さ、今週から新コーナーです。このところ新コーナー・ラッシュですね。新しい境地を開拓するチャレンジャー精神…というより、既存のコーナーに行き詰まりを感じて、止むにやまれず…というのが正解なんですが、『インプレションズ』です。よくありますよね、新製品なんかの“ファースト・インプレション”の類。アレです。ありがちな企画ですね。んなもん、“one finger snap”でやってもいいし、“コラム”のところで取り上げてもいいし、場合によっては“jazz giant”の前半がネタ切れでどうしようもなくなった時に残しておいてもいいかな?…という気もするんですが、敢えて新コーナーです。で、今年はデジカメのお話です。ま、年に1回くらいのペースで更新出来ればいいかな?…という程度のヤル気のなさなんですが、僕はデジカメが好きです。デバガメも好きです(←基本)。ゼニガメも好きです(←どうでもいい)。で、僕が手にした始めてのデジカメはザウルスに内蔵されたものを除けば、キャノンの“IXY DIGITAL”でありました。今なら店頭表示価格より5000えん安くしますよ!…という店員の甘い言葉に唆されて購入に踏み切ったんですが、数日後には“IXY DIGITAL 200”と“IXY DIGITAL 300”という機種が発売されて、現行機種は思い切り値崩れしておりました。僕の購入価格より10000えんも安くなっておりました。騙された!…と思わずにはいられませんが、ま、僕はとても寛大な性格のオトナなので、その程度のことで店の名前をWeb上で公開するような子供じみた真似はしませんけどね。店の駐車場に猫のウンコを放置するくらいのことで許してあげようと思いますが、この“IXY DIGITAL”は「不当に高いものをつかまされた。」という思いがあるだけに、愛憎相半ばといった感がありますね。いや、憎しみが愛に転じて、縛ったり、吊るしたり、蝋を垂らしたり…というようなことはしておりません。そんなことして、壊れでもしたら大変ですからね。高かっただけに大切にしております。そこでまあ、壊れてもいいような“おもちゃデジカメ”を買って、スキーなどもっぱら“壊れそうな場面”で使っていたんですが、すると案の定、壊れました。そこでまた新たに、壊れてもいいような新しい“おもちゃデジカメ”を買って、スキーなどもっぱら“壊れそうな場面”で使っていたんですが、どうも性能的に今ひとつなんですよね。「所詮はオモチャだから、本物に勝てないのぉ。。。」…といったところですかね?いや、「オモチャのほうがよっぽどマシなのぉ。。。」と言われて、大いに傷付いた。…という経験をしたことのある人もいるかも知れませんが、いや、いくら頑張ってもサイズ的には“ビッグインディアン”には到底適わないわけでありまして。
そこでまあ、オモチャじゃないけど、安いデジカメはないものか?…と思って調べてみたところ、ありましたぁ。オリンパスの“CAMEDIA C-2Zoom”という機種です。工学3倍ズームで200万画素という性能の割には、実売価格29800えんくらいと、わりとリーズナブルな価格設定になっております。で、更に新機種の300万画素モデルが出たおかげで、近年は更に大きく値崩れしております。店によっては19800えんくらいで買えちゃいます。これならヘタな“おもちゃデジカメ”を買うより、コストパフォーマンス的にはお得なんぢゃないですかね?ということで、メーカー発表の公式見解を参照しつつ、このデジカメの使い勝手を検証してみましょう。
オリンパス光学工業株式会社(社長:菊川剛)は、38mm〜114mm(35mmフィルム換算)の光学式3倍ズームレンズを搭載した、エントリー向け2.0メガピクセルのコンパクトズームデジタルカメラ「CAMEDIA(キャメディア)C-2Zoom」を2002年3月21日から発売します。
ほぉ、2002年3月の発売ですかぁ。値崩れしている割には、破局的な型落ちモデル…というわけでもないんですね。セーラー服を着れば、現役女子高生に見えないこともない?…という気がしないでもない32歳のギャル。…といった程度の新鮮さはまだ持ち合わせていると言えましょう。で、工学3倍ズームです。2.0メガピクセル(200万画素)です。エントリー機種としては、これで充分ぢゃないか。…と、僕としては思うわけです。ま、覗き行為に用いる場合はズームは高倍率であるに越したことはないし、画素数も多いに越したことはないんですが、たかが『塩通』に掲載する程度の写真なら“640×480”の31万画素もあれば充分です。マンホールの内部を8倍ズームで撮ったところで、ウンコが大きく写るだけです。僕の使用目的からすれば、これ以上の性能は必要ないと言えるでしょう。
