第9話 「猫耳アイドルを探せ!」

(2007年04月21日更新)


 “フェチ” という言葉がありますよね。 世間でも広く認知されていて、おじさん達の間でもわりとよく日常会話で使われていたりするんですが、おじさん達にとってはやや発音の難しい言葉だったりもします。 “おさわりバー” などで、おじさんがよく、 「ほら、僕って“乳ヘチ”だしぃ。」 などと言いながら、おねえさんの乳を撫でたり揉んだりしている場面に遭遇したりしますが、いや、僕は “おさわりバー” には一度も行ったことがないし、行ってみたいと思ったこともないので、これはあくまでも人伝に聞いた話なんですが、そういういかがわしい店にいくと、そういう場面に出くわすことが少なくないんだそうです。 そもそもおじさんにとって “片仮名で小さく書く部分” というのはどうにも発音しにくいものらしくて、どうしても“パンテー”とか “スキャンテー” などと言ってしまいがちなんですが、スキャンティーの場合、小さな “ャ” の部分はちゃんと言えているわけなので、もう少し頑張れば正しく発音出来るようになると思うんですけどねー。 で、概してこういうおじさんというのは、ちょっぴりエロ系の歌が好きだったりするので、会社のお花見の二次会でカラオケということになったりすると、「ほら、わかこちゃん、アレ歌ってよー。倖田來未の “キューテーハニー” っ!」 とか言い出すことになるんですが、小さな “ュ” の部分はちゃんと言えるにも関わらず、やっぱり小さな “ィ” が駄目だったりするんですよねー。 以上のことからどうやら、おじさんは “” と “” に弱いということが分かるんですが、とまあそんなことで “フェチ”もしくは “ヘチ”。 この言葉は Wikipedia によると、次のように定義されております。

フェチ : 身体の一部や衣服・その他記号化された様々な物品・現象に「個性的」な執着を見せたり、性的興奮を示す傾向を指す俗語の一種。

 そして 関連項目として、次のような “各種フェチ” が一例としてリストアップされております。

めがねフェチ、ツインテールフェチ、脚フェチ、尻フェチ、おもらしフェチ、ウェット&メッシー、腋フェチ、腋舐めフェチ
パンストフェチ、ガーターストッキングフェチ、ストッキングフェチ、タイツフェチ、ニーソックスフェチ
ラバーフェチ、全身タイツフェチ、ミニスカフェチ、マスクフェチ、ハミパン
ブーツフェチ、チョコフーリガン、唾液フェチ、ベロフェチ、へそフェチ

 極めて真っ当な趣向の持ち主である僕にしてみれば、ほとんど理解不能としか思えない世界でありまして、どうしてこの一覧の中に “太ももフェチ” と “スパッツフェチ” がないんや?…というのが、僕は不満でなりません。  “スパッツに包まれた太もも” あってこそのフェチやろ?…と思わずにはいられませんが、この中で僕の趣味とはまったく一致しないものの、分からんでもない気がするものと言えば、ま、 “めがねフェチ” あたりですかね? この場合、眼鏡を掛けた姿に単純にコーフンして、ハアハア。…というのと、眼鏡を掛けている時は地味で目立たないギャルが、眼鏡を外した途端にスゴイ美少女になって、キララララン☆…といったシチュエーションに萌えるという2つのタイプに分類することが出来るんですが、後者の例で言うと、なりゆきわかこ先生の 『あしたは晴れっ』 という漫画に登場する江戸川ちゃんなんかがそうですよね。 で、続いてはえーと、ツインテールフェチ。おおっ、ツインテール、めっちゃエエやっ♪ 僕はツインテールとかポニーテールといった “テール系” の髪型がけっこう好きだったりするんですが、ポニーテールの女の子を見ると、思わず後ろから髪の毛を引っ張りたくなりますよねー。 ツインテールの場合もやはり後方からそーっと近づいていって、髪の毛を左右からツンツンと引っ張るのというのが最高に面白かったりするんですが、髪の毛を引っ張って 「いやあん♪」 とか 「ああん♪」 とか言わせた後は、ふくらはぎとか、太ももとか、お尻を撫で撫でして遊んだりして、もう、想像しただけでもめっちゃ楽しいや〜ん♪

