郡上市高鷲
 
【走 行 日】 平成18年 5月 6日(土)

【距離・時間】 約5.8km・1時間 (徒歩散策を含む)

【出発地・経由地】


(前半部分)

区 分    場     所   緯 度   経 度 標高
出発地 ひるがの湿原植物園 35°59′53 136°54′02 871m
経由1 分水嶺公園 35°59′50 136°53′52 872m
経由2 夫婦滝 36°00′00 136°53′25 830m

 みんな、岐阜県の高鷲 (たかす)村 (現・郡上市高鷲) には行ったことがあるかな? 高須クリニックならお世話になった事があるんやけど。…という人もいるかも知れませんが、もし高鷲に行ったことがある人がいるとすれば、それは恐らくスキーとかボードとか、そっち関係の人でありましょう。 高鷲スノーパークとか、ダイナランドとか、鷲ヶ岳とか、ホワイトピアたかすとか、このエリアではメジャー級のゲレンデがたくさんありますからね。 でもまあ、冬以外には特に行く価値の無いところやよな。…などと思っている人もいるかも知れませんが、なんのなんの。 調べてみるとこの高鷲というところは、1年を通して楽しめる観光スポットやレジャー施設が目白押しの、まさに奥美濃のパラダイス♪…と言えるエリアであることが判明したんですが、まず最初に “ひるがの湿原植物園” でありますか。 ここはミズバショウが咲いていることで知られておりまして、ミズちゃん好きにはたまらないスポットであるわけなんですが、その他にも “分水嶺公園” とか “駒ヶ滝” とか “夫婦滝” とか、何だか水っぽい見所には大変に恵まれている所のようでありまして。

 その他、俗化したテーマパークとして “牧歌の里” というのもあったりするんですが、ここを除けばどれも国道156号線沿いのわりと狭い範囲に集中しておりまして、歩いて回るにはちょっとツライかな?…という気がしないでもないんですが、そんな時こそ、折畳み自転車 “さばりん号” の出番でありますな。 ちなみにこの辺りは “ひるがの高原” と呼ばれておりまして、そんなことで、お久しぶりのサイクリングねたは 『ひるがの高原・ダウンヒル』 というテーマでお届けお届けしようと思うんですけどね。 いや、 “ひるがの” と “ダウンヒル” で韻を踏んでいて、いいかな?…と思ってこのタイトルを付けたんですが、実際はヒル(丘)をダウンするだけではなく、アップする部分もそれなりにあったんですけど。


(後半部分)

区 分   場    所   緯 度   経 度 標高
経由2 夫婦滝 36°00′00 136°53′25 830m
経由1 分水嶺公園 35°59′50 136°53′52 872m
出発地 ひるがの湿原植物園 35°59′53 136°54′02 871m
経由3 ひるがの高原スキー場 36°00′21 136°54′24 863m
経由4 あやめ沢湿原終点 36°00′16 136°54′25 864m
経由3 ひるがの高原スキー場 35°59′53 136°54′02 871m
到着地 ひるがの湿原植物園 35°59′53 136°54′02 871m

【ガ イ ド】

ひるがの湿原植物園♪

 今回の僕の主要な目的は、ミズバショウのお花の写真を撮るのぉ♪…ということでありましたので、スタート&ゴール地点を “S/G(ひるがの湿原植物園)” に設定することにしました。いいですよねぇ、湿原。 ジメっとしているところが、根が陰気で性格の暗い僕にはぴったりなんですが、そこそこの広さの無料駐車場とか、ジュースの自販機とか、便所とかもあったような気がするので、車を止めて折畳み自転車を漕ぎ出す出発地にするには便利な場所であると言えるでしょう。 道路の向かい側には農産物直売所のようなものがあって、そこの駐車場を利用することも出来るんですが、ここに勝手に車を止めて、1時間以上も放置するというのはなぁ。。。 といった雰囲気が漂っておりましたので、気の弱い僕にはちょっぴり不向きだという気がしました。 ひるがの湿原植物園は入園料を300円も取られるんやから、1時間でも2時間でも3時間でも4時間でも、好きなだけ止めても文句はないやろ!?…と主張出来るので、気の弱い僕にはこっちのほうがいいです。車だけ止めて植物園を見ずに帰る勇気は、僕にはありません。 しかしここ、300円も出す価値があるかぁ!?…といった気がしないでもなくて、ま、確かに池みたいなところにはそれなりにミズバショウが自生して、というか、植えられてはいたんですけどね。 が、それ以外のエリアは時おりミズちゃんの姿が見れる程度で、ほとんどただの荒地としか思えないような風景が広がっておりました。ま、夏になればそれなりにお花も咲くのかも知れませんけど。 ま、広々とした荒地の向こうに大日岳が聳える眺めは、なかなかだとは思いますけど。

 ということで、植物園の散策を終えたら、いよいよ自転車にまたがって、けったでGO!