「C-1」シリーズの小型・軽量コンセプトを継承しながら、さらにエレガントに進化したデザイン
レンズバリアを採用したスマートですっきりしたデザインを継承。バリアはスイッチを兼ねるとともに、レンズを保護し、開くと持ちやすいグリップの一部になります。レンズバリア部のアクセントには、3本のシャープな突起が上下からレンズバリアを包み込むように施こされ、ボディカラーには、お洒落なシャンパンゴールドを採用しました。高級感あるエレガントな要素を前面に表現したコンパクトなボディは、幅広い年代・層の方々にご満足いただける美しいデザインに進化しました。
なるほど、“幅広い年代・層の方々にご満足いただけるデザイン”ですかぁ。モノも言いようですな。確かにオーソドックスな“カメラ”の形をしているので、中年層のウケはよさそうですね。これがもし“ガメラ”の形だったりしたら、カメ好きの人にしかウケませんもんね。名前が“かめでぃあ”なんだから、それでもカメへんやん。…という意見もあろうかとは思いますが、社長の菊川剛クンが「それだけはカメべん(勘弁)してくれ。」と泣いて懇願したので、カメ型カメラの販売は見送られたのではないか。…と推測されます。個人的にはぜんぜんデジカメらしくなくて、面白くもなんともないデザインだと思うんですが、変に直線的だったり、薄型だったり、カメ型だったりするよりは、手にした時のフィット感はいいですね。見た目よりも使いやすさを重視したデザインであると言えるでしょう。で、ボディカラーは“シャンパンゴールド”ですかぁ。確かにシャンパンみたいな色をしてますな。いや、個人的にはシャンパンよりも、紐パンのほうが好きなんですが、ゴールドの紐パンというのは、あまりソソられるものがありませんな。ここはやはり“シャンパンゴールド”で正解でありましょう。で、“高級感ある”という表現にはちょっと疑問を感じますね。はっきり言ってボディの質感は今ひとつです。全体的に「プラスチックやん。」といった感じで、何だか安っぽいです。デザインや質感の点では“IXY DIGITAL”のほうが数段高級感あるアルね。…と、僕の知り合いのスーダン人も言っておりましたが、僕もそう思います。いやあ、スーダン人とは仲良くやっていけそうですなぁ。
様々な電源に対応し、電池寿命を大幅にアップ
電源には市販の単3アルカリ電池が使用できる他、別売のリチウム電池CR-V3、ACアダプタ(E-7AC)やニッケル水素電池も使用することができます。また、電池寿命が大幅にアップしています。単3アルカリ電池使用の場合、連続撮影時3000枚以上、標準撮影時で約100枚、別売のリチウム電池CR-V3を使用の場合、連続撮影時で10000枚以上、標準撮影時で約300枚の撮影が可能です(※1)。
(※1)
連続撮影時テスト条件(画質:SQモード、LCDモニタ:off、フラッシュ:off、ズーム:ワイド固定)
標準撮影時テスト条件(2枚連続撮影後10分放置の繰り返し、画質:HQモード、LCDモニタ:撮影時on、フラッシュ:50%、各撮影につきズーム動作なし)
僕がデジカメを購入するにあたり重視したポイントに、“普通の電池が使える”というのがありました。“IXY DIGITAL”は専用の充電式電池を使うんですが、これが実によく消耗するんですよね。 消耗時のバッテリーというのは、実に何ともなりませんからね。しょ、しょ、消耗時、消耗時の庭は♪…と歌ってみたところで、駄目なものは駄目です。せっかくコンビニの店先に女子高生が座り込んでいてパンツが見えそうになっていると言うのに、デジカメが電池切れでその姿を撮影できないというのは、世の中、これほど無念なことはありませんよね。これがもし、普通の乾電池が使えるタイプだったらコンビニに入って電池を買えばすむ話でありまして、何を措いてもこの1点だけは譲れないと思うわけです。で、市販の単3アルカリ電池2本で、連続撮影時3000枚以上、標準撮影時約100枚ですか。3000枚と100枚とでは随分とひらきがありますが、例えば“アジのひらき”を撮影する場合、んなもん、連続で3000枚も撮ってみたところで、大して意味がないような気がしますよね。ま、せいぜい2枚連続撮影後10分放置の繰り返しで、計78枚。…というのが無難な線ではないかと思われますので、実用的には不足の無い数字であると言えましょう。
