かんぽの宿・寄居

【所 在 地】 埼玉県大里郡寄居町

【宿 泊 日】 平成22年04月04日(日)

【オフィシャルサイト】 http://www.kanponoyado.japanpost.jp/yado/yorii/

【楽天トラベル】 http://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/104682/104682.html

【じゃらん net】 http://www.jalan.net/uw/uwp3000/uww3001.do?yadNo=311788

【交  通】  : 関越道・花園ICより15分鉄道 : 秩父鉄道・波久礼駅より徒歩15分

 もはや車で行こうとは思わないエリアなので、特に気にもしていないんですが、関越道って、何? インターを降りて車で15分ということなので、都内に住んでいる人にとっては、そこそこ便利なんすかね? で、僕のような公共交通機関の利用者は熊谷駅から秩父鉄道に乗って、波久礼駅で降りることになります。 ひとつ手前の寄居という駅で降りてもいいんですが、そこから宿まで歩くのは困難なので、おとなしく送迎バスを利用することにしましょう。この寄居駅は秩鉄以外にJRの八高線やら、東武の東上線やらも乗り入れているので、そっちからバスを出すことにしたんだと思います。 ま、夕方、宿に向かう便は2便しかないので、決して便利とは言えないんですけど。 朝、駅に向かう便も基本的に2便しかないんですが、朝イチの便のほうは波久礼駅を経由するので、翌日、長瀞や秩父方面を観光するのであれば、そっちで降りたほうが得策でしょう。

【地  図】  アクセスマップ    詳 細 図

 波久礼駅から自力で歩く場合、所要時間は15分となっております。歩いて行こうという気になる、ギリギリの線でありますな。 僕の場合、徒歩20分までなら何とか許容範囲だから、まだ5分の余力があるぢゃん♪…と事態を楽観していたんですが、この宿はちょっと小高い丘の上に建っているので、かなり急な坂を上らされて、かなりバテました。 GPSでログを取ってみたので、その成果のほどをご覧頂きましょう。

駅からのアクセス(断面図)♪

 駅を出てすぐのところに橋があったので、そこから荒川の流れを眺めてみたりしたんですが、その橋のたもとから宿までの歩行データが、これ (↑) です。 所要時間は 23分弱。 途中、道端に咲いてたお花の写真を撮ったりしてたのがタタって、標準タイムより余計に時間が掛かっておりますな。距離でいうと約 1.2km、標高差が 50mほどあります。 ちょっと大変です。 でもまあ、ちょっと変態よりはマシだと思います。

【駐 車 場】 120台・無料 (部屋数:51 )

 今回クルマではないので、ぜんぜん気にもしていないんですが、データを見る限り、必要数は確保されているようです。 が、日帰り入浴客も押し寄せるので、油断はなりません。 ま、僕が行ったのは日曜日ということもあって、ぜんぜん大丈夫っぽかったんですけど。

【あらすじ】

 思うところあって、埼玉へ行ってみることにしました。 ま、詳しくは ここ を見て貰うとして。 最初、土曜日の朝出発して、熊谷の近くにとまって熊谷基地のさくら祭りを見て、その日に帰ろうかと思っていたんですが、土曜日の夜、夜行バスで大宮に出て、日曜日にお泊まりすることにしました。 そのほうが色んな意味で宿の選択肢が広がるんですよね。 熊谷からちょっと離れてもいいし、次の日、無理に早く出発する必要もないので、2食付にしても大丈夫だしー。 で、どうせなら温泉にも浸かって、のんびりしたいところなんですが、いろいろ調べた結果、熊谷と長瀞の間の寄居というところに 「かんぽの宿」 があって、ちょっと割高なのを我慢すれば、一人旅でも受け入れてくれるみたいなので、ここにするぅ♪…ということで、泊まってみることにしたというのが今回の粗筋です。

【料  金】 14,500円 (税込) ◆2食付・8畳和室◆

 この宿は季節ごとに料理のメニューを替えている模様です。 で、料金別に3つほどのプランがあります。そのうち、お一人様の客にも食わせて貰えるのは2種類なんですが、今の時期はこういうラインアップでありました。

春色会席プラン
  上州牛と金目鯛の春色会席プラン。上州牛や金目鯛などこだわりの食材のゼイタク会席。春のおいしさいっぱいです。

和製シチューとお魚のヘルシープラン
  豆腐と白味噌、和の食材で作ったシチューとお魚料理のヘルシー会席。コクのあるシチュー、お造り五点盛りや鰆の焼き物などおいしさいっぱい!

