『 KanaGTR (最終回) (GREEN HOUSE) 』



(2008年12月30日更新)

 とりあえず手をつけてみたものの、面倒になってそのまま放置していたFMトランスミッター内蔵携帯音楽プレイヤーのレビューなんですが、年末のこの時期に片付けておきたいと思います。暇だしー。 ということで “KanaGTR” の最終回なんですが、君は三倉茉奈と三倉佳奈では、どっちが好きかな?僕はですね、どっちも好きです。見た目、どっちも同じだしー。 でも、どちらかといえばカナかな? いや、やっぱりマナかな?…と、どっちにしたところで同じように語呂もいいですしね。 一方、この“KanaGTR” は安かったのでとりあえず買ってみたんですが、見た目のチープさ、外付けアンテナの反り具合、便利そうで意外と面倒なスライド式USB端子などなど、負の要素がたくさん詰っております。麩というのはスカスカで、中身がほとんど詰っていない食材だったりするんですが、それはともかく。 では、僕はこのカナちゃんをぜんぜん使ってないのかと言うとそんなことはなくて、けっこう愛用してたりするんですけどね。 まず、不便だと思っていたスライド式USB端子が意外と使えるヤツであることが判明しました。僕はこのプレイヤーを会社のクルマで使うのに買ったわけなんですが、従来の似たようなプレイヤーの場合、いつの間にか電池が無くなっていて、肝心な時に使えない事がよくありました。でも、カナちゃんなら大丈夫♪ ちゃんとこの写真(↓)のようなカーシガレットUSBアダプタが付属しておりますので、充電しながら音楽を楽しむことが出来ちゃいます。

お洒落なカーシガレット充電器♪

 この先太りのデザインセンスはちょっとどうか?…という気もするんですが、USBで充電する他の機器にも使えるので、とっても便利♪ 4,750円 (税込) という安物だったんですが、このオマケだけで 198円くらいの価値はあると思います。 で、これ、充電器であると同時に、スタンドとしても利用することが出来るんですが、僕の場合、カーシガレットを延長するソケットを買ってきて両面テープで貼り付けて、この写真(↓)のようにクルマに取り付けることにしました。

車内取付状況♪

 ダッシュボードや座席のに放置してると急ブレーキを踏んだ時にぶっ飛んじゃいそうだし、ストラップをフックに引っ掛けてぶら下げておくと急ハンドルを切った時にブラブラするし、どこかいい設置方法はないのか?…と、5分ほど悩んだんですが、カーシガレットを延長するソケットを買ってきた時点ですべては解決しました。これなら運転中でも片手運転で何とか操作することが出来て、とっても安心♪ ちなみにこれ、説明書に、電源がOFFの状態では充電されませんのでご注意下さい。…と書いてあったので、聴いてない時も意味も無くスイッチを入れて一時停止の状態にして充電していたんですが、スライド式の電源スイッチさえONになっていれば、たとえオートパワーオフで電源が消えちゃってても大丈夫なんですかね? 最近はいつも表示の消えた状況で充電しているんですが、特に電池が減っている様子は見られないので大丈夫なのかも知れません。 ついでにこれ、USBアダプタがカーシガレットに接続されてない状況で本体をぶっ刺しても。つまり上のほうの写真のような状況でも、ディスプレイには “充電されてます” っぽい表示が出てきたりします。もしかしたら電気がなくても充電が出来る、究極の省エネ商品なんすかね? いや、ただ表示が出ているだけで実際には何にも充電されてなくて、それどころか、よけいな表示にエネルギーを使って、どんどん放電しちゃっているだけなのかも知れませんけど。

 で、気になる音質なんですが、思ったよりも悪くありませんでした。FMトランスミッターって、とりあえず音さえ出ればいいや。…みたいな感じで、音的には決して褒められたものではないというイメージがあったんですが、僕の耳には十分でした。普通のFM放送だと思えば、納得のいくレベルです。周波数をダイヤルとかでセットするヤツはすぐにズレてしまって駄目なんですが、生意気にもデジタルで設定する方式なので大丈夫。 いや、安物のわりには意外と使えますな、こりゃ。

