『 DigiWalker Mio 168 (第1回) (MiTAC) 』

オリジナルシステム手帳ばーじょん♪ オリジナルカバー付きばーじょん&ざうるす♪
アンテナ部おっぴろげ&地図表示状態♪ ACあだぷた&ケーブル&別売り電池ぱっく♪


 ふと思うところあって、ハンディGPSを買いました。…という話は ここのところ に書いたんですが、このゲコちゃん、今ではすっかり僕のお気に入りとなっております。特にトラックログをデータ分析して “カシミール” でグラフ化出来たりするところが楽しいんですが、もう、スキーにサイクリングに大活躍。ただGPS本来の道案内目的で使おうとするとかなり不満を覚えるのも確かでありまして、やはり地図が出てこないのが致命的なんですよね。山道みたいに分岐の少ないルートであれば経由地を指定してやることで遭難の危機だけは避けることが出来るんですが、込み入った街中になるともう駄目なんですよね。草津温泉では目的地が分からなくて半泣きになったりもしたんですが、ま、その話は ここ を見てもらうとして。前半の鈴木鉱泉の話が長すぎて、いつになったら草津が出てくんねん?…と、軽い怒りを覚えるかも知れませんが、そういう場合は真ん中より少し上の “大滝乃湯 (群馬県・草津町)” のところから読んで下さい。いやしかし、この時はつくづく、ゲコってナビには使えねぇ!…と思ってしまいましたが、だいたいゲコという名前がよくないですよね。何だかこう酒とか飲めなさそうだし、そこを無理に飲ませるとすぐにゲロとか吐きそうだしぃ。ま、それは体質の問題なので仕方がないし、そこを無理に飲ませるほうが間違っているような気もするんですが、とにかくまあ、込み入った街中でのナビはゲコには少し荷が重過ぎるわけでありまして。

 そこでまあ、地図表示が可能なハンディGPSであります。ガーミンからは こんな機種 も出ておりますが、高っ!GPS機能を活用したゲーム “ゲコスマック” にはちょっとソソられるものがありますが、それだけのために税込 \119,700 もの出費はちょっと考えてしまいますよね。そこでまあ、誰もが考えるのがPDA+GPSカードで、歩行ナビの実現だぜっ!…というパターンなんですが、僕のような “Zaurus”ユーザーには こんな サービスがありますからね。そこで早速 GPSカード を買って試してみたんですが、結論から言いましょう。使えんっ!…のですよね、これがまた。 まず第1に“モバイルマップNaviソフト”の出来が今ひとつで地図のダウンロードが面倒なのと、ま、それは我慢するとしてもGPSカードの感度があまりにも悪過ぎぃ。ハズレをつかまされたのか、あるいは環境が好ましくないのか、GPSからの電波を補足するのに30分くらいかかったりするんですよね。それだけ待たされるくらいなら、道に迷ったほうがマシや!…と思わずにはいられなくて、そもそもGPSカードとザウルスというのはあまり相性がよくないようなんですよね。特にVGA画面だとノイズの影響で駄目なことが多いようで、高細密な画面で地図を表示出来るからいいよね。…と思っていたのが、すっかりあてが外れてしまいました。ああん、駄目ぢゃん。。。

 そこでまあ、“Mio 168” であります。いや、世の中にはちょうど僕が欲しいと思っていた商品があるものなんですな。これはどういうものなのかと言うと、早い話がGPSアンテナを内蔵したPDAなんですが、レビューとしては これ なんかがよく出来ていると思いますので、参考までに。PDAとしては “Pocket PC” と呼ばれるタイプで、 “Linux Zaurus” のソフトが当初の目論見に反してまったく充実してこない現実にあって、プラットフォームの違う機種を1個くらい持っていてもいいかな?…という気がするところはプラス材料でありますな。ただ、1/4VGA画面であるところがかなりのマイナス材料でありまして、VGA画面のザウルスに慣れてしまうと 320×240ドットなどというオモチャじみたスペックでは到底満足出来なくなっちゃうんですよね。んなもんで、すけべ画像を見れるか!…と思わずにはいられませんが、ま、それはザウルスのほうで見ればいいとして、色々と調べてみた結果、GPSアンテナの感度のほうは十分に実用レベルに達しているようでありますので、思い切って買ってみることにしました。通販サイトの ここ でありますな。