メニュー♪

 下のほうは正直、ちょっとビンボー臭いですな。 でも大丈夫。 “お得プラン” とか “節約プラン” とか “上中下のうちの下プラン” とか、そういう名前ではなくて、 “ヘルシープラン” 。 たとえ金がなくて上州牛と金目鯛に手が出ない人でも、このところ尿酸値が高くて痛風が心配だしぃ。…という大義名分のもと、誰に恥じることもなく、堂々と和製シチューをチョイスすることが出来ます。 無論、僕は “春色会席プラン” にしましたけどね。 普段、あまりいいものを食ってないから、こういう時くらいは贅沢してやるぅ! 肉を食って痛風になっちゃっても、それはそれで本望だと思うしー。 お値段は 14,500円と、ちょっぴりお高いんですが、一人客割増料金が 2,000円なので、やむを得ないところ。 ちなみに安いほうのプランとの差額も 2,000円なので、一人客の立場というのは 上州牛 ― (豆腐+白味噌) という計算になりますな。

【フロント】

 フロントにはお姉さんが3人ほどおりました。 個人的には、いちばん右のお姉さんがいいかな?…という気がしたんですが、先客の応対に追われておりましたので、真ん中のお姉さんにしました。 (左のお姉さんは補助係っぽい。) 愛想がよくて、とっても親切丁寧なお姉さんでありましたので、真ん中でもまったく問題はなかったです。 お部屋まで案内してくれるとか、荷物を運んでくれるとか、お部屋でお茶を入れてくれるとか、そういった仲居的なサービスはなくて、個人的にはそのほうが気が楽で、いいです。

【部屋・設備】

下界から見る外観♪ 部屋の様子♪

 駅を出たところにある橋のたもとから見上げると、こんな感じ (↑) に建物が聳えております。 今から思えばこれ、外から風呂場を盗撮出来るんじゃないか?…という気がしないでもないんですが、重くて持ち運ぶのが大変なので、望遠レンズを熊谷駅のコインロッカーに入れて来ちゃったんですよね。 よって、この宿はしっかり盗撮対策が取られているのか?…という問題について検証することは出来ませんでしたが、と同時に、コンデジを家に忘れて来ちゃいました。 手元には 60mmマイクロしかなくて、部屋の様子の写真も何とも分かりにくい出来になってしまいました。 既に宿泊から数週間が経過し、記憶がおぼろげになっているんですが、窓がデカくて、開放感が抜群っ♪…だったような気がします。 で、設備としては、まず最初に目についたのが、これ (↓) です。

世界の亀山モデル♪

 この写真では判読出来ませんが、左上のところにネームランドで作った 「世界の亀山モデル」 という特製ラベルが貼られておりました。 亀山というのは三重県にあるんですが、ローソク と “亀八食堂” (←「来てね、来てよね♪」) くらいしか取柄がなくて、桑名人である僕は内心、ちょっぴり馬鹿にしておりました。 が、今では 「世界の…」 と呼ばれるまで、ナベアツと同じくらい出世しちゃったんですなー。 ちょっぴり悔しいです。 でもまあ、宿のテレビが亀山モデル (←しかも、デカい。) というのは、何だかリッチで、いいですな。 さすが、かんぽの宿。 無駄に金がかけられてます。 その他の備品としては、えーと…、ポットは電気湯沸し式、冷蔵庫は中身が空で自由に使える方式では無かったかと。 部屋に風呂は無いんですが、手洗いが付いているので、便利。 便所には便器もあるので便利。 便器にはウォッシュレットも付いていたと思うんですが、設備に関しては申し分がないと言えそうです。 あ、唯一、コンセントの数が少ないのがネックだったんですが、僕の場合、そういう事態を想定して、3口タップを持っていくことにしているので、何とかなりましたけどー。

