『 水曜スペシャル 川口浩 探検シリーズ 未確認生物編 (最終回) 』



  「 《Disc:1》−後編 : 原始猿人バーゴン


 えー、 『水曜スペシャル 川口浩 探検シリーズ』 の最終回です。3枚組みのDVDを買って、 “予告編” まで書いてこのレビューに備えて来たわけでありますが、前回の “巨大怪蛇ゴーグ編” を書き終えた時点で、力尽きました。正確に言うと、アホらしくなってヤル気が失せたわけなんですが、ということで、予定しておりました “魔獣バラナーゴ” と “怪鳥ギャロン” と “古代恐竜魚ガーギラス” というのは最初からなかったことにして、とりあえず中学時代の甘酸っぱい思い出の詰まった “猿人バーゴン編” を片付けて、それでこの企画は打ち切りにしたいと思います。 そもそも、どうしてこの猿人バーゴンに中学時代の甘酸っぱい思い出が詰まっているのかというと、修学旅行の夜に東京の旅館で見たテレビ番組がこれだったからなんですが、ちなみにその日の夕食のおかずは巨大ギョーザでありました。全長15センチほどのビッグな餃子が皿の上に1個、どーん!…と乗っていたんですが、いや、イナカの中学生相手だと思って、ずいぶんと舐めた食い物を出してくれたものでありますなぁ。こちらのほうは甘酸っぱいというより、醤油ラー油っぽい思い出だったりするんですが、そんなことでまあ、では “謎の原始猿人バーゴンは実現した!パラワン島奥地絶壁洞窟に黒い野人を追え!恐怖!人食いワニ・大蛇・女裸族毒矢の猛襲 密林捜索2400キロ” 編 、行ってみましょうかー。

 『 人間か?それとも猿人か?パラワン島奥地ジャングルで、謎の猿人発見! 』

 この衝撃的な記事がフィリピンの新聞の1面トップを飾ったことからこの事件は始まるんですが、それにしてもフィリピンの新聞というのは実にどうでもいい記事を1面トップに載せるものなんですな。姉歯建築設計事務所による構造計算書の偽造問題とか、他にもっと重要な事件はいくらでもあると思うんですが (編集部注:このあたりを書いたのはかなり昔。) だいたい記事の見出しからしてちょっと変ですよね。謎の猿人発見!…というのだから、発見されたのは猿人であるに違いなくて、人間か?それとも猿人か?…などと迷う必要はまったく無いと思うんですけどね。 ちなみに英語では、謎の “APEMAN” 発見!…という単語が使われていて、これは “人間と高等類人猿の中間の猿人” という意味らしいので、人間か?それとも高等類人猿か?パラワン島奥地ジャングルで、謎の人間と高等類人猿の中間の猿人発見!…としておくのが正解だと思うんですが、それはそうと、今回の舞台はパラワン島奥地のジャングルなんですね。前回、巨大怪蛇ゴーグの舞台になったカウング島というのはネットで調べても “日本人川口浩氏が1982年に巨大怪蛇ゴーグを探しにいった島” としか出てこなくて、今ひとつその存在が怪しい気がしないでもないんですが、今度のパラワン島は大丈夫です。パラワン島は長さ397km、幅約40kmの細長い島で面積1万4896km2であり、ルソン、ミンダナオ、サマールに次ぐ4番目の大きさです。ほとんどが山岳とジャングルであり、林業が重要産業の一つになっております。ジャングルは秘境で、パラワン以外では見られない珍しい動植物が多数生息しています。…などと書いてあるので、パラワン以外では見られない珍しい猿人が1匹くらい棲息していたとしても、さほど不思議ではないですよね。

