『 ルックキャンディ (不二家) <分類 : キャンディ> 』

るっくきゃんでぃ♪



 さ、今週から新コーナーです。またしても思い付きです。すぐに終わると思います。いや、1回分の原稿にせよ、コーナーの存続自身にせよ。コンセプトは簡潔明瞭。食べてみた“おやつ”について感想を述べる。そんだけ。ここでいう“おやつ”には、お菓子、まんじゅう、ようかんの類に限らず、デザート系や飲み物も含めていいと思います。ただ、遠足の際に持っていくバナナは“おやつ”か、“おかず”か?…という問題に関してはまだ明快な答えが示されていないので、バナナは除外することにします。ということで、第1回のテーマは“バナナ”です。…って、なんでやねん!…と、基本的なボケをかましておいて、第1回のテーマは不二家の“ルックキャンディ”です。さ、まいりましょう。


 僕は子供の頃、不二家の“ルックチョコレート”が好きでした。“アーモンド味”の筈なのに、どうしてパイン味や、バナナ味や、イチゴ味が入っているんだ?…というのが今ひとつよくわからなかったんですが、でもまあ、ナッツ味も入っているからいっかぁ。…と自分を納得させて食べていたわけでありますが、ナッツ味が“アーモンド”を代表しているのであって、他の3つはオマケなのであろう…という発想ですな。ま、その割には4つの味とも平等に3個ずつ入っていたような気がするんですが、今から思えばアレは“アーモンド”ではなくて、“アラモード”だったんですな。コドモ相手に難しい名前を付けるな!…と思わずにはいられません。こういうのはどちらかと言うと、おじさん向けの用語ですよね。「ルックチョコの“アラモード”を貰って、あらどーも。…ってか?」みたいなことを言うおじさんは、どの会社にも最低1人はいると思います。つまらないギャグを聞きたくなかったら、3時のおやつには“アラモード”を出すな。…というのはOLの世界では不文律となっておりますが、ま、何を出してもしょうもないことを言われるには違いないんですけどね。「チョコレート食べますかぁ?」「あ、ちょこっと貰うかな。なーんちゃって。」…とか。もう、おじさんとは口をきかないのが一番だと思います。

 で、子供時代、アーモンドチョコだと思って買ったらぜんぜん違ったんだけど、ま、これはこれでオイシイから、いっかぁ。…と思って食べていた“ルックチョコレート”の“アラモード”でありますが、4つの味の中ではナッツがいちばん嫌いでした。アーモンド味を代表しているんだ。…という認識を持っていながら、あまり好きではありませんでした。あれって、どこまでがチョコで、どこからがナッツクリームなのか、今ひとつはっきりしませんよね?僕はルックチョコレートを前歯でカジって、そのカジられた断面のチョコ部クリーム部の色合いのコントラストを楽しむことを至上のヨロコビとしていたんですが、ナッツは地味でした。今すぐナッツをクビにして、もも味を新たに招聘するべきだ。…という意見を持っていたんですが、ただ意見を持っていただけの話で、不二家に何の働きかけもしなかったので、ルックチョコレートには未だにナッツ味が入ってますけどね。この場をお借りして、もも味にしろって! …ということを提案しておきたいと思います。

 で、今日、マックスバリュー輪之内店で、“ルックキャンディ(袋入り)”というのを見かけ、思わず買ってしまいました。ぱっと見は、“ルックチョコレート”のお徳用袋入りバージョン?…という感じで、そういえば子供の頃、よく食べたよなぁ。“アラモード”と“アーモンド”を勘違いしてたよなぁ。…ということを思い出して、つい懐かしくなって手にとってしまったんですが、よく見たらチョコレートではなくて、“ルックキャンディ”となっておりました。“ルックチョコレート”というのはチョコレートの中にフルーツ系のクリーム(←この最、ナッツは除外する)が入っていて、そこのところがちょこっと他のチョコとは違っていて斬新だったんですが、“ルックキャンディ”というのは、まるっとその発想の裏返しです。フルーツ味のキャンディの中にチョコクリームが入っている。…というのがその正体でありまして、言われてみれば中にチョコクリームの入ったキャンディというのは昔から存在しておりましたし、“ルックチョコレート”の中側と外側をひっくり返してみたキャンディが今までなかったのが不思議なくらいですよね。いや、僕が知らなかっただけで、昔からあったのかも知れませんけど。