分水嶺公園♪

 とりあえずの目的地を “駒ヶ滝” に設定して、植物園から国道156号線を南に向かって走ることにします。 するとすぐに “P1(分水嶺公園)” に 到着するので、自転車から降りてしばし公園内の散策でありますな。 この間、距離にして約300m、高低差は +1m。歩いてでも来れるやん!…と思わずにはいられませんが、そのそも分水嶺というのはどういうものかと言うと、山に降った雨やら雪解け水やらが川になって流れていく際、本州であればそれが太平洋側か日本海側かのどちらかに流れ下ることになるんですが、そのちょうど境目にあたるところ。それが分水嶺と呼ばれるものであるわけです。 で、この “ひるがの分水嶺公園” というのは、この公園から流れ出る水は、一方は太平洋へ、もう一方は日本海に分かれています。一方は長良川、一方は荘川となって、それぞれ海へとつながっていきます。分岐点にはそれぞれの行き先が矢印で示された石が置かれており、水の流れが南北2つに分かれる様子をはっきり確認できるのは全国でも珍しい。…とのことなんですが、いや、何だかあまりにも水の流れが南北2つに分かれる様子がはっきりと確認出来すぎて、パチモン臭い感じがありましたな。 もうちょっとこう、山の湧き水の雫がぽとりと落ちて、その一滴が北と南に運命の泣き別れをするんだよね。…みたいなシーンを想像してたんですが、長島温泉ジャンボ海水プールの “せせらぎプール” みたいに、無理から右と左に流れを分けとるだけやん!…みたいな。 いや、 “せせらぎプール” が途中で分水していたかどうかは記憶にないんですが、人工庭園みたいな不自然さが感じられるんですよね。 分かれた先がちゃんと川になっているようにも見えず、ドブのような側溝に流れ込んでいるだけだしー。 ま、池の部分にはミズバショウも植えられておりますので、普通の公園だと思えばそれなりのものではあるんですけどー。

 ということで、再び自転車にまたがって、もう少し南のほうまで行ってみることにしましょう。 標高グラフを見ても分かるように、しばらくは微妙な下り坂となっております。 速度グラフのほうを見ると、じわじわと時速20キロ代後半まで加速しておりまして、なかなか快適なサイクリングであることが窺われます。 ただこのコースは思いきり国道156号線でありまして、交通量が多くて歩行者や自転車が通るだけの道幅も確保されておりませんので、車道側にコケたら車に轢かれて即死やな。…といったスリルを常に感じながらの走行を余儀なくされることになります。 で、 “ひるがの湿原植物園” からの距離で言うと、ちょうど1キロに差し掛かったあたりから次第に下りの勾配がきつくなってまいりまして、真に “ひるがの高原・ダウンヒル” と呼べるのは、この先 385mくらいだけでありましたな、結局のところ。 時速も30キロ近くに達して非常に気持ちよかったりするんですが、ま、その分、轢禍の危険性も増大するわけだし、ここでこれだけ下ってしまっては、後で同じ分だけ上らなければならんぢゃないか!…と思うと、何だか先行き不安な気分になったりもするんですけどね。