カメラマンが捉えた鮮明なバーゴンの写真♪

 そもそもこの猿人バーゴンというのは、パラワン島のジャングルへ珍しい鳥の写真を撮りに行ったフィリピン人カメラマンが偶然に発見したものらしいんですが、その姿がですね、カメラで捉えられております。さすがはカメラマンやな。…と、その仕事振りを評価することも出来るし、カメラマンが撮ったわりには下手クソな写真やな。…と、その仕事振りを貶すことも出来るんですが、それくらい猿人バーゴンの動きが素早かったということは言えるかも知れません。ま、そんなことで珍しい鳥の写真が撮れるのか?…という懸念が無いでもないんですが、あくまでも鳥が専門なので、猿人撮影は苦手なのかも知れませんね。そういうことは十分に考えられます。セザールというのがそのカメラマンの名前なんですが、写真の腕前以上に問題なのは、彼の記憶があまりにも曖昧なことでありまして、こんな頼りない兄ちゃんの証言だけでこれほど大規模な捜索隊を編成したりして、大丈夫なんでしょうか? 水曜スペシャルの取材班だけなら、ま、ほとんど半分遊びのようなものなのでバーゴンが見つからなくても笑い話で済むんですが、今回はフィリピンの少数民族保護省のスタッフも参加してますからね。少数民族保護省なんてのは猪口邦子の少子化男女共同参画担当大臣と同じくらい、何だか日陰の部署。…といった感じがするんですが、フィリピン政府まで巻き込んでしまった以上、見つからなかったでは済まされません。ま、新聞の1面トップで取り上げられたくらいなので、セザールの証言には信憑性があると判断せざーるを得ないわけでありまして。

 原始猿人捜索隊は3台の車に分乗して、いや、これはほとんど難民状態でありますな。その数、総勢40名というのだから大したものでありますな。で、最初の目的地はダビオというところなんですが、ここに一行は捜索本部を設置することになります。どんどんと民家に機材を運び込んだりしておりますが、勝手に自分の家を本部にされちゃった住民のほうこそ、いい迷惑ですよね。 で、この仮設本部で一行はセザールから猿人発見当時の様子を聞くことになるんですが、ここで彼が撮影した猿人の写真が披露されることになります。おおこれは、新聞の紙面を飾ったのとはまた違った写真ではありませんかー。となると新聞に載ったのはセザールの作品ではなかったのかも知れませんね。そうとも知らず、彼のカメラマンとしての力量を疑ったりして申し訳ありませんでしたが、ま、今度のも前の写真にも増してパッとしない出来であるような気がしないでもないので、名誉棄損で訴えられるようなことはないと思うんですけどね。

カメラマンが捉えた鮮明なバーゴンの写真・パート2♪

 で、そのバーゴンが発見された山の写真もセザールは撮影しているんですが、その山に行くにはですね、ダビオから船で川をさかのぼって、目印のある地点で船を降りて、ジャングルの中を歩いていかなければならないんだそうです。で、そのいちばん肝心な上陸地点の目印というのがですね、椰子の木に傷を付けた “×” 印というのだから、いや、セザール君も機転が利くというか、何と言うか。。。もうちょっとこう、分かりやすい目印とかは考えられなかったんですかね?分かりやすい目印と言えば、例えば椰子の木に “” 印の傷を付けるとか、他に何とでも手段はあったと思うんですが、ま、今さら何を言っても手遅れでありますので、この件に関してこれ以上は追及しないでおきますけどね。

 とまあそんなことで、いよいよ猿人の捜索開始でありますな。一行のうち、無線の担当者だとか、アホらしくてヤル気がなくなっちゃた人たちは本部に残って後方支援することになり、ヤル気に満ち溢れた少数の先鋭部隊が2艘の船に乗り込んでジャングルの奥地を目指すことになります。ただ、川が浅くて重い荷物を載せると船が沈んで底につかえて前に進まなくなってしまうので、積み込む荷物に制限が出てしまうのが何ともつらいところなんですが、いや、そういうことなら船をもう1艘チャーターすればいいのでないか?…という気もするんですが、探検隊というのは常に限られた予算の中で行動しなければならないものなので、そんな贅沢は言っていられないのでしょう。そのような事情から、今回は “巨大怪蛇ゴーグ編” で大活躍したマングースは積んでいかないようなんですが、大丈夫なんすかね? この先、コブラをはじめ、ありとあらゆる種類の毒蛇に行く手を阻まれるであろうことは想像に難くないんですが、ま、それでも何とかしちゃうところが川口浩隊長の力量なんですけどね。