 最近、上位機種の “Mio 168RS” というのが出たので旧機種はすっかり肩身が狭くなってしまいましたが、新しくなってどう変わったのかというとですね、パーソナルナビ機能が付くようになりました。いや、旧バージョンにもナビ機能はあったんですが、地図上に現在地を表示するだけのもので、それが今度はカーナビのようなルート案内機能が使えるようになったというわけでありますな。このソフトと地図データを収録するために 1GBのSDカードが付属するようになって、おかげでお値段のほうも一気に倍額っ!…というくらいお高くなってしまいました。税込 73,290円ともなると、ちょっと簡単に試してみるわけにもいきませんよね。 さてそこで冷静に考えてみましょう。トマトの冷製パスタでも食べて頭を冷やしてみましょう。確かにルート案内機能というのはあるに越したことはないんですが、必ずしも無くてもいいよな。…という気がしないでもありません。カーナビとしての利用を考えている人ならともかくとして、歩行ナビとして、草津温泉で大滝乃湯まで行くのに半泣きにならずに済めばいいんだけどな。…というくらいの目的しかない僕にとっては、地図上で現在地を表示してくれるだけで必要十分なんですよね。そこまで準備してくれれば、後は自力でも何とかなるわけでありまして。それにですね、1GBのSDカードというのも余分です。うちには余った128MBのSDカードがあるので、それで十分です。無論、それだけでは日本全国の地図を収録するには不十分なんですが、日本全国を移動することなどまずありませんからね。僕の場合、愛知・岐阜・三重と、あとは静岡・長野・滋賀くらいがあれば十分で、たまに東京とか横浜に行く用事がある時にはその分だけ必要な地図を落としてくればいいわけでありまして。

 そう割り切ってしまえばですね、 “Mio 168” で十分!…だと思うわけで、いや、負け惜しみとか、 “すっぱい葡萄の心理” とか、そういうことではなくて。旧バージョンなら、いつも内税 39,800円と、かなりの安値で買うことが出来て、これくらいなら小金持ちで使い道に困っている僕なら何とか手が出る範囲ですよね。ちなみに僕が注文した時には “Mio 168” の標準付属品から車載用ホルダースタンドとキャリングケースを省いた廉価バージョンが売りに出されておりまして、税込み 37,800円くらいで手に入ったのではないかと記憶しております。こういったお客のニーズに則した販売方法というのは大いに歓迎するところでありますが、現物が届いて車載用ホルダースタンドはともかく、キャリングケースはあったほうがよかったかな?…と、ちょっぴり後悔しております。というのもですね、このミオちゃんってば、液晶パネルの部分が真っ裸となっておりまして、ケース無しではなんとも心許ないものがあるんですよね。いや、ザウルスみたいに保護カバーが付いているのかと思ったら、全然なんですなー。オプションでキャリングケースを買うと 2,700円も取られて、いや、たかだか 2,000円をケチったばかりに結局は損をしたって感じぃ? 何だか悔しいので自分でケースを作ってみることにしたんですが、これがなかなかうまくいきません。裏にあるGPSアンテナが、すげぇ邪魔!…なんですよね。GPSアンテナが内蔵されているから、まあ便利っ♪…というのがコンセプトの商品なので仕方がないのかも知れませんが、ということで “Mio 168” の外観について検証してみることにしましょう。

 まず大きさです。結論からいいましょう。小さいです。世の中には、ああん、小さいのぉ。…と言われて傷付いちゃうことがないわけではないんですが、モバイル系のギアの世界で小さいということは何よりの利点であります。サイズはえーと、112.8mmx69.6mmx16.3mmですか。…と、数字を言われてもあまりピンとこないと思うので、身近なものと比較してみるとですね、ヤクルトのサマーキャンペーンで貰った電子レンジ使用可能のハローキティお惣菜ケースに、ぎりぎり入りそうで 微妙に入らないくらいの大きさです。…って、そんなことを言われて他の人にはまったくわからないと思いますが、幅はCDケースの丁度半分で、高さは1センチほど短いくらい。ザウルス史上で最も小型軽量なれど、中途半端や。…と言われている “SL-C300” とほぼ同じくらいの大きさです。上に比較写真を掲載しておきましたが、このコンパクトさは大いに評価してもいいでしょう。ただ問題は16.3mmという厚みでありまして、これは “Zaurus SL-C300” に比べると 1.5倍くらい分厚いですな。しかもこれは本体部の寸法でありまして、アンテナ部を含めると 24.15mmにもなってしまいます。返す返すもこのアンテナ、邪魔ですなぁ。 出っ張っている上に外部アンテナ接続用端子を保護するためのキャップまでついていて、で、このキャップがアンテナよりも更に出っ張っているものだから、机の上に置いた時に不安定なこと、この上なし。 で、GPS機能を使用する時にはアンテナ部分をおっ広げることになるんですが、この開き角度がなんとも言えず中途半端なんですよね。正確に測ったわけではないんですが、158度くらいではないですかね?血液型がA型で神経質な僕としては、180度きっかり開けって!…と思わずにはいられませんが、あるいはこれが手に持った時にもっとも電波を受信しやすい角度なのか、あるいは本体上部のSDカードスロットと干渉しないための工夫なのか。もし後者の理由であるなら、アンテナを広げた上体でSDカードを取り出す必要はまず無いだろうから、直ちに180度きっかりにしろ!…と思わずにはいられません。机の上に置く時でもアンテナを開いたほうがまた安定するんですが、この形で下手に力を入れると逆反り状態になったアンテナの取り付け部がボキっと折れてしまいそうで、心許ないことこの上なくて、駄目ですなぁ。。。