 で、座卓の上にはお茶と、お茶菓子と、種なし梅干しが用意されておりました。 オフィシャルサイトの売店のところに、中でも客室に用意している、「長瀞せんべい」は売れ筋NO.1!です。…と書いてあったので、かなり期待していたんですが、おおっ、これ (↓) ですなー。

お茶菓子(開封前)♪ お茶菓子(開封後)♪

 「クリームサンドカステラせんべい」 っすか。 何の根拠もなく “長瀞せんべい=醤油味” という図式が出来上がっていたんですが、こういうタイプのお菓子だったんですな。 あまり美味しくないゴーフルもどき…といった感じで、個人的にはさほど好きではないんですよね、これ。。。 とりあえず食ってみたんですが、その結果、わざわざ売店で買うほどの物でもない。…という結論に達しました。 ということで、続いては窓から見える景色についての考察です。

部屋から見える絶景(夕方バージョン)♪ 部屋から見える絶景(早朝バージョン)♪

 高台に建っているので、かなり眺めはいいんですが、基本、そのへんのチンケな山とか、シケた荒川くらいしか見えなくて、うーん、まあまあ? 荒川が見えて、どこが不満なのだ?…と思われるかも知れませんが、普段から揖斐長良川とか木曽川とかを見慣れている桑名人は、川幅が1キロくらい無いと納得出来なかったりするんですよね。 逆に渓流のような清らかな流れであれば感動するんでしょうが、このあたりの荒川は何とも中途半端。 が、時おり秩父鉄道が走っていくのが見えるのは、そっち系のヲタにとってはポイントが高いかも知れません。 運がよければSLの姿を見ることも出来ます。 パレオエクスプレス という奴でありますな。 僕は運がよくなくて見ることが出来なかったので、とりあえず朝方に普通の秩鉄を撮ってみたんですが、基本、どうでもいい作品になってしまいました。

【風  呂】

 最上階にある展望露天風呂からの眺めが自慢。荒川や秩父鉄道を間近に捉え、遠く秩父の山並みを望む抜群のロケーション。開放感あふれる景観を眺めながらの入浴は最高の癒しです。…とオフィシャルサイトに書いてあるわりに、写真を見る限り、あまり多くは期待出来そうにないと踏んでいたんですが、実際のところ、眺めとしては、うーん、まあまあ? というか、部屋から見える景色とほとんど何も変わらなかったんですが、一応は天然温泉みたいだし、露天風呂もあったので、ま、よかったのではなかろうかと。 平成11年に開湯した歴史の浅い温泉で、何だかちょっとパチモン臭い気もするんですが、湯そのものには臭いがなくて、微妙に微白濁しているようです。 あまりにも微妙すぎて、僕の目には無色のように見えたんですが、僕には色弱の気があって、今ひとつ色には弱いものがあるので、あまり自信はありません。 アルカリ性単純温泉で、泉温は 27.6度。 ※源泉に加温し、お湯はり時に一時的に加水します。また、レジオネラ属菌の発生を防ぐなど、安心してご入浴いただけるよう循環ろ過するとともに、塩素系薬剤を注入し、衛生管理に努めています。…との事で、泉質ヲタ的にはまったく評価されないんでしょうが、アルカリ性っぽいヌルヌル感はあったので、個人的には十分に満足しました。

【夕  食】

 今回、僕がこの宿に期待していたものランキングは、第1位 「夕食」 、第2位 「温泉」 、第3位 「長瀞せんべい」 となっていたんですが、ということで、お食事編です。 今回、隠し撮り用コンデジを家に忘れてしまったので、その正体を皆様にお見せすることが出来ませんが、パンフレットと御献立 (↓) から、おおよその雰囲気を掴んで頂けたら幸いです。