ジャングルの中にはっきりと残された足跡♪

 川をさかのぼること、小一時間。捜索隊はですね、前方に人の気配を感じます。毎日、頭に養毛剤を振り掛けてブラシで念入りに刺激を与えているおじさんは、あ、何だか生えてきそう♪…という、毛生えの気配に敏感なんだそうですが、捜索隊なるものは常に人の気配に敏感でなければなりません。ま、さすがにまだ番組が始まったばかりのこの時間に、いきなり猿人バーゴンと遭遇!…といった展開はないものと思われますが、バーゴンの生息場所に関する何らかの情報を持ち合わせている村の長老くらいは出てくるかも知れません。で、今回、捜索隊が発見したものはですね、ジャングルの中にはっきりと残された足跡でありました。これがまた、何とも実にクッキリとした足跡でありまして、普通に歩いただけでは絶対こんな足跡は残らんやろ?…という気がするんですが、そのことはすなわち、普通には歩かない何か特別な存在がこのあたりをウロウロしていたということを示すわけですよね。その正体を確かめるのが探検隊に課された使命であると思うんですが、「足跡があるな。」…という隊長の言葉に隊員が無言で頷いただけでそのシーンは終わってしまって、彼らはその足跡を追跡するでもなく、何事もなかったかのように船に引きかえして、再び川をさかのぼり続けることになります。恐らく彼らは一目でその足跡が猿人バーゴンのものでもなければ、バーゴンの生息場所に関する何らかの情報を持ち合わせている村の長老のものでもないということを見抜いてしまったのでありましょう。無言のうちに探検隊の洞察力の鋭さを窺い知ることの出来る、実に興味深いシーンであると言えるでしょう。

 やがて、ジモティの船頭が漕ぎ進む船の速度がですね、次第に遅くなってしまいます。どうやら以前より川の水位が下がっていて、船底を擦るスレスレの状態になっているらしいんですよね。これはまったく予測し得なかった事態である。…というナレーションが何とも沈痛なんですが、いや、探検隊なんだから、それくらいの事態は予測しておけよ!…という気がしないでもないんですけどね。弘法も筆の誤りというか、あの川口浩をしてもこのようなケアレスミスを犯してしまうのだから、探検というのは恐ろしいものでありますな。ま、エンジンで走るのは無理でも、手漕ぎなら何とか前に進めるだけの水深はあるので、天はまだ彼らの味方であると言えるかも知れません。 で、この船の速度が遅くなった事がですね、結果的に彼らに有利に働くことになるんですが、というのも、しばらくして彼らはセザールが上陸地点の目印として残しておいた椰子の木の“×”印を発見っ!!…することになるんですよね。いやあ、エンジンを掛けて景気よく川を走っていたらきっと見落としていたに違いなくて、川の水位が下がったことが猿人捜索の道を開くことになるのだから、世の中、何が幸いするか分かったものではありませんなー。