 で、前にも書いた通り、液晶パネル部分が真っ裸なんですよね。 “Zaurus SL-C300” には白いビニール製っぽい液晶保護カバーが付いておりまして、それが何とも言えず安っぽいなぁ。…といった悪い印象を与えていたんですが、今から思えばこれが本体の小型軽量さを活かす最善の方法であったわけで、全体を包むような形のケースに入れると、一回りほどサイズが大きく感じられますからね。“Mio 168” のキャリングケースも写真でみる限りはそういうタイプなので、こんなの、いらねーや。…と負け惜しみで思ってしまうわけなんですが、かと言って液晶パネルを剥き出しのまま持ち運ぶわけにもいかず、その対策には大いに苦労してしまいました。試行錯誤の結果、まず最初に作ってみたのが “市販のシステム手帳に挟み込み型” というヤツなんですが、軟質プラスチックの板を強力両面テープで“Mio 168”の裏に貼り付けて、システム手帳の閉じ具に合わせて穴をあけて取り付ける…みたいな。その成果が “写真左上” なんですが、アンテナ部分を避けてプラ板を貼り付けなければならないので、見た目が何だかいかにも手作りっ!…といった感じだし、大きくなってかさばるし、手に持って使いにくいしで、我ながら65点の出来やな。…といった感じでありました。そんな点数で喜ぶのは 「恋人試験」 の松本ちえこくらいので、僕は到底自分では納得出来なかったので新バージョンの開発に取り掛かったんですが、その結果が “写真右上” と “写真左下” であります。後からシステム手帳版の写真を追加しましたので、やや話が前後しておりますが、改良版はシンプルに液晶保護カバーだけを取り付けました。素材としてミスタートンカチで買ってきたファイルの表紙を利用したんですが、それを適当な大きさに切って、本体の横に強力両面テープで貼り付けただけであります。ファイルの表表紙から背表紙にかけての、あらかじめ折り目のついている部分を使うのがポイントなんですが、本体の左側にはスイッチとイヤホン端子、上側にはSDスロット、下側にはパソコンと接続するためのコネクタがありますので、貼り付けるのは必然的に右側面となりました。全部に貼り付けちゃうとスタイラスが取り出しにくくなるので上のほうは切り欠いておいて、で、この内蔵スタイラスは細すぎて使いにくいので、別売り品が使えるようにカバーの表面にはペンを挟めるようにして。 すごく単純ではありますが、ま、これで液晶画面の保護にはなりますので、ざまあみろ純正キャリングケース!…といったところでありますな。

 で、心も落ち着いたところで本体のデザインに目をやってみると、これはいけません。下のほうにカーソルキーと4つのアプリケーションボタンがついているんですが、このデザインがどうも個人的には好きになれません。血液型がA型で根が神経質な僕としては、4つのボタンを全部同じ大きさにしろって!…と思わずにはいられません。左下の小さな穴はマイク、右下の3つの切れ込みがスピーカーなんですが、左右で形が違っていて不愉快です。左右対称にしろって!…という神経質なおっさんの意見は無視するとして、ま、デザインというのは人それぞれの好みの問題なので何とも言えないところではあるんですけどね。 それよりも僕が許せないのはこのマシンへの電源供給システムでありまして、充電式の電池が完全に内蔵タイプとなっていて、予備のものと交換出来ないところがまず1点。外で使うことの多いPDAは常に電池切れの恐怖との闘いでありますので、これはちょっと痛いですよね。それは “Zaurus SL-C300” でも同じなんですが、極端に小型化してしまった弊害と言えるのかも知れません。が、ミオちゃんの許せないところは充電用のケーブルでありまして、何とこれがパソコンと接続するための “ActiveSyncケーブル” と共用になっているんですよね。ミオちゃんの底面にActiveSyncケーブルをつないで反対側をパソコンに接続して、で、そのパソコン側のUSBコネクタのところにACアダプタのジャックを接続するという。つまり充電するだけのために、パソコンと接続しなくてもActiveSyncケーブルが必要となってくるわけで、こんな邪魔くさいケーブルの類をいちいち旅行の度に持っていけん!…と思わずにはいられません。このシステムを考え出した外国の人って、もしかしてアホなんぢゃないですかね?