春色会席プラン♪ 御献立♪

 上記、 「料金」 のところに掲載したメニューはパンフレットに掲載されていたもので、で、この 「御献立」 のほうが実際に配布されたものなんですが、微妙に変更されておりますな。 揚物の “舞茸・ししとう” が “蕗のとう・たらの芽” になっていて、春色度が更にアップ♪ で、メインの “上州黒毛和牛のサーロインステーキ” は、パンフレットでは4切れだったのが、実際には5切れありました。 ボリューム感、1.25倍増っ♪ ま、一切れの大きさが2割減になっている可能性がないわけではないんですが、けっこう脂身があって、おいちい♪ 付け合せのペコロスも、おいちい♪ ところで、ペコロスって、何?…と思って調べてみたら、どうやら小さなタマネギのことらしいんですが、そういえば確かに、そんなヤツも一緒に焼かれておりましたな。 ところで君は、好きなものは最初に食べるタイプかな? それとも、いちばん最後にとっておくタイプかな? 僕は断然 「とっておくタイプ」 なんですが、ざっと全体を見回して、あまり美味しそうでないもの、不味そうなもの、好きでないもの、嫌いなものは真っ先に食って、無かった事にしておいてから、心を落ち着けて、お食事に取り掛かることにしております。 今回の御献立で言うと、帆立貝と白魚くらいしか排除モノがなくて、何よりだったんですが、基本、魚介類が嫌いですからねー。 でもまあ、嫌いなものでも一応は食べるだけマシだと評価して頂きたいんですが、で、今回、最後まで取っておく 「とっておきの品」 はというと、断然、上州黒毛和牛っ♪ 大事に大事に2切れだけ食べて、でもまだ3切れも残ってるぅ♪…と、一人でニヤけていたら、突然、僕に不幸が襲い掛かりました。 肉を焼く固形燃料が燃え尽きてしもたぁ! ああん。。。 いやあ、これは大変なことになってしまいました。 御献立を“上州黒毛和牛の刺身”に切り替えて、ナマのまま食うしか無いんですかね? あるいは、吸い物の中に投入してやれば、微妙にしゃぶしゃぶみたいになって、それなりに大丈夫かも知れません。 が、出来れば焼いて食いたいところなので、係のお姉さんに声を掛けて追加の固形燃料をおねだりしたら、快くオーケーしてくれて、いやあ、よかったっす。 ただ、燃え尽きた残骸をそのまま放置して、端っこのほうに固形燃料を追加してくれたので、端っこのほうしか肉が焼けなくて、ちょっぴり貧乏臭くなってしまったんですけどー。

 ま、いずれにしろ、期待通りの出来であったのではないかと、大いに評価していいと思います。

【すけべビデオ視聴システム】

 かんぽの宿には基本、そのようなシステムは用意されてないものと思われます。 ま、仕方のないところではありますが、せっかく “世界の亀山モデル” を導入したんだから、その性能を遺憾なく発揮出来るコンテンツを用意して欲しかったという気がしないでもありません。

【翌  日】

 大浴場は朝5時〜8時30分まで利用可能です。 朝5時からというのはいいですな。 僕は基本、なるべくならオッサンと一緒の湯には浸かりたくない性質 (たち) なので、まだオッサンがあまり湧いてこない早い時間に入れるのは嬉しいです。 で、朝風呂だと宿としてはあまりヤル気が湧いてこないのか、あまり湯も沸いてなくて、かなりぬるかったりする事もあるんですが、ここは大丈夫でした。 内風呂も露天風呂も、いい感じに沸いておりました。 ただ、ジャグジーはヤル気がなかったのか、ブクブクしてくれてませんでした。 ま、ジャグジーは温泉ではないみたいだし、ジャグジーが駄目でも蛇口からはちゃんと湯が出たので、別によかったんですけどー。

 で、朝食は7時15分〜9時まで。 個人的には6時半から営業を開始して頂ければベストだったんですが、それが無理だとしても7時からならベター。 何故7時15分? その中途半端さがちょっぴりマイナスなんですが、厚焼き玉子や筑前煮、サラダやフルーツなど多彩なメニューを取り揃えております。主食はご飯、パンを用意してございます。お好きなものをお好きなだけお選びいただけます。 という、和洋バイキングでありました。 僕は通常、こういうところでは洋食をチョイスし、ウインナー、ハムハム、ソーセージを食いまくって、元を取ってやるぅ!…という意気込みで臨むことにしているんですが、埼玉っぽく今回は和食をチョイスしてみました。 何だか地味な食い物が多かったんですが、厚焼き玉子や筑前煮、確かにありましたなぁ。 微妙に中華っぽい肉系の料理もあったので、ま、よかったのではなかろうかと。

【総合評価】

 とまあそんなことで、総合的な評価としては、とてもよかったっす♪ ということで、おしまい。


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