とっても分かりやすい椰子の木の目印♪

 が、捜索の旅はまだ始まったばかりです。何せ、 “密林捜索2400キロ” ですからね。どうして長さ397キロ、幅40キロしかない島で2400キロも捜索出来るのか、不思議でならないんですが、それだけ道に迷いまくったということなんでしょう。密林というのは恐ろしいものであります。 とまあそんなことで、この先、長くて辛くて厳しい試練が待ち受けているに違いないんですが、えーと、まず最初は “猿” でありますかぁ。ちょろこいもんですなぁ。で、続いては定番の “蛇” でありますが、もはやこれくらいのことでは誰も驚かないし、誰も騒がないほど、彼らは強く逞しく成長しておりまして、いやあ、頼もしい限りでありますなぁ。 とまあ、そんなこんなでダビオを出発して船で川をさかのぼること5時間、ジャングルを歩くこと4時間半。あたりはすっかり暗くなってしまったので、一行はテントを張って野営することになります。 テントを張っている川口浩隊長に隊員の一人が 「川口さん、何か見えますよ!」 …と、声を掛けるシーンがあるんですが、いや、これはちょっと意外でしたね。僕は川口浩隊長というのは隊員から 「隊長!」 …と呼ばれているものだとばかり思っていましたからね。ま、 「ヒロシ。」 と呼び捨てにされるよりはマシなんですが、 「川口さん。」 では何だかあまり威厳が感じられなくて、もしかして川口浩隊長は、隊員から隊長として認められていないのではないか?…と訝ってしまうんですが、僕はですね、そういうことではないと思います。権力を笠に着るのが好きではない川口浩クンが、 「僕のことは気軽に “川口さん” って呼んでね♪」 …と隊員たちに呼びかけた結果、こうなったに違いなくて、何ともフレンドリーな集団なんですよね、川口浩探検隊というのは。

 とまあ、それはそうと、「何か見えますよ!」…と声を掛けられた川口さんが指差された方向に目をやると、そこには何やら怪しい人影が! その正体を確かめるのが探検隊に課された使命であると思うんですが、このシーンはこれだけで終わってしまって、次の場面では何事もなかったかのようにすっかり夜が明けて周囲が明るくなっているんですが、恐らく川口さんは一目でその人影が猿人バーゴンのものでもなければ、バーゴンの生息場所に関する何らかの情報を持ち合わせている村の長老のものでもないということを見抜いてしまったのでありましょう。無言のうちに隊長の洞察力の鋭さを窺い知ることの出来る、実に興味深いシーンであると言えるでしょう。…と、善意に解釈することが出来なくもないんですが、次から次へと蛇が登場した “巨大怪蛇ゴーグ編” に比べると、どうも今ひとつ展開が単調であるような気がしないでもありません。ま、勝負はこれからだと思うんですけどね。

 そして翌日、厳しい岩山を登り続けていた隊員たちは、そこで “洞窟” を発見したのでありました。 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ! …という感じですよね。川口浩隊長は自宅の庭に撮影用の “マイ洞窟” を持っているんぢゃないか?…と思ってしまうほど、この探検隊に洞窟はつきものでありまして、いや、このパラワン島にもちゃんと洞窟があってくれて、本当によかったと思います。 勇躍、中に足を踏み入れる隊員たちでありますが、洞窟の内部はですね想像以上に広いんですよね。この探検隊が探検する洞窟の内部というのは、いつも大抵 “想像より広い” ということになっておりますので、そろそろ中に入る前に、もしかしたらこの洞窟の内部は、想像よりも広いんじゃないか?…という事を想像してもいいような気がするんですが、ま、想像より広いのは最初のうちだけで、進むに連れて次第に狭くなってくるに違いないので、別にいいんですけどね。

川口浩が洞窟に入る〜♪

 で、この洞窟の内部にはですね、水がありました。で、更に先にすすむと、そこには焚き火の跡が!狭い洞窟の中で火を炊いたりするのはほとんど自殺行為なんですが、ま、所詮は原始猿人のやったことですからね。一酸化炭素中毒に関する確かな知識があるとはとても思えず、これでこの洞窟の中でバーゴンが生活している可能性はかなり高くなったと言えるでしょう。期待に胸を膨らませて洞窟の中へと進んで行くんですが、その時、先頭を行くセザールが急に立ち止まってしまいました。何と前方が岩で塞がれているんですよね。この洞窟に猿人がいると信じていた隊員たちは動揺して、思わず童謡を口ずさんだりすることになるんですが、すると突然!目の前の岩が崩れ落ちて来るではありませんか!身を伏せて岩を避ける隊員たち。洞窟の中で上から落ちてくるものと言えば、これまでは蛇というのが相場だったんですが、これは新機軸でありますな。意外な展開に川口浩隊長の顔も思わず曇ってしまいますが、ま、前方を塞いでいた岩が都合よく勝手に崩れてくれたおかげで更に前に進むことが出来るようになって、結果オーライなんですけどね。