 …と思ってしまった人に朗報があります。 伸縮可能で携帯に大変便利な充電機能付きアクティブシンクケーブル!【Retractable充電Syncケーブル for Mio】 。おお、これはいいではありませんか。伸縮可能で携帯にたいへん便利!…って、実は真ん中のリールの部分がけっこう邪魔で、あまり使い勝手のいいものではないんですが、パソコンのUSBポートから充電が出来るというのはありがたいです。これさえあればACアダプタも邪魔くさいActiveSyncケーブルも必要ないわけですからね。ただ、いちいちパソコンを持っていくわけにもいかない旅先ではどうすればいいんだ?…というと、それも心配はご無用です。そういう時にはですね、 バッテリーエクステンダー2 というのがあります。これはどういうものなのかというと単3の乾電池4本を使って DC5Vの電源を取り出すものなんですが、電気の取り出しがUSBポートとなっておりますので、これと “Retractable充電Syncケーブル for Mio” を組み合わせればどこでも手軽にミオちゃんの充電が可能になるわけですね。それだけでなく、USBポートを使用する携帯電話の充電ケーブルがあれば携帯の充電だって出来ちゃうし、汎用的な4つのサイズのプラグアダプタも付いているので、ケーブル無しで直接ザウルスとかを充電することだって可能です。さ、今すぐこの商品を “買い物かご” の中へ入れましょう。

 …と、逸る気持ちを抑えて、ちょっと冷静になってみましょう。いや、僕はもう既に買い物かごの中に入れてしまって、既に商品も届いてしまった後なんですが、実際に手にしてみるとですね、何か今ひとつなんですよね、これが。いや、くるくる巻き取り式ケーブルのほうはいいんですが、問題は “バッテリーエクステンダー2” のほうであります。何かこう、今ひとつ冴えないんですよね、これが。まず第一にですね、図体がデカいです。ま、単3の乾電池を4本使うわけだから、それなりの大きさは必要だよね。…ということは分かるんですが、実際に手にしてみると “Mio 168” の本体と同じくらいのボリュームがあって、邪魔くさいです。乾電池式というのも今ひとつですよね。どこでも用意に手に入るという点では評価出来るんですが、毎回単3のアルカリ乾電池を買っていたら勿体ないし、ニッケル水素電池を使おうとすると、それを充電するために充電器を持っていかなければならなくて、余計な荷物が増えるしぃ。 おまけにこれ、本体に余計なアダプタを付けなければ使えない設計になっておりまして、というのも使用するのが単3の乾電池4本ですからね。ニッケル水素だと1.2×4本=4.8Vしか起電力がなくて、微妙にパワー不足だから内部に増圧装置が入っております。ま、そこまでのアイデアはよかったんですが、その増圧装置が付属のプラグを差し込むことによって作動するというのがいけません。プラグを差しているとスイッチが入った状態になって電池が消耗しちゃうので普段は抜いておかなければならないんですが、付属のゴム部品でプラグをぶら下げて持ち運ばなければならなくて、このシステムを考え出した外国の人って、もしかしてアホなんぢゃないですかね?

 と、思った人に朗報があります。もっとスマートな日本製品が売りに出されていることが判明したんですが、ま、その話はまた次回にするとして。 で、ちょっと “右下写真” を見てください。いちばん左がミオちゃん裏返しバージョン、その横が問題のあほな作りの外部電源、その下がくるくるケーブルで、右側が本体付属のActiveSyncケーブルとACアダプタなんですけどね。くるくるケーブルを買った時点でActiveSyncケーブルは不要になったわけですが、そこで僕はいいことを思いつきました。ActiveSyncケーブルの不要となったパソコン通信用ケーブルをちょん切ってやれば、ACアダプタと接続コネクタだけが残って、シンプルな充電用ケーブルが出来るではありませんかー。 そこで僕はさっそくケーブルをハサミでブチっと切ってやったんですが、いざ接続しようとして愕然としてしまいました。何が出来たのかと思ったらACアダプタの線がUSBケーブルとつながっているというワケのわからない代物でありまして、肝心の “Mio 168” の接続コネクタのほうはケーブルを途中でブチ切られて、もはや再起不能。いやあ、よく考えてからちょん切るべきでありましたなぁ。。。

 ということでこのお話は次回に続きます。


( つづく♪ )


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