で、本体の重さは電池・カード別で175グラムとなっております。175グラムというのがどれくらいの重さなのか、あまりピンとこないかもしれませんが、重さ60グラムのリンゴ3個分より、ちょっと軽いくらい。そう言えばわかって頂けるでしょう。豚コマ200グラムよりも軽いですね。豚コマ100グラムで98円として、175グラムだと税込みで180円になりますね。いや、そんな計算をしたところで、いったい何になるのか?…という気がしないでもないんですけどね。手に持った感じでは、サイズ的に小さい“IXY DIGITAL”のほうが重いです。試しに計ってみたら230グラムほどありました。ついでに“CAMEDIA C-2Zoom”のほうも電池とカード(スマートメディア)を装着した状態で検量にかけてみたんですが、意外なことに230グラムまで増えておりました。アルカリ乾電池2本って、けっこう重いものだったんですなぁ。
カメラ上の簡単な操作だけで行える様々な編集機能を搭載
パソコンを使わないカメラ上の簡単な操作だけで、基本的な静止画編集と動画撮影が可能な機能を新たに搭載。オリジナルの画像は残したまま、新たに編集した画像を保存する形式なので、安心してご使用頂けます。
(合成ツーショット機能)
撮影メニューの中にある「合成ツーショット」を選択し、2回続けてシャッターを押すだけで、撮影した画像が瞬時に左右に組み合わされ、1枚の画像として保存することができます。様々な画像の組み合わせを瞬時に行えるので、デジタル画像の新しい楽しみが広がります。
(モノクロ、セピアの編集機能)
撮影したカラーの画像をカメラ上の操作だけで、簡単にモノクロやセピアカラーに変換して保存することができます。
(リサイズ機能)
電子メールで送付するにはサイズが大きすぎる画像を、カメラ上の簡単な操作だけで小さなサイズに出来るリサイズ機能を搭載。パソコン上の複雑なリサイズ作業をすることなしに電子メールに添付することが可能です。
(動画の撮影・再生・インデックス作成機能)
動画の撮影と再生およびインデックス画像作成機能を搭載しています。インデックス画像作成機能は、撮影した動画を時系列で9分割し、それを9枚並べて新しい1枚のインデックス画像として保存することで、動画の内容確認がスピーディに行える便利な機能です。
ほぉ、そんな機能があったんですかぁ。ちっとも知りませんでした。特に“合成ツーショット機能”というのはイイですね。これさえあれば、通りすがりの女子高生と僕のツーショット写真が簡単に出来ちゃいますもんね。…って、何だかそれ、やってて空しくないか?…という気がしないでもないんですが、空しくなんかないもんね。僕の人生にとって、それはとっても楽しいことなんだもんね。…と思えるような人は、ま、せいぜい人生を楽しんでくださいね。個人的には撮った写真がワンタッチでパンチラになる、“強制スカートめくり機能”のほうが楽しい?…という気もするんですが、ま、そういうことはパソコンに取り込んでから、好きなように加工するしかないんでしょうな。残念ながら僕にはそこまでの画像加工技術は無いんですが、黒いパンツを白く塗るくらいのことは出来ると思います。
わかりやすいメニュー方式を採用
「C-700 UltraZoom」から新採用をしている簡単で使いやすいメニュー方式(タブ方式)を搭載。メニュー画面のトップには、全モードの設定入口1つと設定頻度の高いモードへの入口3つがあり、よく使うモード設定画面をダイレクトに表示することができます。
えー、メニュー操作は本体の背面にある合計6つのボタンを使うんですが、確かに“IXY DIGITAL”よりも簡便だったような気がしますね。というか、小マシな機能をほとんど使いこなしていないという話もあるんですが、ただ写真を撮って、見るだけ。…というユーザーなら、ほとんど何の操作もいらないと言っていいかも知れません。あ、でも“合成ツーショット”だけはマスターしたいしぃ。…という人は、それなりにお勉強しましょうね。努力なくして女子高生とのツーショットは望めません。で、その他の特徴としては次第に面倒になってきたので一部を抜粋するにとどめて、