 それはそうと、この落石自事故は決して偶発的に起こったものとは思えないところがあって、というのも先頭を行くセザールが岩に立てかけられていた棒を引いた途端に岩が崩れてきたんですよね。これはきっと罠だわな。…と、誰もが考えるところでありますが、一体誰がこんな罠をしくんだのかというと、猿人バーゴン。それ以外には考えられません。間違っても番組のスタッフが…とか、そういうことを口にしてはいけません。 で、岩を片付けて何とか人が通れるだけの通路を確保することが出来たわけですが、何とも狭くて背中にリュックを背負ったままでは先に進むことが出来ません。重い荷物を手渡しでリレーしなければならんのですが、この状況でカメラマンの人はどんな苦労をしたことでありましょうか。同情を禁じ得ませんね。で、こうして苦労に苦労を重ねて先へ先へと進んでいった隊員たちが目にしたものは、な、な、何と!! 洞窟の出口なのでありました。…って、いやあ、とんだ時間の無駄遣いでありましたなぁ。。。


崖の上には大蛇がっ♪

 ということで、再びジャングル編になるわけですが、先頭に立って崖を登ろうとしていた隊員がいきなり悲鳴を上げて落っこちてきます。何と、登ろうとした崖の上には大蛇が!…って、いや、大蛇と呼ぶにはあまりにも普通サイズの蛇であるような気がしないでもないんですが、でもまあ、 「蛇の道は蛇」 という諺もありますしね。 (編集部注:ぜんぜん関係ない。) しかし何ですな。ゴーグ編ですっかり蛇には慣れっこになっているものとばかり思っていたのに、中にはこんな初心(うぶ)な隊員も混じっていたんですね。あ、落ちたのはセザール君でありましたか。隊員ではなくてただのカメラマンだから、蛇には慣れてなかったんでしょうね。そういう人を先頭にするなって!ヒロシ、お前が先に行けって!…という気がしないでもないんですが、隊長にもしもの事があったりしたら探検隊は統制が取れなくなってしまうので、ガイド役の現地人を人柱にして先頭を行かせるというのは賢明な方策であると評価することも出来ましょう。 で、探検隊の一行は大蛇を避けて別 の道を進むことになるんですが、いや、たかが普通サイズの蛇ごときで、情けない。…とかそういうことではなくて、敢えて危険な行動を取らないというのも探検隊には必要な心掛けであると言えるでありましょう。


滝壺には全裸ギャルがっ♪

 で、滝です。そして滝つぼには一糸纏わぬ裸身を惜しげもなく晒して水浴びをする若いギャル達の姿が! モロ…というわけではないんですが乳のあたりは十分に確認することが出来て、いや、水曜日のゴールデンタイムに放送されていた番組だというのに、これはちょっと刺激が強すぎるんじゃないですかね?修学旅行の中学生御一行はこのシーンで大いに盛り上がったに違いありませんが、その姿をそっと覗きに行くヒロシ君。隊長という役柄には常に好奇心が必要ですからね。当然の行為だったと思います。が、気付かれて逃げられてしまって、万事休す。でもまた出てくるかも知れないね♪…という期待から滝のほとりでキャンプを張ることにする探検隊でありましたが、するとその翌日。おっと 、今度は幼女2人と大人1人と水浴びをしているではありませんか。比系炉利好きには見逃せないシーンでありますが、ま、僕は純粋なる和系炉利好きなので、さほどソソられるものはないんですけどね。でもまあせっかくなのでスクリーンショットを掲載しておくことにしますが、もしこのサイトが急遽閉鎖してしまったとすれば、Webマスターがロリ禁法で引っ張られたものだと思っていて下さいね。