 ま、所詮は安物なので、使っているうちに色々と不満なところも出てくるんですけどね。例えばボリューム調整で言うと、最大値が “31” だったりするのが嫌です。どうして、よりによってそんな半端な数字?もしかして、サーティーワンの回し者とか? “30” にしろって! 百歩譲って “32” ならまだ許せないこともないんですが、奇数の、しかも素数は無いやろ!…と思わずにはいられません。 ま、実用上はまったく何の問題も無いんですが、個人的にこういうのは、嫌です。 ボリューム調整画面の両端に、何やら天使っぽい雰囲気の鐘が出てくるところも嫌です。全体的に男の子向けっぽいデザインなのに、どうしてここだけ乙女チック? あと、しばらく放置しておくと、すぐ画面が変なスクリーンセイバーになっちゃうところも嫌です。ストリートファイター風の安っぽいアニメーションなんですが、ずーっと普通に曲名とかの情報を表示してくれたほうがどんなに嬉しいか。 ま、この問題はシステム設定メニューで “ScreenSaver Time” を “0” に変更することによって、機能をオフにすることが出来たんですけど。設定時間が “0” なら即座にストリートファイトが始まりそうなものなんですが、ここではあまり細かいことは追及しないことにしておきます。

乙女チック♪ ストリートファイター♪

 で、曲名とかの情報がずっと表示されるようになったらなったで、ここでもいくつかの問題点が出てきました。まさか新たな問題が発覚するとは、八角親方 (元・北勝海) も予想しなかったに違いありませんが、表示画面の内訳は次のようになっております。

音楽再生中の画面♪

 実際の画面でいくと、こんな感じです。

音楽再生中の画面(実物版)♪

 ここで僕が問題にしたのはフォルダ表示の部分なんですが、まだ右側に表示出来るスペースがあるというのに、どうして日本語4文字しか表示せんねん? ま、百歩譲って文字数に制限をかけるとしても、それならそれで、どうして普通に “郷ひろみ” にせんねん? ちなみにこのフォルダの正式名称は “郷ひろみ Best-01” というものなんですが、どうやら書ききれなかった途中の部分を “~” で表現して、最後の “1” だけは普通に出すという方針のようです。 “新井薫子” のような漢字4文字のフォルダなら普通に表示されるんですが、 “道場六三郎” みたいな5文字になると “道場六三~1” になっちゃいました。 いや、別に僕が道場六三郎のアルバムを持っているというわけではなくて、適当に思いついた名前でフォルダを作ってみただけなんですけど。 最後の文字が何であれ、最後は “~1” にしちゃう方針なのかと思ったら、 “郷ひろみ Best-02” はちゃんと “郷ひろ~2” になっていたんですが、そこらあたりの傾向を踏まえてフォルダ名を付けたほうが賢明かも知れません。

 で、問題点の2つめはファイル情報の部分。ここはちゃんとスクロール表示されるので、特に長さを気にする必要はないんですが、ID3/WMAタグがあればそのタグが、無い場合はファイル名が表示されるんですな。賢明な措置だと思います。たとえば “01 男の子女の子 郷ひろみ The Greatest Hits of Hiromi G” などと表示されることになるんですが、あ、あまりにも長ったらしい名前だと途中でカットされちゃうんですな。今、初めて知りました。 SuperTagEditor などを使って、適当にタグ編集したほうがいいかも知れませんが、ここで僕が問題にしたいのはスクロールのスピードであります。遅いっ!…んですよね、これがまた。 画面を見ながら余裕でキーボードから入力が出来て、まだ待たされるくらいの遅さでスクロールします。 再生中に 「あれ、この歌、何だっけ?」 というのが気になって画面を見ると、大抵 “ろみ The Grea…” といったどうでもいい部分が表示されていて、なかなか肝心の曲名が出てこなくて、 「もういいっ!」 という気分になってしまいます。今まで2ヶ月ほど使っているんですが、未だに一度もまともにタイトルを確認出来た験しがありません。 速過ぎて読めないというのも問題なんですが、設定でスクロール速度を5段階くらいに変更出来れば言うことはないんですけどね。