 で、“20%増量”だそうです。“中のチョコのビター感”だって向上した模様です。ということは、中身が20%ほど少なくて、チョコのビター感が今ひとつで不評だった“旧・ルックキャンディ(袋入り)”というのも存在していたわけで、ま、それはそうと、僕にとって嬉しかったのは、チョコ時代から今ひとつソソられるものがなかったナッツくんが、キャンディに衣替えしてようやく排除された。…という事実でありまして、同じく4つの味のアラモードとなっているんですが、その内容はパインバナナイチゴメロンとなっております。え〜、もも味は〜?…というのがちょっぴり不満なんですが、ま、言われてみればメロンという選択も悪くないですよね。シトロンソーダだってメロン味だったしぃ。で、キャンディのほうはミルクっぽいフレーバーとなっております。いちごみるくばななみるくぱいんみるくめろんみるく。どれもミルクによく合いますもんね。で、フツーに食べている分には、ごく普通のミルク味のキャンディですね。これではわざわざ中にチョコを入れた意味がないぢゃないか!…という気もするんですが、ま、中のチョコの部分に到達するまで、外側のアメ部分だけを舐めている間は、そうなっちゃうのもやむを得ないかな…と。で、こうなってくると、どうしても噛んでみたいっ!…という欲求を抑えることが出来なくなっちゃいます。もともと僕は“アメをすぐ噛んじゃう派”なんですよね。噛んじゃ駄目だ。噛むと早くなくなっちゃって、コストパフォーマンス的に割高になっちゃうんだ。…と頭の中では分かっていても、ついつい我慢出来なくなってバリバリと噛んじゃうという。その時の、「いけないことをしてしまった。。。」…という自虐感がけっこう好きだったりします。が、僕は耐えました。最初に手にしたのは“バナナみるく味”だったんですが、中からトロっとチョコクリームが融け出してくるまで、じっと我慢して舐め続けました。そういえば昔、“舐めんなよ猫”、略して“ナメ猫”というのが流行ったよなぁ。…ということを思い出したりもしたんですが、それでも僕は舐め続けました。やれば出来るんぢゃん!

 …って、まあ、いつも最初の1・2個あたりまでは何とか我慢できるんですが、3・4個目あたりになると後半に我慢しきれなくなって噛み砕きはじめ、7・8個目になっちゃうと、もう最初からバリバリいっちゃうという、ああ、何て駄目な僕。…とまあ、それはさておき、キャンディとチョコのコンビネーションはどうかと言うと、外も甘いのに、中も甘くて、結果的に全体が甘ったるいぢゃん!…という感じだったんですが、ま、だからこそ、“チョコのビター感向上”という改革に踏み切ったんでしょうけどね。個人的にはもうちょっと苦くてもいいかな?場合によっては“にがり”を入れてみてもよかったんじゃないかな?…って、豆腐じゃないんだからそんなもの入れてみたところで、どうなるものでもないんですけど。“ゴーヤ”とか入れてみてもいいかも知れませんね。いや、きっと不味いだけ…という気もしますけど。で、3個目の時点で、僕はやっぱり噛み砕いてしまいました。普通のキャンディだと、パリっと砕けるような感じなんですが、コイツの場合はセンター部分が流動化している関係上、グジャっと潰れるような感じ?…と思って期待してたら、殊のほか、普通でありました。ちょっとガックシ。。。

 とまあそういうことで、いろいろと試してみた結果、いきなりバリっと噛んじゃうよりも、ある程度は“舐め舐め”だけで粘ったほうがいい感じでありました。飴層が薄くなった時点で噛むと、グジャっとした感触も味わえますしね。で、何個か食べているうちに、センターのチョコはこれはこれで、イイかも知んないね。…という気分になってまいりましたので、問題はむしろ、外側のキャンディのほうにあるのかも知れません。ちょっと甘すぎなんですよね。ここはむしろ、辛口のメンソール系とかのほうが中のチョコとのコントラストが楽しめるような気がするんですが、となると“ルック”という看板の意味がなくなっちゃいますしね。ということで、ま、しょうがないかぁ。…というのが今日の結論です。

( おしまい♪ )


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