今度は全裸幼女がっ♪

 とまあ、このシーンさえ見られれば猿人バーゴンなど別にどうでもいいんですが、後はまあ、軽く流しておきますか。 えーと、幼女の水浴びシーンを覗き見していて、またも気づかれて逃げられてしまった探検隊の一行は彼女たちを追いかけていくことになるんですが、そこで彼らは集落跡を発見します。誰もいないね。…と思って小屋のほうに近づこうとすると、いきなりどこからか弓矢が飛んできて、ヒロシ君、ピンチ!覗きの代償は余りにも大きかったと言わなければなりませんが、それにしてもいきなり弓矢で攻撃してくるというのはちょっと酷いですよね。目には目を、覗きには覗きを。ヒロシ君のパンツを脱がしておけばそれで済むような気がするんですが、誰かの靴にグッサリと矢が刺さったシーンはかなりショッキングでありますな。明らかに殺意が感じられますもんね。やむなく、フィリピン政府の係官が彼らの前ですべての武器を放棄して敵意がないことを示したんですが、すると小屋の中からは薄汚い長老格らしい老婆が姿を現しました。それに続いてあちこちの小屋から次々と武器を構えた女戦士が外に出てくるんですが、誰もが下半身に布切れをまとっただけのトップレス姿でありますな。一人くらいは上半身だけ隠したノーパンの娘がいてもよさそうなものですが、彼女らには彼女らなりの美意識があるのでしょう。で、この先、探検隊の運命はどうなるのか?…と、不安に胸を押し潰されそうになりながらコトの成り行きを見守っていると、何となく和解して、何事もなくそれで終わってしまうんですが、いや、彼女たちはいったい何のためにテレビに出てきたんでしょうね?単なるサービスシーン?いや、それなりに猿人の目撃情報を提供してくれたりもしたので、それなりに意義はあったと思うんですけどね。

 後はもう、面倒になって来たのとアホらしいのとで、結論だけを書いておこうと思うんですが、猿人バーゴンはですね、確かに存在しておりました。その衝撃映像が流された瞬間、東京の旅館のあちこちの部屋から、「うぉーっ!」…という歓声が沸き起こったものでありますが、水曜スペシャル史上、これほどまで鮮明に “謎の生き物” を捉えることに成功したのは、これが最初で最後ではなかったでしょうか? たとえ、そのバーゴンが “猿人” と呼ぶにはあまりにも無理がある “ただのホームレスのおっさん” だったとしても、それなりに木から木へサルみたいに飛び移ってくれたし、滝壺ではワニと格闘してくれたしで、その熱演ぶりには僕たちも胸を熱くしたものでありました。

滝壺でワニと格闘するバーゴン♪

 しかし何ですな。この物語のエンディングはちょっぴり後味の悪いものでありましたな。超人的なパワーを誇ったバーゴンは “ねぐら” にしている洞窟に戻ったところであっさりと保護されてしまうんですが、むちゃくちゃ嫌がっているホームレスのおっさんを無理矢理ヘリコプターに押し込むシーンなど、ほとんど “拉致” としか思えませんもんね。ああん、せっかく山の中でワニさん達と楽しく仲良く暮らしていたのにぃ。。。 その後、彼が一体どのような運命を辿ったのか、日本にいる僕たちには知る由もないんですが、パラワン島のプエルトプリンセサにある少数民族保護施設で文明社会にも慣れ親しんで、 「焼きそばバゴーン」 でも食べて元気に暮らしていてくれたらいいんですけどね。やっぱりスープ付きだねっ♪…ということで、このお話はおしまい。

さよなら、バーゴン…

( おしまい♪ )


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