 …と、もっぱら表示関係で気になるところを書いてみたんですが、操作関係でもいくつか気になるところがあります。 とにかく、ボタンの操作が分かりにくいっ!…んですよね、これがまた。 音楽再生中、停止中、メニュー、サブメニューと、それぞれで画面でボタンの役割が違ってくるし、ある時はチョン押し、ある時は長押しだったりして、長尾氏も 「操作がさっぱり分からん。」 と嘆いておりました。誰なんだかよく分かりませんけど、長尾氏。 特にやっかいなのがフォルダの選択方法なんですが、えーと、音楽停止中にメニューボタンを押すと “ローカルフォルダ” というメニュー画面が出てくるので、そこでもう一度メニューボタンを押して、 “戻る” と “進む” のボタンでフォルダーを選択するんですな。 で、メニューボタンを長押しして、決定。 ここで間違えてメニューボタンをチョン押ししちゃうと下の階層に入って、サブフォルダやファイルの選択画面になっちゃいます。 更に面倒なのは上の階層に戻る場合でありまして、例えば僕の場合、まず大きく “JAZZ” と “J-POP” というフォルダを作って、その下にアルバム別やアーティスト別にサブフォルダを作っているんですが、例えば “J-POP” の “松田聖子全集” を聴いてて、急に “JAZZ” の “Shirley Scott-Mucho Mucho” を聴きたくなった場合、

  一時停止→ “メニューボタン” をチョン押し→もう一度 “メニューボタン” をチョン押し→いちばん上の “/” という表示が出るまでひたすら “戻る” を押す→
  “メニューボタン” を押して上の階層に戻る→ “戻る” を押して “JAZZ” フォルダを選ぶ→ “メニューボタン” をチョン押ししてサブフォルダに入る→
  “進む” を何度か押して目的のフォルダを選ぶ→ “メニューボタン” を長押しして、決定♪


と、これだけの操作をしなければなりません。 「決定♪」 って、音符を付けてる場合じゃねえ!…と言いたくなるほど、面倒です。 でまた、メニューボタンの位置というのが微妙でありまして、すぐ隣に “REC” というボタンがあるんですが、よくこれを間違えて押してしまいます。特にクルマの運転中、手探りでボタン操作をしようとすると、ほぼ間違いなく間違えて “REC” のほうを押しちゃいます。これを押すとどうなるかというと、問答無用でボイスレコーダーが起動することになって、録りたくもない車内の音が勝手に録音されて、迷惑なことこの上なし。おまけに普通の音楽モードに戻すのが面倒だしー。 ボイスレコーダーなんてオマケみたいなもので、積極的に使おうとする人がそうそういるとは思えないので、専用のボタンなんか作るな!…と思わずにはいられません。 最も、クルマを運転しながら手探りで操作しようという僕のほうにもちょっと問題はあるんですが、メーカー側からすれば、危ないじゃないか!…と言いたいところでしょう。 運転免許更新の時の安全講習で、カーステレオのカセットを入れ替えようとして前方から目を逸らした瞬間、歩いていた若いギャルを轢き殺してしまって、 「娘を返して〜!」 と、お母さんが半狂乱になっちゃうというビデオを見せられて以来、わき見運転はやめよう!…と心に誓った僕なんですが、でも聖子たん、飽きちゃったしぃ。。。 いずれにしろ、操作は分かりやすいに越したことがないと思います。