撮った画像をすぐにその場で楽しめる高精細な液晶モニタ
高精細11.4万画素1.5型(インチ)の本格的な液晶モニタを搭載しています。高画質で滑らかな画像表示の液晶モニタとなっていますので、液晶を見ながらの撮影もしやすくなっています。また、撮った画像を再生するときも高画質をお楽しみいただけます。
プリセットホワイトバランス
4段階(晴天・曇天・電球・蛍光灯)の色温度が設定可能。オートホワイトバランスの設定が難しい撮影条件下でも適正なカラーバランスで撮影が行えます。
というのも大切ですね。やはり純白のパンツは真っ白に写って欲しいし、ちょっぴり黄ばんだパンツは、それなりに黄色くなっていて欲しいと思うのが人情ですよね。…って、話題がちっとも変わってないぢゃん。…と思わずにはいられませんが、ちなみに僕は面倒なので、ホワイトバランスはいつも“オート”のままなんですけどね。パンツは白でありさえすれば、多少の色合いの差異など別にどうだっていいです。で、話をひとつ前にもどして液晶モニタなんですが、このデジカメのモニタはいいですね。画像がくっきりと綺麗に写ります。“IXY DIGITAL”のモニタより出来がいい感じですね。安物のくせに、やるぢゃん。…と評価してよいと思います。で、あとは記録媒体ですか。
記録媒体 3V(3.3V)スマートメディア(4MB、8MB、16MB、32MB、64MB、128MB)
“スマメ”かぁ。…と、がっかりした人もいるかも知れませんが、“スマメ”です。将来性ゼロの記憶媒体です。近いうちに消えてゆく運命でありましょう。ま、“スマメ”だから値崩れしているという側面もあるわけでして、安いんだからそれくらいのことは我慢しましょう。ま、あと3年くらいは生き残っているだろう。…という気もしますしね。それにしても“記憶媒体”の“媒体”という言い方は、何だかいいですね。バイ貝の親戚みたいで。で、“スマメ”がどうして消え行く運命(さだめ)にあるのかというと、128MBより大容量のものを作れないからなんですが、ちなみにこのデジカメには16MBのものが同梱されておりました。これでどれだけ撮れるのかというと、
記録コマ数:静止画(同梱16MBカード使用時)
約11枚: SHQ 1,600×1,200ピクセル
約33枚: HQ 1,600×1,200ピクセル
約58枚: SQ1 1,024×768ピクセル
約99枚: SQ2 640×480ピクセル
僕は基本的に“SQ2”でしか撮らないタチなので、電池の寿命からしても99枚というのは妥当なセンではないかと思われますが、やはりこれではちょっと寂しいですね。そこで金持ちの僕は64MBのヤツを買いました。これだと単純に4倍して、“SQ2”なら396枚はいけますね。 “アジのひらき1000枚”は無理としても、“アジのひらき400枚弱”ならなんとかなります。必要十分なスペックでありますなぁ。ちなみにこのデジカメで撮影した写真は最近の『one finger snap』や『全国スキー場ガイド』で使っておりますので、興味のある人はそちらで画質などをご確認ください。興味のない人は見なくても結構です。
で、結論を申し上げましょう。“アジのひらき”の写真を撮って、ホームページの『今日のひらき』というコーナーに載せる。…といった使い方しかしない人なら、この程度のスペックで充分でしょう。“セピア調のアジのひらき”とか、“アジのひらきとカマスのひらきのツーショット”とかも作れるし。いや、そんなサイト、見たいとは思いませんけどね。19800えんで手に入るようなら、購入に値する機種ではないですかね?子供に「デジカメ買ってぇ♪」とせがまれたら、とりあえずコイツを買い与えておけばよろしいかと。で、敢えて欠点をあげつらうと、
(1) つくりが安っぽい。
(2) ズーム操作が安っぽい。
(3) 記憶媒体が“スマメ”である。
(4) スキーでコケてレンズの隙間に雪が入って瞬時に凍りついたりすると、動かなくなる。
(5) 埃とかにも弱そう。
(6) ああん、そこも弱いのぉ♪
とまあ、そんなところなんですが、ま、実際に安いんだからしょうがないよね。
( おしまい♪ )