夫婦滝♪

 ということで “P2(夫婦滝)” に到着しましたー。 この滝は国道からは見えないので空き地に自転車を止めて歩いて散策することになります。車を止めるスペースは3台分くらいしかないので、こういう時は自転車が便利なんですよねー。 で、歩き初めて1分くらいで滝の全貌が目に飛び込んでくるんですが、おおっ!…と感動するほどのことでもない、落差 20mくらいのちょっとした滝でありますな。流れが右と左とに微妙に別れておりますので、夫婦滝という名前が付けられたのでありましょう。水量の少ない時期だともうちょっと夫婦っぽくなっているんですかね? ま、これはこれでこんなものだと思うので、特に不満はありません。 で、当初の予定では更に南下して “駒ヶ滝” まで行ってみる予定だったんですが、 (1)道路はその先も下り坂になっていて、ということは帰りは上り道ということになるに違いないので、面倒で嫌。 (2)道路はその先、落石避けの半トンネルみたいになっていて、ということは車との距離も狭まって、暗くて運転手に気付かれない恐れもあって、普通に走っていても車に轢かれる恐れがあって、嫌。 (3)駒ヶ滝は落差10mらしく、夫婦滝よりも大したことがない。 (4)というか、ここに来る途中で車の中からも見えとったやん。 …という、4つの理由を持ってして、見に行くのはヤメにしておきました。賢明な措置だったと思います。 で、スタート地点まで戻ることにしたんですが、折り返した直後はかなり急な上り坂となっておりまして、その後も分水嶺公園までは微妙な上りが続いておりまして、こういうところは自転車で走っていてもただ疲れるだけで、時には降りて自転車を押して歩いたりして、面白くもなければ嬉しくもなかったりして、嫌なんですよねー。 ということで、前半部はおしまい。走行距離は 1385×2=2770mから徒歩散策分を若干差し引いて、約 2600mといったところでしょう。


あやめ沢湿原のミズちゃん♪

 ということで、ここからは後半編です。上の経由地緯度経度一覧表では夫婦滝から折り返した時点から先が後半ということになっているんですが、世の中にはいろいろと事情というものがあるわけなので、あまり深く詮索してはいけません。 で、ひるがの湿原植物園まで戻って来て、まだ体力的にも時間的にも十分に余裕があったので、今度は北のほうにも行ってみるぅ?…と思い立った次第でありますが、いや、北のほうに行ってみたところで何がどうなるという見込みもなかったんですけどね。 とりあえず “P3(ひるがの高原スキー場)” まで行ってみることにしたんですが、高鷲エリアのそこそこ名前の知れたスキー場の中では、まだここだけ一度も行ったことがないので、その下見を兼ねてという意味合いがあったんですけど。 で、行ってみたらですね、これは大正解でありました。スキー場のすぐ近くには “P4(あやめ沢湿原)” という、そこそこの規模の湿原が広がっておりまして、そこには、ああん、養殖物ではない天然のミズバショウちゃんが、いっぱい♪ いや、ひるがの湿原植物園よりもよっぽどこっちのほうがよかったですな。タダだしぃ。 車利用の場合はスキー場の駐車場に止めて、自転車の人は国道を右折してスキー場のゲレンデのほうまで入っていって、そこらに適当に放置して、徒歩で湿原を散策するといいでしょう。 で、あ、こりゃもう、湿原の最果てやな。…という地点まで来たら引き返して、放置してあった自転車を拾って、それに乗って帰るといいでしょう。 湿原植物園→スキー場という方向のほうが若干の下りになっていて楽でありまして、帰りのほうがちょっぴり辛かったりするんですが、概ね平坦なコースでありますので、ま、何とかなります。 走行距離は徒歩散策分を含めて往復で約 3200m。 前半部分を合わせると約 5800mといったところでしょう。

【総合評価】

   ただ、ぼーっと自転車を漕いでいるだけでなく、ところどころにちょっとした見所があって、徒歩で散策出来たりするシステムになっておりますので、ま、そこそこには楽しめるのではなかろうかと。 嫌にならない程度の道路の傾き具合&走行距離だしー。 ただ、 “ひるがの湿原植物園” を基点にしたのはちょっと失敗やったか?…という気がしないでもありません。 “ひるがの高原スキー場” を出発点して “夫婦滝” を折り返し地点としたほうが、微妙な上り→平坦→爽快ダウンヒル→(折り返し)→精神的苦行の急な上り→平坦→微妙な下り…という流れになって、いいかも知れません。 時期としては何と言ってもミズバショウが咲き乱れる4月下旬から5月上旬でありましょう。…って、8月のこの時期になってようやく原稿を書いているようでは、完全に手遅れなんですけどね。 ま、今の時期も “ひるがの湿原植物園” の辺りにはそれなりにお花も咲いていて、300円払うだけの価値が有るのか無いのか、行ってみたことがないので何とも言えないところではあります。 ちなみに、この時に撮ったお花の写真が ここのところ にありますので、見てね♪ ということで、今日は以上です。


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