 あと、音楽再生中に “戻る” のボタンを押した時の動作も、ちょっと変。 例えば6曲目の 「誘われてフラメンコ」 (←カラオケ練習用) を聴いていて、もう1回♪…と思って “戻る” のボタンを押した場合、 「誘フラ」 の頭に戻るというのが普通だと思うんですが、カナちゃんの場合は5曲目の 「よろしく哀愁」 が出てくることになります。 ま、“1曲戻る” という動作としてはそれで正解なのかも知れませんが、そういう戻り方をして欲しいと思う人はそう多くは無いに違いありません。 エンディングまでしっかり聴いて、7曲目の 「恋の弱味」 が始まったのを確認してから “戻る” を押さないと、自分の意図した動作をしてくれません。 ま、この辺り、欠点というよりも慣れの問題なので、そういうものだと思って諦めるしか無いんですけどね。 とまあ、いろいろと気になる点ばかりを書き連ねて来ましたが、無論、いいところだってあります。 例えば再生中に “停止” や “進む” のボタンを押した場合、そのままブチっと終わったり、次の曲に進んだりするのではなく、ちゃんと前の曲がフェイドアウトして、次の動作に進むことになります。別に何がどうということはないんですが、何だかちょっと高級っぽい感じがして、僕は好きです。 で、最後にもうひとつだけ欠点を書くと、USB充電だから仕方が無いのかも知れませんが、満充電まで4〜5時間かかるというのは、ちょっと長いですな。 で、バッテリーの持続時間が約7時間(自称)というのもちょっと短いです。話半分として、4時間持てばいいところですかね? FMトランスミッター機能を使用すると更に持ちが悪くなって、自称4時間。ヘッドフォンで聴く場合はFMトランスミッターをオフにするのを忘れてはいけませんが、再生中にメニューボタンを押してメニュー画面からオン・オフを設定しなければならないので、かなり面倒。ボイスレコーダーの起動ボタンなんかどうでもいいので、オン・オフの切替スイッチをつけて欲しかったところです。 構造上、AC電源や外部バッテリーを使いにくいので、電車の中や旅先なんかで使うにはあまり向いてない機種であると言えるでしょう。クルマ専用だと割り切ってしまえば、それなりに使えるんですけどねー。

 とまあそんなことで、4,750円 (税込) なら、ま、いっかぁ。…という気がする程度には満足のいく、そんな携帯音楽プレイヤーなのでありました。 ちなみに今なら底値は 4,200円 (税込) くらいですな。ちょっと損した気分ですが、ま、世の中、そんなものですよね。


(2009年01月04日追記)

 ひとつ書き忘れたことがあったのを思い出したので、追加しておきます。 それは何かというと、このプレイヤー、演奏される曲の順番にちょっと癖があります。…というのがソレなんですが、今まで僕が使ってきた携帯音楽プレイヤーの場合、すべからく曲順がファイル名 (あるいはタグの曲名?) によって勝手に並べ替えられるのというのが常でありました。英語の曲名だとABC順、平仮名だと五十音順、漢字の場合は何だか今ひとつ規則がよく分からんのですが、恐らく何かの漢字コード順。 アルバムに収録されている曲順の通りに演奏してくれなくて、うっとーしいこと、この上無し。何で勝手に並べ替えるねん!? 仕方がないのでファイル名とタグの曲名の頭に 01 02 03 …といった数字を付け加えて、ちゃんと順番通りに演奏されるように加工してやらなければなりませんでした。余計な手間をかけさせやがって。。。 ところがこのカナちゃんはですね、曲順を並べ替えてはくれません。今ひとつ規則を把握しきれていないんですが、どうやら本体にファイルが転送された順に演奏されるような気がします。フォルダーも後から追加したものが、リストの最後に付け加える形になります。アーティスト別に並べ替えてくれないので、ちょっと不便。。。 でもまあ、わざわざファイル名の頭に 01 02 03 …と付け加えなくてもいいから、めっちゃ便利やん♪…とか思っていたんですが、CDをパソコンでリッピングした場合、パソコンに取り込まれた時点でファイル順に勝手に並べ替えられたりして、1曲ずつ順番に転送してやらないと、結局は並べ替えられた順番で演奏されることになります。 で、間違った順番のまま本体に転送しちゃった場合、後からファイル名を変更して、頭に01 02 03 …を付け加えても、順番に並べ替えてはくれないので、結局は無意味。 何だかちょっと説明が難しいんですが、かえって面倒なんだってば、これがまた。 …という特性を踏まえた上で使えば、ま、それなりだとは思います。 ということで、追記は以上。


( おしまい♪ )


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