 …って、いや、ほとんど理解不能と言っておきながら、あたかも真性の変態であるかのようにマジで大喜びしてしまいましたが、な、な、なんすか、ウェット&メッシーって? 水で濡らしたり、泥や油や絵の具なんかで汚したりして、楽しむ? そんなことして、いったい何が嬉しいんですかねー??? その他、ま、腋舐めフェチはともかくとして、パンストフェチとか、ラバーフェチとか、全身タイツフェチとか、何やら悪夢のような単語が並んでいたりするんですが、僕はパンティーやストッキングはわりと好きだったりするんですが、それがひとつになったパンティーストッキングというのは、どうしても許すことが出来ないんですよね。 パンツと靴下を一緒にするなっ!…みたいな。 で、チョコフーリガンというのは何だかよく分からなかったりするんですが、ここに挙げられているフェチは身体の一部や下着系の衣服に関するものが多いですよね。 が、 “フェチ” もしくは “ヘチ” というのはそれに限らず、トータルとしての服装、すなわち、 “コスチューム” に依存するものも数多く見られるわけなんですが、いいですよねぇ、コスプレ♪ 看護婦、婦人警官、スチュワーデス、バニーガール、レースクイーン、巫女、海女、尼などなど、僕は “女教師” と “女王様” 以外なら、どんなコスチュームでも大歓迎なんですが、なかでも一番ソソられるのはやっぱり “浴衣” と “メイド服” ですかねー? いいですよね、メイド♪ 僕は “おさわりバー” には一度も行ったことがなく、また行ってみたいと思ったこともないんですが、 “メイド喫茶” だけは押えておきたいと思っております。 ちまたの爺ちゃんたちの間でも、 「冥土の土産にメイド喫茶」 というのが合言葉になっているんだそうですが、その気持ち、僕にもよくわかります。 で、もしそのメイド喫茶が “おさわりメイド喫茶” だったり、 “ノーパンメイド喫茶” だったりしたら、もっといいよな♪…などとはまったく思わないわけなんですが、パンツを穿いててこそのメイドやろ!…という、その一点だけはどうしても譲れないところなんですよね。パンツを穿いてないメイドなんてのは、絶対に許すことが出来ません。 ま、 “おさわり” のほうは、ちょっといいかな?…という気がしないでもないんですが、もしそれが駄目だったとしても、オプションとして “猫耳” が用意されていれば、僕としてはそれで十分満足です。めっちゃ可愛いですよねー、猫耳。 オプションに “猫舌” というのも、 「ああん、私、鍋焼きうどんとか駄目なのぉ。」 みたいなことになって、なかなか可愛いとは思うんですが、猫舌か猫耳、どちらかひとつしか選べないシステムであると言うのなら、僕はぱやっぱり “耳” のほうを選ぶと思います。 “猫耳” か “肉球” 、どちらかひとつということになると、これはかなり悩むことになってしまうんですが、 “肉球ぷにぷにプレイ♪” とか、かなりソソられるものがありますからねー。うーん、どうしますかねー?うーん、どっちがいいですかねー?うーん、うーん。…と、いつまで唸っていても結論は出そうにもないんですが、ここはひとつ駄目モトで、「パンツは穿かなくてもいいから、 “猫耳” と “肉球グローブ” をダブルで、というのはどうカナ?」…と、懇願してみる手ですかねー? 背に腹は変えられないのでこの際、ノーパンに関しては妥協するしか無いのかも知れません。

 とまあそんなことで、今月の…というほど頻繁には更新出来なくて、2ヶ月ちょっとぶりくらいの “わかこ漫画” でーす♪

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 えーと、今回のテーマは “猫が登場するジャズ・あるばむ♪” でありますかー。  “猫” と “ジャズ” というのは切っても切れない関係にありまして、例えば百均の包丁でタクワンを切ろうとすると、なかなか切っても切れなかったりするんですが、それと同じくらい猫とジャズは深い関係にあったりします。 具体的に何がどのように関係しているのかと聞かれると困るんですが、えーと…、あっ!確かジャズマンの事を俗語で “CAT” と言うのではなかったかと。これはもう実に、切っても切れない関係ですよねー。 そんなことで、ジャケットに猫が登場するアルバムというのが少なからずあったりするんですが、少なからず…と言っても、それほど多くはなくて、僕の知っている限りではまず、ジュビリー盤の 『ジャッキー・マクリーン・カルテット』 なんてのがありますな。通称 “猫のマクリーン” 、略称 “猫リーン” として知られている1枚なんですが、 ここ に僕が書いたジャケ絵を見る限りでは、あまり可愛くはありません。というか、猫に見えません。もしこれが猫だとしても、空を飛んでいるので、恐らく化け猫ではないかと思うんですが、いや、これは猫ちゃうねん。フクロウやねん。…という説もあるみたいですしね。そもそも、この時に僕が書いているネタは連続モノだったのか、この回だけを読むと書いた本人すら今ひとつ意味がよく分からなかったりするんですが、どうしてこの西城フデキ (←西城ヒデキの弟で、今ひとつ不出来なキャラ。) なジャケットが “猫のマクリーン” と呼ばれるようになったのかというと、それにはカラクリがあります。 この化け猫バージョンのジャケットはジュビリーというレーベルが再発した時に用いられたものであって、アドリブというレーベルから初めて出された時には、もうちょっとちゃんとした猫ジャケだったんですよね。ほら、 こんな感じ です。 うちで飼っているクロコ (19歳くらい) によく似た黒猫が登場しておりますが、その右下の横顔の人の顔があまりにもシマシマ過ぎて、まったく可愛げのない出来になってしまっております。

