第1話 「ガーランドみたいに…」


 えー、今月より月イチのペースで連載まんがを掲載しようと思うんですが、作者はですね、 なりゆきわかこ先生 でございます。 事の発端はですね、某 “スイ○グジャーナル誌” より、猫を主人公にした、なごみ系のジャズ漫画を描いて欲しいのぉ♪ (←なんちゅう難しい注文。。。) …という話があって作品を持ち込んだところ、何だかこう、うやむやなうちに立ち消えになってしまったというか、何というか、そのぉ…。  ああん、せっかく “ギャル版ラズウェル細木” になれるチャンスだったのにぃ。。。 とまあそんなことで、この業界では某 “スイ○グジャーナル誌” の最大のライバルと目されている我が “塩サバ通信” でですね、連載させて頂くことになったという、ま、そういう事のなりゆきなんですけどねー。

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 今回は僭越ながら、不肖さばりんがストーリー展開に若干のアレンジを施させて頂いたんですが、しかし何ですな。猫を主人公にしたジャズ漫画なんてのは、もしかしたら世界初の試みではないですかね? ネコ好きの僕としては、タマ代ちゃんって結構、巨乳だよね?…という、本筋とはまったく関係のないところに目がいってしまったんですが、それはともかく。 彼女のジャズの趣味はですね、なかなかいい線をいっていると思うんですよね。恋に破れた時にはレッド・ガーランド。いい選択だと思います。安いパンツは頻繁に洗濯するとすぐに破れちゃったりするんですが、恋に破れた時に 『When There Are Grey Skies』 というのは抜群の選択だと思います。 でまた、酒場で聴くジャズ・ピアノのスタイルは、すべからくガーランド的であるべきだと思います。彼のことをカクテル・ピアニストと称する人もおりますが、これはある意味、最高の褒め言葉であると言っていいでしょう。酒がまずくなるようなJAZZなら、弾かないほうがマシさ。クールなマスターの無表情から、僕は彼の揺るぎの無い自信を感じ取ったのでありました。それはそうとこのマスター、ちゃんとズボンとパンツを穿いているのか?…というのがちょっと気にはなったんですけど。もしかして “ノーパン・ジャズ喫茶” とか、そういうコンセプトなんですかね?

 ちなみに、落ち込んでいるタマ代を 「マンテカ」 で元気付けようとするマスターの発想は、精神医学的にはかならずしもベターなものとは言えません。沈んでいる人に陽気な音楽を聴かせると、ますます落ち込んでしまう。人間というのはそれほどまでにセンシティブな生き物なんですよね。やはりここは 「セント・ジェームズ病院」 を弾いてあげるべきではなかったか?…という気がしないでもないんですが、ま、タマ代ちゃんは人間ではなくてネコなので、 「マンテカ」 で正解なのかも知れませんけどね。とりあえず煮干でも食わせておけば、喜んでゴロゴロ言ってるような単純な生き物ですからね、ネコって。 ちなみに 「マンテカ」 というのはスペイン語でラードとか脂のことなんだそうで、互いの掌の脂をこすりつけて喜びを分かち合うことを、「マンテーカっ!」…と言うんだそうです。いやあ、とっても濃ゆい愛の表現でありますな。ちなみにネコ好きの僕としては、掌にいっぱいラードを塗って、タマ代ちゃんのザラザラの猫舌で舐めて貰ったりしたら、とってもいいよね♪…と思ったりもするんですが、そんなことでまあ、第1話はおしまい。


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