 で、続いてはレスター・ヤングの 『レスター・リープス・イン』 でありますか。とってもジャジーな猫トランペッターが登場していて、ああん、めっちゃ可愛いや〜ん♪ 僕はこのアルバムを持っていないので、思わずジャケ買いしちゃおうか?…と思ってしまったんですが、“Amazon” のユーズド商品で ¥14,278 もの高値がついていたのでやめました。 同じような系統のものとしては こんなのも あって、何でも “エピック・猫ジャケシリーズ” と呼ばれる一連の作品があるようなんですが、僕は1枚も持っていなかったりします。 GET済でちょっと可愛いのと言えば、実写ニャンコが登場する 『プレゼンティング・レッド・ミッチェル』 ということになりましょうか。あ、僕の書いたジャケ絵がヘタ過ぎて、肝心の猫たんがあまりよく見えませんな。前半ネタも、何だかヘンな口調で語られていたりするし、仕方が無いので実物のほうを紹介しておくと、 こんな感じ だったりするんですけど。 あ、これではあまりにも写真が小さすぎて、肝心の猫たんがほとんど見えないという状況はまったく改善されませんでしたが、猫ジャズまんがに登場しているアルバムも僕はきっちりと押さえております。 タイトルもずばり、 『ザ・キャット』『ザ・キャッツ』 だったりするジミー・スミストミー・フラナガンの2枚なんですが、ジャケ絵でいくと ここここ ということになりますか。 特に後者は今を遡るほど1200年…とまではいかないまでも、僕が30歳そこそこの頃に書いたものなので、ネタもジャケ絵もかなり適当だったりするんですが、いずれにせよ、猫ジャケとして “いまいちわかいくないわよっ。” と、ギャル猫に言われてしまうのも、やむを得ないナ。…といった出来であることは間違いありません。 人間のちょっと不細工な女の子だったりしたら、頭に猫耳を付けることによって、ある程度は可愛く演出することが出来るんですが、いや、もしかしたらめっちゃ逆効果になるような気がしないでもないんですが、猫ジャケの場合はもともとのモデルが猫であるだけに、そこに猫耳を付けてみたところで、事態の改善は期待出来ません。 ちなみにこのジャズ猫まんが登場人物…というか、登場猫物がすべてネコであるだけでなく、登場するジャズマンもすべて “ネコ” として描かれているんですが、つまり実在の人物がすべて“猫耳”を付けているという、考えてみればちょっと恐ろしいような世界だったりするわけなんですけど。

 ということで、世界でいちばん猫耳の似合うジャズマン、すなわち “猫耳アイドルを探せ!” ということになるんですが、ジャズバー 『ねこはうす』 のマスターの奥さんのボラ代ちゃん (←大ざっぱな性格。) にとって、それはマッコイ・タイナーなんだそうでありまして。 いやあ、マッコイ、いいですよねぇ。 何だかこう、ジャズに真っ向から取り組んでいるマッコイ。…という感じがして、僕はけっこう好きだったりするんですが、そんな僕でもあの顔だけは、どうしても受け入れることが出来ないんですよねぇ。。。恐そうと言うか、悪そうというか、アンタ絶対、少年の頃は少年院に入ってたやろ?…としか思えないようなドスの効いたルックスをしておりまして、もし真夜中にニューヨークの裏通りでマッコイにカツアゲされたりしたら、あり金を全部渡すだけでは済まなくて、パンツまで脱がされて持っていかれるに違いありません。 せっかくノーパン・メイド喫茶に行こうと思って持ってきたお金を取られただけでなく、自分のほうがノーパンになったりして、まさに踏んだり蹴ったりと言うか、泣きっ面に蜂というか。 でも相手がマッコイなんだもんっ!恐いんだもんっ!どうしようもないんだもんっ!…と、泣き寝入りするしかないような顔をしていながら、マッコイくんってば 『バラードとブルースの夜』 というアルバムでは、とても顔からは想像出来ないような可愛くてラブリーなピアノを弾いておりまして、そのあまりのギャップの大きさが、何ともこの…。 “コワ顔なのにキュート♪” というのは、“ロリ顔なのに巨乳♪” に匹敵するインパクトであると言えるかも知れません。 猫耳、意外と似合うかもねー?

 いずれにせよ “猫耳のマッコイ” というのは数あるフェチの中でも最大限にアブノーマルな趣向であると思わずにはいられませんが、ところで、前半のフェチねたのところを会社で書いていたらバッテリー屋さんから電話が掛かってきて、あ、そうですかぁ。注文していたバッテリーの触媒栓、4月の27日にうちの事務所に届くんですねー。はい、ありがとうございますぅ。…といった連絡だったんですけど。 忘れてはいけないと思って手帳にメモしたんですが、昨日、ふとその手帳を見たら4月27日のところに “触媒栓フェチ” という文字が書いてありました。それは一体、どんなフェチやねん!?…とまあそんなことで、今回のお話はおしまい。


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